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ここしばらく参加できていなかった現場見学会に久しぶりにお邪魔させていただきました。イシムラトモコ建築設計の石村智子さんの崖の上に立つ『コーラルhouse』の見学会です。愛媛でもかなり風の強い肌寒い日で、崖の上に立つコーラルhouseにも冷たい風が吹きつける中での開催でしたが、1日目だけでも100人近い方が訪れるという盛況ぶり!しかもその内の何割かは、過去に石村智子さんが設計されたお施主さん。リフォーム予定とかで来られたのではなく、純粋にファン心理でのお集まりです。
毎回思うのですが、これって実は凄い事です。顧客名簿が欲しいだけの会社であれば、過去の施主さんがいくら来てもらってもあまり嬉しくないかもしれませんし、そもそもそれほど興味を湧かない事でしょう。他社の見学会でも、これほど過去に建てられた施主さん家族が続々とやって来られる見学会なんて見たことがありませんから。それこそがイシムラトモコのイシムラトモコたる所以!当然人間ですから相性の合う、合わないなんて事はありますが、トコトン相性の合う方しか残らないのかも、だからこその絶大なる信頼感。
う〜ん、相変わらずの男っぷりに惚れ惚れします。さて、このコーラルhouseでは、初めて使っていただいた『アカシア・フローリング』の反響と施工写真も撮りたくてお邪魔させていただきました。アカシアという木については『今日のかけら』でご紹介しましたし、フローリングとしても頻繁に取り扱わせていただいているのですが、その施工写真を撮る機会になかなか恵まれず、満を持して今回カメラに収めさせていただきました。このフローリングに使われているのは、ベトナムで植林して育てられたアカシアです。
15~20年も経てば使えるというほどに成長スピードの速い木で、当然節も多いしピンホール(虫の穿孔跡)もあったりするのですが、それすらもこの木の表情のひとつになってしまうほど豊かな色彩感。まるで迷彩服のようなこの色彩感、好きな人にはたまらないはず!長らく弊社のフローリングの主軸商品であり一時代を築いてくれたったラスティック・メープルですが、半年前ぐらいから現地からの入荷状況が極端に細り、供給を継続していくことがこ困難になってきました。そこでラスティック・メープルに負けないぐらい表情豊かでパンチの効いた材を探しておりましたが、運よくこのアカシアに出会う事が出来たので鵜。今後はこのアカシアがその役目を負ってくれると考えています。う〜ん、この質感、たまりませんわ~!と自画自賛ですが、自分が惚れていないモノをひと様に売るのは罪!
ここしばらく在庫状況の更新を怠っていた『森のりんご』ですが、先日ようやく最新在庫状況を更新しました。『森のりんご』は、キューブの【森のかけら】に対して、曲線を愛でれる商品として開発したわけですが、【森のかけら】の240種リストを完成させた以後にご縁があって入手出来た木、あるいは『プレミアム36』などの分類した木材たちの出口の1つとして考えたものでもあります。最新の在庫の中でみると、240種、プレミア36にも属さないモノとしてシキミ㊧やキンモクセイ㊨などがあります。
また240種のリストの木であっても、クロガネモチやスズカケノキ、カイヅカイブキなどのように公園木や街路樹など『木』としては日常から馴染みはあっても、『材』として触ったりすることのないモノについても、身近に置いて触れてもらいたいという気持ちで製作したものです。それは、チューリップウッドやボコーテ、アマレロ、シャム柿、リグナムバイタなど『プレミア36』に属するレアな木たちについても同じコンセプトで、木は実際に五感で触れて感じてこそ理解、実感できるものだと考えています。
そういうレナな木の出口というのは、楽器やインテリア、装飾具などもっぱら建築や家具とは違うところにあって、昔は私にとっても縁遠い木でした。1つのスペックを他樹種で作るというコンセプト自体は、【森のかけら】も『森のりんご』も同じなのですが、100個(あるいは36個)で販売するセット商品に対して、バラで1個ずつ販売する商品として、同じマニア向け商品でも私なりに路線を分けた商品でしたが、単価から考えるとコレクターにとっては決して集めやすいものではなかったかもしれません。
今までの販売統計を調べてみても、プレゼントなどに1、2個を購入するという方がほとんどで、5個以上のまとめ会はわずか。まあ、プレミアのりんごですと5個でも¥25,000ですから(!)余程の物好きでなければ手を出さないのも現実だと思います。それでも果敢にまとめ買いされるようなコレクターが世の中にはいらっしゃる、またそういう方とご縁が出来るというのはありがたい事です。わざわざそんな高いハードルを飛び越えて来て下さる方のためにも、決して値下げなどせずにこのまま端材の極北に邁進してまいります!
プレオープンの際にもご紹介させていただきましたが、台湾で「魔法網際股份有限公司(Magicalsite Taiwan Inc.)」さんのお店「168 PLACE(いろはプレイス)」が満を持して本日正式オープン!。現地のお天気は雨模様という事でしたが、オープニングセレモニーなどの式典には、沢山の招待客の皆さんや台湾の新聞社や雑誌社などのメディアも取材に来られて、賑やかな初日となったそうです。私はそのお店はおろか台湾にもまだ行った事がないのですが、松山からの直行便で台湾までわずか3時間距離でのあります。
いずれお店にも伺わせていただきたいと思っています。「168 PLACE(いろはプレイス)」さんでは、いろいろな愛媛の商品を販売されていますが、この店のコンセプトはいかにモノを沢山売るかということではなく、台湾と日本の架け橋となることが基本理念です。台湾と日本の相互理解と交流を深める拠点としてのコミュニケーションスペースという位置づけです。その中で、愛媛のものづくりの文化の紹介や商品の販売もしていただくわけですが、弊社のような零細企業にとっては、世界への開かれた貴重な窓です。
今後も店舗内でカフェや日本の観光情報センター、台湾在住の方向けの台湾生活サポートセンターなどいろいろな企画が準備中という事です。弊社からは、『森のしるし』や『誕生木ストラップ』、『森のこだま』などの端材を活用したオリジナル商品を展示してしていただいております。こういうご縁があってつくづく思う事は、【森のかけら】を作っておいて本当によかったあなという事。あの時動いていなかったら今もきっと自社のオリジナル商品なんて何も無くて、こういう機会にも巡り合えなかったはず。
自分でコンセプトから考え、物語を組み立てながら商品開発をしていくというのがこんなに面白いものだと気づくのに随分遠回りしたかもしれませんが、その長かった遠回りも今では商品開発の血となり肉となっているように思えて、無駄だったとは思えません。端材同様に、自分が過ごした時間や経験も無駄にしてしまってはモッタイナイ!外国の方向けの商品を、などと一時期道を踏み外しそうになりかけましたが、日本人による日本のものづくりの軸をぶらさず台湾の木フェチにも届く商品を作っていきたいと思っています。
※「168 PLACE(いろはプレイス)」さんの営業時間は午前10時〜午後6時で、土日祝日はお休みです。
本格的な冬の訪れを知る契機はひとそれぞれでしょうが、新聞紙上のスポーツ欄に踊る「FA」やら「移籍」、「自由契約」の漢字で冬の訪れを自覚するのは野球ファン。わが愛しの阪神タイガースは、日本シリーズでホークスに負けたものの、もともともらい物の日本シリーズ進出。もし阪神が勝っていたとしても、リーグで7ゲーム差つけられておいての日本一という、何だかよく分からない結果にもろ手を挙げて喜びにくい状況でした。にっくきジャイアンツに4連勝して溜飲を下げた時点で今年のシーズンは終了。
阪神生え抜きの鳥谷選手が海外フリーエージェントとなり、メジャー挑戦を宣言していますが、ファンクラブのメンバーズカードには鳥谷選手の背番号『1』を入れている私としては、本意を翻して阪神に残って欲しいところです。去る選手もいれば来る選手もいて、悲喜こもごもですが、野球がストーブリーグに突入するといつも思い出す1本の映画があります。2011年に公開された、ブラッド・ピットがオークランド・アスレチックスの実在のゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンを演じた『マネーボール』。
選手の評価や戦略をデータで分析する『マネーボール理論』を用いて、経営危機に瀕した球団を再建する辣腕ぶりを披露するのですが、その道のりは決して一筋縄ではなく、当初その理論は周囲から理解されず、負けを重ねて厳しい批判を浴びせられます。しかしその熱い信念は、遂にチームをリーグ新記録の20連勝へと導くのです。その手腕を買われ豊富な資金を持つボストン・レッドソックスがヘッドハンティングしてくるのですが、二度とカネで人生を決めないと決断していたビリーは巨額のオファーを蹴るのです。
そして無謀とも言われたマネーボール理論でワールドシリーズを制するという不屈のドラマなのです。野球を舞台としているものの、すべての仕事、人生の生き方にも相通ずるものがあって、途中何度も泣きそうになったり、噴飯やるかたない怒りが込み上げてきたり、共感する場面がいくつもあって、今でも時々観ては気持ちを奮い立たせています。ビリーの革新的な理論に古参のスカウトが言います、「野球は数字だけではない」。それに対してビリーはこう言い放ちます、「変わらなきゃ終わりだ!」。
誰もが現状に不満を持ち危機感を感じながらも、自ら変わって行こうとはせずに座して死を待つどこぞの業界人たちのように、ビリーを激しく批判する事で自らの正当性を主張しようとしまう。彼らの言葉は決して映画の中だけの言葉ではありません。しかし気をつけなければ、自分もいつの間にか古参スカウトのように、ぬるま湯の中から批判する立場になってしまっているかもしれません。批判は易く実践は難い。だからこそ誰もが心の中のビリー・ビーンを奮い立たえるのです、俺だって出来ると!
蛇足ながら一方で、選手を完全にモノとして商品化し「流通」させる大リーグのマネーゲームには辟易してしまうのです。シーズン中でもバンバントレードを繰り返し、今年引退したヤンキースのジーターのように野球人生を1球団で終える選手なんて今後はほとんどいなくなってしまうのでしょう。まあ日本のプロ野球もその道を追随していて、選手個人への執着はドンドン希薄化あれつつあります。だからこそ生え抜きの鳥谷選手には阪神タイガースに残っていただきたいのです、野球はメジャーだけじゃないっ!!
いよいよ2014年もあとわずか。その最後の月、12月の誕生木は『樅(モミ)』。久万でモミの大きな原木を数本買って来て、厚み45~70mmぐらいまでに耳付きのまま板に挽き分けて、そのまま天然乾燥で乾かすこと数年。3m~5mまでおよそ80数枚の耳付きのモミが倉庫の中で永い眠りについておりましたが、その間はただひたすらに乾かせる期間ですので、乾燥が不完全でも自分で乾かせるという業者の方向けには販売する事が出来ませんでした。乾燥の見極めが出来たのが今年の春頃の事でした。
3〜5mの耳付き板で、しかも幅は広いものになるとおよそ1m強もありましたので、それなりに保管場所も必要となり、販売が出来るまでは社員からも厄介者扱いされていた可哀想なモミ・・・それも仕方ありません。だってこういうものって明確な販売の見通しがあるから仕入れるのではなく、仕入れておいてから販売機会を探していくものですから、相手が見つかるまでは確かに無用の産物のように思われるかもしれません。ただ私には、明確な販売先は見えてはいなくとも売れる、売り切れる確信はありました。
こういう大きなサイズの一枚板というのは、そこに今すぐ販売できる現物があってこそ商談が出来るモノだと考えています。自分の所に無くても、取引先にあるのならば連れて行けばいいとか、画像を送ってもらえればいいと言われる方もいらっしゃるかもしれませんし、そういう商売をされている方もいらっしゃるでしょうが、それは私のスタイルではありませんし、そうしたくもありません。いつ売れるとも分からないような材を、それでもじっと辛抱して持っておく覚悟があってこそこういう板を売る資格があると信じています。
いつ売れるとも、いつ出会いがあるとも分からないこそ、その千載一遇のチャンスにお互い真剣になれるのだと思いますし、売る方にだってそれなりに責任感や気概も湧くというもの。そういう販売見通しの立たない材を在庫するスタイルが過剰在庫、資金の固定化と敬遠される傾向にあるからこそ、それをやり切るところにも光があたるわけで、お陰様で80数枚あったモミも、残すところあと10数枚にまで減りました。しかし残っているものの中には、幅1mクラスがいくつもありますので、最後まで息が抜けません。
本当はお買いあげいただいた1枚1枚について、どうのように料理されたか追跡取材までしたいところなのではありますが、一度私の手を離れてしまえばそれはもうお買いげいただいた方のもので、あまり深入りするのも失礼な話。大きさが大きさだけに、その多くは店舗のカウンターなどに利用されたらしいのですが、客としての再会を楽しみにさせていただきます。それらモミの端材たちも、【森のかけら】や『モミのこだま』として多くのひとの掌のぬくもりとなっています。失う寂しさに負けてまた次を買ってしまう・・・嗚呼。
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