森のかけら | 大五木材


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毎年この季節に我が家の『軒先のお客さん』が去って行きます。毎年だいたい同じような場所、2階のベランダの内壁に巣を作られます。夕方になると揃いも揃って「チュン、チュン」と大合唱です。1匹2匹なら可愛いものですが、鳴き声からしてもかなりの数が巣に入っているようです。人間が巣に触れると親が来なくなるとか聞いたので、わざとほったらかしにしていますが、ベランダの床は燕のフンで真っ白です・・・仕方ありません。いつ頃からでしょうか、我が家の軒先がよっぽど居心地がよかったのか、巣作りが恒例化しています。同じ夫婦なのか一族なのか、住まい情報が開示されたのか分かりませんが、満員御礼といったところです。

20090711 燕の家族

 

 

 

 

 

 

画像に写っているのは親です。この中に子供たちがたくさん入っています。カメラを向けるとかなり警戒するので、巣の中までは写しませんでした。夕方がもっとも騒がしいのですが、昨夕ベランダに出てみると、「?」。鳴き声が聞こえません。巣もからっぽのようです。どうやら家主に無断で退去されたみたいです。もしかして、この子供たちが来年やって来ているのかも・・・。来るもの拒まずの精神で受け入れるばかり、子燕の成長を祈ります。巣の材料の中には、材木屋の燕らしくプレーナー屑なども使っています。会社の加工場のほうには、鳩が巣作りにいそしんでいますが、製品を保管している倉庫の屋根の下に巣を作られるのは勘弁です。製品をフンまみれにする訳にはいきませんから。

「燕」を見るといつも思い浮かぶ中国の故事があります。そういう話は好きなので、いろいろ読む事があるのですが、中でも心に残っている故事が『燕雀(えんじゃく)いずくんぞ大鵬(こうこく)の志を知らず』というものです。『史記』に出てくる故事です。中国の楚王の陳渉がまだ一介の貧しい若者であった頃、共に働く仲間達に向かって、将来出世して高い位に付いても、今の事を忘れずにいようと話したところ、仲間達に「馬鹿なことを言うな」と嘲笑されて、陳渉が「ツバメやスズメのような小さな鳥には、鵬(おおとり)や白鳥などのような大きな鳥の志すところは理解できない」と言ったという故事によるもので、意味としては『小人物には大人物の大きな志や考えがわからない』とか『小人物には大人物の遠大な志は測れないこと』という例えに使われます。出典の由来からすると、立身出世の成功譚の「上から目線」のようにも思われますが、個人的には昔からこの故事が気に入っていました。何か新しい事をする時に、批判を受けた時に「今に見とけよ」と自分の心の拠り所としていました。でも、ずーと自分は燕家族に好まれる燕雀派のままですが・・・。

20090714 大鳥麻生首相が解散を発表しました。麻生政権にも問題は色々あるでしょうが、自民党も民主党も互いの批判ばかりで、まるで子どもの喧嘩のようです。報道も日々の支持率の推移を大袈裟に取り上げ、政治家のオフレコ発言に飛びつきそれを堂々と取り上げ、勝ち負けばかりを煽り立て見苦しい限りです。「政治と金」のスキャンダルにも閉口ですが、あまりに重箱の隅をつつくような視点もどうかと思います。大きな鳥は大きな空に飛ばさなければ、大きく羽ばたく事も本来の力を発揮する事もできないでしょう。小さな林を抜け、森を越え、山々の頂を見下ろさんばかりの大空から大地を眺めねば見えないものもあるのではないでしょうか。私は個人的には、聖人君子でなくてもいいので、清濁併せ呑むぐらいの巨きな鳥に引っ張っていただきたいと思っています。

我々燕雀ごときには、この国を率いていく大鵬の遠大な志は分かりませんが、小さくひ弱な燕も雀も集まれば空を黒く埋め尽くします。小さくとも、大鵬の志を知ろうとする燕雀でありたいと思います。




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