森のかけら | 大五木材


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1先日深夜たまたまテレビを観ていたら、NHKのETV特集で「顔」に魅せられた男 ~特殊メイクアーティスト・辻一弘の挑戦~という番組をしていました。ハリウッドの第一線で映画の特殊メイクを手掛ける京都出身の辻一弘さん(44歳)の仕事ぶりを追った内容で、冒頭部分を少しだけ見逃したのですが、仕事をしながら見ていたものの、ぐいぐい引き込まれ仕事は手につかず。その技術の高さでアカデミー賞にも2度ノミネートされた、業界では有名な方。

 

 

2ハリウッドを支える職人として映画関係の雑誌ではよく取り上げられていてその存在は知っていましたが、その人となり、製作工程など詳しくは知りませんでした。かのティム・バートンが手掛けたあの『PLANET OF THE APES/猿の惑星』でも、生々しい猿たちの表情を作り上げていましたが、それは子供の頃に観た『スター・ウォーズ』がきっかけだったとか。恐らくこの偉大なSF映画は、辻さん以外にも多大な方の人生にも大きな影響を与えたことでしょう。

 

3辻さんはかの特殊メイクの巨匠リック・ベーカーに招かれてアメリカに移住し、その後10年以上にわたりベーカー氏とタッグを組んで数々のハリウッド大作に関わってこられたそうですが、オリジナルな技法と日本人の手先の器用さで、特殊メイクの分野においてハリウッド最高峰にまで登りつめます。そのリック・ベイカーの名前を私が初めて耳にしたのは、それまで裏方であったメイクアップという技術を一躍表舞台に押し上げた『狼男アメリカン』でした。

 

4満月の夜に主人公が苦しみながら衣服を剥ぎ取り、口が裂け顔が歪み、体毛が全身を覆い狼に変身するシーンは衝撃でした!まだまだCGなど無い時代、映像の力は半端ではありませんでした。確か中学生ぐらいだったと思うのですが、子供なりにその裏でどれほどの凄まじい努力があったかが伝わってきました。さすがにそれで私は特殊メイクの道に進もうとは思いませんでしたが、ひとを驚かせるものづくりの芽が自分の中でも芽生えていたのかもしれません。

 

5番組では、辻さんが何よりも利益だけを追求するハリウッドの映画作りに疑問を抱き、映画を離れて過去の偉人の顔をある瞬間で切り取り再現する、彫刻作りに挑むようになります。3作目となる素材が、アンディー・ウォーホルの彫刻作りでしたが、そこには特殊メイクで培った技法が活かされ、動物の毛を部位によって使い分け手植えする様子や、眼球の血管に裂いた布を使う様子など、そのこだわりは壮絶!「顔」へのかだわりがアートへと昇華していく。

 




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