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お盆に帰省した際の子どもたちの定番コースは、川遊び。私は4人きょうだいで、地元で家業を継いだ兄、行政マンの弟、香川の警察官の元に嫁いだ妹がいて、それぞれに伴侶を持ち、子供がいて、普段は別々の場所で暮らしていますが、お盆と正月には皆勢揃いします。子どもたちが善因揃うと総勢10人。歳が近い事もあって皆仲もいいのですが、そこにそれぞれの親も加わるためみんなでどこかに遊びに往くといっても20人近い団体さんとなるため場所も限られ、川が絶好の遊び場に。
一番上の子(兄の長男)が大学生になり、他の子どもたちも部活などの関係でなかなか昔のように全員勢揃いという事がむずかしくなってきました。それでも川遊びはしたいという事で、いつもは地元暮らしで川の事も熟知している兄が面倒を見てくれるのですが、生憎兄が出かけていた私が軍団を率いる事に。田舎の人間は誰でもアウトドア派だと思ったら大間違い。確かに子どもの頃は今のようなゲームなど無かったので山などが遊び場ではあったものの、本質的には私はインドア派です。
画を書いたり本を読むのが好きだった私は、川独特の匂いが体に付くので川遊びすらも好まなかったという、およそ田舎の子らしくない子どもでした。しかし材木屋となった今にして思えば、もっと森で遊んで木や森の事を皮膚感覚で経験しておくべきだったと思っていますが、いや逆にその経験が少ないからこそ今この歳になって無性に木や森に近づきたいと思うのかもしれません。ところで川に行くためには道路から林の中の道なき道をを切り拓いて進まねばなりません。
いつもは事前に兄が「開拓」してくれているのですが、今年はその役を私が担うために独り先発隊として川へ。地元ではよく知られた川遊びのポイントながらすぐに草木が生い茂り、例年にも増してジャングル化しておりました。日中でも草木が太陽を遮り足元はぬかるんだまま、朽ちた倒木や竹が重なり合って道を塞いでいる状況です。子どもたちと川遊びに来るのもあと数年の事と思うと、この辺りもいずれ人も寄せ付けなくなってしまうのかも。そんな感傷的な気持ちになった今年の川。
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