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食欲と好奇心旺盛で貪欲な『おとなの部活動』メンバー、折角今治まで来て課外授業をするのならば、猛獣たち(おとな)が飢えぬようにと、猛獣使いがてんこ盛りな授業プログラムを組んだため相当に贅沢で濃厚な一日となりました。お昼からの授業開始でしたが、1時限目の栄福寺・密成先生の講座は話がヒートアップして、これから話が盛り上がる~というところで既に大幅にタイムオーバー!万が一にも話が盛り上がらない時は・・・という一抹の不安の保険が猛獣使いの鞭先の完璧なコントロールを乱しました。
みんな密成さんに未練たらたらで、次なる課外授業の地へ移動。そこは、猛獣使いがお薦めの今治市玉川町の『森のともだち農園』さん。代表の森智子さんは、野菜ソムリエなどいくつもの資格を修得され、『ものづくり・人づくり・町づくり」を基本理念とし、より豊かな、地域づくりのために尽くす』をモットーに、本業の野菜を通じた食育をはじめ、地域ボランティアや社会教育、男女共同参画、町づくりなどさまざまな場面で地域のリーダーとして辣腕をふるわれていらっしゃるスーパーウーマン。
栄福寺さん単独で1日、森のともだち農園さん単独で1日という日程で充分なほどに濃い内容なのですが、それをわずか半日で足らずで両方ともこなして、更に懇親会までしようというのですから、いかに無謀なスケジュールだったのか。まあ、それぐらい『おとな』たちは貪欲で、学習意欲に溢れ、飢えているのです。自ら学ぼうと思った時こそ身につくとも言いますが、晴れて『おとな』になってからの、真綿が水を吸うが如く頭と心に入ってくる『気づき』や、溢れるほどの『共感』に自分自身が驚いています。
そして何よりこのクラスの世代、職種を超えた恐ろしいほどの『連帯感』と『感性価値』、汗と涙の猛練習で培ったのではと誤解させるほどの個々のポジショニングのうまさ!映画『戦争の七人』あるいは、『大脱走』を髣髴させるメンバーそれぞれのプロフェッショナルな仕事人ぶり、職人ぶりはとても心強く、惚れ惚れしてしまいます。さて、森智さんはそんな自惚れのおとなたちに呆れる事もなく(半ば呆れながらも?!)丁寧に仕事の事やボランティアとしての地域との関わりなどについて丁寧に説明していただきました。
森智さんのところでは、平成14年から『マコモダケ』の栽培に着手されてきました。マコモダケとは、中国から東南アジア原産といわれるイネ科の多年草植物で、その実は米よりの歴史が古いと言われているほど古い穀物なのだがそうですが、食材としての認知は浅く、国内では幾つかの事例はあったものの西日本では森のともだち農園さんが先駆者。こちらを訪れる数日前に、三重のマコモダケ農家の取り組みを紹介する番組をたまたまTVで見ていましたが、口にするには初めて。想像以上に甘く美味でございました!
さてお寺には伝統的なアートだけでなく、現代アートも溢れています。栄福寺の境内には、四国霊場 開創1200年記念 『あしあとプロジェクト』のポスターが掲示してありましたが、なんとそのデザインをしたのがわれらが『おとなの部活動』メンバーの井上真季さん(イノウエデザイン事務所)!もともとこの井上さんと栄福寺さんとのお仕事のつながりが今回の課外授業のきっかけとなったのです。このポスター、遠目にはラフな筆書きで四国の形が描かれているのだと思っていたら大間違いでした?!
井上さんに解説してもらって分かったのですが、この四国の形はなんと『ひとの足跡』!超巨大な白紙に黒い塗料をつけて沢山の方が歩いて足跡を付けられていたのです。これは、四国八十八か所の札所寺院が四国をぐるっと取り囲むように点在する事から、ひとの足で歩いて繫いでいこうということで、最初は小さな足跡が何人も何人ものひとが歩き重ねられるうちにだんだん大きくなっていき、四国の形が縁どられていたのです。その様子は、公式ホームページで見る事が出来るのですが、これが何とも感動的なのであります!
現代アートといえば、収穫の多かった栄福寺課外授業の中でひとつだけ心残りがあります。帰りの車の中で同乗の藤田さんと膝を打って悔しがったのが、密成さんが購入されたといわれる三沢厚彦さんのアニマルアートのクマ。密成さんのお話の中で、この事実が飛び出し、後で必ず見せていただこうと決めていたのですが、後の話の密度が濃くてすっかりその事を忘れてしまっていたのです。密成さんがご購入を決められたのは、福山の美術館で三沢さんの個展を見た時という事だったのですが、実は私もそこに行っていたのです。
数年前に私もそこで三沢ワールドの虜になったのですが、まさかそこで既に密成さんとのつながりの萌芽があったとは・・・!三沢厚彦さんは、今更ご紹介するまでもなく現代彫刻アートでもっとも話題のアーティストで、中でもアニマルアートはユーモアのある独特の動物の造形が魅力的で、眺めているといつの間にか頬が緩んでしまう不思議な世界。とっても惹かれたものの、さすがに購入する勇気はなく、写真集やグッズの購入に留めたのですが、あの時一線を乗り越えたひとがこんな身近なところにいただなんて!
普段はひと目のつかないところに収納されているらしいのですが、次回は必ず御開帳していただこうと、これまた大の三沢ファンである藤田さんと固く誓い合ったのです。『お寺VSおとな』、いや対決ではなく『お寺でおとなの部活動』の構想が浮上した時、正直接点が見つかるものだろうかと心配があったものの、その不安は見事に杞憂に終わりました。お寺という『ハレの場所』の独特の雰囲気に飲まれておすましを決めていたおとなメンバーですが、結界を抜けた夜の懇親会では化けの皮が剥がれ暴走したのは言うまでもない事。
お寺はアートを呼ぶ!愛媛県今治市の四国八十八ヶ所霊場 第57番札所『栄福寺』さんには、いろいろな分野のアート作品が集っています。来年は 『高野山開創1200年』ということで大規模な式典が予定されているという事で、ここ栄福寺さんでもカラフルなポスターが貼ってありました。1200年のマスコットキャラクター「こうやくん」の姿もよく見かけますが、ゆるきゃらブームはすっかりお寺にまで浸透しているようです。そもそもお寺の門や欄間に施された彫刻なんて紛れもないアート!
栄福寺さんの彫刻もかなり立派なものでしたが、お寺の彫刻といえば富山県南砺市の『井波別院瑞泉寺(ずいせんじ)』にとどめを刺すのではないでしよううか。その噂はかねがね伺っておりました、どうしても実物が見たくて、富山で木材関係の大会があった際に足を延ばして立ち寄りました。建物の至る所にびっしりと間断なく精緻に彫られた井波彫刻が並ぶ姿は、凄まじくそして神々しく荘厳。彫りに対する執念と情熱がビンビン伝わってくるのですが、あまりの壮絶さに感覚が麻痺してしまうほど。
それは時代や文化や国境を軽く飛び越えて、彫刻の意味や背景を知らない世界の人の心にまで届く『言語』のようでもあります。龍やら鹿、鳳凰、獅子に蔓に鯉、蔦に松に牡丹に波、月に仙人などのこの世と妄想世界のいろいろなものが混沌と入り混じった世界観は、まさに大曼荼羅!そんな伝統と歴史の重みあるアートがある一方で、現代のデザインを積極的に取り入れられていて、境内のトイレは周辺環境に配慮した造りで、後から知ったのですがグッドデザイン賞を受賞されていました(設計は密成さんの兄・白川在さん)。
また、これも後から知ったのですが、その内壁に使われていたのが国産のサクラのフローリングで、それを収めたのが東京の株式会社五感の前田英樹君だったというのですからまたまた驚き!前田君の奥様が今治出身という事でしたから、そちらの繋がりなのかたまたま商売上のお付き合いでこうなったのか存じ上げませんが、次から次から知っている人や事柄が繋がってくるこの連鎖は恐ろしくなるほど・・・やはりこれは何かのお導きなのか!バラバラだったピースがもの凄い勢いで次々に繋がっております~!
昨日のブログで、「お寺は自然素材の寄る場」というような事を書きましたが、実際に栄福寺さんには自然素材を代表する「木のモノ」も沢山集まっておりました。まず目に入ったのは境内にある鐘楼。それがいつ頃建てられたものなのかは存じませんが、そこには堂々たる棕櫚(シュロ)の鐘撞棒のお姿が!以前に『今日のかけら/棕櫚』の項で、棕櫚は繊維分が多くて身がしっかり詰まっているので鐘撞棒に利用されているという事を書きましたが、私も実際に棕櫚が使われているのをこの目で見るのは初めて。
長年使いこまれた棕櫚は、何も気にしなければただの丸太に思えるほどに風雪に耐えた歴史が深々と刻み込まれておりました。折角ですので、棕櫚の鐘撞棒に出会えたこと、密成さんとのご縁が出来たことなど諸々の感謝の思いを込めてゴオンひと突きさせていただきました。玉川の町に響く音色までも余韻たっぷりに優しく聞こえてしまうのは、もはや悟りの境地?!更に驚いたのは、今回お話を伺った「栄福寺演仏堂」の床に『国産のクリのフローリング』が貼ってあった事。しかも無垢材に床暖房。
一歩足を踏み入れた瞬間に国産のクリだという事は分かりました。サイズや木柄の雰囲気から類推するに恐らく、岩手あたりのクリだと思われます。弊社では国産のクリのフローリングはよく使わせていただいておりますが、最近建てられたお寺でクリとは・・・素晴らしい!ナラのように雄々しく緻密ではない、クリの何とも純朴でおおらかな木目の雰囲気が、一般人にとって非日常的なお寺という『ハレ』の場所の緊張感を解きほぐしてくれているかのようです。そうか確かにクリは『褻(ケ)』の似合う木だ!
建物の外の足元にはブラジル産のマニルカラ(恐らく)、トイレの壁にはヒノキ、などといろいろなところの「木」が地域材なんて人が作った「境界」をひょいと飛び越えて集まり、うまく調和して心地よい空間を作り出しているではありませんか。そういえば見せてくださった数珠にも『ウェンジ』や『ゼリコテ(シャム柿)』などの貴重な唐木が使われ玉石混合の美を作っていました。嗚呼、これぞ文字通り森の曼荼羅!良い悪いは別に、地域材への行き過ぎた執着が可笑しく感じられるほどに、『超越』しております!
やはり寺こそは木を語るにもっとも相応しい場所なのかもしれません。会の冒頭でおれぞれの自己紹介があったのですが、企業のメンバーはここぞとばかり自社商品の説明を兼ねてPRもしたのですが(私だけ?)、持参した【森のかけら】を机の上に広げた時、密成さんの目が輝いたのを見逃しはしませんでした。もうこの部屋にこそあるべきものでしょう、という事で半ば強制的に【森のかけら】をお持ちいただき記念写真。う〜ん、なんと座りのいい組み合わせでしょうか!『お寺にこそかけら』・・・続く。
本日は『おとなの部活動』のプチ修学旅行、いや課外授業。という事で、愛媛県今治市市玉川町にある『栄福寺』さんへ一同集結。栄福寺のご住職・白川密成さんが今回の主役です。妄想して暴走するおとなたち(猛獣)に猛獣使い(藤田雅彦氏)が遂に見切りをつけて寺に預けにきた・・・そういうわけではありません。かといって悟りやら仏心などには縁遠い「おとな」が救いを求めにやってきたわけでもありません。目的は、いけてるお坊さん・密成さんと一緒にお寺でデザインの話なぞをさせていただこうというもの。
言いだしっぺは私ではないのですが、最近不思議とお寺とご縁が続いておりまして、今回の話があった時にも何やら偶然ではないご縁のようなものを感じずにはいられませんでした。実はこの少し前に今治市内のあるお寺さんとご縁があって、ご自宅のテーブルなどを納品させていただいたのですが、その後別のお寺さんから護摩木(護摩を焚くときに燃やす木)の注文をいただき現在おお急ぎで製作中。更に今治市内の別のお寺の庫裏(くり)を新築される際に内装の木材を納材させていただきました。
なんだろうこの偶然はと思っていた疑問が、密成さんのお話を聞いて解けました。私は今回初めて栄福寺さんに行ったのですが、着いてまず目に飛び込んでくるのは、普通お寺では見かける事のない、場違いとも思える不思議なコンクリート造の建物。これは建築家である密成さんの実兄が設計された『栄福寺演仏堂』という建物。この建物を見るだけでも密成さんが我々「おとな」と同類の人間であるということが分かります。嗚呼、密成さんもお坊さんの格好をしているだけで中身はきっと我々と同じ仲間なんだと!
で、お寺とのご縁の話ですが、お寺とはもともと日本の伝統文化の拠り所であり、その伝統が連綿と受け継がれている場所なのです。ライフスタイルの洋風化、目まぐるしいほど加速する消費社会の中で、忘れされつつある、あるいは省略されつつある、日本古来の作法や儀式、文化が継承され日々それを実践されている場所がお寺。そう考えれば、そこで使われるもの、そこに集まるものは伝統的な自然素材であるし、物事の根底にあるのがそれらを美しい、尊いと思い、愛でて、大切にしようとする心。
ならば自然素材のモノが集まるのは道理だし、木材・陶芸・布・自然農法など自然素材のモノを扱う我々が吸い寄せられるようにお寺に集まった、集められたのも自然の摂理なのでしょう。密成さんのお話は、難しい宗教用語抜きながら、デザイン関係の横文字がバンバン飛び出すシンプルで分かりやすい『イケてるお話』で、それ伺いながらいちいち合点が行く事ばかり。ひとに何かを伝えるという1点においては、宗教もモノづくりも同じ。また檀家さんを増やすという事も、ファンを増やすという事と同じ。
それが万人に理解されるものではなく、100人にひとりかふたりの心に深く届くものであればいいという考え方もまさに我が意を得たり。なんだ、宗教ってこんなに明快で分かりやすいものだったのか~!本質さえ分かれば後は枝葉、嗚呼それも木と一緒ではないですか。自然素材と宗教は同根!見よ、この悟りの境地に入ったわれら「おとな」たちの真剣な眼差しを!しかし後にこの悟りはそれぞれが都合よく解釈し、ひたすらに妄想を暴走させるガソリンとなっていくのでありました。それも「おとな」の作法。続く・・・
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