森のかけら | 大五木材


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本日もウェンジの話です。私は個人的にこの木に『ブラック・ビューティー』というキャッチコピーを与えていますが、漆黒の中に現れる幾何学的な美しい縞柄はそう呼ぶずにはいられないのです。昨日、このウェンジに特徴がよく似た木として、同じアフリカ産のパンガパンガという木の事をご紹介しましたが、他にも唐木の中でも三大銘木とされる『紫檀・黒檀・鉄刀木(タガヤサン)』のタガヤサンがこのウェンジと雰囲気がよく似ています。共に同じマメ科の木です。

 

 タガヤサンは、主にタイ、ミャンマー、インドシナなどの東南アジアに分布している木ですが、ウェンジに比べると日本では圧倒的に人気が高くて、木の事をよく知ら無い方でも『紫檀・黒檀・鉄刀木』という言葉だけは知っている方も多く、その名前がつけばそれだけで価値が高くなるほど、銘木界の中ではネームバリューがあります。それで、ウェンジを漂白し退色させてからタガヤサンと称して、床柱や仏壇、家具などに使って高値で販売する悪徳業者もいるほど

 

さて、ウェンジに話を戻しますが、現在のコンゴ共和国がまだザイール共和国と呼ばれていた頃(1991年から1997年まで用いられていた国名)に、ザイールから日本に輸入されたウェンジを原木買いしたことがあって、その後地元で板材に製材して天然乾燥でずっと乾かせてきました。なにしろ気乾比重が0.8〜0.95という事なので、とにかく重たい!割れは出にくいのですが、しっかり乾かせないと収縮が大きいので、とにかく寝かせることに。さすがにもう充分!

 

長さ3mで、直径はおよそ900㎜程度の原木でしたので、45~50㎜低度の厚みの板に挽きましたが、今までに数枚は家具として販売しました。そのうちの1枚がこちらの。もう充分乾燥しているので、倉庫のよく見えるところに置いておけば、沢山の人に観てもらえるのにと思うのですが、その重さゆえなかなか簡単に動かせず・・・。それでも思い切ってそのうちの1枚を倉庫に立て掛けて展示する事に。続く・・・




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