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このまま夏の温度上昇が定着化すると、夏の間だけ熱帯アフリカとか東南アジアのような環境が生まれて、植物などもその環境に適応していくように進化(変化?)していくものなのでしょうか?もともと暑さに弱い植物や生物にとって、この10数年での夏の異常な高温はまさに死活問題なのだと思います。人間の通常体温を超える温度を聞いても、それなりに受け入れられるようになったものですから人間の対応能力もそれなりに逞しい、いや図太いのかもしれません。
多くの樹木には、夏冬の成長の履歴として『年輪』が刻まれていますが、熱帯アフリカや東南アジアなどで育つ木材の中には、『年輪が無い木』も珍しくありません。それどころかその辺りでは明瞭な年輪のある木を探す方が難しいぐらいです。年輪は、夏と冬の成長速度の差によって形成されるものですが、明確な四季のある日本人にとっては年輪がある、という事はきわめて当たり前の事。年輪の無い木の方に違和感を感じる人が多いと思います。
弊社に来られて初めて年輪の無い木を見た!という方もいらっしゃいますが、実際には『年輪の無い木』を素材として食器や工芸品などは多数製作され、日本でも沢山輸入されごくごく当たり前に販売・流通され世の中に溢れているので(それこそ100円ショップなどでも)、それらを目にしたり使った事がない人の方が珍しいのではないかと思います。つまり、手にした木製品に年輪があるとか無いとかの改めて確認したり気にした事もなかったという事だと思うのです。
それぐらい、『木には年輪がある』という事が一般化しているという事の証し。だから私の説明を受けて改めて『年輪が無い木』に不思議な感覚を覚えるのだと思いますが、それを知った上での(カウンターやテーブルなどの木を選ぶうえでの)、『年輪がはっきりして木らしいもの』という要望が圧倒的なので、日本人のDNAの中には、木材=年輪のあるものという構図が出来上がっているのだと思います。であるならば、偏屈材木屋としては敢えて年輪のない木を明日からご紹介~!
今週少し時間が空いたので倉庫整理。倉庫は天然サウナの様相ですが、いつかはやらねばならない作業です。まだ気持ちに張りがあるうちに取り掛からないと、永遠に片付きません。いつも現場での必要に応じて材を仕入れているわけではなく、市場で運命的な出会いがあると衝動的に買ってしまう事もしばしばあります。今はなるべく衝動買いは避けて、過去の衝動にそれなりの必然性を必死に作っているところです、嗚呼やっぱり持っていてよかったと!
ところで、テーブルやカウンター材のように大きな板を買う場合もあれば、小さな板やら角材をまとめて買うこともあって、たちまち必要性がない場合は、ついついそのまま倉庫に置いていて、時間とともに倉庫の奥へ奥へと詰め込んでいって、気が付くと5年も6年も経過してしまって『ウラシマ状態』になったものが、そ倉庫整理中に突然と眼前に現れて戸惑うこともあります。先日もうず高く埃が積もった『衝動の結果』が出てきて、数年ぶりに梱包を解きました。
中身に何が入っているのかは、帳面上に控えてあるのですが、どういう木目だったかどういう質感だったかという事は忘れていることもあって、新鮮で得をしたような不思議な感覚になったりする事も!今回の梱包の中には、カイヅカイブキやシウリザクラ、イヌマキ、クスノキ、アカガシ、イチョウなどの変形した宮崎産の木々が数々現れました。形が形なので、買った当時の面白いと思ったものの、看板材ぐらいしか思いつかなかったので、後年の創造力に委ねる事にして倉庫の奥へしまったような・・・
その詳しい正体については後日改めて、出し惜しみしながら(!)ご紹介しますが、その中にはこんなものも!複雑な凹凸にたまりにたまったしつこい埃や汚れが堆積して、化石のような雰囲気すら漂いますが、実はこれ『シウリザクラ』なのです。この梱包がすべて宮崎産の木ばかりなのですが、こういう変形木を意識的に多数集めた時期があったのですが、形が形ですのですぐに売れるわけではなく、眠らせていたわけですが、ようやく深い眠りから目覚める時がやってきました~!きたのか~?
今からにしてこの暑さだと、先が思いやられるほど痛い日差し。毎年この季節になると、ちょっぴりだけ後ろめたい気持ちになるのは、仕事が終わって事務所の前の鉄門を閉める時。うちの会社は、交通量の多い国道196号線に面しているのですが、その道路混雑する事で有名で朝晩はいつも大渋滞。数年前にバイパスが出来て、その混雑も少しは慧眼されましたが、それでも通勤時間はノロノロ運転で、外で作業をしているとドライバーの方たちと至近距離で目が合う事もしばしばです。周辺の方々には見慣れた光景でしょうが、リフトに乗って大きな材を動かしていたりすると、県外ナンバーの車や観光バス、子どもたちや木材に興味のある方は結構こちらを覗き込まれていたりして、車が混んで動かないものですから、目とか合うと何だか気まずいというか妙な気分・・・
弊社は始業時間が異常に早く(!)、本来は8時から17時までが就業時間なのですがが会社の前の道路が通勤時間前後にもの凄く混むので、社員のみんなも混雑を嫌って自主的に早めに会社に出社して来るのです。それから始業時間まで会社で待機するのですが、弊社に限らず、動き出しの早い大工さん相手の材木屋は基本的に早起きの会社が多いのです。朝はいくら早くてもいいが、就業時間ではきっちり帰りたいというのが社員の総意なので、17時にはかっちり仕事は終わります。
ほとんど残業はないのですが、17時には仕事を終えると決めているのでそれまでの時間でどうやって仕事を収めるかの工夫をするので、かえってダラダラ遅くまで残業するよりも効率はいいのです。しかしその分、時間内でびっちりと集中して仕事するので、夏の時期には疲労感も半端ではなく、17時には汗と埃で泥だらけになり、性も根も尽き果ててしまいます。私はそれからデスクワークがあるのですが、一度シャワーを浴びねば精神状態が維持できません・・・
17時過ぎには会社を閉めて、パソコンと事務仕事を自宅に持ち帰り、シャワーを浴びて体勢を整えて、デスクワークにかかるわけです。その際、会社の入口の鉄門を閉めて施錠するのですが、先に紹介しましたようにその時間帯は前の道路は交通渋滞。まだお日様も高い17時過ぎに、重い鉄門をガラガラと大きな音を立てて閉めていると、渋滞で止まっている運転手の方の気を引いてしまい、何だか冷たい視線(妄想)が背中に突き刺さってくるのです。
「え、まだこんなに明るいのにもう閉めるの?」、「今どき残業も無しにいいご身分だなあ~」などと、誰もそんな事を言っているわけでもないのですが、つい卑屈な気持ちになってしまい、ついつい「いやいや、朝はまだ皆さんが眠っていらっしゃる6時30分から仕事してますから!まだこれから夜遅くまで自宅でたっぷり仕事しますから~!」と心の中で無言の叫びを発しているのです。なので、17時頃に私が門を閉めている光景に出くわしてもどうか優しい眼差しで・・・
弊社では国内外のいろいろな樹種の無垢のフローリングを扱わせていただいています。個人的な興興味もあって今までに多数の樹種に挑戦してきましたが、試行錯誤を繰り返してこの数年でほぼレギュラーメンバーが固定化されてきました。わがままな、いやいや研究熱心な設計さんが多くて、気に入って標準化して使っていただいていたフローリングも数年も経つと飽きてこられるようで・・・定期的にモデルチェンジのご提案もさせていただいております。
ただし商品在庫の兼ね合いもありますので弊社としてもなんでもかんでも無責任にお勧めする事も出来ません。ご提案した以上は供給責任も生まれますので、緊急事態に備えてある程度の在庫も持たねばなりません。そうなると弊社のような零細企業にとっては在庫分の仕入れ資金も馬鹿になりませんので、そのあたりの絶妙なバランスの見極めが非常に大事になります。それでも少々無理をしてでも先行仕入れして、お勧めしたい商品もあります。それがこの『ブラック・チェリー』。
家具材としても同じ北米産のブラック・ウォールナットと人気を二分するブラック・チェリーですが、数年前から安定的な供給が見込めるようになり、自分が惚れ込んで仕入れしています。名前に『ブラック』と付いていますが、決して材質が黒いわけではありません。以前にもご説明しましたが、これは赤黒い実の色に由来しています。材の色合いは淡い紅褐色で、植物性オイルなどで塗装すると濡れ色になって深みが増します。日本の山桜に比べると明るくさっぱりした印象です。
山桜よりも原木が遙かに大きく通直なので、整った素直な木目が揃い白身をわずかです。山桜の重厚で渋みのある雰囲気が好きな方にとっては物足りなく感じるかもしれませんが、国産材の山桜のフローリングというものが現実的に相当に難しさを伴う中(資材の安定供給、製品の歩留まり、価格等々)、山桜の代用品としてではなく、1つの別の『個性』としてサクラ愛好家の方にお勧めしています。120㎜の巾でほとんど節もなく、上品で和洋を問わず使えます。
今回採用いただいたのは、いつもお世話になっているオーユーコーポレーションさん(大原 朗良代表)。広いリビングのリフォームに使っていただきました。照明の具合でかなり淡く見えますが、実際にはもう少し赤身を実感出来ます。大原さんは無垢への関心も高く、出来る限り無垢材を取り入れていただきます。また、私からの提案にも熱心に耳を傾けていただくので非常に提案し甲斐があります。材を決める時にいろいろな根拠があるります。品質、色合い、形状、産地、納期、価格等々・・・しかし最終的には、相対の信頼関係だと思うのです。あなたが勧めるなら、あなたがそう言うなら、あなたに任せる。信頼の連鎖が続いていくと、プラスの循環になっていくと思います。いつもニコニコと笑顔の絶えない大原さんからお勧めされると、お客さんにも本来の商品以上の何かが届いているように感じるのです、以心伝心。
最近、このブログの参考のためやら子どもの教科書の音読やらで、何かと昔の「文豪」と呼ばれる方々の文章を読む機会があって、気が付いた事。職業病的な事なのかもしれませんが、昔の小説などではやたらと詳しく樹木名が記されているという事。古い作品になると樹木名もほぼ漢字表記で、いわゆる「国字」(日本で作られた)の表記も健在で、例えば現代の作品では「スギ」の木を記す場合、ほとんどが「杉」でしょうが、昔の作品では国字の「椙」とか「榲」の文字も。
スギに限らず、漢字表記がいくつもある「ブナ」などの場合、「椈」、「山毛欅」、「橅」など、どの漢字を使うかで作者の意図した風景描写のディティールを構成していく要因になっているのかもしれません。子どもたちの国語の教科書にも、昔の作品では多くの樹木名が登場していて、しかもご丁寧に注釈欄でその木の事を取り上げられているものの、改めてその木の事を説明される事はないようです。先生にも木の実体験のある方が少ないと思われますので無理もないでしょう。
テレビやインターネットのない時代、小説で場面設定を読者により詳しく伝え感じて想像してもあうためには、より多くの具体的な情報を書き出す事が必要だったと思われます。また昔は意図的に(確固たる目的を持って)その樹種をそこへ植えていたという事もあります。例えば信仰の対象としてのクスノキ(鎮守の森)やエノキ(雨乞い祈願や飢饉の非常食)など、その木を特定する事で空間設定にもより一層のリアリティや説得力が生まれてきます。
先日、遠野地方の河童の話を書いた時に、「3本ある胡桃の木の間から、真っ赤な顔をした男の子を見かけ、それは河童だということになった・・・」という民間伝承の事を紹介しましたが、これも河童、胡桃というキーワードから、河童も胡桃も好む(川沿いや適湿な環境を好むので)水辺の集落であることが想像できますし、「今もその胡桃の木は大木となってそこにある。この家を囲む樹木は、すべて胡桃の樹だ」とありますが、それも植物学的にも納得のいく話。
この話に限らず、『胡桃の木の下では他の木が育ちにくい』と言われています。それは、クルミの持つアレロパシー(他感作用)という物質の影響らしいのです。それで胡桃はその一帯を独占したり、他の樹木を圧倒して巨木になったりするそうなのです。なので、その民間伝承は河童の呪いとか怨念、河童からのメッセージとかいうわけではなく、もともとそういう環境条件にあったのでしょう。あるいは河童との因果関係を伝承として伝えるためによく観察した執念!
そういう形で先人たちは、しっかりした自然環境の観察眼を持っておられたのでしょう。それをいろいろな妖怪や伝承と結び付けていく想像力、構成力の逞しさ、素晴らしさにはいつも感動を覚えるのです。樹木の名前にも、実は公にこそされていないものの、隠された裏メッセージとか本当はあるのかもしれません(ゾクゾクする~)!『オニグルミ』なんて、外郭が鬼の顔のように見える、なんて怪しい!実はきっとその昔、鬼を退けるために結界としてその木の種を植えてので他の木が育たないとか・・・怪しい!!
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