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3年前にも受け入れさせていただいたのですが、地元の中学2年生生が行う職業体験学習で今年は弊社にも申し込みがありました。いろいろな職種で、それぞれが希望した仕事を2日間体験するというものです。3年前にも同じような事を書きましたが、この世に数多ある仕事の中でも、材木屋というのは結構レアな仕事だと思っています。子どもたちの通う中学校(およそ500人)ではクラスどころか学校全体でもお父さんが材木の仕事をしている人って、恐らく私ひとりかと。
松山城を中心に考えてザックリと全体を東西南北に分けると、弊社は「城北」という事になるのですが、城北地区でみても材木屋及び製材所は10件にも足りません。以前は弊社の近くにも製材所がありましたし材木屋も幾つかあったものの廃業や倒産などですっかりその数が少なくなってしまいました。もはや国道沿いで製材所が操業するのは非常に困難な状況。弊社が創業した当時の写真を見ると周辺には何も無いような場所でしたが、今や周辺にはビッシリ家が立ち並んでいます。
家の構造部分についてだけでなく、多くの部材がプレカット工場から直接現場に届けられるようになった昨今の流れの中で、材木屋という仕事がいつまで残っていけるのか大きな不安を感じています。遠い将来どころか、既に『業態的な変革期』を迎えていて、それぞれの材木屋がどういう生き方をしていくのかという選択を迫られています。特殊な耳付き板や家具など扱いが増えている弊社の事を、先見の明があったなどと言ってくれる同業者がいますが、それはとんでもない話。
別に先を見越して仕事の内容を軌道修正してきたわけではなくて、それが好きだから続けてきただけの事であって、10数年経ってみればたまたまその選択が悪い方向に共感してくださる人が多かったというだけの事。結局、誰に何と言われようとも自分がしたいと思う事しか継続出来ないし、そうでなければ日々の仕事に楽しみも喜びも感じられないというのが私の結論。そんな偏屈材木屋の仕事を通じて、子どもたちに何か伝えられる事があれば。とりあえず月末の本番に向かっての打ち合わせ終了。
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