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数年前から「愛媛をもっと面白くしたい&自分達が楽しみたい」という志しのある有志が集って開催している懇親会、今年の締めと来年の野望を語り合いました。そもそもは、私が愛媛木材青年協議会に在籍していた当時、イベント等の関係で行政にお願いやご依頼をする事があり、その関わりで県庁に出入りするうちに、木青協の行事だけの事でなく、もっと広域なところで木が活かせないか考えてみましょうという事で互いの思惑が一致し、不定期の懇話会&懇親会が始まりました。
それをご縁に、行政組織のいろいろな窓口の方々とお話させていただく機会が増えましたが、なかでもとりわけ我々の考え方に強く共感していただいたのが経済労働部の皆さん方。林業・木材業という立場から話をすると、どうしても建築材という大きな出口をターゲットにせざるを得なくなるのですが、私としては「木を素材とするものづくり業」として新たな出口を探していましたので、職種や業態を特定せずに鳥瞰で経済活動を考えられる経済労働部の皆さんの考え方とは共鳴する部分が大でした。
当時から一緒に県庁を訪問していた盟友である井部健太郎君(久万造林)とは、お互い「非建築分野での出口」を探るという視点でのものづくりを実践していて、最近は共に行動する時間が増えました。身近な所に、根っこの部分で理解・信頼しあえる仲間がいるということは本当にありがたいことです。懇話会&懇親会が始まった頃の主要テーマは「非建築分野での出口」でしたが、今はそこからドンドン発展して、木材を生み出す環境・自然・人までが俎上に乗っています。
以前から構想を練っていた『伐らない林業』、『観光林業』をはじめ、あるキーワードが出ると、出席者が次々と話を膨らませまてヒートアップ!1つにネタからさまざまな味付けの料理が生まれ、妄想のテーブルを埋め尽くしていきます。我々の壮大な妄想に、行政の皆さん方が具現化させる魔法の粉を振り掛けていただいた事で、来年から妄想の片鱗が少しずつ動き出しそう!愛媛ドリンクタンク(drink tank)とは、環境・自然・人分野に関する楽しい妄想提言を主たる使命として楽しいお酒を酌み交わす懇親組織。
以前にもこのブログで触れましたが、久万高原町の大孝木材さんに保管してもらっている『愛媛県産広葉樹』をいよいよ製材する事になり、打ち合わせに久万高原町へ向かいました。三坂のトンネルが開通してから久万高原町に行くのもかなりスピードアップ。とはいえ、この時期は積雪の心配があります。数日前も雪便りが届いていましたので、凍結の恐れのない午後からに。数日前の積雪はすっかり溶けていましたが、三坂を登っていくとやはりじわじわと冷気が車を包み込んでいきます。
久万に来たのは、広葉樹の製材の打ち合わせと他にも目的があったのですあが、そちらについてはまた後日触れます。まずは、大孝木材さんで大野孝泰君と打ち合わせ。トレーサビリティのしっかりした愛媛県産広葉樹の丸太が土場に並べてあります。通常、原木の仕入れはしていないのですが、地元の広葉樹の場合(ケヤキなど一部の樹種を除いて)、ほとんど製品としては流通していませんので、原木を仕入れして自分の使いやすいように製材しなければなりません。
原木市場に出てくる事も稀なので(用途が不明確なものは、足が遅いので皆敬遠されて売れ残るか安価で叩かれるため、始めからチップなどに回されるため)、伐採業者から少しずつ希望する樹種を買い溜めしていくしかありません。これらの丸太は、以前に成川木材の成川尚司君より仕入れたもの。成川君はいつもいい情報を寄せてくれます。「地元の広葉樹の出口」を探るためには、まずその入口を知らねばなりません。通りやすい道があるならもっと広葉樹の流れが出来ているはず。
入口を覗いてみれば、道が途中で狭くなってほとんど閉じている状況が見えます。売る方にも買う方にも『安定』という約束事が欲しいのですが、そこはそれ自然が相手だけにままなりません。毎月こえぐらいのサイズの広葉樹何10m3、などと言い出すとこれはまた別次元の話。今のタイミングで手に入るものを手に入るだけ、それらを使えるように工夫して、広葉樹の特性を引き出して、誰かに喜んでもらえるものを作る。そういう考えか方があってもいいと思うのです。
そもそも森はさまざまな生き物を孕む大宇宙。落ち葉を分解する微生物から、腐敗した動物の死体をむさぼる大型肉食獣まで森は寛容に受け入れ、それぞれが森と結んだ紳士協定を履行する事で森は健全な姿を保っています。近年その契約が履行されなくなってきているのは、森を不自然に変えてしまった人間の責任です。日本全国であまりにも偏ったスギ・ヒノキの建築用造林の植林がいびつな森を作ってしまいました。しかし、先人達には敗戦国の復興という大志があり、今とは違う立場・価値観の「森の在り方」があったはずです。それが結果として今の山林の疲弊感を生み出したのは、多様な出口を探らなかった我々の怠慢にあるのでは。木に現状の経済価値以上の価値、本来の『生命価値』が「復権」されたら、森は昔のようにもっと健全で豊饒な姿を取り戻すのではないでしょうか。だってその方が森も人も楽しいもの!
先日、松山市内で開催された『日常の中のアタリマエ・地デジの時間』というイベントに参加させていただきました。主催は「サコダデザイン株式会社・一般社団法人いなかパイプ・SOTO」、共催は「NPO法人Eyes・MATUYAMA MACHI SURVEY・全日本けいど連合」の皆々様。正直どういう組織がどう関わられているのか、どういう団体なのかも分からなかったのですが、日頃から付き合いのある「NPO法人Eyes」の新妻・竹下愛ちゃんとの細いつながりだけを頼りに末席に座らせていただき聴講させていただきました。『地デジ』とは、チラシのコピーによれば、『おみやげは「お土産」と書きます。その「土地」の「産」ということです。その「土地」の「産」ということです。その「土地」の「産」ならば、デザインも当然その「土地」の「産」がいいわけです。』という言葉に釣られて、『お土産』の肝を探しに参加。
イベントは3部構成で、まずは高知県のデザイナー・迫田司さんによるご講演。テーマは、愛媛県の松野町と高知県の四万十町との県境で始まった、県境のボーダーを越えた企画『県境がNICE!!プロジェクト』。実家のすぐ近くで行なわれていた活動であったのに恥ずかしながらまったく存じ上げあげませんでした。県で区切るのではなく、隣り合う県境同士で手を組もうという活動は、材木屋の立場からしても大いに共感を覚えるところです。
以前から、あまりにも杓子定規で偏った『県産材』という枠組みにはアレルギーがありました。よく例えで使っていたのが、久万高原町で木の家を建てる場合、県南部の穏やかな気候の海側の愛南町の木材と、寒風吹きつける寒い久万高原町と稜線で隣り合う高知県側の木材。果たして住宅資材としてどちらを使う事が『適材適所』と呼べるのでしょうか?これは極端な例えかもしれませんが、そもそも森の中には国境も県境も存在しません。人間が勝手に決めた「線引き」に過ぎません。
先日、子どもとお風呂に入っていたら、浴室の壁面に防水版日本地図を貼っているのですが、子どもがそれを見て「お父さん、どうやって日本は(都道府県に)分かれたの?」という質問が。子どものあどけない質問は、時として物事の本質を突いてきます。しかも子どもに通用する語彙(ごい)を選んで喋らねばなりません。古今東西、争いを繰り返し領土の分捕り合戦の結果、利権や指導者達の思惑の結果決められた国境、県境。当たり前と思っている境目に埋まっているのは宝物だけではなさそうです。
さて、昨日に続いて、お歳暮にいただいた車エビが入っていた容器の中のおが屑の話です。おが屑は、エビを暴れさせないため(傷つかせないため)の緩衝材としても有用ですが、子どもに聞かれたのは「なんで水が無いのに生きているの?」。子どもは痛いところを突いてきます!今は(車エビを焼くための)火を使っているから危ないので後で!とうまく話を反らして、こっそり調べてみました。親の威厳はこういうささやかな努力の積み重ねで保たれているのです。
車エビの輸送には昔からおが屑(のこ屑・チップ屑)が使われているようです。昔は冷凍技術がないので、身近で安価に入手できるもので工夫されたのだと思いますが、まあ昔の人はものごとの特性などに精通していらっしゃる。おが屑を使う目的は、緩衝材としての機能以外に、保温・保湿機能が重要なようです。エビにとっては15℃前後の環境がよいようで、しっとりしてほどよい湿度のあるおが屑が最適だとか。優れた調湿性がエビの命をつないでいます。
それで、なぜエビが水無しでも生きていられるかという事なのですが、エビという生き物はエラが濡れていると、そこに溶け込んだ酸素を使って呼吸することが出来るのだそうです。恥ずかしながら知りませんでした。殻を持つ生物は乾燥に対しても強いのだそうですが、なるべく乾燥させない、湿度のある環境を保てる素材としておが屑が有用だという事でした。まあそれにも限度があるので、なるべく新鮮なうちに食べましょうという事ですが、経験上生存率は結構高いです。
エビに限らず氷の保存や、牛舎の敷料などにも使われるおが屑ですが、小さな帯鋸がひとつあるだけの弊社でも少しはおが屑が発生します。量が量ですので溜まれば焼却していたのですが、最近カブトムシの飼育用に使うとかでよく取りに来れれる方が増えました。こちらとしては何に使われようと処分出来ればありがたいのですが、何かもっと活用方法はないものかしらと考えます。おが屑よりも圧倒的に量の多い「プレーナー屑」。この「出口の発見」こそが金鉱脈なのですが・・・。
香川県のお取引先から毎年この時期にお歳暮として、生きた車エビをいただいています。生きた車エビ10数匹が、おが屑が一杯に詰まった発泡スチロールの容器の中に埋まっているのですが、初めていただいた時はおが屑の中でわずかにモゾモゾ動く感覚に戦慄を覚えました!幼少時代に犬に噛まれた事がトラウマで、「リアル動物」にはすっかり腰の引ける私としては、中から車エビという名のエイリアンでも飛び出すのではないかとハラハラドキドキ・・・鼓動が高鳴る!
とりわけ魚類の皮膚のヌメットした触感はNGなので、甲殻類とはいえ素手で掴むのは躊躇。しかし、なぜだか車エビの調理に関しては私の担当に!興味津々に覗き込んでくる子供達を前に、親として、男として無様な姿は見せられません。親の威厳、男の逞しさ、そんな言葉に背中を押され(本当は調理されてお皿に乗って出て来るまでは「鑑賞」だけに留めておきたいところですが)、心で泣きながら手を出します。自慢じゃありませんが、田舎育ちといっても生粋のインドア派!
天ぷらや寄せ鍋など丁寧にいろいろなレシピが添えられているのですが、我が家では「塩焼き」と決まっています。塩焼きをするためには胴体を掴んで頭部の殻の隙間から背わたを抜かねばなりません。さらにそこへ金串を刺さねばなりませんが、当然相手も命あるモノ。ビクッ、ビクッと、その命の躍動が手に伝わってきます。もう頭の中では、宇宙貨物船ノストロモ号でエイリアンにとどめを刺すシガニイー・ウィバーの心境!毎年の事で少しは馴れてきたものの、苦手なものは苦手!
あるいは映画「第9地区」のエビ型エイリアンとの格闘・・・。こうして死闘を終えたあと、車エビはわれわれ家族の胃袋の中に納めらるのですが、毎年「命」を実感できる小さな「儀式」です。ですが実はその中身以上に気になるのが、容器の中のおが屑。粒子が細かいので、製材する時の「おが屑(大鋸屑)」ではなく、粉砕したチップ屑ではないかと思われます。原木製材のおが屑だと、樹皮の繊維分も含まれてしまって、容器の中でカビが発生したりするかもしれません。長くなりそうなので明日に続く!
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