森のかけら | 大五木材


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20140316 1弊社では国内外のさまざまな種類の無垢のフローリングを取り扱っていますが、多くの場合そのフローリングに合わせて框(かまち)付け框、巾木、見切り材なども合わせて提案させていただいています。さすがにフローリングについては、自社で作るというのは難しいので、餅は餅屋に任せてそれぞれの工場で生産されたものを仕入れておりますが、框などについてはフローリングとセットで作っているところが少ないため現場に合わせたサイズ、樹種で個別に作らせていただいています。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE中には、フローリングは無垢でも框は貼り物(集成材)でも構わないという工務店さん、設計士さんもいらっしゃるので、そこはいい悪いの問題ではなく、それぞれの見解の相違。私としては、一連の流れで繋がる部分に関しては、樹種は違えども無垢材で揃えられた方がいいと思っているので、無垢をお勧めしますが、それとてどこまでこだわるのかの線引きはしなければなりません。何から何まですべてを無垢でするという事が必ずしもいいとも思っていません。予算も含めたバランス感覚が大切だと考えます。

 

Exif_JPEG_PICTURE基本的には、材料があればフローリングと同材で揃えますが、すべてのサイズに対して対応できるほど潤沢に在庫を持っておりません。よく出る樹種については、ある程度見越して仕入していますが、タイミングやサイズの問題で同材が揃わない事もしばしば。そういう場合は、フローリングと接して出来るだけ雰囲気を壊さないような色調で、ある程度の強度が保てる樹種で提案させていただきます。例えばメープルのフローリングであれば、イエローバーチ(カバノキ科)などもよく使う樹種です。

 

Exif_JPEG_PICTUREただし赤白の差が顕著な木なので、そこは色調を合わせることに神経を使わねばなりません。また、弊社ではフローリングを植物性オイル(オスモなど)で仕上げる事が多いのですが、框などについても塗装後の濡れ色の状態での色合わせを想定して考えねばなりません。イエローバーチも塗装前と後では随分、雰囲気が違って見えます(写真/上2枚無塗装、下2枚塗装済)。塗装してやや褐色になるもの、より色合いが濃くなるもの、赤身が強調されるもの、黄身色になるものなど木によって特徴はそれぞれ。

 

Exif_JPEG_PICTURE撮影時の照明の具合にもよりますが、イエローバーチは塗装するとやや赤身を帯びてきます。しかしこれでメープルと同じ色合いになるわけではありません。若い監督さんや設計士さんの中には何がなんでも同材でなければならないみたいな呪縛を感じている方もいますが、例え同材であっても、フローリングと框という形状による素材の木取りの都合上、色調がガラリと変わることはままあります。材さえ同じであればいいというのではなく、全体のバランスを考えて、材の特徴を活かした組み合わせをすればいいのではないかと思っています。あるものを無駄なく無理なく使う工夫も大切かと。

 




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