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今日のかけら・#137 【ウェンジ】 Wenge マメ科・広葉樹・アフリカ産
随分前の話になりますが、東京からお電話で「ベンゲはないのか?」との問い合わせがありました。その当時は何の木の事を指しているのかよく分からなかったのですが、実はそれがアフリカ産のマメ科の重硬な広葉樹『ウェンジ(Wenge)』のフランス語読みだった事を知ったのは、かなり後になってのことでした。その頃はまだインターネットも普及してなくて、そういう事は木材図鑑などの文献で調べるか、よく知っている先輩に尋ねるかしかなかった時代でした。
当時でもウェンジの在庫は少しだけ持っていたものの、ウェンジに対する知識も情報もほとんど持ち合せていませんでした。では、そのウェンジについてご紹介します。アフリカ中央部のコンゴ共和国、カメルーン、ガブンなどが有名な主産地で、モザンビークでは『Dikela』の名前で輸出されていたりもします。ザイールでは、Wenge以外にもMokonge、カメルーンではAwongの名前でも呼ばれたりするそうですが、日本国内ではウェンジの名前でほぼ統一されて流通してるようです。
この木の特徴については言葉で説明するよりも、見てもらえば一目瞭然ですが、暗褐色の地の上にそれよりも淡色の縞が不規則に現れた非常に個性を持った木です。この木によく似た木としては、モザンビークで産する『パンガパンガ(Panga Panga)』があります。【森のかけら・プレミア36】の中にある木ですが、確かに非常によく似ています。初めてパンガパンガという木の事を知った時には、ウェンジの別名だと思っていたほどでした。それぐらい外観も構造も類似。
見分け方としては、ウェンジの方が材が通直なので柾目が突き板にも利用される事と、暗褐色とやや淡色の縞の模様で区別するという事らしいですが、荒材レベルでは判別はほぼ不可能にも思えます。加工してオイルを塗れば確かに縞柄のコントラストに差が見えて来るものの、何も知らずにこれを見分けるには至難の技でしょう。実際にはかけらサイズの用途で使われる事はないのでしょうが、むしろ現在ではパンガパンガの方が入手困難なのではないかと思われます。明日に続く・・・
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