森のかけら | 大五木材


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20151120 1天井近くまで山積みされた材料を一旦外に運び出して倉庫を空けて仮りの舞台を作りました。簡易の舞台ながら、巨大なトチの耳付きの1枚板などをベンチとして配し、舞台装置ながらに周辺が無垢材で囲まれた『気分だけ円形劇場』が完成。私の長男も同じ「ソウスケ(壯介)」なのですが、写真のようにまだ幼かった頃の壯介が寝転がれるほどの巨大なトチ。ここで創介さんによる芝居『どうぞのいす』が上演され、その日材木屋の倉庫は沢山のこどもたちの笑い声に包まれました。

 

20151120 2それから創介さんとの交流が始まり、子供が小さかった頃は家内が年末になると劇団円さんの舞台にご招待していただき東京へ出かけていました。子供たちも成長して、部活が始まるとさすがに動きが取りづらくなりましたが、このご縁がもとで昔から大好きだった劇作家の別役実さんのサインもいただけました!小森創介さんは、現在は劇団円を離れて独自の活動をされていますが、玉川大学芸術学部パフォーミング・アーツ学科での非常勤講師を務めるなど大忙しの日々

 

20151120 3そんなお忙しい日々の中にも関わらず、展示会にお越しいただきました。しかも最終日には奥様やお子さんも一緒にご来場いただき、本当にありがたい限り。日頃のご活躍はフェイスブックなどで拝見していたものの、直接お会いしてお話しすると懐かしい時間が一気に縮まり、昔の話に花が咲きます。当時まだ創介さんにも子供はいらっしゃいませんでしたが、お二人のお子さんにも出来て、思えば随分時間が経ちました。思えばあれが、材木屋とお芝居の繋がりの始まりでした。

 

20151120 4小森創介さんだけでなく、続々と関西在住の方々がご来店。こちらではいつもお世話になっている滋賀県在住のおもちゃ作家の松島洋一さん(Mtoysアトリエ)と、こちらも滋賀で安政5年創業の老舗のハンコ屋・㈱ハン六平井嗣晃常務が顔合わせ。松島さんにはいつも家内が木のおもちゃでお世話になっており、平井常務には『森のしるし』などの判の制作をお願いしています。お二人は初対面でしたが、モノづくりに熱いお二人ですので、ご紹介するやいなやお話も弾まれていました!




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昨日の続きですが、当時私が所属していた愛媛木材青年協議会で話を持ち掛けて、会員の賛同を得、会として「どうぞのいす」を作ってこどもたちにプレゼントすることにしました。とはいえ、著作権等の問題がありますので、ひさかたチャイルドさん通じて香山先生、柿本先生にご相談しました。すると、香山先生からはその取り組みに対して共感・ご理解をいただきました。柿本先生は既にお亡くなりになられていましたが、奥様からご了承をいただき、いよいよ制作へ!

 

20151119 2最初は試行錯誤しましたが、日頃からお付き合いのあった授産所施設のお力を借りて無事完成することが出来ました。出来上がった「本物のどうぞのいす」を絵本と一緒に保育園や幼稚園にプレゼントするわけですが、初年度は何の実績もないため、贈り先からもいぶかしがられ、後から何か木のモノを売り込まれるのはゴメンなので受け取れませんとか、相当怪しまれたりもしました。現在もその活動は継続中で、県内外合わせて500を越える施設に贈らせていただきました。

 

20151119 3この活動は子供たちに木の啓蒙と、譲り合いと思いやりの気持ちを育んで欲しいという願いから行っているもので、個人を対象とはせずに、保育園や幼稚園、小学校、子供たちの集まる施設などに贈っています。我々の思いを物語にしたDVDも制作して、実物の『どうぞのいす』と絵本と共にお渡ししています。DVDのタイトルは、『材木屋のおじさん、どうぞのいすを配る』。僭越ながら私が、学生時代にとった杵柄で、脚本と撮影を担当させていただきました。

 

20151119 4その取り組みをご覧になった作者の香山美子先生からご連絡がありました。香山先生は初期の『おかあさんといっしょ』(NHK)などの幼児番組の台本も手掛けられていて、演劇集団「円」のプロデューサーである小森美已さんや劇団円の女優・岸田今日子さんたちと共に子供たちのお芝居「こどもステージ」にも取り組まれていらっしゃいました。その子供ステージで「どうぞのいす」を公演されていたのですが、そこで実際に木の椅子を使えないだろうかというお話。

 

20151119 5それで、こちらとしても大変ありがたいお話で、早速「本物のどうぞのいす」を送らせていただき、劇団円の子どもステージの公演でお披露目していただきました。そのステージで独り芝居をされたのが、小森美已さんの息子さんである小森創介さん。ようやくここで繋がりました!そのご縁で、その後大五木材の倉庫を開放して舞台公演をしていただくことになり、創介さんには、材木屋倉庫で『どうぞのいす』を演じていただいたのです。それ以来家族ぐるみでのお付き合い。




20151118 1今回はいつもの東京(ギフトショー)ではなく、京都で開催したということで、京都周辺に在住の方が足を運んでいただき懐かしい再会ができたのもありがたい事でした。いくらフェイスブックなどで遠く離れた方と日々通信してるとはいえ、直接会って話してこそ。そんなお久しぶりのお一人が、こちらの小森創介さん。舞台俳優にして声優、数々のテレビドラマや映画、アニメなどの吹き替えをされていて、声を聞けば「あ、この声の人なのか」と思われる方も多いはず。

 

20151118 2 小森さんは仕事の関係で全国を飛び回られていて、そのたびにあちこち引っ越しもされていたのですが、昨年からここ京都に移られていて下鴨神社近くにお住まい。恵文社でのイベントを知って、わざわざ訪ねて来てくださいました。小森さんとの出会いは、もう10年ほど昔の話になりますが、『どうぞのいす』(ひさかたチャイルド社)という1冊の絵本によって繋がりました。この絵本は絵本の世界では知る人ぞ知る大ベストセラーで作者は香山美子さん、絵は柿本幸造さん。

 

20151118 3 物語は・・・うさぎさんが作った小さないすに「どうぞのいす」という立札を立てて大きな木の下に置きました。そこにやって来たのはロバさん、持っていたどんぐりをいすの上に置いて気持ちよく眠ってしまいました。そこへ動物たちが次々とやって来て、いすの上に置いてあるどんぐりを、「どうぞならばいただこう」と食べてしまい、代わりに自分がもっていたハチミツを置いていこう。次はハチミツの代わりに・・・次は・・という思い違いが優しい連鎖を生み出すお話。

 

20151118 4初版は1979年ですが、時代を越えたハートウォーミングなメッセージは健在で今でも子供たちに愛され、全国の保育園や幼稚園のお遊戯会などでは定番となっています。私も自分に子供ができるまでは知りませんでしたが、ひとの事を思いやる気持ちに溢れた素晴らしい絵本で、子供が小さな頃は随分ページをめくりました。この中に登場する木の椅子は、うさぎさんが作るのですが、これがもし本当に木で作れたら面白いのにという事から始まったのが、『どうぞのいす』プロジェクト!




さて、話を戻しますが、今回の京都・恵文社一乗寺店での『えひめのあるくらし展』にはいつものレギュラー企業4社の他に、幅広いネットワークを持つ『おとな女子部』の友人・知人たちが集まっていただきました。通常は仕事で絡むことのない異業種の集まりといえどもさすがに、同じメンバーで3年も活動していると、互いが何を考えているかは大体分かるものです。それだけにこのテンションについて来られるのだろうかなどと案じた私の思いは秒殺で杞憂に終わりました。

 

こちらが嫉妬するほどにチームワーク抜群の今回の『チーム愛媛』のメンバーをご紹介しますと、(今更改まって紹介するのも気恥ずかしいのですが一応)レギュラーの元気娘・岩下沙矢香(柑橘とエッセンシャルオイルのyaetoco)、大洲の女帝・帽子千秋(お洋服のSA-RAH)、いつも仲良し杉浦夫妻(砥部焼のスギウラ工房)、そして弊社の4企業の5人。そして今回も展示会のデレクションを担当してもらった、おとな専任デザイナー・井上真紀イノウエデザイン事務所)。

 

そして、われらおとなをいつも影から支えてくださっている愛媛県産業振興財団の『おとな』の担当者・明上奈緒美さん(たまたま杉浦綾女史と高校時代の同級生でもある)が、展示会場にも来ていただきサポート。そしてここからが今回のニューフェース。Rou〔ロウ〕さん(丁寧に大切にコトコト煮込んだ季節のジャムやシロップジュレ、コンポートなど)。瓶に詰められたカラフルで美しいジャムは、『種類萌え』にはたまりません!

 

BRIDGE 〔ブリッジ〕 さん(松山市道後にあるキッチンツール/日用品/雑貨/器の店に纏わるエトセトラ)。四国中央市で自然豊かな四国の生産者さんが手塩にかけて作っている美味しいものを扱うまなべ商店さん、三津浜で瀬戸内の食材を使った食事とのんびりカフェを営む田中戸さん。今まで飲食は、yaetocoの柑橘だけでしたが、今回の展示会は飲食が一気に充実!コテージスペースにはレンタルキッチンがあって、その場で田中戸さんには愛媛の素材を使った料理を披露。




20151116 1そんなセンス溢れる恵文社さんのショップで、私の部屋にあるものを発見!「自然の造形美」をテーマに、プロダクトブランドをてがける新進気鋭のクリエイティブディレクター・吉村紘一さんが手掛ける『宙・sola cube』。植物の実や種、花などの美しい一瞬の姿を40㎜の透明のアクリルキューブに閉じ込めた商品です。商品開発されてまだわずか数年ながら、今や全国の名だたる有名ショップ、そして海外でも扱われるほど人気のある美しいインテリアギフトです。

 

20151116 2作者の吉村さんとはFacebookでご縁ができてお友達にさせていただいていて、まだ全国展開もされる前ぐらいで、同じキューブ同士で何かイベントでもやれたら面白いですねなんて話してましたが、もうすっかり遠くに行かれてしまわれたようです。松山でも販売されているところがあって、このホームページを手掛けてもらっているデザイナーさんも惹かれて買われていたり、作者とつながりがあることなど知らず家内と娘から昨年の誕生日のプレゼントに贈ってくれました。

 

20151116 3商品そのものの美しさ、技術力の高さもさることながら、プロダクトも素晴らしく、世界へ打って出る商品とはこういうものなのかと納得も感心もさせられます。吉村さんは京都在中で、京都市内には直営店がある(ウサギノネドコ)ことも知っていたのですが、残念ながら時間がなくて訪問することは叶わず。いつか是非ともお邪魔させていただきたいものです。木のモノを作る時どうしても機能や精度、触感などを考えてしまうのですが、やはり見た目の美しさは大切です。

 

20151116 4宙・sola cube』の商品紹介の中で、「子供にとっては、知性と感性を刺激する立体図鑑として。大人にとっては、生活を彩るインテリアやギフトとして。どの世代の方にもお楽しみいただけるプロダクトです。」と謳われていましたが、「マニア、フェチどんと来いっ!」というスタンスの【森のかけら】に比べると随分と入口が広い・・・。しかしまあこれは商品と作り手の個性ということで、無理して体裁を整えても仕方がないので私はこのスタンスで行きますが、キューブの世界広し!!




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