森のかけら | 大五木材


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20111021 1さて肝心のスライドショーですが、すっかりあたりが暗くなってから上映開始。店内の灯りを落とすと『コッコ・サン』に深夜の木造劇場が登場。木に囲まれた店内でのスライドショーは独特の趣きがあります。小寺さんのスライドショーを拝見するのはこれで2度目ですが、何度観ても飽きさせないのは、北海道の美しい動植物や風景を写した映像(プロのカメラマンですから当然ですが!)と雰囲気のある音楽をBGMに、小寺さんの生声の『語り』が饒舌だからでしょう。

 

20111021 2その昔、ハガキは「端書」と表わされていたそうです。実際に紙の端に書いていた事がその由来だといわれています。それが、いつの頃からか、言葉も木々の葉っぱのように無限のようにあるという事から、「葉書」と示されるようになったとか。言葉の由来についてはさまざまな説があると思いますが、なんとも粋で風情のある話だと思います。森の見かたもひとそれぞれで、環境の視点からシュールに現実を捉える人、木々の姿を人間に置き換えながら考える方、同じ「森」が瞳には違って映ります。

20111021 3小寺さんは、森の営みを静かにそっと見守り、森で起こる小さな「事件」を凝視します。そこに小寺さんの言葉が足されます。毎年繰り返されるであろう、森での小さな営みを見つめる視点はとても穏やかでとても優しい。こういう「森」の見かた、捉え方もあるんだと気づかされます。そういう人がきっとハガキを森の葉っぱになぞらえたんだと思います。森を住処とし、大粒の雨にたじろぎながら、寒い冬をひたすら耐える姿は、この惑星・地球に住処を借りる生き物の本来あるべき姿。

 

20111021 4自然への畏れを忘れて、その恵みだけを甘受しようとする人間。多くのモノを与えてくれる森との付き合い方をそろそろ軌道修正していかなければ、この星に住む資格も剥奪されかねません。その森の木を伐って生業(なりわい)としている材木屋が何を、と思われるかもしれませんが、そういう立場であるかからこそ自戒と反省の意味も込めて、我々木材業界人から発せねばならないと思うのです。そのアプローチはさまざま。CO2の事やカーボンフットの事、自然環境全般について俯瞰の眼差しで行われる『木育』もあれば、身のまわりに潜む虫や小動物の生態に目を向ける事も、木や森に辿り着く最初の一歩だと思います。森や木に携わる仕事をする人から発せられる言葉にはそれなりの危機感や重みがあります。小寺さんのワークショップは、学校では教えてもらえない大切な事がたくさん詰まっています。

 

※「端書」から「葉書」になった『木言葉書(きことのはがき)』は、端材から作られています




20111020 1今日のかけら』の更新が耐えて久しいのですが、腰を据えてじっくり書こうと思う樹種や事柄については、資料等もじっくり読み込んで、しっかり咀嚼してから書こうと思って反芻しているうちにすっかり日々の雑記に追われてタイミングを逸する事もしばしば。あまり遅くなると書きづらくなったりするもので、ついついそのまますっかり寝かしてしまったものも数々・・・。その反省も含めて、すっかり遅くなってしまいましたが、どうしてもアップしておきたかった事をひとつ。

 

20111020 2昨年5月にも、遥か北海道よりやって来られて楽しいイベントをしてくださった北海道在住の森の写真家・小寺卓矢さんが、今年も再び愛媛にやって来られました。前日はお隣の高知県でイベントをされていて、昨年同様四国ツアーの様相です。今回は我が家に泊まっていただき、大五木材と『コッコ・サン松山店』で2日にわたるイベントに備えていただきました。うちに泊まられた数日前に、出雲で中四国地区大会があり、お土産に買ってきた「紅茶ワイン」で乾杯。翌日の精気を養います!

 

20111020 3昼間の大五木材でのイベントは、私は仕事の都合で参加できませんでしたが、夜の『コッコ・サン』のイベントには家族で参加させていただきました。昨年は5月に我が家の座敷で行ったのですが、8帖ふた間に数十人が入って、ぎゅうぎゅうのすし詰め状態の中で行われてから早や1年以上が過ぎました。小寺さんは相変わらず精力的に全国を廻って、ワークショップ&スライドショーなどを通じて、森の素晴らしさや美しさを広める啓蒙活動をされています。立派です、ココロザシが違います。

 

20111020 4場所の関係もあって、前回に比べると参加人数こそ少なかったものの、そういう時に集まっていただく方こそ本物です。イベントをすると、とかく参加人数をひとつの指標としがちですが、その人数に本当に意味があるのでしょうか。以前は、人が大いにこした事が無いという考えでした。とにかく分母を増やさねばと、ひと集めに躍起になっていました。モノを売るについては、たくさんの人が必要で、弊社のような【森のかけら】のようなマニアック(!)な商品の場合は、とにかくたくさんの人の目に触れさせることも重要な戦略のひとつではあるのですが、『語るイベント』については必ずしもそうとばかりも言えません。先日の『いよココロザシ大学』の時も人数こそ少なかったものの、そのお陰でひとちひとりの方の顔も覚えましたし、より濃密な空間が生まれました。『語るイベント』は、人数よりも『本気度』こそが成功のファクター。




20111019 1今週末の『えひめすごいもの博』に向けて着々と準備を進めています。こういうイベントでは、¥40,000する【森のかけら100】のような高額商品が売れることはまず考えられません。カード決済でも出来る設定にしていれば売れる可能性もあるのかもしれませんが、今時使う当てのない現金を¥40,000も財布で遊ばせている人などほとんどいないのではないでしょうか。そうなると、財布に入っていそうなワンコイン狙いの商品が必要になってきます。

 

20111019 2そこで力を発揮するのが、100円~200円の『かけらガチャポン・マシーン』。現在、子供さんがたくさん集まる『絵本の店・コッコ・サン 松山店』に置いていただいていますが、お陰さまで好評を博しております。調子に乗って増殖しようかと思っているほど!こちらが『コッコ・サン』でのディスプレイ。展示にも愛情が感じられます。商品の魅力というよりも、その場所(お店)の雰囲気や空気感みたいなもので、ついつい手が出てしまうというものだと思います。TPOは大切です。『かけらも場所を選ぶなり』!

 

20111019 3さて、そのマシーンですがネットで中古品を買いそのまま使っていましたが、今回『えひめすごいもの博』に出展するという事で思い切った御色直しを敢行いたしました。余計なシールを剥がして、磨き直して、カジュアルグリーンのラッカースプレーを買ってきて塗装作業。結構凹凸があるので目張りをして(こういう地味な作業が実は大好きなのです)、一気に塗装。いつもは植物性オイルを塗って、拭いてしていますが、スプレーを吹き付ける爽快感は楽し~!2日かけて完成!

 

20111019 4木を扱う材木屋ですので「グリーン」一色で仕上げてみました。誰がやってもそこそこに仕上がるものですが、軽い達成感を満喫。2連式の方もこういう感じになりました。このカジュアルグリーンのボディに森の動物達のペイントでもすればもっと楽しくなるのでしょうが、短距離走型人間なのでそこまではモリ(モチ)ベーションを維持できませんでした。いずれ折を見て、『森のかけらオフィシャル・デザイナー パルス・デザイン』さんに駆け込もうと考えています。こういうものってヘタウマのオモシロさはあるかもしれませんが、最後の調味料を掛け間違えると全てが台無しになってしまいます。最後の塩加減が大切。何か美味しい物とバーターで秘かに送り込まなければなりません!うまくいけば大量に『かけらガチャポンマシーン』を作って、パルスデザインブルーマーブル、ナチュレえひめイズムと置かせていただこうかしら・・・。

 

20111019 5とりあえずカジュアルグリーンのラッカースプレーをまとめ買いしとかなきゃ、なんて考える頃が一番楽しい時期です!小さいマシーンには、『小さな森のマグネット』(1回¥100)が入っていますが、カプセルの中のミニ解説書もリニューアル。これだって『もうひとつの森のかけら』です。2連式のマシーンには、『夢のかけら』が1個(1回¥200)入っています。儲ける云々よりも、まずは楽しく森の出口と出会ってみようという発想。嗚呼、あまりに出過ぎてイベント中に足らなくなったらどうしよう・・・捕らぬかけら(狸)の皮算用に余念がありませぬ。




20111018 1元来の汗っかきなので、1日に二度も三度も汗まみれになったシャツを着替えなければならなくなる夏は苦手です。ようやく朝晩が肌寒くなって、日中の屋外の作業でも額に汗が滲む程度まで涼しくなってきて、ホッとしています。秋が一番好きな季節です。秋は実りの秋。昔は盆月に家を建てるのを嫌ったものですが、昨今はそういう事を気にする方もめっきり減ったようです。8月末から9月に着工した物件の内装材や家具の仕事が舞い込むようになってきました。

 

20111018 2弊社に声を掛けていただくモノは、最後の仕上げ材が多いので、着工時期からは1、2ヶ月のズレが生じます。なので施主さんとの打ち合わせ段階から見積りしていた場合、ご注文を受けて納品さるまでに半年以上かかることも珍しくありません。時には1年かかる事もあったりして、「ああ、そういえばそういう見積りしていたっけ・・・」なんて思うこともしばしば。しかもその多くが特殊な材なので、うっかりしていると売り違いしてしまう事もあるので、気をつけていないと大変な事になります。

 

20111018 3見積りをしていた時は確かにあったんですが・・・そんな言い訳が通らないのがこの世界。まあどちらにもそれぞれに「大人の事情」がありますから、どうせやならければならない仕事は、グッと思いを飲み込んで(高倉)健さんになって寡黙にこなすしかないのです。汎用材であれば、近くの仲間の材木屋で融通し合えるのですが、そう簡単にどこにでも簡単に無いのが特殊材の宿命。その多くが県外(九州や東海、関東)から仕入れているため、不測の事態が起きると右往左往・・・!

 

20111018 4便利な宅急便のお陰で、まだ橋で本州と繋がってなかった頃のような不便さはなくなりましたが、むしろそのお陰で急かされるようになりました。ここまで流通が機動力を持ってなかった時代、汎用性のある木(一般的な羽柄材)以外は、今日頼んで明日手に入るものではありませんでした。それが暗黙の了解であり、業界のルールでもありました。それが近年の住宅の工期短縮、流通システムの画期的な変革などにより、信じられないほどスピーディに荷物が届くようになりました。とてもありがたい反面、流通によるエクスキューズが通用しなくなりました。本や日用雑貨品と違って、フォークリフトで荷卸せねばならないような木材の場合、必ずしも予定通りに荷物が届くとは限りません。過剰な便利さは、遊びやゆとりをすり減らしギリギリの緊張を強いるようになりました。行き過ぎた便利は、危険とも背中合わせです。

 

20111018 5個々の段取りだけでは克服できないほど皆さん急がれています。今日間に合わない事が、人生の一大事のように急かし日々が過ぎていくのは虚しい事ですが、そういう状況の中に身を置いているのも事実。誰しもの心に余裕が無くなって、誰もが「見えない誰か」に背中を押されているかのよう。歳を重ねたからというだけではなしに、1日24時間がドンドン短くなってきているように感じます。そんな今だからこそ、【森のかけら】ぐらいは自分のペースで歩みたいのです。




20111017 1いつもイベントの直前、あるいは事後報告を行い、なぜもっと早く告知しないのかと顰蹙を買っておりますので、今回は殊勝な気持ちで珍しく事前告知をさせていただきます。何度かちょいちょいPRしていた10月22日(土)、23日(日)開催の『愛媛すごいもの博2011』についてです。サブタイトルに、『えひめ・まつやま産業まつり』とあるように、愛媛県と松山市が共同主催という形なのですが、こういう事って案外ありそうで無いようなことなんじゃないのでしょうか?その辺りの事情はよく分かりませんが、上下関係とか縦割りだの横割りだの内輪の面子争いのようなくだらない事はヒョイと飛び越えて、がっちり握手したんだとしたら凄いじゃないですか。内部で思っている大きな障壁も外から見れば小さな事はたくさんあります。目的は同じなんですから、見えざる壁を乗り越えてこのイベントをきっかえにチームとしてまとまれば素晴らしいですね!

 

20111017 2出展社にはそれぞれ番号が振ってあり、弊社は「168」ですが、番号よりも会場に入ってきてもらえればすぐ分かる位置に配していただいたので、簡単に辿り着けると思います。城山公園特設会場のメインの出入り口を過ぎると会場案内の看板がありますが、その2つ隣のブース。この辺り一角が「森」や「木」に関する企業・団体が集まっています。弊社のお隣は、いつも『えひめイズム』でお世話になっている「くた工房」さん、その隣には以前ブログで紹介させていただいた「Artyou」さん。ご縁があります!

 

20111017 3産業まつりと謳っているだけあってさまざまな職種の方々が集まられています。出展の名簿で見ているだけですが、松山市内の企業と県内の市町村が混在して実にバラエティ、百花繚乱状態です。そんな中において弊社も小さな花を咲かせねばなりません。いずこの業界もそうでしょうが、業界内部の認知度よりも、これからは外部に向けてどれだけメッセージを発信できるかが重要です。ですので、たくさんの業種が一同に会するこういう機会はたいへんありがたい事です。各日毎に数社が前のステージでPR出来るらしいのですが、活かさない手はありません。手を上げさせていただきました。数年前まで絶対にそんな事したりしない人間だったのですが、【森のかけら】販売開始から何か随分変ってしまった気がします。勿論ポジティブな意味ですが。本当はナイーブで人見知りな人間なのですが(本当に)もはや誰も信じてくれません。

 

20111017 4あくまで【森のかけら】に情熱を傾ける元気なおっさんを演じていたのですが、いつの間にかそれが本性になってしまったのでしょうか。それならそれでその道を猛進するばかり。さて大五木材ブースでは【森のかけら】や『森の5かけら』、『円き箱』、『円い森』、『木言葉書』などオールスターキャストで臨みます。一部特価品コーナーもありますので、マニアの方は是非お楽しみにして下さい。またイベントでは無敵の強さを誇る特製『ガチャポンマシーン』も総動員(2台ですが!)する予定です。さらに家内のほうは、弊社ブースの北隣の「愛媛森林局(財)愛媛の森基金」さんのブースで、森基金の一環として『木の玉プール』や木のおもちゃなどを出品させていただきます。『すごいモノ』の名に恥じないような『すごいコト』が起こせるよう張り切っていきたいと思っています。『木のファン』の皆様のお待ちしていま~す!




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