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暑い夏を乗り切るスタミナ食として根強い人気を誇る「うなぎ」ですが、日本国内で取れる稚魚のシラスウナギの数が激減しているうえに、世界的にも不漁でうなぎの値段が高騰しているようです。個人的には、うなぎが好きで好きでたまらないというわけではありませんが、人並みに土用丑の日のいただく程度。昨年よりも2、3割り以上も高くなるとかで「うなぎが食べれなくなる~!」と大騒ぎをしているようですが、何か皆で一斉に行動しなければ不安になる日本人の悪い癖。躍らせてこその商売と言えるのかもしれませんが・・・。
その「うなぎ」に関する報道も多く、先日何気にテレビを観ていたら、日本の某商社がアフリカ産のウナギを輸入するという取り組みを紹介していました。日頃我々が口にするうなぎがどういう種類のものかすら知らない無知な私ですが、とても興味深く観れたのは、彼らの行き先がアフリカのマダガスカルであるという事。マダガスカルの国についても詳しい知識は持ち合わせていないのですが、かの『バオバブ』の木が生育する場所だという認識。そうか、そんな所からウナギがやってくるのか・・・
番組では、片道数日もかけて日本からマダガスカルのウナギ養殖工場までウナギを追いかける商社マンの姿に同行していました。そこまで行ってみなければ、果たしてそれがいかなるモノか分からないという世界。まだ見ぬ物との出会いは、木材業界とて同じようなものかもしれませんが、決定的な違いはそれが「生もの」であるという事。輸送中に死んでしまう事も多いとか。それを考えると、木がいかに「生きている素材」とはいえ、ホンモノの生ものに比べると取り扱いの難しさは雲泥の差。
ウナギの養殖工場で出会ったのは「オオウナギ」!それでは蒲焼にならないと、更に蒲焼に適したウナギを探して遂には念願のウナギに出会うのですが、味は日本のそれと大差ないという事。私は味よりも気になったのが、その種類。例えば『ウナギ目ウナギ科ウナギ属』といったように細かく分類されると、何だか「かけらとの共通項」が見えてきて興味津々。釣るのも触るのも苦手な魚ですが、そんなところからでも好奇心の芽は育ちます。食い気よりもシズル感よりも、うなぎあれこれ・かけら感・・・。
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