森のかけら | 大五木材


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20150820 1本日も『チャイニーズ・メープル』の話です。メープルに限らず、原木からフローリングを生産する場合は、その状態によって以下のように幾つかのグレーディングに識別できます。節が無くてほとんど色ムラも無くて繫ぎあわせているピッチも長い最高級の無節(プレミアグレード)から、少し節が含まれて多少の色ムラがある(セレクトグレード)、大きな節や筋、条などが含まれ、抜け節や死節などにパテ埋め補修もあって、繫ぎあわせのピッチも短い(ラスティックグレード)。

 

20150820 2その呼称はメーカーによってバラバラで、中にはABCにランク分けしているところもありますが、要は大トロ、中トロ、赤身のような分け方。1匹の魚を捌けば、どんな立派な魚でも大トロや赤身のような部位に分けられるのと同様に、1本の木を製材すれば節の無い部分、小節のある部分、大きな節やカスリの多い部分が取れるのは自然の理。なのであまり取れない大トロは高くなり、沢山取れる赤身は安価になります。木も同様に貴重な無節は高価で、大量に取れる大節はリーズナブル

 

20150820 3そこで、大きな節や色ムラが激しいラスティクグレードのフローリングを、子供部屋や寝室などのプライベートな部屋などにお薦めしてきました。節や色ムラが激しかろうと、素材そのものは堅牢で滑らか、耐摩耗性にも優れ充分な強度も持っています。ラスティック(Rustic)というのは直訳すると、『田舎風な、素朴な、飾り気の無い』というような意味ですが、大節やカスリや筋などがある状態を、素朴でナチュラルな表情と捉えてそういう風に呼んでいるわけです

 

ところが最近になって、原木全体の質が低下してきたこともあって、赤身のグレードが急に劣化してきました。木が小さくなったり質が落ちても、フィンガージョイントするため、無節部分はそれなりのモノが取れますが、節の部分ではその差が如実に現れます。個人的にはまだまだ許容できたものの、今後供給そのものも安定しないという事になって、それで遂に長らくお世話になってきたメープルのラスティック・グレードのフローリングの取り扱いを泣く泣く断念する事に




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