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2月のギフトショーからすっかり時間が経過してしまいましたが、久しぶりの『おとなの部活動』の時間。今回は大洲の『Sa-Rah』のお店で開催です。少々時間が経過しようとも、みんなおとななので記憶はしっかりと心と体に刻み込んでおりますので、反省、いやいや思い出を紐解けば皆の脳裏にはあの時の光景が鮮明に浮かび上がってくるのです。むしろもうあれからもう4か月も経過していたことが嘘のよう・・・。みんなおとななのでこれからも年々時間は加速度を増していくことは間違いないでしょう。
さて、今回は部会にとっての学習発表会のような成果発表会(ギフトショー)を終えて、次へのステップについて真剣なおとな会議です。【森のかけら】ならびに当会のフィクサーのフィクサーこと藤田雅彦氏(愛媛県産業技術研究所技術開発部主任研究員)のご尽力により、イスカンダル星に向かう我々の使命は3年へと猶予期間が延びました。 それに伴い、ひと癖ふた癖ある(あくまでもいい意味で!)講師をお招きしての勉強会やら、他地域との交流戦などの更なる企みが喧々諤々と話し合われました。
春のギフトショーでは、愛媛に在住し、カフェショップで働く34歳の白石さんがセレクトした衣服や雑貨というコンセプトに基づき、それぞれの店から既存商品を持ちよってきましたが、今後は更にその白石さんのセレクトショップをより具現化させて、リアルショップの出店を目指そうという気運が高まりつつあります。そのためにもオリジナル商品の製作が必須課題。 ということで、無理矢理コラボでなく、必然性と説得力のある『意味と意義のあるコラボ商品』の開発を目指したいと思っています。
改めて自分たちの素材を見つめ直してみる3社。有機農法の柑橘栽培からスピンオフしたコスメブランドを作るyaetoco(ヤエトコ)(高瀬英明君)。リネンなどの素材を原料とした衣服を作るSa-Rah(帽子千秋さん)、そして変な材木屋と、暮らしの根源である『衣・食・住』という基幹産業は揃っているものの、このあたりで何かもう1つ潤滑剤として新たな企業の参加も欲しいよね〜なんて言っていた矢先、帽子千秋の罠とも知らずにSa-Rahの扉を不用意に開けてしまった一組の夫婦が・・・!!!
今春高校生になった長女だけは同行できませんでしたが、次女と長男と家内の4人で久し振りに香川に小旅行。行先は香川県綾歌の『山一木材』さん。以前に久万高原町の異業種の皆さんと視察にも伺いましたが、本日山一木材さんで開催されるのは『やまいち春のパンまつり』。材木屋でパンまつりをするという素敵な企画です!当然、パンだけでなく製材ショーや社長による『細胞を生かし続ける木の低温乾燥のはなし』、『鍛冶屋さんの包丁研ぎ』など木と暮ら盛り沢山な一日。
現地で、香川に嫁いでいる妹家族とも合流しましたが、噂にたがわぬ盛況ぶりで私たちが到着した時点で既に駐車場は満杯。入りきれない車が道路に溢れ出ていました。どうにか車を停めれたものの会場内も数百人の人で溢れ、出店されているそれぞれのパン屋さんの前にも長蛇の列。特に家族連れの姿が目立ちましたが、毎回このイベントに参加されている常連さん達も沢山いらっしゃいまいた。それにしても材木屋にこれだけの人を集めるという力とその熱意に驚くばかりです!
山一木材さんの広い敷地の中にはいろいろな仕掛けが施されていて、お客さんそれぞれが思い思いに会場内でくつろがれていまいた。個人的には、池の傍にある長ーいベンチがお気に入りですが、既にそこも人が空きを待っている状態。かなりの数のパン屋さんが出店されていましたが、午前中のうちに多くのパン屋さんで品切れするほどの盛況ぶり。どうにか数個だけ購入することが出来ました。山一木材の三代目・熊谷有記さんの司会進行も手馴れていて、さばきもお見事。
弊社でも木の玩具などを扱うようになってから、建築や家具目的以外の方が店を訪ねられるようになりました。そこから木の家具やリフォームの木材を購入されるという流れも出てきていますが、そういう事でもなければ一般の方が材木屋に訪れる機会はほとんど無いのがふつう。倉庫に溢れる木もひとりでも多くの人にお会いする事で適材適所のご縁が生まれるかもしれません。山一木材さんの倉庫は信じられないくらい整然と片付けられていてわが身を猛省するばかり。まずはそこから・・・
昨日に続いて家紋のネタですが、以前に映画『清州会議』が公開された時に、秀吉や勝家、丹羽秀長、池田恒興など主要登場人物たちの家紋をセレクトしてガチャポンにセットして映画館のロビーで販売させていただきました。こういう時代劇ですと、まず間違いなく場面のどこかにはいずれかの家紋が登場しますから、物語のテーマや家系にちなんでセレクト出来ます。昔に比べて身近ではなくなりつつある家紋ですが、実は意外な所でも現在の日常生活の中で使われています。
例えば今巷で盛り上がっているワールドカップ。日本代表のエンブレムは、ご存じ三本足のカラス『八咫烏(やたがらす)』。その由来については今更説明するまでもないでしょうが、日本の神話によると、神武天皇が東征に向かった際に、太陽の化身・八咫烏が現れ熊野国から大和国へ向かう道中の道案内をして勝利に導いたとされ、縁起が良い事から熊野那智大社のシンボルとなりました。日本サッカー協会では昭和6年から、この八咫烏をシンボルマークに採用しています。
ちなみに八咫烏の「咫(やた)」というのは、は長さの単位の事で1咫は約180mm。になります。本来、咫は「あた」と読み、「八咫」は「やあた」が「あた」に転じたもので、とても大きいという意味があるそうです。つまり八咫烏は非常に大きな三本足のカラスという事。また八咫烏が太陽の象徴であることから、二(本足)という数字が、陰陽五行思想において陰数で太陽にふさわしくなく、陽数である三がふさわしいと考えられ、三本足の姿になったそうです。
八咫烏の神話性は縁起のいい家紋とし受け入れられ、代表的なところではあの雑賀衆が使っていたとされています。雑賀衆といえば、歴史好きにはたまらない、戦国無敵に最強鉄砲軍団!雑賀衆とは、現在の和歌山県北部周辺で、地縁によって結びついた一揆集団として15世紀頃に現われましたが、戦国時代には鉄砲で使った高度な軍事力を擁し、名だたる戦国武将たちと戦いながらむ連戦連勝を誇った傭兵軍団。それを率いたのが銃の名手にして戦の天才・雑賀孫一!
信長とも3度にわたり衝突し、信長の心胆を寒からしめた恐るべし軍団なのですが、その雑賀衆を収めていたのが鈴木家といわれ、その家紋や旗印など八咫烏が使われています。雑賀衆の無敵の強さが八咫烏の神話性をより高めているのかもしれません。その八咫烏は、動物紋第一弾として『森のしるし』でも作っています。鳥のデザインは意外に多く、普通のカラスの紋もいくつかあります。では、これからの日本代表の健闘を祈って、『八咫烏のしるし』おひとついかが?!
歴史に興味のある方にとってたまらない『歴史人』というかなりマニアックな雑誌があります。隠された歴史の闇やエピソード、戦法や武具、人脈や家系などをこれでもかと深く掘り下げて紹介する歴史マガジンで、正当な歴史だけでなく、歴史の裏話大好きの歴史マニアの琴線に触れるような紙面作りです。実は私もそんな愛読者のひとり。ときどき家紋についての特集もされていて、弊社で作っている『森のしるし』の家紋シリーズではいろいろと参考にさせていただきました。
社歴の長い材木屋になると、ご先祖様がOO家お抱えの材木商であったとか、OO家御用達などという由緒ある家柄の方もいらして(県外の話ですが)、職業柄『歴史の話』には目がないという材木屋も結構多いのです。100年生の木を使えば、100年は持つような家を作っていただきたいし、そういう意味でも木は『歴史に寄り添う素材』であると思います。時間の経過をこれほどまでに内に取り込み、それが味わいとなって表に現れるのも木ならではの特徴だと思います。
そんな歴史的背景を持つ『家紋』を商品化した『森のしるし』ですが、ドンドン新しいシリーズが出来てきているのに、サイトでの更新がすっかり疎かになってしまっていたので、本日改めて整理しました。戦国武将シリーズは既に大三弾まで完成していましたが、新たに『明治維新』シリーズ①と②、動物家紋シリーズ、植物家紋シリーズ、器材・文様シリーズ、そして独断と偏見で『愛媛に多い家紋』シリーズも加えました。まだまだ今後も不定期ながら増やしていくつもりです。
店頭では1個からの販売をしておりますが、ネットでは各シリーズごとに10個セットでの販売とさせていただいております。店頭での1個売りは、増税にも関わらず価格据え置きの(!)¥200(税込)で頑張っておりますが、ネット販売の場合は、送料の兼ね合いもありますので、送料・消費税込で10個セット¥2500にて販売させていただいております。お陰様で戦国家紋は歴史好きな方や男子に好評で、イベントなどを通じて順調に売れています。
戦国武将家紋の中で、売れ筋は何と言っても信長・秀吉・家康の御三家。後を追うのが真田幸村、武田信玄、伊達正宗あたり。愛媛の宇和島藩は、独眼竜の長子・伊達秀宗は治めた土地柄という事もあって、伊達家には特別の思い入れがある方も多いのです。本家の家紋『仙台笹』と宇和島の紋は微妙に違うのですが、伊達家の紋として購入される方が多いようです。また、大河ドラマで人気の黒田官兵衛は旬でもあるのでしょうが、『藤巴』自体が愛媛にも多いようで自宅用としても売れています。そんな『森のしるし』ですが、歴史好きな方に少しでもご縁が広まりますようにという思いで、『歴史人』の6月号(6/12発売予定)に1ページですが広告を掲載させていただきました。マニアックなコンプリーターの出現、待つべし、待つべし!!
★今日のかけら・♯156【ササフラス】Sassafras クスノキ科・広葉樹・北米産
弊社が在庫しているのは、北米東部原産のもので、その強い芳香から『シナモンウッド』の別名もあります。木目の雰囲気はホワイトアッシュに非常によく似ていて、色あいはアッシュよりもくすんだ灰褐色、私には淡くにぶい緑色も混じっているように感じます。雰囲気はアッシュに似ているものの木目そのものは凡庸で、アッシュよりもやや柔らかく、あまり強度を必要とする用途には使われない傾向にあります。ただ加工性は非常によくて扱いやすい木の1つです。 |
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