当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
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それからライフスタイルがガラリと変わって現代になると、今自分の周りを見渡しても木のモノがどれぐらいあるでしょうか?木のモノに囲まれた暮らしをしている人といったら、とても贅沢な人と思われるほど、我々の暮らしの中から木のモノは急速に姿を消しつつあります。その反動でしょうか、最近木のモノを見直そうという動きが急速に高まってきているように感じるのです。だからといって大層な御題目を唱えて、木材文化の復権を!などと叫ぶつもりはありません。
無理して強いられたものは長続きしないからです。決して強要せず、自然な形で普段から木のモノに接し、それが自分にとっていいものなのかどうなのかも自分で考えてもらいたい。いいと感じれば、少しずつでいいから木の事に興味を持って、読んだり調べたり探して、木を身近に使っていただきたい。そして終の棲家たる我が家についても何がベストなのか、何が大切なのか、自分でしっかりと考えていただきたい。『誕生木のたまご』がそのきっかけがなればいいと思うのです。
その『誕生木のたまご』が出来るまでのドラマについても、渡辺社長はじめスタッフの皆さんが素敵なビデオにまとめていただいております。そのプロモーションビデオはこちら→ https://www.youtube.com/watch?v=WWDu92O_SJE。私は昔、産婦人科の先生に「病室の内装に無垢材を貼ってはどうですか?」という提案をしたことがあります。生まれた赤ちゃんが初めて出会う木の文化の入口として、またその香りが疲れたお母さんの心を癒してくれるのではと思いから。
残念ながらそれは未だに実現できていませんが、しかしこうして別の形で赤ちゃんが最初に出会う『ファーストウッド』のお手伝いをさせていただくことが出来て感無量です。木のモノに格段のご理解をいただいたただ 葵鐘会の皆様にもただただ感謝するばかり。お陰様で大量注文への対応も少しずつノウハウが蓄積されております。是非、一人でも多くのお母さん、赤ちゃんの元に我々の思いが詰まった『誕生木のたまご』が届けばそれに勝る喜びはありません。
ちなみに『誕生木のたまご 12の樹の物語』は、住空間設計Laboさんの公式サイトからのご購入も可能です。販売サイトURL: http://www.tanjoumoku.com 価格 :2,000円/個(税抜) サイズ:横 約4cm×高さ 約5cm (9g)
素材:全12種類 1月 松(マツ)、2月 胡桃(クルミ)、3月 桧(ヒノキ)、4月 山桜(ヤマザクラ)、5月 杉(スギ)、6月 樟(クスノキ)、7月 栃(トチ)、8月 欅(ケヤキ)、9月 朴(ホオ)、10月 栗(クリ)、11月 銀杏(イチョウ)、12月 樅(モミ)
【医療法人 葵鐘会 キャッスルベルクリニック】 愛知県名古屋市西区天塚町2丁目7番地 TEL 052-529-1333 RL http://www.castlebell.jp
【住空間設計Labo(株式会社Labo)】 兵庫県明石市松の内1丁目4番地13 TEL 078-929-1551 URL http://www.jk-labo.com
出産や医療に関わった仕事をしているわけでもない住空間設計Laboさんがなぜ、こういう形で出産のノベルティ商品を扱われるようになったかというと、そこには渡辺 喜夫社長の木や家に対する深い思いがあります。私が渡辺社長と初めて出会ったのは、このブログを通じの事。それについては以前にもご紹介しましたが、私がブログで書いた『ピノキオの鼻は何の木で出来ているか?』という内容に強く反応されて、ご連絡をいただき、わざわざご来店いただいたのがきっかけ。
私の他愛のない話にえらく共感していただき、お話するうちに『こちら側の人なんだ』と分かってからは、互いに意気投合し、それぞれの家に対する思いや木に対する思いを語り合い、その後社員の皆さんと一緒に何度もご来店いただき、木の玉プールもご購入いただき、各地で木育イベントにも精を出していただき、私も下手な木の話をさせていただきに本社をお邪魔したりと、通常の工務店・設計士と材木屋という関係とはちょっと違った面白い関係が今も続いております。
ありがたいのは、トップの渡辺社長とばかりでなく社員の皆さんともそれぞれの立場、役割で同様のお付き合いをさせていただいているという事。といってもLaboさんの母体は、㈱勝美住宅、大和建設㈱、㈱明石住建、といった住宅・不動産会社を傘下に持ち、グループ全体で177名の㈱KHCという大企業で、更にそのうえにはそれらを束ねる・・・という巨大な組織なので社員数も多いにも関わらず、渡辺社長の意思、方向性が浸透しているのは素晴らしいところです。
家を作る会社や材木屋がなぜ病院に木のたまごを届けるのか?それは、目先の家を建てるお客さんを探すことよりも、いつか木の家に住もうという強い思いのあるファンを作るため。昔は、ほとんどの日本人が木の家に住み、家具から食器に至るまで生活の多くのものが木製品で出来ていて、それがいいとか悪いなんて問題ではなく、それが当たり前の時代でした。日々手にする木のモノから、ひとは教えられることも諭されることもなく知らず知らずのうちの木の良さ学んだのです。
兵庫県の住空間設計Laboさんと共につくり上げた『誕生木(たんじょうもく)・12の樹の物語』ですが、弊社に住宅や家具の打ち合わせに来られる方から、「私の誕生木の木を使えますか?」なんて涙の出そうなお言葉をかけていただくこともあったりして(まあ、わざわざ弊社にお越しになるような方はそこそこマニアックな方ばかりなのでサイトなどもご覧いただいている方が多いのですが)、少しずつですが「知る人ぞ知る存在」になりつつあるのは嬉しい事です!
その誕生木にちなんだ商品『誕生木の出口商品』については、9月のホオ、10月のクリ、11月のイチョウ、12月のモミで足踏み。その後、毎月新作を生み出すという強い負荷に押しつぶされてしまい、すっかり停滞してしまっていて情けないのですが、またそろそろ動き出す予定です。一方、Laboさんの方では着実に誕生木浸透プロジェクトが進行していて、既にその成果も現われています。その取組の一部がネットでもアップされていますが、改めてここでご紹介。
愛知県、岐阜県を中心に産科医療のサービスを提供し、東海地方ではトップクラスの分娩数を誇る医療法人 葵鐘会(きしょうかい)さんが、今年の7月1日に名古屋市内に産科医療施設『キャッスルベルクリニック』を新設されたのですが、そこで出産後退院されるお母さんと赤ちゃんに贈られるのが、出産祝いのノベルティ『誕生木 12の樹の物語』プロジェクトから生まれた「誕生木のたまご」なのです!12種類の木のたまごが、赤ちゃんの誕生月に合わせてプレゼントされます。
生命の象徴である『たまご』の木の温もりを通して、かけがえのない大切な命が生まれた時の思いをいつまでも心に留めていてだきたい、自然素材に触れる事で豊かな感性や想像力を育んでいただきたい、やがて赤ちゃんが育ち大きくなってお話が出来るようになった頃、このたまごを触りながらその時の溢れんばかりの喜びや感動を語り合っていただきたい、そんな親子の思いをつなげるメッセージツールになればいいという関係者皆さんの思いが凝縮した『誕生木のたまご』なのです!
身近で本物の木に触れる事の少なくなった都会の子供たちにも、幼き頃より本物の木に触れてもらいたい。それも何の木でもというわけではなく、世界中でもっとも木や森を愛する日本民族が古来より伝承してきたさまざまな木にまつわるエピソードに触れて、知って、楽しく使ってもらいたい。そういう意味でも、誕生月の由来や特徴や用途が背景にある『誕生木のたまご』は最適だと思います。何だかこんな華やかで素敵な舞台に上げていただいて、涙が溢れてきそう・・・
新商品を作り終えてしまうと、それですっかり安心してしまって、その後のPRが疎かになってしまうのがいつもの悪い癖です・・・反省はすれど性分ですからなかなか改善も出来ません。『森のこだま』についても、かなり以前に完成・販売を始めたものの、後のフォローアップが出来ておりませんでした。反省も込めて、その中の1つの樹種をここで取り上げさせていただきます。『森のこだま』は本物の卵よりもひと回り小さな大きさで、その握った触感が楽しめる商品です。 |
その中でもツルツルした滑らかな触感が味わえる樹種としてお勧めしたいのが、『クヌギ』です。今製作している『クヌギのこだま』は愛媛県産です。住宅資材としてはほとんど使われる事のないクヌギですが、愛媛県には沢山のクヌギが植林・自生しています。クヌギはアベマキと並んで日本最大とされるドングリとして有名な木ですが、環境汚染にも強い木として知られていて、決して潤沢な環境でなくても旺盛に育つので、今愛媛の森でも大きなクヌギがかなり生育しています。 |
『森のたまご』について先日ブログで触れましたが、この商品を作った背景にはふたつの事情があります。【森のかけら】にするにはモッタイサイズのちょっと大き目の端材の出口を作りたいという事と、もうひとつは『プレミア36』の木の(森のかけら以外の)別の出口を作る事です。一般的には珍しく入手も難しいような樹種については、『プレミア』という冠を与えて区別したのですが、それが逆にそれらの樹種の取り扱いを縛ることとなってしまったのは諸刃の剣。それら希少種の新たな出口が『森のたまご』。
『森のたまご』という名前からも分かるとおり、たまご形の造詣は掌で触感の滑らかさ楽しめる事が最大の持ち味です。その滑らかさを生み出すのは、広葉樹の繊細で緻密な年輪です。びっしりと中身の詰まった『森のたまご』は、それだけでペーパーウェイトになるぐらいしっかりした重みがあります。そういうわけで『森のたまご』は、滑らかで重みがあり、杢目に特徴のある『プレミア36』の広葉樹を中心に製作する予定なので、240種はおろか50種も出来るかどうか。
『プレミア36』の木については、在庫サイズの問題と価格の事から【森のかけら】以外の活用実例がほとんどなくて、『今日のかけら』で取り上げるのも躊躇していましたが、自ら意識的にその機会を作っていかねば何年経っても変わりそうにないので、実用事例が無くとも木の解説をさせていただく事としました。そうでなければいつまで経っても『プレミア36』は遠い存在のまま。正直なところ、私自身も『プレミア』な木についての経験も知識も浅いのですが、分かる事から少しずつご紹介します。
大変前口上が長くなりましたが、この『森のたまご』のコンセプトを実現させるためには、それに適した材料が不可欠。そもそもは、【森のかけら】用に製材したものですので、その差わずか数センチといえども、素材を揃えるのは決して容易な事ではないのです。なので、現在完成している『森のたまご』は全部で30種足らず。その中で『プレミア36』の木としては、キングウッド、チューリップウッド、リグナムバイタ、ゼブラウッド、ウェンジの5種。個別の樹種については追ってご紹介させていただきます。
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