森のかけら | 大五木材


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20150805 1では実際に分けていただいた『イヌマキ』の丸太を挽いてみます。しっかり乾かせるためにも、手に入った後はなるべく早めに挽いてしまう事は肝心です。住宅の庭に植えていたようなイヌマキですので大きなモノではありません。造園屋さんが長さを1m~1.5m程度にカットしていただいています。直径は尺足らず(約250㎜前後)ですが、【森のかけら】などの小物を作るには充分なサイズです。伐採して2、3日経った状態ですが、小口を見ると白っぽく見えます。

 

20150805 2ところが一面削ってみると、水分をたっぷり含んだ瑞々しい表情が現われます。イヌマキに限らず、伐採直後の生しい状態では、乾燥した時のそれからは想像も出来ないほどに濡れ色の別人顔です。水分が多い方が挽きやすいという事もありますが、虫の割れの事なども考えると、なるべく早い時期に挽く必要があります。これぐらいのサイズになると、節の具合や幅を見ながら、【森のかけら】にしようとか、『モザイクボード』にしようかとか、好みに合わせて挽けるのが嬉しいところ。

 

今回は、『森のりんご』狙いでしたので、普段よりも少し大きめに挽きました。下の画像は、挽いてから風通しのいい日陰で2,3日放置しておいたもの。水分が抜けて表面の淡いオレンジの濡れ色が灰褐色に変化。ただし、まだ完全に乾いているわけではないので、これをまた削り直すと内部はまだ湿っていますが、これぐらい(65×65㎜程度)のサイズであれば、一か月もすればすっかり乾いて内部まで同じような色合いになります。

 

20150805 4弊社ではこの角材の他にも、九州は宮崎県産のイヌマキの板材を幾つか在庫しています。愛媛では材としてはほとんど認知度の無い木ですが、九州(特に南部)では馴染みがあるそうで、平成24年~平成25年にかけて行われた旧首里城守礼門の保存修理工事でもイヌマキが使われました。琉球王国時代に建造された首里城には、シロアリにも強くて耐久性の高いイヌマキが沢山使われていたため、今回の修復でもイヌマキを使おうという事になったのですが、沖縄にはそれだけのイヌマキがありませんでした。続く・・・




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