森のかけら | 大五木材


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20111016 1さあ、「いよココロザシ大学」の『森の出口を見つける時間』スタートです!『木の話』をする時の必須アイテムである『木の名前漢字プレート』も一部リニューアル!なるべくお金を掛けない主義なので、どれもこれも手作りばかりですが、えらいもので「木」という素材を扱っているという背景が追い風になって、手作り感がプラスに評価していただいたりして、ありがたい限り。足りないところは勢いで補うしかありません。話の時間を無駄にせず、スムーズに進行するためにも、いつもはバラバラになっているプレートも事前にしっかり整理。

20111016 2今までは台本無しでその場の雰囲気と顔ぶれ頼みの一発勝負だったのですが、それでは時間配分のペースが掴みにくく、いつも後半は駆け足どころか100mダッシュ並みの追い込みを繰り返していました。しかし今回の舞台は「大学」という事ですから、立場上(数時間の間だけとはいえ)私も曲がりなりにもプロフェッサー(!?)です。折角お声を掛けていただいたのですから、その役をしっかり務めさせていただかなければなりません。珍しくレジュメのようなものを作って殊勝な気分で臨みました。

 

20111016 3しかし、人間の本質がそう簡単に変るわけではありません。相変わらず脱線が多くて、やっぱり後半駆け足になりましたが、お初のネタも幾つか織り込みながら予定のネタの8割方は消化しました。段取りを意識しすぎて、「笑い」を取るのが疎かになってしまい大いに反省・・・。それでも意識の高い「生徒」さんのお陰で何とか前半は予定時間少しオーバーでターン出来ました。後半のワークショップは愛ちゃんの仕切りで、『円い森』を利用して『森の出口を見つける時間・実践篇』です。

 

20111016 4何も書いていない『円い森』を手にしてもらい、余計なヒント無しで、前半の話を踏まえてそれぞれの立場で新たな出口を探ってみようというワークショップです。正直、2時間足らずの時間で何かが「出る」わけがないと高をくくっていました。20~30分ほどアイデアをひねってもらい、各人毎に成果を発表してもらったのですが・・・これが意外(と言っては失礼なのですが)なほどオイシイ企画があり驚きの連続!早速試作に取り掛かりたいほどインパクトのあったモノもありました!まさに僥倖のプレゼンでした。

 

20111016 5これだけ近距離で少人数で話をさせていただけると、おひとりおひとりの表情や反応もしっかり分かるうえ、意識の高い皆さんばかりでとても楽しかったです。私の方が楽しんだのでは仕方ないのですが、本心ですから仕方ありません。お陰で私の『ココロザシ』にも新しい火種が点きました!この場所(ブルーマーブル)での開校も私に勢いを与えてくれました。届けるべき言葉を誰がどこでどうやって伝えていくか、これからはそういう事も真摯に考えていこうと思います。最後はブルーマーブルの皆さんと一緒に記念撮影。

 

20111016 6参加していただいた「生徒」さんの多くは、「会場ブルーマーブル」に惹かれたのだと思うのですが、数年前に『秋田杉』や『タモ』などを納品させていただいた時に、この場でこういう話をさせていただく日が来ようとは夢にも思いませんでした。こうやって人は繋がっていくもんですね~。この日、オーナーの藤山さんは、三越のイベントに出掛けられていてお会いできませんでしたが、そのココロザシはしっかりとスタッフの皆さんにも受け継がれています。翌日から藤山さんはデンマークに旅立たれるという事で私が『森のかけら国際親善大使・TAKESHI FUJIYAMA』に託したモノについてはまた後ほど。さて、こういう形でNPO団体がさまざまな職種、さまざまな分野の方を招いて「大人の学び舎」を提供していただいている、「いよココロザシ大学」のココロザシには感服するばかりです。この後の授業のますますの盛会の祈念しております。




20111015 1今日は、以前から予告しておりました「いよココロザシ大学」の『森の出口を見つける時間』の授業本番です。午後からの授業でしたが、分別のある社会人として余裕を持って会場となる『ブルーマーブル』に乗り込みました。すると、今回の私の講座のコーディネーター役である竹下愛ちゃんが既に来ていて、「えっ高橋社長、随分早いですね~?!」と言われてはじめて、開始時間を間違えていた事に気がつきました。1時間も早く来ていました・・・。でも以前はこの逆パターンがあって、あやうく遅刻しそうになった事がありました。なので遅刻でなければ、早間違いは全然問題なし。根が小心者なので、遅刻とかしてしまうと話どころではなくなってしまいます。何事も余裕を持って行動せねばなりません。ギリギリに到着してバタバタと慌てるよりも、鷹揚に構えて泰然と生徒さんを待つ!これです、これです!出足快調!

 

20111015 2お陰で、NPOの仕組みや人間関係などについても愛ちゃんからレクチャーを受けました。すると、へえ~、ほお~、あの人も知ってる、この人も知っている、そんな感じの連続。NPOで活動されている人って相当に思い入れやバイタリティのある方ばかりなので、私のようにほんの少しだけそちらの世界を覗き込んだだけの人間にでも関連が出てくるほど、行動範囲が広いんですね~。内部に入っちゃうと、そのネットワークが縦横無尽に交錯しているんでしょう、きっと!これぞマン・パワー!?

 

20111015 3さて、いつもお受けするこの手のお話は、1時間30~2時間喋りっぱなしで、後ほど質疑応答という形が多いのですが、今回は『森の出口を見つける時間』というテーマを持った「大学」の授業ですから、そこは愛ちゃんが策を練ってくれて、〔前半:私の喋り+後半:ワークショップ〕というスタイルを組んでいただきました。NPOとかされる方は、この辺りの仕切りは慣れていらっしゃいます。本当は、自分がそこまで仕切れたらいいのでしょうが、どっちつかずになりそうなので今後も材木屋の親父らしく「語り」に徹しようと思います。

20111015 4私のような時間間違いでなく(!)、真摯な気持ちで学ぼうという熱心さで早めに「登校」いただいた「生徒」さんにお手伝いいただいて、お店の看板『秋田杉』のカウンターの上には資料などがズラリと並びました。これも愛ちゃんの仕掛けで、席に着くときから『木のファン』になっていただこうという事で、受付時に好きな『かけら』を1個選んでもらいます。選んでもらった木の話をさせていただくという事で、持っている方には「マイかけら感」も出るというもの。こういうくすぐりの演出はさすがですな~、勉強、勉強!

 

20111015 5冒頭で、「生徒」さんの方から自己紹介をしていただき、どのような狙いで参加いただいたかがよく分かってありがたい進行です、やるね愛ちゃん!こういう時にガチガチの業界関係者の方がいらっしゃるとちょっと違った雰囲気になるものですが、さすがに校名に「いよココロザシ大学」と名乗るだけあって「生徒」さんの志が高うございます。喋る前から相当に期待のハードルを上げていただきましたが、飛び越えるどころかなぎ倒すつもりで突っ走るのみです!さあ、授業開始でございます。2時限目は明日のお楽しみ!




20111014 1 秋の芸術鑑賞・坪内晃幸展先日、久万高原町で行った『森のトンネル』でのイベントをご紹介しましたが、閉会時間が早かったのでイベントの後で、愛媛木材青年協議会の仲間と一緒に久万美術館の中にお邪魔しました。この4、5年で、『久万郷』関連のイベントなどで久万高原町を訪れる回数が増え、それに伴い久万美術館を訪れる機会も増えました。もはや年間パスポートを持っておくべきレベル!と言っては言い過ぎですが、【森のかけら】を作り始めて随分アートのハードルが下がった気分です。

 

20111014 2 秋の芸術鑑賞・坪内晃幸展今回の企画展示は、『坪内晃幸展』。恥ずかしながらそのお名前も、ご出身が地元である事も存じ上げませんでした・・・。イベントの会場で、井部君はじめ久万郷のメンバーが、何やら怪しげな40の数字が入ったカードを首からぶら下げていたので、少し気になっていたのですがこれだったんですね!美術館学芸員の神内 有理さんに特別に解説をしていただきながら、アート鑑賞。何の予備知識も無く拝見したのですが、そのアバンギャルドな感覚に驚き!こういう感性を愛媛は生み出していたんですね~。

 

20111014 3 秋の芸術鑑賞・坪内晃幸展40』というのは本物の道路の標識で、ただの『40』キロ制限の道路に描かれた数字を何十年にもわたり延々と撮りけた作品でした。時代の変遷とともに、味わいのある素朴な『40』というシンプルなデザインが、微妙ながら徐々に形を変化させ、やがて気が付けば何の味っ気も無い、無機質なデジタルの記号となるに至って、定点撮影アートの醍醐味が感じられました。当然ながら会場内部は撮影禁止なので、中の様子は是非直接ご自分の感覚でお確かめ下さい。

 

20111014 4 秋の芸術鑑賞・坪内晃幸展神内さんの的確な解説のお陰で作品の背景もよく理解できました。アートはそれぞれの五感で感じとるものだとは思いつつも、専門の知識を持った人からきちんと解説してもらう事で、更に深い世界を垣間見る事が出来ます。明日は『いよココロザシ大学』で、私が材木屋として木の話をさせていただく番です。陣内さんの語りを見習って張り切って頑張りたいと思います。芸術はドンドン感染していくようで、高いレベルの芸術に感化され、未来のアーティストの手からも素敵な作品が生み出されていました。




20111013 1 You're A Big Boy Now -君はもう大人だ-少し前にお話があり、現在松山の大学生達のインターンシップを受け入れています。とっても会社に来てもらって一緒に作業をするという形ではなく、一緒に商品開発をしましょうという試みです。以前からお付き合いのある武智義典さんからNPO法人 愛媛アカデメイアの事務局長の小笠原茂さんをご紹介いただき、大学生達が自主的に取り組んでいるインターンシップについて話を伺いました。愛媛アカデメイアという組織は、「ソーシャルビジネスやコミュニティビジネスをになう人材を育成し、市民、ビジネスマン、学生、知識人のコラボレーション空間の実現を目指す」という団体です。

20111013 2 You're A Big Boy Now -君はもう大人だ要は学生と企業との関わりをサポートしようという事です。それが我々が学生の頃のように、団体におんぶに抱っこでは無く、学生が主体性をもって自ら臨んで活動しているところが立派です。バブル時代に学生時代を過ごした世代の一人としては、この時代に生きる彼らの真摯な取り組みにただただ頭の下がる思いでいます。最近いろいろな学生と話をする機会が多くなったのですが、彼らの意識の高さには驚かされます。1回生とか4回生とかいう年齢に関係なく皆、真剣に「今、自分が何をすべきか」を考えています。

20111013 3 You're A Big Boy Now -君はもう大人だ月の仕送りのほとんどが酒代に消えていき、授業をさぼって映画館に入り浸っていた我が身の事を思うと、その精神性の幼さに恥ずかしくなるばかりです。学生達はいろいろな企業でインターンシップを経験するのですが、事前に武智さんと小笠原さんには、ありのままの私を見せてこちらの考え方をお話させていただきました。それを踏まえたうえで、敢えて弊社を選び、それ向きの学生(!)を選抜されました。今はHP、ブログで下調べも出来ますので、学生達もどういう会社でどういう人間なのか分かって来ていると思うのですが、世の中には規格どおりの人間ばかりではないという事を知らしめるために武智さんと小笠原さんが仕組んだ罠にはまってしまったようです。しかし、それも「ご縁」です。その後 トントン拍子で話が進み、まずは一度学生さんと会ってみようという事になり面談(?)。

 

20111013 4 You're A Big Boy Now -君はもう大人だ-下調べをしてくれている(と勝手に想定して)お陰で、いちいち会社の説明とかまどろっこい事をしなくて済むようになったのはとても楽!すぐに話に入っていけます。大学2回生から4回生、自分の人生の半分以下の年齢の彼ら男女4人。大人の仕事を覗きに来た訳ですから、子ども扱いしては失礼。仕事は年齢でするものではありません。彼らの「今」からヒントをもらい、同世代が共鳴共感できる商品開発を真剣に進めていきたいと考えています。そのためには、まず意思疎通が大事。という事で、昨日飲み会を開催。木を使った生の仕事ぶりも見てみたいというリクエストにお応えして、『代官町別邸 橙(だいだい』をセレクト。最近はもっぱら姉妹店の『なが坂』の方ばかり入っていて、久し振りの『』でした。酒が入ると大声になるメンバーばかりなのでので、どうしても個室の店に足が向いてしまいます・・・。

 

20111013 5 You're A Big Boy Now -君はもう大人だ-改めて見回せば、アプローチの『アピトン』の拭いても拭いても取れない脂にも、シンメトリーにこだわった玄関の『』の扉にも、潜り込んでボルトを締めた『』のカウンターにも、暗い現場を足元を探りながら搬入した『モアビ』にも沢山思い出が詰まっております。思えば、まだ『かけら』に覚醒する前に悶々としていた頃に、水よりも安い汗を流しながら、自分の中の「何か」を探しながら生きておりました。その場で、20代前半の志しある学生諸君と酒を酌み交わし、夢を語る日が来ようとは・・・。

 

20111013 6 You're A Big Boy Now -君はもう大人だ-何だか感慨深いものがあります。若い学生と話していると刺激を受けます。それで、年甲斐もなく調子に乗って熱く語ってしまいました。学生時代に映画研究部で8㎜映画を作っていて、初の監督作は石川達三の小説『青春の蹉跌』をベースにしたガチガチの頭でっかち青春モノでしたが、そのタイトルは『You’re A Big Boy Now』。敬愛するフランシス・フォード・コッポラの初監督作から拝借。久し振りに若かりし日々の事を思い出しました。私もすっかり大人になりました。それでは、馬鹿な大人の凄さを教えてあげましょう、「それでも私だって大人だ!」




20111012 1 好きこそモノの楽しい底なし沼さて、午後からは芸術の秋らしく久万美術館に場所を移しました。普段は入ることの出来ない中庭を特別に開放していただき、緑の芝生の上で昼食です。この辺りの仕切りは『久万郷』さんがお手のもの。設営もあっという間です。こういうイベントってとにかく場数をこなして「馴れる事」がもっとも肝心ですが、こういう移動式のイベントを手掛けてきた久万郷メンバーにとってはこれぐらいの規模のしつらえは朝飯前。久万郷メンバーの竹森洋輔君や田村隆悟君たちは自社でも各種イベントを精力的に行っているので、手馴れたものです。司会進行は石丸太陽君が務めてくれましたが、彼のMCぶりも悦に入ったものです。皆さんお目当ての料理の方は、二宮悟郎君が久万の恵みの素を楽しく解説していただき、森の話は井部健太郎君と、それぞれの持ち味を生かしてしっかりと役割分担が出来ています。お見事!

 

20111012 2 好きこそモノの楽しい底なし沼関心ばかりしていても仕方が無いのですが、実に手馴れたものです。これも、主体性のあるメンバーが自主的に集まっているからこそ出来る技。やらされている感があってはいつまで経っても上達しません。好きこそモノの上手なれ。運動神経皆無のように思えた長女が中学校でバドミントン部に入り、最初は疲れた、疲れたと愚痴ばかりこぼしていましたが、最近は夕方に私に練習相手になって欲しいと言うようになりました。全く勝てなかった練習でも遂に初勝利を収めたようで小躍りして喜んでおりました。

 

20111012 3 好きこそモノの楽しい底なし沼喜びは苦労の後にあると少しは分かってきたようで、最近えらく張り切っています。晩御飯の時にも、今日のサーブがどうしたこうしたと口が止まりません。肉嫌いでカリンコリンだった体にもわずかに筋肉の赤ちゃんのようなものが萌芽してきたようです。いずれにしても時間を忘れて打ち込めるほど熱中できるものがあるというのは素晴らしい事です。かつて私もこの世界に入って右も左も分からない悩みを先輩に聴いてもらっているうちに、すっかり互いの顔も見えないほど暗くなった事を思い出しました。

 

20111012 4 好きこそモノの楽しい底なし沼中学・高校時代はバスケットボールをしていました(今では想像も出来ないほど痩せて俊敏でいました・・・)が、好きでたまらいという訳ではありませんでしたので、何か満たされない日々でしたが、大学では映画研究部に入り、秘めた情熱は一気にスパークします。一歩間違えていれば、そちら関係の仕事に進んでいたかも。それが材木屋をするようになり、次にご縁の出来た「木」にここまでのめり込むようになるとは自分でも不思議なく気がしています。

 

20111012 5 好きこそモノの楽しい底なし沼しかし、もっとも身近な仕事の中で、これだけ全てをかけられるものと出会えて私は幸せ者だと思います。谷村新司さんの『青年の樹』という歌が大好きで、その中に「今をのがせば夢などに すべてをかける時は二度とない」というフレーズがあります。好きな事を仕事に出来てよかったですねよ言っていただく方がいますが、木が好きでこの仕事を始めたわけではありません。子供の頃からそんな自覚もありませんでした。入社しても辛い事ばかりで、この仕事や木の事が好きだと堂々と言えるようになったのは結婚してからです。それまでは、木の知識も無いのにそんな事を口にするのも恥ずかしいという負い目もありましたし、実際にそこまで木の事が気になっていたわけでもありませんでした。それが『適材適所』を書き続けたり、全国の産地を訪ね歩くうちにドンドン興味が湧いてきて、自分で調べたり考えたりするうちに、知らず知らず木の魅力の底なし沼に足を踏み入れていたのです!

 

20111012 6 好きこそモノの楽しい底なし沼そこから先は、自分の重さ(情報や知識、ネットワーク)で深みにはまる快感を楽しみながら、底なし沼を満喫しております。そこでみつけた喜びのひとつがこちらの『どうぞのいす』。愛媛木青協の代名詞ともなったこの活動とも私は今年で最後。来年以降も継続の様子ですが、やらされている感で会員達の負担にならない事を祈ります。自分の「好き」が必ずしも他人の「好き」ではない事を自覚しておかねば、底なし沼に棲む資格がなくなります。押し付けの中から喜びは見出しにくいものです。さあ、新たな原石を拾いに潜ろうか




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