森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

20090721 藤山さん2今宵は、カウンターなどの木材で関わらせていただいた【Blue Marble/ブルーマーブル】さんのレセプションにお呼びいただき、関係者が多数集まり盛大に開催されました。こちらのお店は、松山市大街道で【naturel/ナテュレ】を経営されている藤山 健オーナーの別形態のお店です。いつもお世話になっているエス・デザインスタジオ佐野さんが、プロデュースされた関係で、カウンターなどの木材を使っていただく事になりました。自然派志向のお料理を出されるオーナーの意向と、無垢の天然素材がピッタリマッチしたようです。右の男前がオーナーの藤山さん。

 

さらに、縁があるというか、このビルの4Fには、弊社の【森のかけら】の新しいロゴやホームページなどを作っていただいた、パルスデザイン大内さんのオフィスがあり、その階下にはこれまた【森のかけら100】をご購入いただき、お付き合いのある弁当作家尾原ミナさんのオフィスがあるという奇遇です!そこに、このたび【Blue Marble】さんが入られ・・・レセプションでは、ビルのオーナーである青葉土地コーポレーション田中啓文社長にも、【森のかけら】ご購入の内諾(!田中社長、ありがとうございます!)を得ましたので、もはやここは【森のかけらビル】では・・・!私は密かにそう呼ばせていただいております。

 

20090721 スタッフ

スタッフの皆さんも元気で若くて気持ちいいです。おいしい料理とお酒をたっぷりいただきました。こういうお店はやはり、料理の味も勿論ですが、お店の雰囲気やスタッフの方の作る空気みたいなものも大切だと思います。最後まで笑いが絶えないレセプションについつい長居させていただきましたが、とても和やかに対応いただいたスタッフの皆さんの笑顔が印象的でした。正式なオープンは8月2日ということです。頑張ってください!

 

それでは、お店で使っていただいた木材のご紹介。カウンターとテーブルには、樹齢は150年にならんとする【秋田杉】を使っていただきました。加工から塗装までの経緯については、佐野さんのブログに詳しいので、そちらも是非ご覧下さい。秋田杉の名前は、建築とか木材にあまり興味のない方でも知っているくらい有名で、『日本三大美林』のひとつに数えられます。【青森ヒバ】、【木曽桧】を加えた、天然に自生する美しい林相の事を指しています。しかし地域性の問題もあり、このあたりで秋田杉が使われる事は稀です。地元の久万杉ほもとより、屋久杉魚梁瀬(やなせ)杉吉野杉などの名だたるブランド杉が豊富に存在する西日本では、秋田杉の影は薄く、ものの本などで「あの日本三大美林の秋田杉~」として、使われるよりも『語られる存在』に近いかもしれません。物流の問題もあるでしょうし、そこまで遠い秋田の杉に固執する方がいるかという事です。そのため、このあたりでは秋田杉といえば主もっぱら『高級天井板』として使われる事が多かったように思います。

 

20090721 ブルーマーブル 秋田杉3秋田杉の魅力は、木目が通直で均質な事で、天井に貼るとその木目が優雅で品があります。業界では『にぶさん』という呼び方をしますが、これは板の厚みが『二分三厘』(約7㎜)ということに由来しており、秋田杉の代名詞のように使われていました。しかしそれも長引く建築不況で安価な印刷物に取って代わられました。それらは節のない木目の大人しい部分を選んで加工していますが、東北の厳しい気候の中で、積雪と戦った歴戦の証である節にも秋田杉の魅力はあります。

 

20090721 ブルーマーブル 秋田杉長さ4m幅600㎜、厚み80㎜の大きな節ありの耳付板をカウンターに1枚と、テーブルに2枚使っていただきました。片耳をストレートカットして、オスモカラーのラーチ色で着色したので、一見杉っぽくありませんが、その触感の優しさはまぎれもなく杉です。ダイナミックな節と柾目部分の上品さが混在しています。皆さんがしきりに表面をなでていただきました。秋田杉ならではの、均質な木目の詰まり具合がほどよい触り心地を与えてくれるのでしょう。私にはその光景が、遠い秋田からよくぞ愛媛まで来たなとねぎらっていただけているように映り、感慨深いものがありました。

 

さすられるほどに、なでられるほどに、『秋田の杉』は『愛媛の杉』になっていくのです。

この項、まだまだ続きます!




以前に映画館である映画の予告編を観て、どうしても公開までに原作を読んでみたくなったので、原作の小説を購入しました。この連休で少しでも読もうと思っていましたが、読み始めたらあまりの面白さに421ページの長編を一気に読破してしまいました。実は恥ずかしながら、この作品が第11回松本清張賞を受賞したことや作者が『直木賞』の受賞者で、本作も直木賞にノミネートされていた事などまったく知らなかったのですが、かえって予備知識がなかったのがよかったのかもしれません。ご存知の方も多いとは思いますが、山本兼一作、『火天の城』です。安土桃山時代に、天下人・織田信長が欲したのは、誰も見たこともない巨大木造建築・安土城!その命を受けた天才宮大工・岡部又右衛門!名もなき百万人もの男女が、日本史上類をみない超巨大木造建築に挑む!総工費1000億円、大通柱は樹齢2000年!・・・・

次々に出てくる映画の宣伝コピーは、木材屋の心をわしづかみにしました!内容は、このコピーが全て、織田信長が命じた安土城を築城する話です。ただこれだけの話ですが・・・これが、たまらなく面白い、面白すぎます!予告編で、織田信長=椎名桔平、岡部又右衛門=西田敏行というキャスティングを観ていましたので、無意識にそのイメージで本を読みましたが、これもピッタリはまりました。西田敏行の恰幅のいい体躯が、岡部又右衛門のイメージにピタリと合致。

いかにして安土城を築城したかという話ですが、作者の筆致が素晴らしく、まさに信長と又右衛門が対峙するその場の緊張感がビンビンと伝わってきます。城作りのこれほどのドラマが隠れていたとは驚きでした。鬼神のごとき信長が、無謀なまでの命令で建てさせたというイメージがあったのですが、決してそれだけではありませんでした。私は材木屋なので、使用された木材に興味があり読み始めたのですが、ここまで木選びや伐採、運搬、検品、加工などが忠実に、かつドラマチックに描かれた例を知りません!

特に樹齢2000年の木曽桧を廻るエピソードでは、その取材の緻密さに圧倒されます。寸法は尺貫法で語らえ、克明なデータが話に深みを持たせます。太さ一尺五寸角の長さ八間の大通柱・4本を探す事になるのですが、それがいかに物凄いサイズであることか!サイズの実感が湧かない方でも、その後の川流しの件りで巨大さが伝わると思います。他にも、『城くずし』や『蛇石はこび』、『大通柱を切る』場面などは臨場感に呼吸が乱れ、心に深く刻み込まれています。

それぞれの分野の匠たちが、命を懸けて自分の腕の限界に挑み、そこを越えていこうとする心意気が熱くつたわってきます。安土城は信長の無謀な夢はなく、日本の当時の建築レベルの最高峰の大工、左官、石工、瓦大工などの匠が、その技を思う存分に披露し競えた夢の『現場』だったのではないでしょうか。失敗すれば死という究極の選択の中で、匠たちの創造力は天を越えていき、それが奇跡的に合体していくのが安土城です。信長は次々と無理難題を突きつけてきます。拒めば、『工夫があろう、智恵なしか』と恫喝されますが、無謀と閃きは紙一重、一度は固辞する匠たちも熟慮の末新たな技法を開発していきます・・・『あの大工には負けられぬ。まだ試していない新しい焼き方がいくらでも湧いてきそうだった。土を踏むのさえ楽しくなってきた。むしろ、大きな力を授かったのは自分である気がした。』

匠人たちに更なる力を与えていくのです。建築に長けた信長の眼力は、匠人たちの技をしっかり見抜き、『天下一の匠が集まった。天下一の城がたつわい。』と賛辞を送り、『金ならいくらでもあるわい。』とお金を惜しまない、これほどの『施主』に恵まれた匠たちは、職人冥利に尽きたのではないでしょうか。また、岡部又右衛門・以俊(もちとし)親子の葛藤と心の揺れも丁寧に描写され、亡き父の姿が重なりました。映画がどこまで描き出すのか分かりませんが、とても楽しみです。

9月12日公開ということですが、公開がこれほど待ち遠しい映画も久し振りです小説に出てくる登場人物たちの言葉はどれここれも木材屋にとってありがたい格言のようで、赤鉛筆で線を引いていたら、すっかり真っ赤になってしまいました。多くの木材人、建築に携わる方に、読んで、観て欲しいと思います。最後に、一番印象に残った岡部又右衛門の台詞、『呑みこむがいい。新奇なものを建てればいろいろなことをいう者が出てくる。褒めるものばかりではない。誹(そし)る者もいる。讒言(ざんげん)もある。いちいちかかずらわっておっては、心がささくれたつ。呑みこめ。呑み込んで糞にしてひり出せ!』材木屋になって一番感銘を受けた本です、明日の力が湧き出しました!

 




20090718 堀江みなと祭り11昨夜は、市内の堀江町で恒例の『堀江みなと祭り』が華やかに蟹開催されました。会場中央にはステージが組まれ、太鼓や歌謡ショー、神輿などさまざまな趣向が用意されています。私達家族が会場に着いたのは6時20分頃でしたが、屋台が軒を連ねたくさんの人だかりが出来ていました。

 

 

 

20090719 堀江みなと祭り4早くから会場入りしたのは訳があります。そうです、今日この舞台に我らがオレンジ会の【オレンジ・バンド】が堀江町デビューを飾るのです!刻一刻と時が近づき、遂にその瞬間がやって来ました。見よ、我らが【オレンジ・バンド】の勇姿を!

 

 

 

左から、前道後タクシーの石丸君モリハウスの森君、そして中藤産業の中藤兄貴の3人です。何回か前の【オレンジ会】の例会で、「バンドを組んでみなと祭りに出よう!」という話があった特、楽器演奏の経験のある数名が「出よう、出よう」ということになり盛り上がり、【オレンジバンド】が結成されました。音痴で楽器演奏などしたことのない私にとっては信じられない決断でしたが、地元で【オレンジ会】の知名度を上げるためにも頑張っていただきたいと思っていました。とはいえ、それぞれに忙しい身ですから、ぶっつけ本番みたいな事になるのではと、内心心配していました。それが・・・

20090719 堀江みなと祭り6すべてが杞憂に終わりました。堂々の演奏で2曲を完璧にご披露です!素晴らしい、感動的な演奏でした。たっぷり10分近くあったのではないでしょうか。舞台正面では、【オレンジ会】の廣瀬折箱の廣瀬君がその巨躯に西日を目一杯浴びて汗だくになりながら、ビデオで完全撮影!私は動き回っていろいろな角度からデジカメで撮影したのですが、ステージまでの結構距離があり、アップが撮れません・・・スミマセン!

 

合間に、中藤兄貴の軽妙なおしゃべりで【オレンジ会】の紹介と、それぞれが自己紹介。森君が、近所の分譲地のPR、石丸君が自社タクシーのPRをするなどローカル色満点で、会場は和やかな笑いと拍手に包まれました。観客の皆さんからも「〇〇くん、頑張れ~」の地方祭らしい暖かいご声援を浴びていました。こういうPRはとても大切です、皆さん最高のMCでした!

20090718 堀江みなと祭り13演奏は大喝采を浴びて無事終了。早速裏手に廻って、3人にインタビューを兼ねての撮影。聞くと、なんと毎週夜に集まって練習に励んでいたとの事、その熱意には脱帽です!石丸君の楽器はユニークでアフリカの物らしく、私は初めて見るもので名前も教えてもらったのですが失念しました・・・のちほどコメントお願い致します。3人ともやり遂げた感のいい顔です!久々に体育会系のノリの快感を味合わせていただきました、御三人さん、お疲れ様でした、そしてありがとうございました!今宵一夜限りは勿体ないです、本当に!

20090718 堀江みなと祭り15地域で異業種が集まって活動していくという事の存在意義は、地元に認められ地元に求められることだと思います。誰かに知ってもらい、誰かに頼られ、喜ばれることほど自分を高めていけるものはないと思います。それぞれが得意な分野で、特徴を生かし互いに高めあってこその異業種交流です。バンド演奏の後は、みなとが夕闇に包まれ、松岡君の『みなと食堂』の看板が一際輝きを放っていました。やがて賑わいもを迎え、海の花火が祭りを締めくくります。【オレンジ会】の行く末を暗示するかのような大輪の華が次々に夜空に咲き誇っていきました。暑い、熱い夏の到来です。




今加工してある【かけら】は少し淡いのですが、【ちょこっと端材】の板はかなり濃い紫です。それも個性です。これは、【森のかけら・丸膳】です。作って1年以上経過しましたので、すっかり落ち着いついた雰囲気になりました。だいぶん色が落ち着いてきました。こんな感じです。植物性油を塗って蜜蝋ワックス拭きで仕上ています。一見分かりにくいですが、2枚の幅剥ぎとなっています。サイズは、w350xd250xh50㎜です。【商品紹介】の【丸膳】をご覧下さい。専用の箱に入れてお届けします。持ってみると片手では持ちきれないほど重たいです。

この色合いからも、パープルハートが住宅の色彩の中に収まりにくいほど、鮮烈な事が分かると思います。今までもいろいろな設計士さんに勧めてきましたが、他の木とのバランスが取りにくいようです。自分が勝手に面白いと思って仕入れをしてしまうので、在庫に残ってしまう事も結構あります・・・。それでも木との出会いは一期一会ですから、【】があった時に買っておかないとスルリと手をすり抜けてしまいます。後で悔やむのだけは嫌なので、ここはと思う時には買っておかねば二度と縁がなくなってしまいそうな不安に襲われてしまいます。そればっかりでもまずいのですが・・・。

パープルハートには、粋な日本名があります。【紫御殿】〔ムラサキゴテン〕と言いますが、誰が名付けたか知れませんが随分軽妙洒脱な名前をつけたものだと思います。こういう膳などの場合は、【紫御膳】とでも呼んだ方が、「座り」がいいかもしれません。一度パープルハートのテーブルにも挑戦してみようと思ってはいるのですが、なかなか勇気がなくて踏み切れません。フローリングとしては、いろいろ作られて販売されているようですが、やはり店舗が中心だと思います。材としては、ウッドデッキや外部にでも使っても強い耐久性を発揮する木ですから(相当高級なデッキになりますが・・・)、床材としても適しているとは思いますが、私の周囲ではそこまでのチャレンジャーは少ないようです・・・。

先日加工した端材も数日ですっかり色が紫に染まりました。これだけ「力」のある木ですから、使い過ぎるとバランスを逸するかもしれませんが、うまくワンポイントに使ってもらえれば、効果抜群だと思います。かつて聖徳太子が最高位に紫を使ったともいわれ高貴な色ですから、世が世なら庶民には縁のない色だったかも知れません。洋の東西を問わず、世界でもその傾向があったようで、中国の紫禁城や、英語で「be born in the purple」というと「王侯貴族の家に生まれる」という意味になるようです。この鮮烈な色彩に世界中の人が畏怖を感じていたのでしょうか。

紫というと、『パープル』以外にも『バイオレット』と表わすこともありますが、一般的には、『パープル』は【赤紫】、『バイオレット』は【青紫】を示すようです。いずれも、権威や尊厳、高貴、神秘性なども想起させる色ですが、】、鎮静的なイメージの『バイオレット』に対して、『パープル』は興奮する色だともいわれます。そう考えると刺激が強いようですから、あまりパールハートを過度に使いすぎず、ワンポイントに使ったほうがいいのかも知れません。ちなみに【ヴィオレットウッド】は、【プレミアム36】の中に含まれています!興味のある方は、是非パープルとの色の違いをご確認下さい。貴重な材です。端材も無駄なく有効に使っていただきたいと思います。




かなり以前から倉庫で眠っている【パープルハート】を整理しました。長さ2.6m~2.7mで、幅は100㎜~200㎜ぐらいの24㎜の板材です。乾燥は充分ですが、加重を掛けて押さえていたにもかかわらず結構カップ反りが出ています。とても硬い木ですから、鋸もかなり挽きいがみが多く、刃が震えていて厚みも不均一です。まあこういう硬い木はある程度のロスは仕方ありません。ロスといっても絶対捨てたりしません。そういう材は【ちょこっと端材】へ。パープルハートそのものは文字通り紫色の色合いが魅力的でクラフトなどでもワンポイントに使うととても引き立ちます。

その人気ゆえ価格も決して安いわけではありませんが、厚みが薄くなったり、長さが短いと必然的に用途も限定されますので、【ちょこっと端材】はお手頃な値段に設定させていただきました。サイズは本当に端材ですがクラフト関係の方、是非ご覧になってください。評判がよければ在庫はたっぷりあるので、また少しずつ整理してみるつもりです。国産材では出会えないような鮮烈な色です。この木の最大の特徴は、まるで人工的に染色したのではないかと見まがうほどの紫(パープル)の色合いですが、実は荒材の時と加工してからではまったく別の表情を見せます。

右の画像は、何も加工をしていない荒材の状態です。左の板に黒い染みのようなものが点々と付いているのは、製材する時に抵抗を減らすための油が付着した跡です。光線の反射もあるので、実際に肉眼で見るよりは少し淡く写っていますが、はっきり『紫色』を意識できる色です。う~ん、ファインダーを通すとどうしても実際の鮮やかな紫色が伝わりません・・・もどかしい!下の写真は少し水で表面を濡らしてみたもの。太陽の反射があって白っぽくなっていますが、これだとかなり肉眼で見た雰囲気に近いかも。

紫色といっても、紙にポスターカラーで書いたような綺麗な紫ではなく、少し褐色がかった濃い紫色といったところでしょうか。これを削ってみます。「あれ?」思ったほど紫色ではありません。むしろ荒材の時の方が紫が強かったような気がします。削った直後はもっとどす黒いどどめ色をしていますが、空気に晒されると酸化して次第に鮮明な紫色に変化していきます。瞬間的に色が変化するというわけではありません。1~2日外部に置いておくとかなり顕著に変化が見られます。

室内でも変化するまでにかなり時間を要するのですが、変わるのは変わります。板が重なっていたりすると、焼けてある所とそうでない所で夏の日焼けぐらい見事に差が出ます。こんな感じです。まだ削って数時間なので差が顕著ではないですが。勿論個体差もありますので、綺麗な紫になるものや淡いままの物もあります。また、木そのものが木の交錯が激しい木なので、そういう部分は逆目になったり毛羽立ちが出て、綺麗な紫にはなりにくいです。いつまでも紫色が保持できるというわけでもなく、経年変化でやや落ち付いた褐色に変わっていきます。今回【ちょこっと端材】用に加工した物もまだ淡い紫ですが、数日で鮮明な紫に変わると思います。ということで、週末にでも改めて撮影して【ちょこっと端材】コーナーにアップしたいと思います。しかし、パープルハートとはよくぞ名付けたものだと思います。

『〇〇ハート』と『ハート』が付く木は、案外多くて木の他にも『シルバーハート』(ロンギ)、『グリーンハート』などがあります。色彩感覚は国もよっても違うとは思いますが・・・。首を傾げたくなるよな物もありますがそれも楽しい。こういう原色系の色調が強い木は、一般住宅などではバランスが取りづらく、使いたくても使えないという事情もあますが、うまく効果的に使えばこれほど目を引く木もありません。あまり大きなサイズや特殊サイズは、価格も高くなりますが、在庫サイズであればそれほど高額ではありません。この素晴らしい『紫の木』に光りを当てていきたいと思います。

蛇足ですが、本日のタイトルは、敬愛するF.F.コッポラ監督の『ワン・フロム・ザ・ハート』からいただきました。コッポラの『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』、『コットンクラブ』などの大作も大好きですが、たまに気まぐれのように撮った、『ペギー・スーの結婚』とかこの作品のようなメルヘンチックな作品も好きです。映画作家・大コッポラが、映画少年に戻ったかのように嬉々として喜びながら作っているのが伝わってきて、何だかホッとした気持ちになります。それにしても当時のナスターシャ・キンスキーはため息が出るほど美しかったです。

個人的には、昔やっていた『サントリー・レゼルブ』のテレビCM。与謝野晶子の『やわ肌の あつき血汐にふれもみで さびしからずや 道を説く君』という詩に官能的なメロディがついていたアレです。40歳以上でないと分からないかもしれませんが・・・。キンスキーが男性を残し、走り去る車の中で涙を浮かべる場面。キンスキー眩いばかりの美しさと映像+音楽の素晴らしさにドキドキしながら観ていました。昔のCMは心に残るような素晴らしい物が多かったなあ・・・。話の最後の締めがキンスキーというのも、大人の色気漂うパープルハートにふさわしい。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2009年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up