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人間がこの世に存在する意義すら分からないのに、地球という天体のすべてを知りえたなどとは実に愚かな事。カワウソが絶滅種とされた理由は、「長期の目撃証言が無い事」というものでしたが、実は身近にいたあの『国鱒(クニマス)』だって70年ぶりの大発見!となったわけです。地元の人は普通に釣っていたというのですから、いかに人間の視座が狭く不確かなものか。世界中で日々いろいろな新種が発見されていますが、未到達であった深海まで人の手が届くようになり新種発見のペースは速まるかもしれません。
今夏、オーストラリアのケアンズ近郊の洞窟で、偶然発見された鍾乳洞から極小型の齧歯(げっし)類から体長2.2メートル、体重180キロと推定される巨大カンガルーなど多種多様な化石が見つかりました。小型生物はフクロウなどの捕食者によって洞窟内に運ばれたり、地上に開いた穴から大型動物が転落したものと考えられています。この化石を調査するだけで充分に1年かかり、古生物学者は、「この地域には人生を何度も費やすほどの仕事」に相当する化石があるだろうと語ったとか。
同時期にドイツ南部でも新種の羽毛恐竜の全身化石が発見され話題になりました。その化石の主は、およそ1億5500年前に生きていたと思われるそうですから、もし当時レッドデータブックがあれば完全に「絶滅種」に指定されていた事でしょう。骨が発掘された時にその存在が公式記録として記され認知されますが、その間は『幻』の存在。動物に限らず、『メタセコイア』など植物の分野においても同様の事が言えます。なかなか発見が難しいといわれますが、彼らにしてみれば死活問題。
わずかに残ったマイノリティの自己リスク管理手段として、自ら闇に身を隠して目立たなくするといのは当然の手段。それを闇から引きずり出して万人の目に晒し、その食性も生態も分からないまま檻の中に閉じ込め、挙句の果てには殺してしまい剥製として公式記録にとどめる・・・それがどれほど大切な事なのでしょうか。河童やイエティを捕らえる事で一体誰が幸せになるのか?奇跡的な出会いを果たした者は、その姿をカメラではなく瞳に刻み、現代まで生き延びた彼らの事を畏怖と畏敬の念を持ち、後世に豊かに語り継いでいく、それで充分なのではないでしょうか。彼らの住処を奪ってしまった人間のエゴや横暴、愚かな過ちを戒めとして織り込み、決して会ったり捜してはいけない『恐ろしい怪物』として、人から遠ざけ、空想の生き物として存在させる事、それがせめてもの償い。我々は決して地上の征服者などではない、という事を常に自覚しておかねばならないと思うのです。
昨日に続いて、投稿いただいたコメントの後半・・・【今か考えるとその時、断崖絶壁を移動している類人猿と僕が向った方向が同じ…そして翌日イエティらしきものと遭遇した。しかしそれらが同一のものかは?見たという以外証拠はないのですが決して熊のたぐいのものではないのは確か。この体験は数年前「イエティプロジェクトジャパン2008」の事務局にメールしたのですが事務局の方から返信があり「地元のシェルパ族の証言に酷似してて興味深い」とのことでした。
イエティについていろいろ調べてて根深さんが「ヒグマ」と結論づけていることは知っていましたが(本も出版されたようですが…)証拠があるわけでもないので反論しようもないのですが実際にそのような体験した僕にとってはほんと残念でしょうがない。発見!ということに至らないのは彼らはある程度の知能をもち人間という生物が自分たち生活を脅かす存在であることを知っている、感じていると思ったりもします。2ヶ月前、同じようにイエティで検索しててある方のブログに行き当たりました。
その方は以前登山されていた方でずいぶん前らしいのですがネパールの標5,000m付近でイエティの足跡らしきものを見たらしく(写真もありました)僕の体験をメールしてみるとたいへん喜んでいただき何回かメールのやりとりしてこのブログが非常に興味深いとのことで紹介してくれました。これまたスゴい体験です。男の浪漫…僕にとってはイエティは真実でしかない。このような経験をした日本人もいるということを伝えたくてメールした次第です・・・。
この地球上でも、その精神でもそしてこの宇宙でも人間の知識では遠く及ばない未知の領域が広がっているいるのは確かなこと。人間の知識の範囲内なんて、その領域のほんのひとつまみへたするとひとつまみもないのかもしれません。既知と思われることの中にも多くの未知が含まれているそんな気がしてなりません。その未知の部分に浪漫があるんだろうなぁと思ったりします・・・】。以上が、寄せられたコメントの全文です。メールの投稿者は、札幌で広告関係のデザイナーやっている小山哲さん。
イエティの項を検索していてたまたま私の拙ブログにたどり着かれ、こんな貴重な体験談を送っていただきました。生物学や生態などの専門家でもましてやアルピニストでもなんでもない、ただ好奇心だけが異常に膨張した一介の町の材木屋の親父と知って、それでも何か通じ合えそうな匂いを感じ取ってメールをいただいたのだと思います。当然私は小山さんの目撃談を信じますし、それがイエティである事も信じて疑いません。このコメントをいただいたうえで改めて明日私なりのイエティ総括を・・・。
さて、なぜに突然カワウソや河童の事に熱くなったかというと、今年の7月に『男の浪漫・雪男イエティは生きている!』というタイトルのブログをアップしたところ、ある方から非常に興味深いコメントが寄せられました。そこには大変刺激的なイエティに関する情報が書かれていました。普段のブログのコメントであれば、御礼かたがたそのまま公開するのですが、内容が内容でしたので異例のことながら公開前に確認を取らせていただいたところ快諾をいただきました(最近、ジャンルはさまざまながらそういう密度の濃いコメントが増えて嬉しい限りなのです)。その内容はというと、ご自身がヒマラヤ登山した時にイエティに遭遇した体験談です。長文になりますが、私が編集すると趣意が曲がって伝わりかねませんので、以下投稿者の了解を得た上で原文のまま(一部省略あり)公開させていただきます。
すごい雰囲気の森だな〜と感動しながら、まわりを見渡しながらふと横を見ると黄褐色の毛に全身をおおわれたゴリラよりひと回り大きい感じ(150〜160cm)2本足で立つ大型の類人猿とバッタリと遭遇しました(10mもないくらいの距離)その瞬間、数秒間目があったままおたがいかたまり(向こうもビックリしたのでしょう)そしてその、類人猿は大きく飛び跳ねながら森の奥へと消えていきました。(TVで見た猿飛サスケみたいに木の間をピョーンピョーンといった感じ)その時はこの標高にこんなものがいるなら雪男がいてもおかしくないなぁ~ぐらいにしか思いませんでしたが、ネットが普及し始めてふとそのときのことを思い出しいろいろネットで調べるうちに「あれはイエティ?」と思うようになりました。その前日にも,川沿いの道を歩いていると4~5人のアメリカ系?のトレッカーとすれ違ったんですが彼らは川の対岸の切り立った崖を双眼鏡で見てました。
なにを見てるのかな?と思いながら通り過ぎようとしたときその中の1人がおまえもあそこ見てみろといった感じで双眼鏡を手渡されて指差す断崖の上を見てみると5〜6匹の黄褐色の猿らしきものが移動していました。(かなりの断崖絶壁の上部の木に掴まりながら移動していた)かなり距離もあり、比較できる対象物もなかったのではっきりとした大きさはわからないのですがけっして小型の猿ではなかったです。ただそのときは「こいつら猿がそんなにめずらしいのか?」と思いその場を立ち去りました・・・。】更に明日へ続く!
「河童の正体=カワウソ説」については、昔からまことしやかに囁かれていました。昔はカワウソそのものが妖怪の一種ではないかと怪物視されたこともあったようです。古い書物によると、歳をとった老カワウソが河童に変身するのだという記述もあったとか。河童の棲む条件は清い水のある所ということですから、生活排水の無い人里離れた場所という事になり、人気のない山奥などで目撃される愛嬌のあるその姿は妖怪のように見えたことでしょう。世界で唯一ニホンカワウソを飼育した道後動物園でも、人なつっこくて愛嬌があり、飼育員の手から直接餌を食べたりしたという記録も残っています。しかし、もしかしたらその正体がカワウソである事は分かっていたのに、敢えて乱獲を避けたり、清き水を象徴する守護獣として畏敬の念を込める意味で、また子供たちの危険な水辺に立ち入らないような戒めの目的で、カワウソを妖怪視したのかもしれません。
それぐらい全国の昔はそれぐらいカワウソが全国的にもポピュラーな生き物で、どこでも頻繁に目撃されていたのでしょう。すなわち、それはかつての日本中に豊かな自然が溢れていた事を伝える「水辺の生き証人」としての存在。一般的な河童のイメージとしては、頭にお皿を乗っけて、掌に水かきがあり、泳ぎが得意で、愛嬌があって人をだましたり悪戯をするというところでしょう。この特徴は、そのままカワウソに当てはまる特徴でもあります。その立ち姿や振る舞いから「河原の童」を想像するのもやむなし。
さて、最大の特徴である頭の皿については、興味深い記録があります。動物園でカワウソたちがじゃれあって石を取り合っては頭に乗せて遊んでいる様子が写真に収められています。カワウソの頭は平べったくてちょうど小石がうまく乗るのだそうです。その姿を遠くから見たとしたら、頭の小石が夏の日差しに反射して白っぽくお皿に見えたのかもしれません。それが人を化かしたという噂につながったのかも。写真など無縁の時代、人の思い込みは心の畏れや恐怖と結びついて妖怪や怪物を作り出します。
私は、決して河童の正体がカワウソで、河童なんて存在しないと断言したいのではありません。カワウソを河童と見誤って、より河童伝説のディティールに深みが増したということはあるかもしれませんが、それとは別にやっぱりどこかに本物の河童が生きていると思うのです。捕獲して標本にしなければその存在を認めないといのならば、永遠に見つからない方がいいと思います。河童の存在を信じる事の出来ない硬直化した心の狭さがニホンカワウソの『住処』を奪ってしまったのではないでしょうか。
都会にて高層マンションから下界を睥睨(へいげい)した生活をしていれば、つい地上のすべてを人間が征服したような錯覚に陥ってしまうかもしれませんが、愛媛においても南予の人里離れた山奥まで行けば、森の精に出会えそうな場所はまだまだあります。森林面積84%で日本一を誇る高知県あたりには格好の隠れ家もありそうです。この夏休みに四万十市の『海洋堂ホビー館』に行った際に、新設された『かっぱ館』にも行ったのですが、そこはいかにも河童の棲んでいそうな趣きのある所。
清流にしか棲まないといわれる河童ですが、四万十川であればその条件は満たしているでしょう。以前、家具を納品させていただいたお客様で「清水さん」という方がいらっしゃいましたが、清き水に河童が棲むという事から「河童」をご自分のマークに使われていました。心憎い演出です。『かっぱ館』の周辺の風景を見ていると、さもありなんという気分になります。ここでの河童の目撃例が多いとか、河童も棲めそうな自然が豊かだからか、館建設のいきさつは分かりませんが、それなりの説得力が漂います。
ひと口に河童といっても、ひとそれぞれイメージする河童像は千差万別。愛らしく可愛い河童からおどろおどろしい妖怪風の河童まで、デザインも素材も性別も年齢もバラバラの河童たちが大集合。全国から集められた千数点の河童が一堂に勢揃いした様は圧巻です。この場所にあるからこそ河童の存在が抵抗なくすんなりと受け入れられるのです。先日、神様の創った最強キャラクターのお話をさせていただきましたが、古来からニホン全国に伝わる妖怪やもののけこそ今一度日の目をみるべき最強キャラ!
外部に展示されている河童の多くが木彫りでしたが、河童の素材としては木の質感がよく似合います。紫外線でロマンスグレーになった河童の方が妙にリアルだったりも。廃校の体育館を利用した『ホビー館』とは違い、こちらは建物も新しく建てられたようですが、周辺の整備までしっかりと「河童の住処」として作り込まれていて、各所に小さな河童が隠れていたりします。河童をただのキャラクターと考えていたのではここまで出来ません。その存在を愛し信じる気持ちが物語を肉付けし、河童伝説をより豊かにするのです。
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