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このオオカミ復活プロジェクトの手段として、著者の吉家世洋さんは、1993年に『日本オオカミ協会』を設立し、いろいろな調査研究の結果、ニホンオオカミのルーツにもっとも近い中国のオオカミの移入と場所の選定まで進められ、現在ではシカなどの食害に悩む全国の地域で説明会やシンポジウムなどを開催し、オオカミの特性にに対する正しい知識と、この活動の意義などについて熱心に活動をされています。古来日本においてオオカミは特別な存在でありました。
オオカミを危険な害獣とみる概念はなく、それどころか神の使いとして尊重し、狼神社として信仰の対象となっているぐらいなのです。私の家の近くにある木野山神社(堀江町)も「オオカミ様の神社」と親しまれ、邪悪なものに対して高い神徳があるとして、狼の姿をした神様が祀られています。実際にもオオカミに人が襲われたという事例も決して多くはなく、それよりはむしろ野犬などによる被害のほうがはるかに多いのです。ではなぜ人はオオカミを恐れるのか?
この計画でもっとも問題となるのは、人がオオカミに襲われるのではないかとい危惧です。その恐怖感は、牧畜民から生まれたキリスト教が本格的に日本に入って来た明治の頃からだといわれています。ちょうど日本人がオオカミを目にする事が少なくなってきた時代、反オオカミ思想が急速に浸透したのです。西洋の童話「赤ずきんちゃん」や「三匹の子豚」で描かれるオオカミは邪悪の象徴で人や動物を襲う存在です。子どもの頃からそのイメージが刷り込まれました。
キリスト協において、布教活動のために作られた「悪しき存在」がオオカミであったのです。確かに牧畜においてオオカミの被害は避けられなかったことでしょう。しかし実際には、アメリカでは1600年代に白人が入植してから現在までのおよそ300年以上の間、人がオオカミに襲われたという記録は一件もないのです。なのでオオカミが人を襲うという話は過剰に盛られたイメージに過ぎず、オオカミにとってみれば言われなき濡れ衣であったのです。
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