森のかけら | 大五木材


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MISSOURI WALNUT*

本日はブラック・ウォールナットが入荷。弊社ではこういう風に、材の耳を断って板材に挽いたものを『平板』と呼んでいますが、これらの平板からテーブルやカウンターなどの家具が作られます。かつてはこういう平板のバンドルを梱包買いしてくださる工務店もあったのですが、最近では弊社で梱包をバラして1枚単位で販売するのが主流です。梱包買いしても短期間で使い切るだけの仕事(現場)を持っていたり、梱包で買う事で価格を抑えるスケールメリットや、自分で節や杢目に合わせて好きなように木取り出来る事に魅力感じる人も多かったのです。

大きな材木屋であれば、こういう梱包を右左で商材されるので大きな金額が動くのでしょうが、バラしてその中にどんな凄い奴が隠れているのか確認も身せずに売ってしまうなんてモッタイナイと感じてしまう私には縁遠い話。そのため、これぐらいのボリュームでも最後の一枚まで売り切ってしまうには結構な時間を費やしてしまう事になります。入荷した直後は、満杯状態の倉庫のどこにこれを立て掛けるのですかという冷たい視線を浴びつつ、減ったら減ったで途端に不安になる。

そんな性分なので、こういう平板の梱包が入荷するたびに心が小さく動揺するのです。しかしひとたびこの鉄帯を断ち切って梱包をバラし始めればそんな不安は吹っ飛びます(いつ売れるのかというお金の不安は払拭など出来ませんが、一時忘却)。こういう風に材を梱包する場合は、なるべく外側に良い材を持ってこようとするのは洋の東西を問わず。綺麗に見せたい、高く売りたいと考えるのは人間の本性。そんな事は百も承知なので、中身をバラして全体を見るまではぬか喜び厳禁。

鉄帯を斬った途端にバーンと反り上がるようなモノが入っている事もあったりしますし、これも入れるか~というコンディションのモノもあったりしますが、中には驚くほど美しい杢持つものや、貴重な無節の幅広板も出てきたりして、まあそのたびに一喜一憂するのが密かな愉しみなのです。今回は、このブラック・ウォールナットで幾つかの家具を製作するのと、複数の階段材一式等のご注文が重なっていて、今月中にはこの梱包をほとんど使い切ってしまう予定です。

どれもこげ茶ぐらいにしか思われないブラック・ウォールナットにも産地によって風合いに違いが見られます。私は現地(北アメリカ)の工場に行った事がないので、現地の森林事情や工場の事については仕入している商社や問屋の営業マンから訊くしかないのですが、最近はこちらのミズーリ産の色目の濃い黒褐色のモノに絞って仕入しております。赤身の強い茶褐色モノよりこちらが私の好み。嗚呼、一度現地で森の中に屹立するブラック・ウォールナットの姿を見てみたい・・・




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