森のかけら | 大五木材


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20120625 1愛媛大学の愛大ショップ・エミカさんで販売させていただく事になった『陸前高田のしるし』ですが、先日愛媛新聞にて取り上げていただきました。以前にもご紹介させていただきましたが、昨年の大学生諸君とのインターンシップの時の企画ですから、随分時間が経ってしまいましたが、新しい市場で新商品を売り出すには相応の時間がかかります。ありがたい事に、今回の新商品の開発+販売については、弊社とのインターンシップ活動の主たる目的と合致したため、周囲の理解もありスムーズにここまで来る事ができました。もしこれが、同じ商品であったとしても、何ら大学と関係の無い一企業が飛び込み営業したとしたら、こういう結果にはならなかったと思います。インターンシップの成果については、以前拙ブログで詳しく触れましたが、販売・宣伝という最終工程は商人たる私の仕事。第一段階はクリア。

 

20120625 2取材は、愛大ショップ・エミカで学生諸君が対応してくれましたが、結果としてそれもよかったと思います。この商品の生まれるまでのストーリーを、彼らが体験した陸前高田のボランティア活動を通して語る事でこそ、この商品を大学内で販売するという事に意義が生まれてきます。ショップでの販売ポップ㊧も学生たちの手作り。彼らがかの地で感じたピュアな思いを、何らかの『カタチ』に変えて自分たちが出来る範囲の支援を続けていきたい、その思いが結実。

 

20120625 3その思いを伝える表現手段として、木という素材は最適でした。風光明媚、白砂清松として知られた7万もの高田の松原の松林は全壊してしまいました。まだこの商品にまで思いが及ぶ前から、美しい松並木なぎ倒された光景をテレビで観るたびに胸を痛めておりました。しかし、その時にはその倒壊した陸前高田の松と弊社が結びついて商品が生まれるような事になるとは想像もしていませんでした。大変失礼な言い回しですが、自分とは無関係の遠い東北の地での出来事、そういう傍観者でした。

 

20120625 4それが今こうして、私の手元にその松があるというのは、材木屋として私に託された使命かと考えるようになりました。その松がマグネットとして大学のショップに並ぶまでには、学生以外にも沢山の方のご協力があればこそ。1つの商品が世に出るためには多くの人の手を経なければなりません。震災を風化させること無く、自分たちが出来る範囲の支援を継続していきたいという学生たちの思いは、多くの関係者の共感を得てバトンリレーされてきました。小さなマグネットに思いは詰まっています。

 

20120625 5新聞の影響でしょうか、最初に用意した『陸前高田のしるし』100個はあっという間に完売!商品は実際に倒壊した陸前高田のマツを使用しているため、傷や青染みなども含まれていますが、それこそがこの忌まわしき震災の証し。発売前には、「こういうモノ(高いマグネット)は売れない」、「機能的に弱い」などというご意見もありましたが、多くの方が別の動機付けでご購入いただいているようです。それこそが、この『陸前高田のしるし』の証し。早速明日から追加品の準備です!

★この商品は愛媛大学内のショップ・エミカさんで販売中。売上金(¥150)の一部(¥20)は、東日本大震災の復興支援として寄付されます




20120624 1愛媛木材青年協議会40周年記念式典の続きです。普通こういう記念式典は、数年前からじっくり時間をかけて準備に準備を重ねて行うものでしょうが、今回は準備期間も短く、かなり慌しい中での開催。現役会員の皆さんはさぞかし大変だった事でしょうが、貴重な経験でもあります。準備期間が長すぎると、会の運営そのものが準備に忙殺され、何が会の目的やら分からなくなるので、こういうものは慌しくとも短期間でやり切ってしまう方が良いのかもしれません。

 

20120624  2司会や進行もプロに頼らず、会員が役割を分担して行っていましたが立派なものでした。OB会員はわずかな協賛金の協力をさせていただくだけで、あれこれ一切口出しせず。それが愛媛木材青年協議会の「伝統」でもあります。若い集団の会ですから、滞りなく会を成功させる事よりも、失敗しながらも自ら実践する事が何よりも大事。若いうちから成功ばかりしていてはろくな大人になりませんぞ!失敗を恐れずやるべし、やるべし!会は贔屓目抜きに見ても充分に立派な盛会でした。

 

20120624  3懐かしい先輩方との再会もありましたし、わざわざ北海道から吉田良弘・日本木青連会長や、愛知から江口達郎・日本木青連副専務理事まで駆けつけていただき、地区のいち会団の記念式典としては盛大で賑やかな顔ぶれが揃いました。現役の頃は、毎月役員会と例会があり、嫌というほど(笑)同じ顔を眺めながら酒を飲み、同じ話題を繰り返し喋ったものですが、卒業してしまうと仕事の付き合いがない人とはどうしても疎遠になってしまいます。卒業して数年も経つ方なら尚更の事でしょう。

 

20120624 4そういう意味でも意義のある記念式典でした。記念式典の後は、タイムリーな内容の記念講演が2つもあり内容も充実したものでした。そんな式の記念品には、先日も触れましたが弊社の『森のしるし』を採用してもらいました。今の現役会員の中には、弊社よりもはるかに高度な木工後術を持つ企業がいるにも関わらず、後輩たちが気を使って私に記念品の一部を依頼してくれました。愛媛の新ブランド『媛ひのき』のロゴマークをつけた啓発商品のお披露目に最高の舞台を与えてくれました。

 

20120624  5式典の記念品は、『どうぞのいす』と『木青連の会章』をあしらった木製マグネット『森のしるし』と、杉の柾目を使ったマウスパッド。会員の片岡伸介君(河野興産)のところで製作したものだそうです。いろいろご意見はあるでしょうが、木材関係者の会が木を使う事に気遣いをせずにどうする!職種を越えて、木製のアイテムがごく当たり前のこととして使われるようになる日も近づいております。そのためにも価格よりも物語の舞台で戦わねばなりません。まだまだ40年の青年の木、これから、これから!頑張りましょう、楽しみましょう!お疲れ様でした。




20120623 1昨年まで所属していた愛媛木材青年協議会で、40周年を記念する式典が開催されました。私は卒業まで20年在籍させていただきましたが、ちょうどその倍の歴史を刻んできた事になります。私が6歳の頃に発足した会に入会、卒業し、その40周年記念式典に出席する・・・知らず知らずのうちにもうすぐ半世紀を生きる事になると思うと不思議な気分。OBや日本木青連、中四国地区協議会、行政、関係各位の皆さんの多数のご出席を得て盛大に開催。その数およそ100人

 

20120623 2一時は会員数も20名を割り、定年延長や深刻な議題に頭悩ませた時期もありましたが、それも今や遠い昔話のような光景。今年度も新たに4、5名の入会者があったそうで、総会員数は30名を突破したとか!45歳が定年ですから、毎年複数人が退会している中にあって、30名前後の人数を維持し続けているという事は、立派な事だと思います。とりわけ後継者問題が深刻な木材業界において、毎年4、5人の入会者を迎え入れているという事実は、全国的にも異例の事です!

 

20120623 3しかし、頭数さえ揃えばいいというものではありませんし、所帯が大きくなればそれはそれなりに問題も生じてきます。また地区内においても、人数・規模相応の「果たすべき責任」というものも求められてきます。40周年という事で、会が発足した時の会の創刊号『年輪』を復刻して配布してもらいましたが、今や大御所となられた大先輩の方々の若かりし姿と溢れる情熱が文面からも伝わってきます。当事とは木材の果たしてきた役割も少しずつ変わってきましたが、会の在り方も変わって当然。

 

20120623 4伝統とは、ただ形式を遵守するものではなく、時代の変化に順応し姿を変えつつも当事者たちがその目的意識や意義をしっかり主張し実践する事、それがひいては「伝統」として連綿と受け継がれていくのではないかと思います。これからの木材が果たす役割は大きな転換期を迎えています。おのずと愛媛木青協の活動内容も、変化せずにはいられなくなるでしょう。その中で若い会員諸君がいつ目的を見出せるのか、若い英知と情熱の結集する瞬間を楽しみに影から応援させていただきたいと思います。この話、明日に続く・・・




20120622 1松山の北部に位置する弊社にとって、今治は身近な商圏でもあります。私も仕事で月に最低2、3度は足を運んでいます。会社から今治市内までおよそ40分足らずで、時間帯によっては混雑する松山市内の配達よりも余程効率的に配達が出来たりします。しかしその距離感ゆえに、少々遅くなろうとも今治に泊まることはほとんどありません。なので、今治名物・焼き鳥のご相伴に預かる事もほとんど無かったので、今回の泊りがけの今治対決は私としても願ってもない好機!

 

20120622 2決戦を前に少しだけ喉を潤して、今治名物・焼き鳥を堪能してからいざ対決!対決の舞台は、こちら『吉兆』さん。我々をつないでいただいた岡田さんの選択眼は素晴らしく、4人のメンバーはそれぞれ個性的で濃厚、異能なキャラの持ち主でした!4人の中で最年長リーダー格・大成経凡(つねひろ)さんは、前職は愛媛県・愛媛県教育委員会の文化財調査事業の調査員という華麗な経歴をお持ちで、次から次から今治の歴史を語る、語る・・・脱帽の知識量、圧巻!

 

20120622 3南予出身で松山在住の私にとって、今治は近くて遠い存在でしたが、大成さんの話で今治の深くて面白い歴史の一端を窺い知ることが出来ました。今治城塩づくり、造船、タオル、市名の由来等々・・・これはまさに物語の宝庫!中でも不勉強で恥ずかしながら初耳でしたが、明治時代に石鉄県として今治城に国府が置かれていたという話(愛媛県が合併によって誕生した際に松山に県庁が移転)は衝撃でした。是非是非、歴史に翻弄された今治にまつわる『木物語』を組み合わせてみたいものです。

 

20120622 4あまりに話が盛り上がりすぎて具体的な『森の出口』の話に届く前にタイムオーバー。それでも今治を愛する彼らの熱意は充分に伝わりました。いずれ彼らが今治産業界の屋台骨を支えていく事でしょう。素晴らしきかな、今治バリィ軍団!そんな彼らが愛してやまないバリィさん。もはやただのゆるキャラの域を超えて、今治のものづくりびとの心意気の象徴なのかもしれません。おとぼけ顔の奥に秘められた熱き魂、そんなバリィさんと一緒に『今治の森の出口』を見つけられないものかしら?!




20120621 1新たな森の出口を見つけるために、地域・世代・職種を越えた交流の必要性を説いておりますが、幸いにも私の周辺にはよき理解者・協力者が多くて実に恵まれた環境にあります。『森のかけら』の育ての親のひとりにして大恩人・愛媛県産業技術研究所の元所長であった岡田文明さんもそのおひとり。今は出身地の今治から別の立場でものづくり企業の応援をしていただいていますが、今も変わらずご指導いただいております。お酒という共通の嗜好がその絆をより深いものとしているのかも!

 

20120621 2その岡田さんの導きで今回は、飛び切り元気な今治若手軍団との「対決」が実現致しました。いつも松山が主戦場となるのですが、今回は盟友・井部健太郎君を誘い、二人でアウェイ・今治市に乗り込みました。我々を待ち受けていたのは今治が誇る異能・異業種の熱き若手4人衆(お一人は松山在住でしたが)。向かって右から、第一印刷㈱西原孝太郎常務、栄昌海運㈲大成経凡社長、衆議院議員白石洋一氏の秘書・丹下大輔さんチームフォーマンセルの副代表・重松大介さん(松山)の面々。

 

20120621 3全員20代から30代とお若くエネルギーがほとばしっております!圧倒されそうな勢いがありますが、こちらとて無駄に歳を重ねてきたわけではありません。勢いや人数なんかで負けてなんかはいられません!残念ながら当日おふたりが車の運転があり、日本酒攻撃が手薄になってしまいましたがその分、初対面とは思えないほど濃密なお話が出来ました。実はその日のお昼に全国放送で、彼らの愛するバリィさんが登場したという事もあり、バリィさんネタでも盛り上がり!今は全国区となった今治市民の誇るバリィさんですが、その生みの親こそが第一印刷さん。丹下さんの胸にも非売品のバリィさんバッチが燦然と輝いていましたが、行政指導で作りこまれたキャラではなく、市民が育てあげ、今治市民誰もに愛されている感が伝わってきます。

 

20120621 4森のしるし』でキャラクターやロゴマークに関わる事が多くなり、その重要性や意義を身に染みて感じておりますが、中でもバリィさんの存在は特異。企業色を控えた事でキャラクターが立ち、万人の心に受け入れられました。なによりバリィさんが素晴らしいのは、そのゆるいキャラクター同様の『気負いの無さ』!どうしてもこれが売れないと大変、社運を賭けてます的な悲壮感をゆるキャラに背負わせてしまっては本末転倒ですが、その点バリィさんには難題どこ吹く風の軽やかさを感じます。さて対決の2幕目は明日へ続く・・・!




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