森のかけら | 大五木材


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20131005 1 .bmp先日の日曜日に、家族で自宅の障子の張替えをしました。近所に小さな子供の居る世帯が増えて、休みになると家の中にはいつも友達が来ています。下の双子も6年生になり、それぞれクラブ活動をしているので最近は平日は帰りも遅く、友達と遊ぶ時間もありませんが、夏休みや冬休みとなると毎日が『こども祭り』状態だったのが懐かしくさえあります。沢山友達が集まってくれるのはいい事で親としても嬉しいのですが、その遊びの余波を受けて和室の障子はかなりのダメージ。

 

20131005 2 .bmpそこで家族全員で張替えをする事になりました。昔私も子供の頃に、母親が障子の張替えをするのを手伝っていました。その頃は自宅で糊を作って刷毛で塗りながら貼り直していましたが、その前に古い障子を破かせてもらうのが楽しみでした。好き勝手に穴を開けて、本来破いてはいけないものを破いていく行為は、禁断の法を犯す快感なのかもしれません。昔、妙に興奮したのを覚えています。子供たちもその快感に酔いしれバリバリと障子を破っていきます。

 

20131005 3 .bmpその後は2手に分かれて、和紙を切る係、糊を付けて貼る係が競争しながらの作業。まだ子供たちが幼い頃に、リビングの壁を『珪藻土』に塗り替える作業を家族で敢行した事があったのですが、夜な夜な数日かけて部屋全体の壁を塗り、いよいよ作業も佳境という頃に、息子がおもむろにマジックで仕上がった壁1面にマジックで落書き!もはや修復作業の気持ちすら失せるほどの豪快な描きっぷりに、将来画家として大成した時の記念として『永久保存』という事に。

 

20131005 4 .bmpその頃に事を考えると、私自身も含め貼り方は雑ですが、とりあえず作業が前向きに進んだだけでも成長の証。家族で力を合わせての作業ですので、オリンピックと同様に、うまく貼る事よりも参加する事に意義がある・・・チェック係の家内は随分ご不満の様子でしたが・・・。最近は和室が減る傾向があり、障子の張替えをする事も少ないでしょうが、障子に限らず家のメンテナンスに自ら手をかけて「定期診断の真似事」でもしてやると、愛着も増してきます。




20131004 1 .bmp私にはひとを驚かせるような斬新なアイデアも、都会的な洗練されたセンスもありません。他社にはないような優れた技術力もなければ、万能な機械設備もありません。倉庫の中に高級銘木があるわけでもなければ、どこにも負けないだけの在庫量を持っているわけでもありません。持ち合わせているのは、ちゃちゃな端材にすら「モッタイナイ」と感じられる持って生まれた人並み外れたケチ根性と、こんな事やったら相手が喜ぶんじゃないかと思うひねれくれたサービス精神のみ

 

20131004 2 .bmpそのふたつの武器を頼りにして今まで修羅場を生き抜いてきましたが、これからとてそのふたつの武器に磨きをかけるしかないのです。それでも、何かを「極める」という思いは、時に想定外の結果を生み出したりするもので、その1つが『森のかけら』であり、『モザイクボード』だと思うのですが、骨身に染み付いたケチっぷりはそう簡単に洗い流せるものではありません。以前ある方から、商品の解説文や紹介に、あまり「ケチ」という言葉を連呼するのはどうかと諌められた事がありました。

20131004 3.bmp確かにケチなんて貧乏くさい言葉ではなく、もっとお洒落な言葉を添えれば格好良くて、聞きなれも見栄えもいいのかもしれません。でもそれじゃあ、私の中から出てきたものじゃなくなる。私が作る意味がなくなる。それで、今でも造り始めた頃のままの言葉を使っています。「世界中の木を見てみたい、触ってみたいという材木屋の好奇心と、端材を捨てるのがモッタイナイというケチ根性」が「森のかけら」の両親であると。自らの生い立ちを改ざんしてまで売れても嬉しくない。

20131004 4 .bmpそういう偏屈さこそが私のものづくりであり、生命線だと信じています。その偏屈なケチ根性から、また新たな端材が御色直しをして世に出る事になりました。木箱を作る時にカットされた大量の端材に、スタンプを押して紐を通す穴を開けた小さな木のプレートです。スタンプしてあるのは、以前コラボしたデザイナー・上田球乃ちゃんが描いてくれたアニマルやキッチン小物類の転用。肝心の紐については、まあ当面は『ご自分調達』という事にして(!)、これで売り出します。

20131004 5 .bmp素材は、軽くて柔らかい事から木箱などによく使われる東南アジア産の『ファルカタ』という木です。この木の特徴については、いずれ改めて『今日のかけら』で詳しく触れさせていただこうと思います。大きさは、多少バラつきもありますが、大体長さが71mm、巾が34mm、厚みが mmで、上部に直径4mmぐらいの穴を開けています。デザインは、アニマルが11種、キッチン小物類がとりあえず4種。自分で紐や名前を書いてネームプレートなどにお使い下さい。

20131004 6 .bmpどういう形で売っていくか思案中ですが、早速10月27日に開催される成龍酒造さんの『酒蔵開放イベント』でお披露目して、反応を見ながら販売の単位などの形を決めていこうかと考えています。今のところは1枚¥30ぐらいを考えているのです。私の場合、こういうものも実際に作ってみないと、頭の中だけではどうしても想像力が追いつかないので、触りながら見ながらの『後からの隠し味』ひねり出しという事になります。1000の妄想よりも1つの実践、この道進むなり。




20131003  1弊社では無垢でテーブルや座卓、カウンターなどを作らせていただく場合、原材料となる木の元の姿を見ておきたい、自分で木を見ながら素材を選びたいという方には、ご来店いただき実物を見て触ってご説明させていただいております。工務店さんを介在してこられる場合、そのほとんどがお付き合いのある設計士さん、営業の方なので、担当の方が同行できない場合、お施主さんだけがご来店される事になるのですが、事前に「なるべく時間の余裕ををみて」というのが合言葉。

 

20131003  2お施主さんにもご都合があるとは思いますが、私としては折角材木屋にまで足を運んでいただいているのだから、少しでも楽しんでもらわなければ申し訳ないという過剰サービス心が作用して、いつもついつち長い話になってしまうので、それを知っている設計士さん、営業さんが予防線を張られるのでが、そう言われれば余計に張り切って話さなければかえって申し訳ない気持ちになって・・・結果的に火に油を注ぐ事に・・・。悪気は無いのです、ただ楽しんでもらおうと・・・。

 

20131003  3それで最後によく、「材木屋さんってどこもこんなんですか?」と尋ねられるので、まあそこにはいろいろな意味が含まれているのでしょうが、そこはプラスマイナスの含めて他社との比較云々ではなく、うちはうち。「他社は知りませんがこれがうちのスタイルなので」とお答えします。言葉足らず(あるいは言葉過多)、在庫足らず、予算とのバランスなどでいついつもご満足いただけるとは思っていません。しかし、こちらとしては現状あるもので精一杯パフォーマンスするしかありません。

 

20131003  4人との出会いも一期一会なら、木との出会いも一期一会。必ずしも、ベストのタイミングで誰もがベストの素材と出会えるわけではありません。思い通りの木が、思い通りの値段で買えるとも限りません。欲しいサイズが、希望する形状が、願う節や色合いが、丁度のものがいつでも揃うような店ではありません。それでも折角のご縁を大切にし、倉庫で出会いを待っていた木と施主さんの邂逅のお手伝いをすべく、仲を取り持とうと今日も喋り捲らせていただくばかりです。




20131002  1.bmp今年の地元の秋祭りでは、神輿(みこし)の運行責任者のひとりである若頭取を拝命致しまして、この数日祭りの準備に追われています。先日も頭取の皆さんと一緒に、神輿に挿す笹竹を伐りにお宮の裏山に。季節外れの猛暑の中、竹林の中でやぶ蚊との戦い!材木屋としては、和室の装飾や茶室など銘木としてのお付き合いしかない『』ですが、この時ばかりはがっつりと竹の恩恵を甘受させていただく事に・・・。

20131002  2.bmp大人神輿と子供神輿の2つに笹を挿すだけなので、たいした事ではないのですが、それとて伐採の経験の無い人にとっては、どれぐらいの竹をどこからどれぐらい伐ればいいのか勝手が分からないもの。そこは、蜜柑農家を始め山仕事には熟練した方が多いわが町では、皆さん手馴れたもので、手際よく竹を伐り出していきます。公園樹などの伐採にしても実に頼りになります。一方で、材木屋といっても伐採経験の薄い私は使い物にならず。木の仕事も振り幅が広うございまして・・・

 

20131002  3.bmp日本で普通に見かける竹林のほとんどは、マダケ(真竹)モウソウチク(孟宗竹)ということです。根元部分は「尺八」に、素性の良い部分は茶室などの造作にも使われています。以前はよく凝った一般住宅においても、竹材を利用していましたが、竹材にとって最大の問題は「」。伐りたては綺麗に見えても、後から虫が出てくるのが竹材の常。伐った時は青々として瑞々しい竹も、しばらく放置しておくと穿孔した虫の木粉が小山を作ります。これも虫たちの住処なのです。竹も人のためだけのものにあらず。

 

20131002  4.bmp  しっかり防虫処理を施していないと後から痛い目に遭うことになります。この仕事に就いて、内装材の指針がまだ定まってなかった頃に、竹のフローリングにも手を出しましたが、まだメーカーも試行錯誤の時期だったようで、防虫処理の甘さから虫の被害で大きな問題になった事も・・・。私の意識の中では、竹は「銘木」というカテゴリーに入れてしまい勉強しないままに今を迎えてしまいました、反省。これを機会に少しは竹も勉強せねばバチが当たるかも・・・

 




20131001 1.bmpしつこいですが本日も世界でいちばん重たい木の話。この貴重なリグナムバイタ、その大鋸屑すらも焼却炉にポイと投げ入れる気にはなれません。潤滑油分を大量に含んでいるため、大鋸屑もしっとりとしています。しかも「森のりんご」の透明家ケースに入れて密閉していたので開けると、古刹のような(お香?)・・・薬草のような・・・非常に濃厚な重たい香りがします。「これを煎じれば万病に効くのじゃ」、と言われば素直に信じてしまいそうな説得力ある色合い。

 

20131001 2.bmp私はこれを、直射日光や蛍光灯からも死角になる机のパソコンの角の陰においておいたのですが、久し振りに取り出して、上の方だけ少し揺すってみました。すると、画像ではちょっと分かりにくいと思いますが、少し攪拌はれた上半分と下半分では若干色合いが変わっています。実際に目視するともっとはっきりと境目が分かるのですが・・・パルスデザインさんの所に置いてある同じものはもっと顕著にその差が分かります。しっかりとツートンカラーです。

 

20131001 3.bmp大鋸屑どころが、材自体も挽いた直後と数日経った後では同じ木とは思えないほどに劇的に色が変わります。こちらの鉱物のようなオリエンタルな風情漂うエメラルドグリーンの縞模様柄なのは、角材を鋸で製材して間もない頃の画像。屋外で撮っていますが、撮影場所が日陰ですのでかなり当時の色合いが忠実に現れていると思います。この鮮やかで美しい色合いのままでいてくれたらどんなに素晴らしいだろうなんて邪(よこしま)な考えを持った事が原因ではないでしょうが・・・

 

20131001 4.bmpそれからしばらくの間、室内の倉庫の中で保管していました。上の画像撮影から1ヶ月ぐらい経ったでしょうか、部位は違いますが色合いはかなり濃く緑褐色になっています。最初紫外線の影響で退色するのかと思っていましたが、直射日光も入らない倉庫の中で、通常は倉庫の電気(水銀灯)も点いてない所に置いていてこの変化です。冒頭の大鋸屑も光に当たってはいなかったので、空気に触れて退色するのかしら。それともわずかな光の差でも反応してしまうのか・・・

 

20131001 5.bmp並べてみると、貴重な変化の色合いの差が分かると思います。左の「森のたまご」が製材直後、真ん中の「森のりんご」と右の「森のかけら」がその後数週間して色合いが落ち着いて色の変化が止まった状態。左のたまごの色合いは製材直後のものがそのまま留まっているのですが、どうもこれを磨いている時に使っていたゴム手袋に、その前の作業で使ったある塗料に反応して「色止め」てしまったのかもしれません。偶然の産物ですが、この色合いが安定的に定着できないか現在研究中です。

 

20131001 6.bmp色合いだけで考えれば、このエメラルドグリーンが「色止め」出来た方が美しいのでしょうが、濃い緑の筋が茶褐色中に浮き上がってくる落ち着きはらった御姿には、「緑壇」の別名でも呼ばれるに相応しい重々しさと渋さが滲み出ているようです。細かい記録をつけていたわけではないのですが、感覚的には製材直後はエメラルドで、その後赤味を帯びた茶褐色になり、やがて濃い茶緑褐色に変化して落ち着いていくようです。それから先は、渋みを増してより濃くはなっていくものの、この3、4年の経過を見る限りにおいてはそれほど劇的な色合いの変化はないようです。それではこれからたっぷりと時間をかけて、この「生命の木」の出口を楽しみながら探っていこうと思います。ご興味のある方は、既に完成している「森のりんご」、「森のたまご」、「プレミア36」で実物をご堪能下さい。

 




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