森のかけら | 大五木材


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今日のかけら・#017【犬槇/イヌマキ】 マキ科マキ属・針葉樹・宮崎産

 

20150803 1以前から、造園屋さんが街路樹などの伐採作業しているのを見ると、あのプラタナス手に入らないかなとか、あのカイヅカイブキ捨ててしまうなんてモッタイナイなんて思っていました。当時は造園屋さんの知り合いがいなくて、指を咥えて見守るしかありませんでした。たぶん声をかければ分けていただく事もできたのでしょうが、こちらとしてもどんな木でもどんなサイズでもいくらでも欲しいというわけでもなくて、必要な木だけが必要な時期に欲しいので、迂闊に声をかけてもどうなのかと・・・

 

それがこの数年でひょんな事から市内の複数の造園屋さんと次々にご縁が出来て、事前にこちらの要望を伝えている事もあって、「今度、前から欲しがっていたOOの木を伐るけどいる?」なんて痒いところに手が届くようなお話をかけていただく事が増えて大変ありがたいのです。そういう木は、小さく割り返して桟積みして数年間天然乾燥させて、大きさに合わせて【森のかけら】や『モザイクボード』等々に加工していきます。先日も、市内の某所で伐採した木を分けていただいたのですが、

 

20150803 3その中に『イヌマキ』がありました。これはありがたい!そもそもイヌとかカラスなどの動物の名前が頭につく木というのは、同属の主たる木に対してそれよりも劣るという意味で、その種を卑しんでつけられたもので、イヌマキもコウヤマキに対して同様に耐水力があったりするもののそれよりもやや劣るとしてイヌという言葉が頭に冠されたものだとされています。ちなみにコウヤマキが自生しない地域では、イヌマキの事をマキと呼ぶ場合、あるいはコウヤマキをホンマキと呼んで区別する事もあります

 

植物学者・南方熊楠によれば、耐湿性の高きコウヤマキの別名がホンマキであるため、それよりも劣るが同様に耐湿性もあり、葉の形も似ている事からイヌマキの名がついたとされています。万葉集などで使われる古語のマキは、本来「まことの、優れた」という意味のマ(真)であって、スギやヒノキを指し示していたそうなので、少し話は複雑ですがいずれにしてもイヌマキの評価はその命名の由来から考えても決して高いモノではなかったようです。しかし【森のかけら】においては貴重なワンピース!続く・・・




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