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NCなどを使うような特殊な加工を必要とする仕事の場合は、県外の取引先へこちらから材料を送って加工してもらったりしています。NC加工だけでなく、地元では職人さんが忙しくて出来ないとか、物量的に大きな工場の大型機械を使わないと間に合わないという場合も県外の取引先に手伝っていただくのですが、そういう時に限って納期が無いッ!作ってこちらへ送ってもらって検品して、ダメなモノが出たから作り直そうなんてしてたら絶対に間に合わないというようなケースではこちらも保険をかけるしかありません。 |
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多少ハネ品が出るのを見越したうえで少し多めに材料を送ります。その材料がスギやヒノキのような一般的な材料であれば、失敗したらそちらの在庫品で対応して、とも言えるのですが、弊社が請け負わせていただくような仕事は特殊な材料で作らせていただくことも多く、どこでも在庫してあるような汎用性高い素材であることの方が稀。キッチリ数通り揃うのが理想なのですが、相手が『生きている素材・木』だけにいつもうまくいくとは限りません。削ってみたら節が出た、虫穴出た、反った、問題山積! |
加工は問題なく出来たとしても、、木目の具合や逆目、ヘアークラックなど、細かな事を言い出したらキリがなくなるのですが、素材にもこだわっている方が多いのでどうしてもこちらも慎重にならざるを得ません。そういうわけで毎回いろいろなモノを作るたびに少しずつ「おまけ」が残っていきます。勿論何かしら問題がある「おまけ」の場合もあれば、ただ単に作りすぎただけの「おまけ」もあります。それは次に別の方から依頼を受けた時の見本になったり、質感を確かめるにも役に立つこともあります。 |
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たま~にそうやって役に立つことがあったりするものですからついつい調子に乗ってどんどんストックしていたのですが、気がついたらそれを収納するケースが無数に!中にはもう二度と同じ物作らんだろうというような形のモノから、一体どういう用途で作ったのかも忘れてしまって、存在に意味も無くなってしまったものなど多数。そういうモノをオンラインショップで、少しずつ販売しておりますが、こちらも何のためにつくったのか失念してしまった一品。何かを斜めに掛けるための台座だった? |
すべて同じ形状で、素材はケヤキとトサツガとヨーロッパ・ビーチとカツラの4種類。オンラインショップの中の『自由工作・発想無限 』(我ながらなかなかいいネーミングだったと独り悦に入っております)というカテゴリーで販売させていただきます。シンプルな形状ですが、これでもわざわざ注文したら結構な値段になると思います。多少誤差はありますが、長さは75㎜、厚みが12㎜、端から32㎜いったところに32㎜の幅の溝があります。何か斜めに掲げる台座にでも利用していただければありがたいです。合計57本。 |
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弊社のわずかな神代木の中で、ひときわ異彩を放つ木があります。それがこちらの『神代朴』。言わずもがなですが、長らく地下で眠っていて掘り出されたホオ(朴)の木です。九州の宮崎県で出土したもので、手に入れたのは10数年前のこと。ご披露しようしようと思っていたのですが、モノがモノだけに何かいいタイミングがないかしらと探っていたらすっかり遅くなってしまい今頃になってしまいました。満を持してのご披露です!実は同時期に同じ『神代朴』を数枚仕入れししましたが、あまり状態がよくありません。 |
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辺材部分はほとんど朽ち果てていて『神代』なんて形容するには申し訳ないような品質ではあるのですが、その中にとんでもないお宝が潜んでおりました!それほど大きくなかったと思われるサイズの朴の樹皮に近い部分ですが、辺材が朽ちてすっかり小さくなってしまっています。それを板に製材してみたのがこちら。普通に考えたらとても使い物にはならないような凸凹の端材・・・だと思われるでしょう。ところがこれをひっくり返してみると!なんということでしょう~! |
なんと、この形は~!そうです、本州なのです!北は北海道から西は山口県までが見事に表現された『神代朴の本州』なのです!決して人工的に加工したわけではなく自然だけが造り出した奇跡の造形美。北海道から東北にかけては信じられないくらいの仕上がり!ちょっと琵琶湖が思い切り東北にずれてはおりますが、ちゃんと湖となっています。関西から中国あたりがやや未完成っぽいのですが、もしかしたら地下で神々が作成中だったものを途中で掘り出してしまったのかもしれません。もう少し掘り出すのを待てば見事な日本全体が完成していたのかも?! |
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とりわけ私が気に入っているのは日本海から北海道にかけての造形。このアングルから撮影したら、これは誰がどう見ても日本でしょう!!朽ちて生まれた凸凹が入り組んだ海岸線を見事に表現!能登半島もあります。綺麗に磨いて額にでも入れて飾ろうかなとも思っていましたが、ここに眠らせてしまってはモッタイナイので、『森のかけら累計70,000個突破記念セール』の目玉のひとつとして思いきって販売することにしました。本当は、四国、九州の神代朴も見つけて『神代朴全国地図』を完成させようと無謀な事も考えていたのですが・・・ |
自然が造り出した奇跡の産物だけに、全部集め終わるまでにはこちらが化石化しかねません。このまま磨いて飾っていただいてもいいのですが、楽しみ方のひとつとして高級ジオラマという手もあるので、ご参考までに「北海道で(苫小牧あたり?)、下北半島を背に怪獣ガヴァドンと戦うウルトラマン」を設えてみました。数百年かけて自然が造りたもうた産物に不遜?いやいや、これは日本地図として表現してこそ意味があるのです。オンラインショップ〔かわりものカテゴリー〕にて絶賛発売中ですので、物好きな方是非どうぞ!!
http://shop.morinokakera.jp/?pid=135530700 |
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★今日のかけら #063【神代朴/ジンダイホオ】 モクレン科モクレン属・広葉樹・宮崎産
土中に数百年もの間埋まっていて、道路工事などで偶然掘り出された木、土埋木(どまいぼく)。「埋もれ木」とも呼んだりしますが、あまりにも長く地中にいたため、地下水や土中の成分、圧などによって元の木とはまったく異質なものに変成し、色合いも風合いもすっかり元の木とは違うモノに化けてしまうものもあります。愛媛でも稀に出土するものの、訊こうが温暖なこともあってか、コンディションのよい状態で出てくることはほとんどありません。 |
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弊社にある土埋木もそのほとんどが東日本で掘り出されたものです。経年変化によって独特の風合いを醸し出していて、ものすごく雰囲気があるのですが、中に炭化しかかっているようなものもあり、本来の木の性質は既に損なわれてしまっています。なので乾燥に伴いどういう風に変化していくかが分からないので、精度が求められる用途には使いにくく用途も絞られます。若い頃にその面白さに惹かれて土埋木で建具を作って痛い目に遭いました。 |
何事も経験です。ところでそんな土埋木の中でも、とりわけ保存状態がよくて、木目や色合いなど総合的に判断して銘木的な価値のあるものについては、特別に「神の代(みよ)から土中に眠り続けられた木」として、『神代(ジンダイ)』という冠が授けられるという話は以前にも書いた通りです。銘木の世界では神代と呼ぶには、最低でも500年~1000年ぐらいは土の中でお眠りいただいていないと、ふさわしくないとも言われていたりします。 |
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そういう意味では弊社はあまりに気軽に神代を使いすぎていて大変不遜ではあるのですが、500~1000年ものの歴史的価値のあるような高級銘木とは縁の無い零細材木屋ゆえ、どうかご容赦いただきたい。そんな弊社にある神代木といえば、秋田富士とも呼ばれる名峰・鳥海山から出土した『神代杉』や『神代欅』。旭川から出土した『神代楢』や『神代楡』、『神代タモ』。珍しいところでは『神代胡桃』なんてものもありますが、銘木屋からは笑われるレベル。明日に続く・・・ |
森のりんご |
2018/09/22 PM11:28
何度でも書きますが、『森のかけら累積販売個数70,000個突破記念・感謝特別ロングセール』に向けて倉庫も展示室もために大改造中!この連休を利用して倉庫の棚から展示室のレイアウトまで大掛かりにいじっております。それで在庫している商品を整理していて気がついたのですが、今までに作った『森のりんご』で、まだ世に出していなかったモノが多数ありました。どこかのタイミングでと思っていたらすっかり忘れてしまっていました。しかも『森のかけら240種リスト』に含まれていないものも多数あり。 |
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というのも、その240種に含まれない樹種については、いずれ【森のかけら】の続編か何かの形でも作りたいのですが、それをするには最低でも新たな樹種が36は集まらないといけないのと、解説書などの事も考えるとかなり時間がかかりそうな話になります。なので、とりあえず早めに世に出すために『森のりんご』にしようと思って作ったはずだったのに、この有様・・・。一度は微笑んでくれた「モッタイナイの神」もさぞかし呆れていることだと思います。そこで、これらの「りんご」をこの機会に一気に世に出すことにしました! |
新しい樹種を1個ずつなんて事にしてるとまどろっこしいので、『感謝特別セール』にちなんで、今のところ出来上がっている『森のりんご』全種を、コンプリーター仕様のセットとして特別に販売します。今のところ全部で32種の在庫があるのですが、中には在庫がわずかなものもあり、個別にそれが売れてしまうともう揃わなくなるので、恐らく出せても3~4セットになると思います。果たしてそんなもの好きがいるのか?! |
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写真を撮った時には気づかなかったのですが、パープルハートとブラック・ウォールナットが抜けてしまっていた(!)ので、画像は30個ですが、実際にはあち2個追加で全部で32個になります。それぞれの単価で計算すると本来は、B(ベーシック)x3個(@3000)とS(スペシャル@4000)X9個とP(プレミアム@5000)X20個で合計32 個、金額で言うと合計¥145,000の商品ですが、感謝の気持ちを込めた超特価の¥100,000(税・送料別)で販売させていただきます!コンプリーターの血が騒ぐ方、りんごマニアの方、是非この機会に!※ちなみのこの番号は便宜的なもので、240種のリストナンバーとは関係がありません。 |
来るべき10月10日からの『森のかけら累積販売個数70,000個突破記念・感謝特別ロングセール』(←くどいがPRのためあえて書く!)ために、今準備すべきは倉庫の抜本的な整理。という事で、今回は本気で整理してます!まずは一般の方向けの端材の棚ですが、今までその一部だけを活用していただけでしたがスペースを拡大して、価格帯ごとに分けて陳列すべく大掃除&片づけ。今まで上の方だけちょいちょいといじってごまかしてきましたが、今回はいったん全部棚から降ろして選別します! |
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小さなモノについては、分かる限り樹種名を書いてキャリーにひとまとめ。こうしてモノをまた重ねるだけでは、片付いたようで結局片付かないので、ここは腹をくくって『端材の端材・激安どれでも50円!』という事で、裏の小屋で販売します!来週の25日から販売開始しようかと思っていたのですが、休みの日でない来られないとという人もいらっしゃるので、片づけながら整理できたものを小屋に移しながら今日からでも販売を始めさせていただこうと思っています。とりあえずこんな感じ。 |
本当に『端材の端材』ですが、小さなモノづくりをされている方には、松山ではなかなか手に入りにくいいろいろな広葉樹の端材が揃っています。今片づけ作業の真っ最中ですが、全部片づけ終わるころには恐らく何10個ものキャリーが出てくるはず。そうなるとまたそれを置く場所に困るので、ドンドン買ってもらって空っぽのキャリーを作っていかねばなりません。これよりももう少し大きな材もありますので、そちらはまた後から『どれでも500円』、『どれでも1000円』として売り出す予定です。 |
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広葉樹の端材を使う方って、その木が何の木なのか知りたがる方が多いので、なるべく樹種名は書くようにしていますが、もっと樹種が偏るかなと思っていたら意外にさまざまな樹種がありました。ああ、あの頃はこの木で何を作ろう、こうやって販売しようと夢描いていたんだろうなと思いながらも、未練と思い出を断ち切ってキャリーの中へ・・・。中には「これが50円!」というような超お買い得品もありますので、興味のある方はなるべくお早めにご来店されることをお勧めします |
※23日の日曜日は片づけがてら、10時から13時頃まではお店開けようと思います。