森のかけら | 大五木材


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20150928 1先日、木の節について触れましたが、生き節だけで揃えるという意味では国内外の樹種を問わずどの木にも当てはまる難題です。にもかかわらず、『生き節』というグレードのフローリングがあるのは、どういう事かというと、すべてではないにしてもその多くが『生き節』+『埋め木処理、あるいはパテ埋め処理など、抜け節や死に節など節への処理がきちんと施された』ものです。特にヒノキスギカラマツなど枝(節)の多い木については、そういう節処理は避けては通れない道。

 

ごく稀に生き節だけのフローリングなどもあるものの、4m材で僅かの抜け節すら無いモノって果たしてどれぐらい揃えられるものか。もしそういうモノが揃うならば、価格もそれに比例する事になるでしょう。なるべくリーズナブルな価格で、沢山使ってもらいたい(木の醍醐味を味わうという意味だけでなく、なるべく広い面積で調湿効果を得るという実利もありますので)と考えると、節に処理をして使えるようにして使うという事になります。こちらは我が家のリビングのカラマツフローリング

 

まだ子どもたちが幼かった頃(今から13年ほど前)にリビングの8割を床上げして長野産のカラマツ・フローリングを貼りました。カラマツそのものは非常に枝の多い木で、冬には自ら葉を落とすという特徴を持った落葉性の針葉樹です。硬度は決して高くはないものの、床に寝そべってテレビを観たりくつろぎたいという事で肌触りの柔らかい温もりのある木としてカラマツを選びました。それから10数年、深い傷は無数に刻まれたものの家族の中でそれを気にする者は皆無。

 

それよりも経年変化で深い飴色になったカラマツは、その傷まみれの体も含めて我が家の一員。床に合わせて作ったカラマツの框もすっかり角が取れて丸くなってしまいましたが、生活に何の支障もナシ。もし、このカラマツの床を貼り直すと言ったら子どもたちは反発するのではないかと思うほど家族の肌にはこの木の温もりが馴染んでいます。よく見ればパテ埋めした節の部分にも、パテ埋めした部分だけ痩せて凹んだりしているもののそれが何か?という感覚です

 

だから他の人も文句を言うななんて事は言いません。床材をはじめ内装材や家具などに使われる木材に何を求めるのかというのはそれぞれ個人の自由ですので、そこから得る感覚にも個人差があります。カラマツの軟らかさについてどれぐらいかと訊かれれば、「豆腐よりは硬いが鉄よりは軟らかい」と答えます。節を人間の骨と考えれば、多くの小骨が支えるカラマツ。素足で踏まれ、磨かれいつの間にやら節にも光沢が現われ風格する漂う。うちの家族は節のあるカラマツが大好きです。




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