森のかけら | 大五木材


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本日、新居浜の『アドバンスリフド』さんのショールームに、キャビネットを納品させていただきました。それほど大きなサイズではありませんが、総無垢で扉に10種類の木を使っています。枠と天板は全て【ホワイトアッシュ】です。ホワイトアッシュは、白色で木目がくっきりしているので家具材として高い人気を誇ります。製作時期によく使われていた事もありますが、総無垢という事でかなり重たくなりますので、強度の事も考慮して選びました。引き出しの内部には、調湿効果に優れた【】を使い軽量化も兼ねました。そして何といっても、このキャビネットの顔である引き出し扉には異なる10種の木を使いました。

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向かって左列上から、オーク、チシャノキ、桧、チャンチン、オバンコール、右列上からムイラカチアラ(ゴンサロアルベス)、オウシュウアカマツ、ブラックウォールナット、レッドオーク、ブラックチェリーの10種類です。そこから【10COLOR 〔テン・カラー〕】とネーミングを付けましたが、枠材のホワイト・アッシュと桐を使っているので厳密には12種類の木を使っています。形こそ違え、いろいろなサイズで発生する各種端材の有効活用ということでは、これも別の形をした【森のかけら】だと言えます。仕上は当然、植物性油を塗って蜜蝋ワックス拭きです。そのまま木の触感と経年変化が楽しめます。

 

 

 

実はこれを作る前に15種類の違った木を持つキャビネットを製作したのですが、さすがにこれは重たくなってしまい、到底1人で持てる重量ではありませんでした。結局それは今では、事務所の1階で贅沢な【円い森】の収納庫となっています。その反省も含めて、移動させるにも容易な軽量化サイズが至上命題となりました。コンパクトでありながら収納スペースも確保したい、和にも洋にも使えるもの、扉の板も薄い端材を活用したいといういろいろな思惑に応えてもらったのが、ウッドワークかずとよ池内一豊君です。細かなところにも妥協がありません。全ての注文にしっかり応えていただきました。デザインも大きさも自分としては大変気に入っています!当初2台あったのですが、1台は以前に販売していて残りの1台を、アドバンス・リフドさんがご購入いただきました。なくなってしまったので、これについては第二弾をまた作ろうかなと思っています。

20090707e38080e382a2e38389e38390e383b3e382b9efbc92アドバンスリフドさんの新居浜のショールームには、以前に【ゼブラウッド】の座卓も納品させていただいていて、この【10COLOR】もその傍らに置いて頂きました。【ゼブラウッド】については、話がとっても長くなるので、また改めてアップします。その空間にもふんだんに木が使ってあり、フローリングやパネリングのご提案をしていただいているのですが、カラフルなキャビネットが入って少しだけ華を添えさせていただきました。

 

本来家具は、その人その家に合わせてオーダーで作るものだと思っていますが、実際に出来上がった形がなければイメージしにくいという事もあります。色味やデザイン、質感、大きさなど体感しないと分からない部分も多いので、少しは作っておこうかとは思うのですが、材木屋の悲しい性で木の形優先になったり、質感重視になってしまいます。縁あっていろいろなデザイナーさんとお知り合いになったことですので、これからはデザイナーさんのお力を借りてもっと洗練されたデザインにも取り組んでいきたいと思います。ただ数をこなすだけの『仕事』になってしまっては面白みもないので、大手の家具屋さんが絶対作らないような、ふざけた家具も作ってみたいです。




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