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先週、市内で『オレンジ会』の7月の例会がありました。いつも以上の12人もの参加があり、盛大に開催されました。この会は、同世代というよりは同地域の若手経営者の集合体という異業種交流団体なので、最大で親子(?)ほどの歳の差があるのですが、それはそれであまりジェネレーション・ギャップを感じないのは我々が幼いせいでしょうか、いえいえ気分が若いという事です!昼間の温度がどんどん上昇して、冷や汗も含めて必要以上の汗を放出しておりますので、今宵は水分的なものも補充。大人ですので、まだまだここでは大丈夫です!
さて、2次会はご遠慮して、会員の松岡君(みなと食堂)と一緒にブルーマーブルに移動。以前から松岡君を、こちらのオーナー・藤山さんに合わせたかったのですが、なかなかタイミングが合いませんでした。今宵は絶好のタイミングと、アポなしで伺ったところ、これまた偶然に『えひめイズム』の関係者がテーブルを囲まれていました。物凄いタイミング、私何か持ってますね~。秋田杉のテーブルを中心に、右列手前から松岡君、佐野さん、大内さん、左手前から藤山さん、デザイナーの松本さん、えひめイズムの守木部長の面々です。
ひと晩で『オレンジ会』と『えひめイズム』のふたつの飲み会に参加する事が出来、一晩で二度おいしいお酒が飲めました。ただし、こちらは新しいお料理の試食も兼ねていたのか(?)、もっぱら「食べる会」でした。もともとそんなに大飲みするメンバーではありません、そう大人の集まりですから。このブルーマーブルではいつも藤山さんが面白い珈琲をご披露していただけます。この日の一杯は、ケニアの珈琲。ちょっと口当たりは苦いのですが、後に引かない不思議な感覚。ここに来るたびに、珈琲って本当は美味しい物なんだと確認できます。
みんなで美味しく「ケニアの珈琲を飲む」の図です。う~ん、泡の出るジョッキとも、冷たいお猪口とも違う、ちょっと上品で高尚なお味です。たまにはカフェインで頭をスッキリさせて、真面目な話もしましょう。といっても、この日難しい話など一切なしです。面白いアイデアは堅苦しい会議の中からは生まれてきません。こんなリラックスした場で、ドンドン楽しいアイデアが闊達に飛び出してくるのです。しかしいつもアイディアの神が降臨するわけではありません。今宵は美味しさのみいただきました。経験は情報に勝ります。
さて、ブルーマーブルでは藤山さんが面白い物を収集されていました。ワインのコルク栓ですが、そのヘッド部分にはニコチャンマークの姿が!何のワインのコルク栓なのか聴き損ねましたが、とても貴重な物のようです(?)。他にもいろいろなデザインのコルク栓を集められていましたが、コルクの栓って案外デザインに凝っているものなんですね。珍しそうな物だけを集められていたので余計にそう感じたのかもしれませんが、これは使えそうです!そう思って藤山さんも集められているのでしょうが、早速佐野さんの触感も伸びていました。
皆さんほとんどアルコールはお召しにならなかったので、私も2杯に控えていろいろお話をさせていただきました。外で刺激を受けていないと感度が鈍ります。ここブルーマーブルは、ただの喫茶店にあらず、愛媛のモノづくりの情報発信基地であり、温かく応援してくださる宣伝基地でもあります。この日も新たな商品を見つけたのですが、自分でしっかり咀嚼してからブログでアップさせていただきます。毎月第三土曜日の『ブルーマーブルデー』に来ると、さまざまなジャンルの個性的で面白い老若男女が集っていますので、気軽にブラリと立ち寄ってみられては。
決して、ベルギーでお土産を買ってきてくれたからという訳ではありませんが、先日の愛媛木青協の児童木工広場でもチェーンソーの腕をふるった大成郁生君(サンシン機械&サンシン暖炉・社長)の事について。この数年、木工広場では恒例となったのが、大成君率いるチェーンソーアートクラブの皆さんによる妙技の実演です。音がかなり激しいので、少し離れた場所になってしまうのが気の毒ですが、その音で何事かとすぐに人だかりが出来ます。木片が飛んできますので防護ネットを張ってのパフォーマンスです。近くで見ると結構な迫力があります!
今回はヒノキの丸太を使いましたが、いつも使っているスギに比べると硬くて少々手こずったようです。ただ単に彫るという作業から、しっかりと魅せるアートにレベルも格段に上がっています。変哲もない1本の丸太から、みるみるうちに木の枝に止まった1羽のミミズクが彫り出されてきます。よく彫刻家が、作るのではない、木の中に眠っている物を出してやるのだと言われますが、まるで最初から仕込んであったが如くスムーズにミミズクが登場。子供たちからもやんやの歓声が沸き起こります。
短時間で見事なミミズクの完成。作者の確認は取ってないのですが、耳があるのでミミズクで間違いないでしょう。ちなみにミミズクとフクロウの違いは、この耳のように見える「羽角」と呼ばれる羽毛があるかどうかという事のようです。耳のように見えますが本当は羽毛が立っているだけで、実際の耳は頭の両側に穴のようなものがあるそうです。それ以上の専門的な事は知りませんが、もっぱらこれミミズクかフクロウかを判断しています。耳のあるミミズクの方がこういう彫り物には収まりがいいように思います。額の辺りや胸の毛の盛り上がり方が洗練されてきましたぞ。時間があればもっともっとディティールまで彫り込んでいきたかったのでしょうが、限られた時間で見事なパフォーマンスでした。暑い中、本当にお疲れ様でした。尚、このチェーンソーアートクラブ、会員も募集しているようですのでご興味のある方、是非大成君にご相談を。
数年前の木工広場で製作した大作『カブトムシとクワガタ』は縁あって弊社の玄関で通行人の目を楽しませてくれています。植物性オイルのオスモカラーで黒く着色しましたので、かなりシュールな感じになっております。屋外に展示しているのですが、この黒いボディの下には、オスモのウオーターレペレント(WR)という防腐剤も塗布しているので、ほとんどダメージも受けていません。角に触ると折れるのでは?と心配する方もいますが、私が力を加えても折れないほどしっかりしています。見た目以上にタフな2匹です。
弊社に小さな子供連れで来られたお客さんの記念撮影のスポットにもなっています。チェーンソーアートの定番といえば、上のミミズクや鷹、鷲、熊、鹿など羽毛や毛皮で包まれ、木目の質感が表現に生かせる物が多いのですが、私は大成君の作る昆虫物も大好きです。特にこのカブトムシやクワガタなど甲殻類のふてぶてしい力強さは、チェーンソーで削りだした肌目の荒々しい質感あってこそです。本当はこのタッチで「森の昆虫ワールド」を製作してもらいたいのですが、製作依頼するほどの余裕は・・・。完成品の引き取り展示先として気長に待つ作戦に変更。
本当はいろいろな樹種で作ってもらいたいのですが、さすがにこの大きさになると端材で作るというわけにもいかず、原木もなるべく瑞々しい方が良いという事もあり、おのずと樹種は限られてしまいます。ケヤキあたりだと相当面白い杢が楽しめそうですが、ここでもやはり適材適所の法則。使えそうに思える事と実際に出来る事は別物です。彫刻だと朴や桂が、もっと小さなバードカービングなどにはジェルトンなどが合うように、『彫る』といってもサイズと道具ひとつで木との相性もそれぞれです。
大成特派員からの詳しい現地の様子は、本人のブログ(愛犬テツ)をご覧いただきたいのですが、大成君から幾つか画像ももらいましたのでこちらでご紹介します。まずはお土産にいただいたこのキューブですが、このようにたくさん並べて陳列してあったという事です。同じような感性商品を作っている人間として、「これ、何?」という言葉は決して口にしてはならない自己否定の質問です!分かろうが分かるまいが、「はは~ん、なるほど!」と軽く受け止め、掌で軽く弄ばねばなりません。 しかし何のつもりで作ったのか?どうやって使うのか気になる~!これが結構売れていたらしいです。
その売店ではこの他にも様々な木製クラフト商品が販売されていたそうです。画像から材質までは分かりにくいですが、その白っぽい木肌から東欧の木らしさが伺えます。当然、色の濃い木もあるのでしょうが、イメージとしては寒冷地ですから色白の広葉樹あたりが細工物に使われるのでしょう。いやいや油断してはいけません。日本の観光地の土産品のクラフト製品の中にもMADE IN CHINAはたくさん紛れ込んでいますから。この少し大きな丸味つきの【ベルギーのかけら】ですが、ラバーウッド(ゴムノキ)に見えます。ヨーロッパでは木製玩具などによく使われている木です。東南アジアなどに分布している木で、素材を輸入しているのでしょうか。
ラバーウッドも【森のかけら】に加えたかったのですが、国内に入荷しているのはとんどが積層材のような物で、無垢で40㎜の厚みのある物が見つからず断念しました。ラバーウッドの60㎜の塊、初めてみましたが結構な重たさがあります。更に、大成君からもらった画像には衝撃の物が写っていました。それがこれです。ちょっと小さいのですが、手前の四角い物体が分かりますでしょうか。おおっ、これはまさに【森のかけら・ベルギー版】ではないですか!ハリウッド並みにアイデアが盗まれたのでしょうか?いやいや、誰でもどこでも同じような物を考えているということですね。画像の文字とかを手掛かりにいろいろ探してみたのですが、正体が分かりません。
これを作っているベルギー人が【森のかけら】を見たら、「あ、真似してる」と思われるのでしょうか。こも事でいろいろ調べ物をしていると偶然こんな物を発見しました。フランス製の『ウッドサンプル識別ギフトセット』というもので、ヨーロッパと北米で有用な樹種を20種セレクトした教育ツールとして販売されていました。まさに【フランス版森のかけら】ではないですか!決してこういう物の存在を知って【森のかけら】を作ったわけではないのですが、う~ん、かなり似ています。そもそも特別なノウハウがあるわけではないので思いつきやすいスペックではあります。
このキューブの樹種の葉と名前がラテン語、フランス語、英語、ドイツ語で書かれています。(さすがは世界志向!)更にその特徴や情報を明記したファイルが付いています。(森のかけらの解説書のごとし!)右のギフトボックスに全てが収められた物が、デラックスエディションという事です。お値段は$90。【森のかけら36】よりは少し安め。サイズも1.5インチ(約38㎜)という事で、やはりこれぐらいのサイズの美意識が万国共通なのでしょう。高級でスタイリッシュなギフトとの紹介文がありましたが、完全な英語版作れば、【森のかけら】やっぱり世界制覇いけるかも!ね、トム!
先月、三新機械&サンシン暖炉の大成郁生君が、現地視察という事で東欧はベルギーに行っていました。暖炉メーカーさんとの同行で、工場などを見学したり現地の状況を直接体感するためらしいですが、うらやまし~!外国旅行もすっかりご無沙汰な当方としては、ベルギーと聞いてもワッフルとチョコぐらいしか思い浮かびません。この機会にベルギーについて学習、ベルギーは1831年にオランダから独立しました。正式にはベルギー王国という連邦立憲君主姓国家なので、国王のいる国です。その歴史的背景から、フランス語とドイツ語、オランダ語が国の公用語と認められるなど、地続きの大陸で大国に挟まれた小国の悲哀を感じさせます。
ちなみに人口は約1000万人という事ですから、東京都よりも1,2割り少ない程度でしょうか。ベルギーの国土面積は九州よりもやや小さいくらいなのですが、そので森林率はわずか21.6%しかありません。フィンランドやノルウエーがごっちゃになって、白銀の中の幻想的な森のイメージが浮かんでしまいます・・・。北海道から九州まで日本の林業の産地を訪ねて歩きましたが、100の情報よりも1回の訪問が勝ります。地元の空気を肺にまで吸い込まねば分からないことがたくさんあります。南東部には、大部分が森に覆われたアルデンヌ高原という森林地帯が広がっているようですが、こちらは樹木どうこうというよりは、もっぱら第二次世界大戦末期にドイツ軍がここから連合軍を攻撃した「バルジ大作戦」の舞台として有名なようです。
いろいろ調べてみたのですが、ベルギーの樹木については私の語学力では詳細は分かりません。針葉樹としてはモミやトウヒ、広葉樹としてはオーク、ブナ、トネリコ、カエデ、シデなどが分布しているようです。なんせ「フランダースの犬」の国ですからね、森林というよりは平原なのでしょうか?ああ、行かねば分からないことだらけ。調べた範囲ではブナ(ビーチ)の記述が多くありましたので、ブナの分布が多いのかもしれません。ベルギーに関わらず、ヨーロッパ一帯は良質な『ヨーロッピアンビーチ』の分布域として知られていますので。
専門の詳しい方がいらっしゃったらご教授いただきたいのですが、薪ストーブの世界的なメーカーがたくさんあるという事は、それに適した薪に使える木もたくさんある事だと思います。住宅や家具材の世界では貴重なブナを薪にするという感覚は(私には)ありませんが、地域変われば品変わる。アフリカではウェンジは良質な薪炭の材料という認識もあるようですから。実際に北海道に行った時も、豪快にナラの端材をストーブで燃やしていましたが、全てを【森のかけら】視点で考えすぎでしょうか?モッタイナイ。
それで、大成君の話に戻るのですが、ベルギー視察の際に私にお土産を買ってきてくれました。優しく気が利く後輩ですね!決して強要したわけではありません・・・。それがこのキューブ!およそ60X60X60㎜の大きさで、角には円く面が取ってあります。大人の掌で握り余すぐらいの大きさです。すべての面に印刷してあるのはどうやら聖書の一節らしいのですが、日本風に言えば金言格言の一種ようなものでしょうか。こ、これは一体・・・?
弊社の『木の球プール』や木のおもちゃ、【夢のかけら】などの一連の商品も当日展示・販売させていただきました。テントを建てて木工をしている芝生広場から少し奥に、すり鉢状に作られた『くわがた広場』という半円形のステージがあるのですが、その場所に、新居浜の伊藤木材さんと一緒に出店させていただきました。朝はステージ上も日光が燦燦と降り注いでいたのですが、次第に影が出来てきていい感じです。見下ろすように作られた観客席が、階段状になり芝生が植えてあり、上からみてもワンマンショーでも開催しているかのような目立つ場所です。
こういうイベントでは無敵の強さを誇る『木の球プール』ですが、さすがに今回は隣に本物のプールがありまして・・・子供たちは本物の水のプールの中に続々とダイブしていきます!まあ、これだけ暑いと水が恋しくなりますわな。今回ばかりは分が悪かったようですが、それでも本物の水のプールの合間に子供たちが木の球と戯れておりました。家内の方は、このイベントとは別でこちらにもよくお邪魔しているようです。室内だと物凄いことになっている光景が目に浮かびます。
数年前まではこの手のイベントをしても、一般の方に販売できるような商品も無く、みすみすおご縁を逃がしていましたが、今はいろいろと飛び道具も増え対応も出来るようになりました(もっぱら家内が専門ですが)。『木の好きな人の集まるイベント』というのが大きな潮流ですが、各々微妙に違う層が集まってこられるようで、当日どの層に合わせた商品を持っていけばいいか、家内なりに考えているようです。商品のバリエーションが多いとそれも可能ですが、【森のかけら】関連商品は毎度お馴染みの・・・という事で、もう少し商品の幅が必要かなと思っています。
その幅を増やすべく簡易に作ったのがこの『ガシャポン』です。本当は、カプセルに1個ずつ【夢のかけら】を入れたかったのですが、48㎜のカプセルに収まらず断念。以前は中に番号を入れて、【夢のかけら】と交換しましたが、それだと人手が要るので今回は中身を木製のマグネットにしました。嬉しそうに井部会長も自費(慈悲)でガチャってくれました。51㎜の空カプセルがあればいいのですが、これが意外とないんです。どこにでもあるようで、探そうと思うと手に入らない・・・まるで、人生のようですな。
木工広場でよく誤解をされるのは、我々会員も「木工のプロ」であるという事。残念ながら、我々は「木のプロ」ではあるのですが、「木工のプロ」ではありません。「ここ、どうやって作るのですか?」と訊かれても、任してくださいと対応出来る会員は・・・恥ずかしながらほとんどいません。皆見よう見真似で何とか頑張って挑むのですが、残念な結果に終わることも・・・。木を知っていることと作れることは別物だよと声がします。そのための技能士さんという事もあるのですが、まずは会員の木工指導会をしてもらわねばと言い続けて数年・・・なかなか・・・。
何はともあれ、無事に木工広場が開催できました。こういう大きなイベントの影にはたくさんの関係各位のご協力あってこそです。願わくばずっとこのような素晴らしい環境で開催できればいいですが、それもこちらの真剣具合でしょう。いつも撮り忘れる集合写真も今回はキッチリ撮りました。こう見ただけでも愛媛木青協の会員増えました。数はパワーです!更に数人増える話もあるようで本当にありがたい事です。さて、あれほど晴れていた空を覆いつくす灰色の雲!夕立かと思いましたが、パラパラと湿らす程度。
すると帰り際に、こどもの城の目と鼻の先に綺麗な虹が!まるで木工広場を慰労し、これからの愛媛木青協の行く末を暗示しているかのような!と、何事も前向きに考えねばなりません。片づけを終え、この後の大懇親会では、たっぷりと流した汗の倍返しにビールを飲んだのは言うまでもありません!新入会員にとっては初めてのビッグイベントでしたが、これを経験することによって会員が一致団結し、深い友情が芽生えていくのです。スポーツのように優勝を目指して競うようなものだとチームワークも生まれやすいのですが、愛媛木青協の場合皆が一緒に汗をかく、こういう場が実はとても大切です。一気に交流と親睦が加速したのは、酔いが回ったせいでしょうか・・・夢か幻か・・・夏の昼夜の夢のごとし・・・。
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