森のかけら | 大五木材


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20120730  1カミハウスの完成見学会にて、室内にある家具や調度品は、展示会用ではなくすべてが施主様の所有物。あるいは「チカミハウス」の先の住人の方が遺されたモノ。そのどちらもがセンスの溢れる素晴らしいものばかり。例えばこちらの古代エジプトの壁画のデザインが施された照明、こんなものがさり気なく飾られたりしているのですが、それでいて何の違和感もない異国籍風空間。どれがどう少しでも自己主張すれば、調和が崩れる絶妙なバランス感覚。

 

20120730  2古きものたちが新しい衣をまとい、かつてどこかで見た事のあるような懐かしさがある「新しいモノ」が随所に配置されています。こちらの建具も、幼き頃に目にした事のあるような郷愁を誘うデザインですが、新しく製作されたもの。昨今の高気密・高断熱の家とは一線を画するノスタルジックなデザインの建具や内装は、緊張感とは無縁の軟らかさに包まれていてで何だかホッとします。見学会にお越しの方からも、「これは古いもの?新しく作ったもの?」と質問が相次ぎました。

 

20120730  3先の住人の方も木への造詣が深く、瀟洒な趣味をお持ちだったようで、使われていた木材にもそのセンスの良さが伺えます。右の材は、かつて地袋に使われていたものを削り直して棚に使われたものですがの縮み杢が顔を覗かせています。同様の縮み杢が他にも天袋や玄関脇などにも使われていたので、恐らく縮み杢が気に入られて、まとめて共木で揃えられたのではないでしょうか。薄く削られていたので、反りもねじれもありましたが、それ以上にこの縮み杢に惚れたのでしょう。

 

20120730  4は縮み杢の妙味が得られる木であるものの、一方で非常に乾燥が難しい木でもあり、特に縮み杢のように材の個性が際立つ部位においては、癖が集積しているため、よりねじれが出やすく、削り直しても建具として使えるレベルではなかったので、削り直して天袋から棚板にお役目変更。そして極めつけは今時珍しい本格的な『船底天井』の和室。この部屋だけは手を加えず、昔の姿そのままだそうです。快適という物差しでは計りきれない雅趣がここにもそこにも「チカミハウス」!懐、深し!




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