森のかけら | 大五木材


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新長田の街には、巨大な鉄のロボット『鉄人28号』と、まったく毛色の違う中国の壮大な歴史書『三国志』の登場人物たちが混在しています。最初、この奇妙な組み合わせは何だろうか?と思ったものの、そのキャラクターを見て理解できました。こちらも『鉄人28号』の作者である横山光輝先生がかつて漫画で描かれた作品という事で、ともに復興のシンボルとして街中の至る所に『三国志』の物語や登場人物が配置されているのでした。少し商店街を歩いてみたのですが、あそこにもここにも三国志。その徹底ぶりには驚かされました。

横山光輝先生は、史実の連記漫画も沢山描かれていて、私も横山版『三国志』は何度も読みました。最初に読んだのは中学生の頃でしたが、その当時は、劉備関羽、張飛と兄弟盃を酌み交わす『桃園の契り』あたりまではスラスラ読めるものの、次第に登場人物が増えてくると何が何やら分からなくなって途中で読むのを止めました。それからしばらくほったらかしていたものの、またぞろ興味が湧いてきて高校生や大学生の頃にも読み返しましたが、かなりの長編ですので最後の方は読んでいるというよりも文字を眼で追っている感じで物語が頭に入ってきませんでした。

横山先生の『伊賀の影丸』あたりだと、登場人物が創作の忍者ですから、キャラクター造形もデフォルメされていて子供にも分かりやすかったのですが、さすがに歴史ものだとあまり極端に正義と悪者なんて描きわけは出来ないうえに、多くが髭を生やしていて似たり寄ったり。名前だって、張やら袁やら郭やら似たようなものばかりで徳川の歴代将軍以上に関係性が分かりづらくて、時々人物相関図を見直さないと誰が誰だか分からなくなる。そもそも三国志が知略謀略うずまく世界ですから、誰が誰を裏切り誰と手を結ぶか、大人になってそういう事が身に染みる歳になってようやく理解できました。

そんな三国志の多士済々な登場人物たちが商店街の至る所に配置されていて、これは写真に収めようかと思ったらその数は100以上もあるとかで今回は断念。これはもしかして街中がとんでもない事になっているのではと、近くにあったマップで確認してみたら想像以上に新長田の街が本気でした!鉄人だけ見たいと思って来てみた新長田でしたが、これは次も来て三国志巡りをせねばなりません。実は、以前に三国志にちなんで『三国志のかけら』を作ろうと思っていたのですが、これをきっかけに仕上げてみたいと思います。まずは『桃園の契り』で『』。赤壁の戦いで、『サッチーネ(ブラッドウッド』とか、劉備の生家に生えていた『』、孫権のにちなんで『呉茱萸(ごしゅゆ』、いかん!これは【森のかけら】に入れてなかった。もう少しひねって考えてみます。あ、『横山光輝の5かけら』も出来るかも?!

 




童心に戻ってリアル鉄人28号と戯れていましたが、なぜここにこんな巨大ロボがあるのかというと、この地が作者の横山光輝先生が神戸市出身で、震災後10年の節目に震災復興と地域活性化のシンボルとして、構想から7年の歳月をかけて作られたそうです。どうやら神戸に実物大の鉄人28号が出来るという話は、このプロジェクトが公表された頃から話題になっていたので知っていていつか見に行きたいと思っていたのですが、詳しい製作の背景までは知らなくて、今回ブログを書くにあたっていろいろ調べて初めてそのあたりの経緯を知りました。

新長田の駅に降り立った時から、街中にやたらと『鉄人』のポスターやらオブジェが目立つと思っていたら、街全体で鉄人を盛り上げようという気運だったわけです。という事で、新長田の街ではこの鉄人に関していろいろな催しも開催されていて、夏には「鉄人ビアガーデン」なども開かれているそうです。暗闇の中に立ち上げる鉄の巨大ロボを誰も気に留めることなくビールを楽しんでいるという何ともシュールな風景が、いかにも鉄人がここに居て当たり前感が出ていて素晴らしい!

その他にも、鉄人のボディの塗り替えをするリペアイベントがあったり、鉄人オリジナルグッズがあったりと鉄人フル活動!金田少年はおらずとも新長田の街の皆さんが巧みに鉄人を操っていらっしゃる。巨大ロボというと、お台場のガンダムも有名でした。こちらは期間限定のイベントということで、イベント終了後に解体されてしまいましたが、私は世代的にはガンダム世代ど真ん中で、中学生の頃には同級生男子はガンダムで盛り上がっていましたが、なぜか私は全然そそられず作品もほとんど観ていません。今年はタイガースもガンダムとコラボしていて、ガンダムのオリジナルフィギュア付きのチケットも販売していましたが、まったく興味が湧かず。あれがもし鉄人フィギュアだったら間違いなく先行予約で買っていましたが。ちなみにこのリアル鉄人は、フィギュア作家として有名な速水仁司さんの作品だそうです。次は鉄人グッズ買います。

右腕を振り上げたポーズも最高!しかし、高さ18mの巨大構造物をこの格好で自立させるのってかなり難しい工事のように思われますが、鉄人を生み出したぐらいですから日本のものづくり技術があればこれぐらいは朝飯前か。木を扱う者として、こういう鉄の造形物を見るとなんだか無いものねだりで羨ましく感じることがあります。勿論鉄だって日頃のメンテナンスは大切でしょうが、木ほどに経年変化は早くないでしょうから、『変わらない美しさ』に少しだけ嫉妬します。

 




今回の甲子園はナイトゲームということで、少し時間があったので、今までずっと気になっていた場所に立ち寄りました。そう、いつも電車の車窓からいつか行ってみたいと思っていた鉄人の居る神戸市新長田駅の若松公園。身長18mの実物大モニュメントの雄姿は、走る電車からもよく見えて、横山光輝ファンとしては羨望の的でした。漫画『鉄人28号』は、私が生まれるちょうど10年前の1956年(昭和31年)に連載が始まり、1963年(昭和38年)からテレビ放送が始まりましたが、私はもっぱら秋田書店のコミックで愛読していました。


私が鉄人28号を読んでいたのは小学生の頃。映画館も無い田舎に住んでいて、性根時代は漫画本を貪るように読んでいました。横山光輝先生に最初にはまったのは、『伊賀の忍者影丸』で、さまざまなタイプの忍者が現われ奇抜な忍法で戦うさまが面白くてコミックも全巻持っていました。それから『鉄人28号』にはまり、『バロム2世』など横山漫画にどっぷり浸りました。独特のタッチが好きで子どもの頃はよく真似をして描いていました。とにかくどのコマも手抜きがなくて丁寧に描き込まれていて、きっと真面目なひとなんだろうなと子ども心に思っていました。

当時の私の中では、『鉄人28号』と手塚治虫先生の『マグマ大使』が巨大ロボの2大巨頭で、どちらも大好きでした。その少し後から『マジンガーZ』などの巨大ロボが登場してくるので、そのはしりだった思います。今の時代であれば『鉄人28号』というネーミングは、ひと回りして逆に斬新に思えるかもしれませんが、舞台設定としては太平洋戦争末期に大日本帝国陸軍が起死回生の秘密兵器として開発していた巨大ロボットという事なので、こういう飾り気のないシンプルで即物的なネーミングになっているのです。当時はこういうひねりの無いストレートな表現が普通でした。


という鉄人28号にまつわる思いを胸に憧れの鉄人の元に降り立ちました。高さ18m(およそ5階建ビル)とは知っていたので、大きいとは思っていましたが、実際に傍に立ってみるとその巨大さに圧倒されます。このメタリックな感じが心をゾワゾワさせます。ちょうどお昼頃の時間帯だったので人通りも少なかったのですが、さすがに足元で同じポーズをする勇気はありませんでした。同世代とおぼしきご同輩も遠慮がちに写真を撮っていましたが、本当はきっと同じようにポーズをしたかったはず。今となっては少し後悔しています。鉄人盆に返らず




それにしても甲子園球場は美しい。昼間の球場もいいけどカクテルライトに照らされて天然芝が鮮やかに映える夜の甲子園は一層素晴らしい!日程上の問題でなかなか甲子園のナイターに来ることが出来ないのですが、灼熱の太陽に肌を焼かれながら、暑さに耐えてビールを流し込む夏のデイゲームとはまたひと味もふた味も違います。涼しい風が吹く中で、グラウンドとこの距離感で野球を観れる幸福感。チケットをいただいた明石住建渡辺社長には足を向けて寝れません。渡辺社長とこのご縁が出来たのは、実はこのブログがきっかけでした。まだまだ突発的ながら関西圏での仕事も増えてきているのですが、私が入社した頃、まさか県外での木の仕事があるなどとは夢にも思いませんでした。もしもこのホームページを作っていなかったら、もしもこっちの方向に進んでいなかったら、人間万事塞翁が馬

昨年まさかの最下位に転落したタイガースをここまで引っ張ってきたのは、ドラフト1位の近本光司選手。ちょうど近本選手(背番号5)が三塁ベース付近に!身長は私よりも低い170㎝ということですが、全身がバネのよう!近本選手は、淡路島の出身なのですが、今年神戸に就職した長女の会社の本社が淡路島なので、勝手にこっちでご縁を感じています。それまで1年に1度通るかどうかであった淡路島も今年はもう10回近く通らせていただきました。なんだかそのうち淡路島でもご縁が繋がりそうな気がしたり・・・。

木かもと選手といえば、昨年のドラフト会議でタイガースが1位指名で大阪桐蔭の藤原選手で競合してクジを外し、更に近本選手の高校の後輩にあたり立命館大の辰巳選手も競合しクジを外し、いわゆる外れ外れでの1位指名となりました。その際に会場からは一昨年の大山選手の時のような悲鳴のような歓声があがりました。評論家からもその1位指名に疑問の声や戦略ミスとまで酷評されました。正直私もここまで活躍してくれるとは思いませんでしたが、それにしても失礼な話です。ドラフトの評価っていかに主観的で適当なものか。

結局、事前にメディアで取り上げられていない選手を指名できれば成功、出来なければ失敗というのはあまりに短絡的。よくそれでまがりにも公のメディアでその是非を語れるものだと思います。どの業界も同じですが、他人のふんどしで相撲を取る「評論家」もどきのいかに無責任なことか。その一方で地道に現場に足を運び取材を重ねて信頼性の高い記事を書くスポーツライターもいて、そういう人って記録や数字以外の人間性などもよく観察していて、入団後に活躍できるかどうかの話にも説得力があります。

タイガースが勝てばスポーツ新聞を買って詳細を再確認するのは当然ですが、私が興味があるのは数字よりも選手のひととなりや人間くさいエピソード。プロ野球のそういう話に興味を持つようになったのは、山際淳司さんの『江夏の21球』からで、それまで成績や記録で野球を追いかけていましたが、それから先週個々の人生ドラマや物語に強く惹かれるようになりました。誰に頼まれているわけでもないのに何がひとをここまでひとを惹きつけるのか?!木材ファンの拡大戦略にこのあたりが欠けているのかも?何でも仕事に結びつく、何でも仕事のヒントになる。

 




野球の話を書くと、また仕事さぼって甲子園まで行っとんのかいっ!とおしかりを受けるかもしれませんが、決して平日に仕事をさぼって野球を観に来ているわけではありません。会社が休みの第2土曜日とか祝祭日、日曜日を使って、しかもそのために数日も前から残業に残業を重ね、日常の仕事に支障が無いように万全の対策を講じたうえでのささやかな趣味でございます。もしかしてですが、また甲子園に来たいがゆえに大阪での仕事を生み出すという可能性だってあるわけですから!

何か一つのモノに傾注する情熱は可能性の塊!?というわけで、来年は堂々と甲子園通いが出来るように関西圏での仕事を絶賛募集中ですそれにしても優勝争いをしているわけでもないのにこの観客の入り具合。伝統の一戦ということで当然満員札止め。いつものことながらこれで一体どれだけの売り上げがなんてそろばん勘定していたら、西宮の駅のホームに貼られていたこんなポスターに目が留まりました。『甲子園ブランドで販路拡大しませんか?』というもの。タイガースの企画かと思ったら阪神甲子園球場からの甲子園ブランドを活用したビジネス展開の企画でした。

思わず気になって松山に戻ってから資料を読み込みました。これってタイガースではなく、甲子園という空間を活用するというのが肝で、タイガースだと反発する野球ファンも大勢いますが、高校球児の聖地・甲子園となると話は別。タイガースの主催試合(オープン戦と公式戦)、春夏の甲子園大会を合わせると、総入場者数は年間400万人以上。ライセンス契約をしてロイヤリティを支払えば、正式に甲子園ロゴが使えるという事。つまり『甲子園のかけら』だって堂々と作って販売してもいいという事です。しかもロゴ付きで。

つい興奮して『甲子園のかけら』って勢いで言葉にしてしまいましたが、例えば甲子園球場で実際に試合に使われて折れてしまったバットから作ったキューブ(かけら)とか、物語を強引に絡ませていく手法は得意技なので、これだけ歴史ある球場ならば木材といかようにも繋げていけます。だからといって甲子園ブランドに申し込みするわけではありませんが(出来ませんが)、5万の観客を見渡せば、もしこの数%でもが『甲子園のかけら』を購入してもらったとしたら・・・胸が高揚して試合どころではなくなってきました(笑)。

 




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