森のかけら | 大五木材


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地震列島・日本

20110311 地震列島・日本①本日3時頃、3tトラックで移動中に調子の良くないラジオから衝撃の放送が聞こえてきました。あまりのショッキングな内容に、災害放送の訓練かと耳を疑いました。それが「東北・関東大地震」の第一報の放送だったのです。雑音混じりに聞こえるその内容は、画像が見えない分だけ恐怖心を煽りました。更にその後も広範囲で次々に大型の地震が東北~関東地域に襲いかかりました。ついこの前のニュージーランド地震や、先日の中国での地震といい、何やら地球が物騒な事になっているような気がします・・・。7時頃まで事務所に戻れなかったので、自宅で改めて地震報道を見て更にショックを受けました。正直、ここまではという思いがあったのですが、津波が町を一気に飲み込んでいく画像は、ここが日本だとは思えないほど!車どころか家々が流されていく様子は背筋が凍りつく惨劇です。

 

 

20110311 地震列島・日本②地震の発生後、しばらくして陽が落ち、その全容が解明されるのは明日以降の事になるのでしょうが、海に囲まれた島国・日本の置かれた現状をまざまざと思い知らされました。スマトラ大地震などで、津波の怖さやそのメカニズムはさまざまに検証され理解したつもりでいましたが、人間の防御システムをあざ笑うかのような、牙をむいた自然の怒りは、想像力を遥かに凌駕するものでした。 

 

20110311 地震列島・日本③海岸付近の映像では、恐らく貯木場に置かれていたのだろう原木がたくさん流れ出ている光景が映し出されていましたが、東北地方にもたくさんの木材関係の友人がいるので安否が心配です。2001年の芸予地震の時にも、全国からお見舞いの電話などをいただきましたが、その心遣いはありがたいものの、被災直後は片付けなどでそれどころではないのが本音でしたので、今は緊急を要する連絡優先を考えてお見舞いは自制しておきます。

 

20110311 地震列島・日本④大事に至ってなければよのですが・・・。こういう大規模災害の場合、巻き込まれた当事者よりも、他所に居てメディアの俯瞰的な報道を見ている方が、事態の全容を分かっていたりするものです。現場は混乱していて、自分と周囲の事で精一杯だと思います。先日、消防の出初式があったばかりですが、災害現場で活躍される自衛隊や消防隊などの方も危険と背中合わせの活動だと思います。余震も続いているようですが一刻も早い沈静化を願うばかりです。




20110310 感性価値の花咲く予兆①本日は、松山市内のホテルで開催されたえひめイズム主催のビジネスセミナー「モノづくりとデザインと感性価値」に参加させてただきました。定員50名ということで、事前に申し込みしておりましたが、ギリギリで会場に到着。既に会場はほぼ満席で最後尾の席に滑り込みました。ご講演いただくのは、㈱コボ代表の山村真一社長。三菱自動車工業においてチーフデザイナーとしてギャランやランサーなどのデザインを手掛けられ、㈱コボ設立後は地域産業の活性化に積極的に取り組まれていらっしゃいます。

 

20110310 感性価値の花咲く予兆②以前だったらこういう講演テーマを掲げると、「感性価値ってなんぞや?」という説明から入らなければならなかったところでしょうが、この地方都市においてもようやく『感性価値』という言葉が認知されてきたように思えるのも、私の周囲にそういう仕事に関わる方が増えたためかもしれません。一般の方における認知度はきっとまだまだなのでしょう・・・。それでも、愛媛銀行さんのTVCMなどで、名前だけは聞いた事があるという方も増えたのではないのでしょうか。

 

20110310 感性価値の花咲く予兆③木育』もそうですが、認知していただくという事は時間と根気が要ります。講演では、地域産業との具体的な取り組みについて具体的な事例を挙げながらのお話で、とても興味深く拝聴させていただきました。伝統的な久谷焼き(陶器)と輪島漆(木)がコラボしたワイングラス。そこから更に発展した久谷焼きと江戸ガラスが融合したワイングラスは、欧州市場からの注文が殺到しているなど、ひとつ芽が出るとそこから派生していくプラスの連鎖が『感性価値』なんでしょうね。

 

20110310 感性価値の花咲く予兆④モノが溢れ、低経済成長が続くこれからの時代、水平方向にモノを見ることの重要性を説かれました。モノの価値軸が変わり、新しい文化の華が開く時代の予兆であるとも。そういう時代に求められるのは、五感に訴える商品であるというお話には大いに共感するところです。こういうお話を聴くと、自社商品がどういう立ち位置にあるかの確認にもなりますのでとても勇気づけられます。地元では、まだまだ「これ何?」と問われる事の少なくない【森のかけら】ですが、都市部の学校関係などで少しずつ興味を持っていただくようになりました。恐らくその中でも感受性の豊かな方が、「面白いっ!」と思っていただきご購入していただいているのでしょうが、さぞかし稟議書などではご苦労されているのではないかとお察しします。その思いをどう他人に伝えようとするところからこの商品の面白さが始まっているとご理解いただきたいのです。

 

20110310 感性価値の花咲く予兆⑤ご講演後の質疑応答では、【森のかけらブログ】の名物コメンター・Fujitaさん㊨が鋭い質問を投げ掛けられました。こういうお姿を見ると、いつも適切なアドバイスをいただいている我々としては実に頼もしくなります。その威を借りて、図々しくも山村先生にご挨拶。【森のかけら】のパンフレットをご覧になって興味を持っていただき、いきなり「こういう使い方どう?」と使えそうなアドバイスをいただきました。さすが感性の懐が深うございます。新商品のヒントに使わせていただきます。

 

20110310 感性価値の花咲く予兆⑥こういうお話を伺っていつも思う事は、お金を出して手に入る「感性の打出の小槌」はないけれども、突如降りてくるモノのヒントは身の回りに溢れているという事です。日頃から己の感性のアンテナを磨き上げておかねばなりません。講演中に思うところあり、出席されていたパルスデザイン大内さんを誘ってえひめイズムで相談に乗っていただきました。しばらくぶりのえひめイズムでしたが、ディスプレイはすっかり春の予感。さあ、新芽の季節が近づいております!




★今日のかけら・238 【メルサワ Mersawa フタバガキ・広樹・東南アジア産

20110309 メルサワ 

 

 

 

 

 

20110309 足元から頭上へ、郷愁のメルサワ①昨日『ホワイトセラヤ』を取り上げたので、本日は同じフタバガキ科の仲間『メルサワ』をご紹介します。この木は、タイ、ビルマ、インドシナ半島、マレーシア、スマトラ、ボルネオ、フィリピン、ジャワ、モルッカからニューギニアにまで東南アジア一帯に分布している。こちらも『ホワイトセラヤ』同様、産地によっての呼称が多岐にわたっているのですが、一般的な市場名はほぼ『メルサワ』で定着しています。ちなみに別名としては、タイでは「Krabak(クラバク」、カンボジアでは「Phdiek(プジック」、ベトナムでは「Ven-ven(ベンベン」、さらにフィリピンでは「Palosapis(パロサピス」などと呼ばれています。ただし国内流通においては、全国どこでも『メルサワ』で通用しますし、逆にそれ以外の名前では、余程南洋材に精通した方でなければ分からないと思います。樹高が50~60mにもなり、その直径も1m近いものにもなるという大高木ですから、化粧合板に使われたりするなど用途は広い木です。

 

20110309 足元から頭上へ、郷愁のメルサワ②九州や中国地方の一部ではかなり重宝がれて使われているらしいのですが、松山周辺においてはほとんど流通していません。これは材そのものの特性がどうこういう問題ではなく、地域との相性の問題だけです。昔は結構大きな挽き材も見かけましたが、現在はそこまで大きな材は入荷しにくくなったようです。見た目以上に重硬で、黄白色の均質で幅の広い材が揃いやすく、以前はよく敷居や造作材、家具などにも利用されていました。

 

20110309 足元から頭上へ、郷愁のメルサワ③価格も決して高額ではないのですが、取り扱いにあたっては幾つかの注意点があります。まず原木を伐採して出材するまでに変菌に侵され、製材・加工しても青い染みが残ることがあります。塗装ノリも良好なので、濃く塗装すれば問題ないのですが、荒材では「これぐらい削れば落ちるのでは」と感じる程度でも、削ってみると内部まで青染みが浸透している事もしばしば!また、しっかり乾かせないと収縮の激しい木なので、施工後にトラブルの原因になる事があります

 

20110309 足元から頭上へ、郷愁のメルサワ④かなり乾燥している材を使ったつもりだったのですが、それでも以前にメルサワで【森のかけら】を作った時にはかなり収縮が発生してしまい作り直した事もあります。気乾比重も0.5~0.7ぐらいまで幅がある木なので、手にした感覚では乾いていそうに思えても、まだ乾燥が甘いという事もしばしばあるので注意が必要です。そして最大の特徴は、材中に多量のシリカを含んでいるため、加工時に刃物を痛めるという事です。これも慣れなのかもしれませんが、この辺りでは敢えてシリカを含んだモノを使おうという気風は少ないようです。それでも私が業界に入った頃はまだ少しは流通していましたが、ひと手間ふた手間掛かるものがドンドン避けられる傾向にあります。実は少し前に「メルサワ」を使ったパネリングを作らせていただいたのですが、やはり加工工程でシリカに悩まされました。加工していただいた木工所さんからも、「刃物が・・・」と渋い顔をされました。

 

20110309 足元から頭上へ、郷愁のメルサワ⑤二番目の荒材のアップの画像を細かく見ていただくと、手前の材に白い筋のようなものがたくさん入っている事が分かると思います。これがシリカです。シリカの成分が云々というようなアカデミックな話はさっぱりですが、土中からそれを吸い上げる木材の生命力と根性には恐れ入ります。削られないように身を守るための防衛手段として、木が身に付けた知恵だったりして・・・。しかし仕上がれば、あまり見慣れない黄褐色の美しい材面は心をくすぐります。こちらでは、天井一面に貼っていただき、若干着色していますが、メルサワ独特の質感があると思います。久し振りにメルサワを使わせていただき、なんだか懐かしい気持ちになりました。今までもっぱら敷居の材料という認識が強く、天井に使うなどという発想はなかったのですが、見方を少し変えてみるだけで違った面白さが発見できるものだと実感しました。




20110308 ホワイトセラヤという選択①本日はお二階のご紹介です。こちらには(個人的に)羨望の的・シアタールームがあります。壁や天井は防音仕様になっていて、大音響でも大丈夫だそうです。こんな所でアクション映画でも観れたら素晴らしいことでしょうが、私の場合毎晩ずっと観ていて結局怒られる事になりそうですが...。その羨ましいお部屋の床に使っていただいたのが、北米産のブラック・ウォールナットのフローリングです。90㎜幅のユニフィンガー・ジョイント(縦つなぎ)です。白身が部分的に含まれていますが、基本的には無節ですので、シックな空間を引き立てます。本当はもっと接写して撮ればその美しさが伝わるのですが・・・。今まで、これは!と思わせる(自分だけが)写真が撮れた事もありましたが、やはり写真の腕ではなく、カメラのレンズの力でした!画像から伝わる数倍も美しい質感がお伝えできないのがもどかしい!

 

20110308 ホワイトセラヤという選択②勿論仕上げは、植物性のオイル拭きです。時間とともに浸透していき、木の油分と一体となって美しい光沢を放ちます。ブラック・ウォールナットはクルミ科ですので、やや柔らかめな触感です。見た目に濃い色合いで軽軟な木というのは結構少ないものです。こちらは弊社で塗装させていただいてからの納品です。淡い茶褐色がオイルを吸って濡れ色の濃いチョコレート色に変身していきます。なぜにブラック・ウォールナットはこれほど人を惹きつけるのでしょうか。その何割かには羨望も混じっていそうです。

 

20110308 ホワイトセラヤという選択③このプリベート・シアターで映画や音楽を楽しまれるお施主さんは、当然のごとく大量のDVDやらレコードを所蔵されています。プライベート・シアターなどには縁遠い私ですら300数枚のDVDを所有しておりますので、恐らくその数たるや想像を絶するものがあるのでしょう。その宝物を収納するオーダーメイドの収納棚をご注文いただきました。お手持ちの宝物のサイズに合わせた設計をしていただき、材料のセレクトに移りました。質感や強度、価格面も含めて「適材」を熟慮した結果、今回ご提案させていただいたのが、東南アジア産でフタバガキ科の『ホワイトセラヤ』です。『ラワン』と言った方が分かりやすいでしょうか。2階への設置で、結構な大きさになりますので、より現実的な問題として「荷重」や「組み立て」、「納品」などの事も考慮しなければなりません。こちらが完成した姿。

 

20110308 ホワイトセラヤという選択④施工はいつもの『ウッドワークかずとよ』さんにお願いしました。サイズと搬入経路の判断で、事前に組み立てずに、パーツ化したものを現場に搬入して組み立てる手法を選択。製作を担当してくれた善家君が現場で効率良く組み立ててもらって、途中の工程を撮る暇もありませんでした。現場での作業がスムーズなのは、工場での下準備がしっかりできている証拠でもあります。収納棚といっても善家君との比較でその大きさが分かると思いますが、かなりのビッグサイズです。だからこそラワンの選択でした。オスモのローズウッドで床に合わせて着色しています。ラワンと聞くと、かつて安価な家具に大量に使われた事から安物のイメージを持たれていたら大間違い。今やラワンも高級材です。結局、価格は需要と供給のバランスですから、入荷が減れば自ずと値段も高くなりますが、元々ラワン類は全般的に評価が低すぎたように思います。 

 

20110308 ホワイトセラヤという選択⑤今回使用さえていただいたモノは、20年近く乾燥の出来た、尺上サイズ(幅300㎜以上)ばかり。普通ならば幅剥ぎすべきところをほとんど1枚モノで作れました。それぞれに木には、ある程度の固定概念やイメージが出来上がっていて、OOに使われる木だからとか、材そのものよりもその属性で判断される事が多いのですが、ある場合それが逆要素に働く事もあります。まさにラワンなどはその典型。狂いやねじれも少なく、加工切削にも適した汎用性の高い大径木として考えれば、その評価はもっと上がってしかるべきだと思うのです。尺上材の選択が難しくなってきた昨今、改めてその価値が見直されてくると思います。以前『適材適所』に書きましたが、ラワンとは(フィリピン諸島に産する)フタバガキ科の(三属のうち軽軟ないしやや重硬な木材の)総称と意義付けられていて、産地によって『メランチ』になったり『セラヤ』になったりするややこしさもマイナス評価になったのかもしれません。




20110307 木の持つ力を信じて①1週間出雲の事ばかり取り上げてきたので、まともに仕事をしていないと思われてはいけないので(私的にはそれも『森の出口』を探す大切な見聞なのですが)、無垢材の仕事の話に戻らせていただきます。今回もふんだんに無垢材を取り入れていただき、とてもありがたく撮影甲斐のあるお家なのですが、残念ながら愛器GR君が故障中で、素晴らしい無垢材の質感が伝わりきれないのがもどかしいところです。設計・施工は、いつもお世話になっている㈱ジョー・コーポレーションさん。設計を担当されたさんには、以前ご実家のリフォームにも土佐栂を使っていただくなど、無垢材を熟知されていて、ご本人も無垢材に強い執着を持っておられれので、よく声を掛けていただいています。施主+営業+設計+工の関係の中で無垢材に対するアルルギーがひとつでもあれば成立しませんが、今回は4者すべてが無垢材ラブでまとまりました!

 

20110307 木の持つ力を信じて②まず1階の床には、インドネシア産のチークを採用いただきました。政治情勢の不安定さなどからミャンマーからのチークの輸入が非常にタイトになる中、全体的にトーンの落ち着いたインドネシア産の植林チークの雰囲気とお客さんの要望が合う事例が増えています。ミャンマーチークは天然モノの醍醐味で色味が濃く、激しい色ムラも特徴です。好みの問題ではありますが、ネシアチークの方が派手にはならず全体的にシックな仕上がりをイメージされる場合はこちらの質感の方が合っています。

 

20110307 木の持つ力を信じて③どちらのチークが良い悪いという問題ではなく、家全体のトーンをどうまとめるかという設計の問題や個人の好みの問題ですから、それぞれの特徴を理解して使い分けていただければ良いと思います。いずれのチークも、この木独特の触感があり、しっとりしていますが、これはチークが木製タール分(チーク油)を含んでいるためです。防腐性や水への対抗性が強いことから高級ヨットやクルーザーなどの甲板に張られることでっその強さが実証されています。戦艦大和の甲板にも使われたのは有名な話です。チークについては、後日詳しく『今日のかけら』としてアップさせていただきます。このシックな空間に立つ太柱は、床と同系色に塗られてすっかり溶け込んでいますが、実はこの木は宮崎県産の『黄檗(キハダ』なのです。小さく見えるかもしれませんが、これでも180X180㎜の6寸角の堂々とした大きさです。

 

 

20110307 木の持つ力を信じて④そして、まだ定位置に設置前の状態ですが、弊社の家具もご購入いただきました。10の扉を持つブラック・ウォールナットの『10COLOR(テン・カラー)キャビネット』㊧と、同じくブラック・ウォールナットの文机㊨です。少数の弊社の都合で、なるべく1人でも納品出来る家具を、というつもりで作ったのですが、さすがに総無垢にすると相当の荷重になりました!チークの床にブラック・ウォールナットの框の組み合わせは良く使わせていただくのですが、この2樹種の相性は悪くないと思います。

 

20110307 木の持つ力を信じて⑤このデザインのキャビネットをホワイト・アッシュエルムソフトメープルなどで幾つか製作してみたのですが、やはり人気があるのはブラック・ウォールナットです。時代や流行に左右されること無く不動の人気を誇ります。もっと接写で撮りたかったのですが、やはりGR君でないと臨場感が伝わりません、残念・・・。それでも引いた画像でも、木の持つ「強さ」は伝わるものがあるのではないでしょうか。昔、尊敬する先輩に、木の持つ強さを信じてあまり余計な事をするなと教えられましたが、まさにブラック・ウォールナットやチークはその典型。下手に手を入れすぎるとあざとさが出てしまいます。ブラック・ウォールナットにも黒褐色と茶褐色の系統がありますが、どちらかというと私は黒褐色系が好みです。こちらもかなり黒味の強い材を使いました。白身が入る分だけ黒味がより強調されます。それでは、明日は2階をご案内させていただきます。




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