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★今日のかけら・#131【イエローポプラ】Yellow Poplar モクレン科・広葉樹・北米産
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| 『ホオ』の木の話が出たので、日本のホオの代替材としてよく利用される『イエローポプラ』について触れさせていただきます。この木は、アメリカ東部の落葉樹林に多く見られ、アパラチア山脈やオハイオ河渓谷では大木の良質材が産出されます。樹高は40m、直径1mくらいに成長するものも多く、加工切削性に優れ、塗装ノリがいい事から拾い用途に利用され、アメリカ広葉樹の中では欠かせない樹種の1つと言えます。弊社が仕入れしているのは北米はウェストバージニア州から産出されたイエローポプラです。 |
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ホオ(朴)の木の性質や用途について紹介してきましたが、ホオの木が他の木と決定的に違うのは何といってもその色合いです。木の色合いを言葉で説明するのは非常に難しいのですが、例えば樹種名の入っていない【森のかけら】を数10個並べたとして、特別木に詳しくない人でもホオの木を特定するのは容易な事です。それはホオ独特の色合いによります。右の画像の右から3番目がホウです。ちょうど心材と辺材が半々の木取りとなっていますが、右半分の緑がかった色合いがホオの特徴です。
写真に撮ると肉眼で見るよりもより濃い色合いになってしまうのですが、実際は画像よりもやや明るい爽やかな緑褐色でう。う~ん、ホオの木の色合いをうまく伝える語彙を持ち合わせていないのでもどかしいのですが・・・材を削った直後は、もう少し爽やかなモスグリーンのような色合いですが、時間を置くとやや色合いが濃くなってきてくすんできます。この色調を図鑑などでは、沈灰帯青緑色とか暗灰緑色などと表現していますが、何だかどれもしっくりきません。
緑色を帯びた木というのは案外少ないので、沢山の木の中でも結構目立つ存在です。言葉で説明するよりも実際に見てもらえば一目瞭然です。右の画像は少し光が当たりすぎて緑っぽくありませんが、部位によっては薄めのものもあります。このホオの木を使って作っているのが、こちらの『木言葉書(きことのはがき)』。食材などを包んだ事が名前の由来になっている事から、ホオのような包応力のあるあなたを招待する場面設定を想定。木言葉は『友情』。
このホオの木について、「愛媛にもあるの?」という質問をたまに受けますが、当然あります。ただし、そのまま1枚板のテーブルサイズに使えるものとなると、愛媛県内産だとかなり難しいのが現状です。直径300mm前後の小さな原木でもよければ、愛媛県内産のホオをストックしていますので、幅剥ぎでよければテーブルを作ることも可能です。ただし大物の家具として、本格的に使えるようになるには後半年ほど様子を見たいところではあります。
300mmを超えるような大きな木は、東北や中部、九州から仕入れしたものがあります。産地によっては色合いにも結構濃淡があります。特に、宮崎産のものには濃厚で深緑のものもあります。数百年も土中に埋まっていた『神代朴』もありますので、いずれ改めてご紹介させていただきます。9月の誕生木という事で、ホオを使った『暮らしに身近な商品』を現在急ピッチで開発中!ちなみに、『森のたまご/ホオ』は、SPECIAL(スペシャル)・・・¥2,000(¥2,100/消費税込み)で販売中です。
本日も『ホオ(朴)』の木の話。ホオの英語名は、ジャパニーズ・アンブレラツリー、あるいはジャパニーズ・キューカンバー・ツリー、ビッグリーフ・マグノリアなどと表すそうです。思うに、朴の木のどの部分に注目するかによって名前が変わっているように思われます。例えば図鑑などで比較的よく目にするジャパニーズ・キュウカンバー・ツリー(japanese cucumber tree)の表記。キューカンバーというのは言わずとしれたキュウリの事ですが、まさにこの果実の形から。
アンブレラツリーというのは、文字通り大きな葉が垂れ下がって茂る様子から。まさにその形は「森の傘」!そして、この大きな葉の形から付いたのがビッグリーフ・マグノリア(モクレン科の大きな葉の意)。マグノリアというのはモクレンの事ですので、ホオをはじめ、オガタマやコブシ、ハクモクレン、タイサンボクなどモクレン科の木の英語名に付く事が多いようです。果実の形で見るか、葉の形で見るかによってその表現も変わってくるのは洋の東西を問わないようで。
マグノリアといえば、昔(1989年)、『マグノリアの花たち(Steel Magnolias)』という映画がありました。『グッバイガール』の名匠ハーバート・ロス監督の作品。アメリカ南部の町ルイジアナを舞台に、固い友情で結ばれる女性たちの群像劇で、興味はあったものの、サリー・フィールド、ドリー・パートン、シャーリー・マクレーン、ダリル・ハンナ、オリンピア・デュカキス、ジュリア・ロバーツというひと癖もふた癖もある女優陣の顔ぶれにすっかり腰が引けてしまい、結局観ずじまいだったのですが、そのタイトルだけが頭に残っていました。タイトルのマグノリアは、映画の舞台でもある南部を代表する木に由来しています。ここで言うマグノリアは、ホウの事ではなく、同じモクレン科のタイサンボクの事を示しています。それからおよそ10年後、再び『マグノリア』の名前を冠する映画が公開されました。その名もずばり『マグノリア』!
こちらは、ロサンゼルス郊外のマグノリア・ストリートに住む12人の人々に起こる出来事。町の小さな美容室に集まる男女6人の出来事を描いた群像劇で、出演者もトム・クルーズ、ジュリアン・ムーア、フィリップ・シーモア・ホフマン、ウィリアム・H・メイシーなど渋い主演役者が揃っているのですが、何せ上演時間が3時間超え・・・!こちらも結局未見に終わっています。このタイトルのマグノリアは、舞台となるサン・フェルナンド・バレーの「マグノリア・ストリート」に由来しているそうで、特別に深い意味があるわけではないそうですが、どうもマグノリアのタイトルの映画とは縁が無いようです。特別な意味が込められているわけではなくとも、それぞれ群像劇をマグノリアの早熟な花が葉の前に現れる姿に見立てたのでしょうか。ちなみにミシシッピ州は、州内にタイサンボクが多いことから、タイサンボクの州 (Magnolia State) という愛称があり、ミシシッピ州の州の木であります。
| ★今日のかけら・#097【朴/ホオ】モクレン科モクレン属・広葉樹・宮崎産 |
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| 先日、『誕生木 12の樹の物語』について紹介しましたが、それに準じると今月9月は『朴(ホオ)』が誕生木となります。今後は、毎月その月の誕生木についても触れていこうと思っています。まずは、ホオについてですが、まだ『今日のかけら』としても取り上げていませんでしたので、今回誕生木に合わせる形でホオの木をご紹介させていただきます。ホオは全国的に分布している木ですが、地域によっては『ホオノキ』、『ホオガシワ』とも呼ばれますが、ここでは『ホオ』に統一します。 | ![]() |
| また一般の方に身近な用途として有名なのは『まな板』です。「イチョウ・ホオ・ヤナギ」がまな板の素材の御三家と言われていますが、色調が緑褐色なので印象が悪いのか、最近ではホオノキのまな板を求められる方はすっかり少なくなりました(イチョウやヤナギのまな板の問い合わせは結構多いのですが)。まな板に好まれる理由は、刃あたりが良くて刃を痛めない事、軽軟で扱いやすい事、赤味を使うと比較的水にもよく耐える事などが挙げられると思います。 | ![]() |
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水に耐えるという事に関してはデータを持っているわけではないのですが、まな板と並んで台所の必需品・杓子(しゃくし)にもホオはよく利用されていて、我が家でも長らく熱い味噌汁や汁物に耐えて頑張ってくれていますので、経験的に水にも耐えるのではないかと考えます。広島の宮島に行くと、ついついホオの杓子を買ってしまうのですが、お陰でうちには幾つものホオの杓子が・・・。もうひとつ有名な用途は下駄の朴歯。下駄の台はキリですが、脚歯にはホオが使われています。 |
本日は9月の誕生木『ホオ(朴)』の木の名前の由来などについて。昨日、地域によっては『ホオガシワ』とも呼ばれていると書きましたが、そのあたりにこの名前のルーツがあるようです。万葉集においては『ホホガシハ』の名前で詠まれています。それによると、既にその頃からホオの葉を酒の杯としていたという習慣があったようです。古来より、食物を盛るための器として使われた大ぶりの葉の事を総称して、カシキハ(炊葉)と呼んでいたようで、これが転じてカシハになったのだとか。
つまり、古来カシハを名乗る植物の大部分が、その葉で食物を盛るのに用いられたのではないかという説。では、ホオの語源はどこにあるのか?昔から日本ではホオガシワの漢名として『和厚朴』という名前が使われていました。ホオの樹皮は薬剤の原料とされますが、中国におけるホオ(厚朴) に対して、日本の固有のものを示す和がつけられ和厚朴とされていたらしいのですが、この厚朴の漢音hou-poから転じてホウとなったという説、『あるいは厚朴の音なるやも知れず』。
また音感からではなく、ホウノキの葉がより合わさって物を包む様子を頬懸(ほほがけ)に見立ててホオとなったとか、開花する数ヶ月も前から枝先に冬芽をつけて長い時間過ごすのですが、その状態を形容した古語「ほほまった」から転じたのではなど諸説あるようです。個人的には最後の「ほほむ」説を支持したいところです。全国的にみてもホオの方言名は種類が少なく、せいぜい「ホウガシワ」か「ホウバ」程度ですが、食物を包む習慣は全国的に残っているようです。
ホウの木の葉が使われるだけでなく、その炭は「朴炭(ほうたん)」と呼ばれ、金属や漆器の研磨には非常に重要で珍重され、乾燥した樹皮には芳香性のある油分が含まれる事から薬剤の原料とされています。種子からも油が取れ、アイヌ民族は果実を煎じてのみ、食後の清涼飲料としていたとか。厚みのある花弁は食用ともなり、つぼみは焼酎に漬けてリキュールが作られていたそうですから実に無駄のない木です。材は墨がにじみにくい事から卒塔婆などにも利用されています。さらに明日に続く・・・
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