当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。
弊社が作っている木製マグネット『森のしるし』にもマツをデザインした『高砂松』がありますが、他にも二階松、三階松、嵐付き三階松、三つ松、頭合わせ三つ松、三本松、光琳松、向かい松、四つ松、櫛松、抱き若松、さらにそれぞれのマツに丸輪をつけた丸に三階松などのバリエーションも豊富で、マツをモチーフとした沢山の図柄があります。また家紋だけでなく、マツを商品の中に図案として取り入れている企業、あるいは商品も沢山あります。 |
以前に「日本酒を美味しく飲む会」でお世話になった石鎚酒造さんや、個人的に和菓子の中でもっとも好物な大洲の銘菓・富永松栄堂さんの『志ぐれ』などの商品のラベルにも、デザイン化されたマツの姿を見ることが出来ます。マツは常緑で青々としていること、また長寿でありその姿かたちも逞しく雄々しい事などから、日本にとどまらずヨーロッパなどでも尊崇され、永遠に変わらないものの象徴として崇拝の対象にもなっているほどです。正月の門松にも縁起のいいマツが使われています。 |
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★今日のかけら・#005【アカマツ/赤松】 マツ科マツ属・針葉樹・長野産
いつも通り、遅れに遅れている「誕生木の出口商品」ですが、せめて誕生日の木の話だけでも(それも遅れ遅れではありますが・・・)という事で、1月の誕生木である『マツ(松)』について。実は『適材適所NO.188』でもマツについては取り上げているので内容は重複する部分が多いのですが、紙面の都合で割愛した部分も沢山ありますので、ここで改めて1月の誕生木であるマツについて取り上げさせていただきます。 |
岡山県と山口県は「アカマツ」、沖縄県は「リュウキュウアカマツ」。福井県とわが愛媛県は、アカマツとかクロマツの特定の無い「マツ」という事になっています。クロマツについては、島根県の隠岐の島産の『オキノクロマツ』で以前に『今日のかけら』でご紹介しましたので、今回はマツの中でももっともメジャーで、多くの方がもっとも身近に感じるであろうマツの木の代表格である「アカマツ(赤松)」を取り上げます。日本人なら誰でも知っている超メジャーな木ですが、実はあまり知られていない話もあります。 |
学校などで子どもたちに知っている木に名前をあげてみてと尋ねると、「スギ」、「ヒノキ」に並んで名前の出てくる木がマツだと思います。それほど日本人に馴染みのある木がマツなのです。昔であれば、銭湯のペンキ絵の定番といえば白砂青砂の風景画でした。最近では銭湯もすっかり様変わりしてしまい、今どきの子どもたちが知るマツというと、テレビやインターネット、漫画など描かれたマツで、実際のマツの木は遠い存在になっているかもしれません。しかし日本人は昔から日々の暮らしの中でマツと深く関わって来たのです。 |
来たる2月5日(水)、6日(木)、7日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される『春のギフトショー』に向けて、「チーム・えひめのあるくらし」のメンバーで、当日会場で配布するノベルティの準備作業。今回は明浜、大洲、松山の3社で共同出展するので、中間にある大洲の帽子千秋さんのお店Sa-Rahさんに集合して、おとなの部活動らしく、全員がテーブルを囲んでノベルティの袋詰め作業に精を出します。
集まった3社は一見異業種の寄せ集めに思われるかもしれませんが、リネンなどの素材を原料とした衣服を作るSa-Rahさん、有機農法の柑橘栽培からスピンオフしたコスメを作るyaetoco(ヤエトコ)さん、そして木材を扱う弊社の3社と、暮らしの根源である『衣・食・住』に関わった3社が集まっています。しかもそれぞれの扱う素材が、自然素材べースで、職種は違えども根っこは同じ。目指している方向が同じなので共通言語が多く打ち解け感も半端ではありません!
まあ本当のところは、職種を意識して選ばれたというよりは、「愛媛の隠れた宝を磨くおとなの部活動」という、それだけのコンセプトを掲げた旗にひるむことなく集まった3社が、この3人だったという事。よく言えば個性的な3社、7口の悪い方に言わせれば変わり者3人。どちらかといえば、個性的というよりも変わり者といって頂ける方が嬉しい!業界や地域の垣根なんてひょいひょいと飛び越えて集まった3人がお配りするノベルティがこちら。
それぞれの商品づくりのコンセプトが自然素材なので、商品の関係性もおのずと生まれてきます。柑橘ベースのエッセンシャルオイル〔yaetoco(ヤエトコ)〕を愛媛県産のモミで作った台木(森のしるしの形状でマグネットが入っていない)に垂らしてもらって、リネンで作った布袋〔Sa-Rah〕に入れて、『えひめの香り』も持ち歩いていただこうというものです。モミはもともと無味無臭ですから、柑橘の香りがよく感じられると思います。
それぞれの商品を入れて、能書を収め、封をするという流れ作業中も、皆の妄想がとどまることを知らず、笑いが止むことがありません!気が付けば外はすっかり暗くなっていたのですが、大人の部活動ですから帰宅時間を気にすることはありません。大人ですから打ち上げだって必須科目。わずか数か月前に知り合ったとは到底思えないチームワーク。本番も当然ながら、ギフトショーがゴールではありませんのでこういう共有できる時間がなによりも大切。
ケヤキは確かに堅牢で強い木ですが、400〜500年で材のピークを迎え、それ以上になると材質が劣化してパサパサになりやすいと言われています。ケヤキの場合は、ヒノキの5倍の速さでセルロースが崩壊するからなのだそうです。とはいえ、それだけの長い年月を耐え忍ぶ城や塔など特殊な事例に使用される場合においてのことで、通常の一般建築に使う場合においては何ら問題がありません。是非ドンドン活用していただきたいものです。
材のピークは400〜500年とはいえ(それでも十分に長いのですが!)、その後突然折れたり腐ったりするわけではありません。耐用年数は800年も1000年もあるとの研究もあるようです。ただしケヤキは個体差が顕著で、色あいひとつとっても黄色っぽいものから赤や茶、褐色等々、実に千差万別。数百年もその姿を保たせようという城や塔などの建築物にはそれなりの樹齢の、それなりの材質の木が選ばれていることをお忘れなく。
またケヤキは栄養分を吸い上げる力が強いので、土壌や水質の影響を受けやすい木としても知られています。そのため環境の良い場所ですくすくと素直に育ったケヤキは、素性もよく狂いにくく加工もしやすいのですが、その反面年輪も粗くなりがちで木目の妙味を楽しむにはもの足りません。むしろ決して恵まれてはいない環境で成長に苦労した木の方が、年輪が詰まり、苦労の跡が面白い杢となって現われ、材も長持ちする傾向にあります。
ただしものには程度があり、あまりに性の悪いものだと、加工後も大暴れして手に負えなくなってしまうのでそう意味でもケヤキは材質を見極める目が求められる木なのです。ちなみに本当の銘木と呼ばれるケヤキになると、小口から息を吹くと3尺(約910mm)通るものが最高などと言われています。弊社においてはそんな立派な高級銘木はありませんが・・・。こうして改めて書けば書くほど、ケヤキの魅力、奥深さが再認識させられます。
これからもケヤキの高級銘木を買い集めるつもりはありませんが、一方的な対抗心からかつて疎遠になってしまった「広葉樹の王様」に敬意を払い、地元のケヤキあたりをこれから少しずつ集めていこうと思っています。ケヤキは大きな木ではなくとも十分に楽しめる素材です。部分的に使うだけでも雰囲気の漂う木ですし、小さいなりに杢目の楽しさにも出会える木だと思います。ちなみにケヤキは8月の誕生木。その木言葉は、「崇高」であります。
※「今日のかけら/ケヤキ」は、「適材適所NO.110」に加筆したものです。
さて本日もケヤキの話。ケヤキはその木目が美しい事から、『けやけき(際立った木、尊く秀でた木)』が語源とされています。他にも『槻』(つき)という別名もありますが、これは万葉の時代に材が強い事から強木(つよき)と呼ばれていたことから、それが転じてつき(槻)になったとされています。つまりツキはケヤキの古名にあたります。また地域によっては「イシゲヤキ」とか「アオゲヤキ」という呼び名を使うこともあります。
これは年輪幅が不揃いな粗目のケヤキの俗称で、石のように硬くて加工しにくいものや全体的に青みがかっていて材質の劣るものを指していて、別の樹種があるというわけではありません。ただし、地域によっては同じニレ科の『ニレ』の極端に硬いものを「イシゲヤキ」と呼ぶ地域もありますので(私の知るところでは愛媛の南予や高知の西部)明確な線引きはないようです。これは、今一つ知名度の低いニレへの助け舟的効果?
このケヤキが本格的に建築に使われるようになったのは桃山時代からだといわれています。この頃に、縦挽きの鋸が使われるようになり、堅いケヤキを縦に挽く事が出来るようになったからです。ちなみにもっとも古いとされるケヤキの建築物は、大和当麻寺の西塔、薬師寺の東塔といわれています。関西は公家の文化で、あまり堅いものは無粋なものとされたが、関東は武士の文化ではったりや見栄や張るためにケヤキが使われました。
堅くて敵の攻撃にも強い面も武士の好みに触れたのでしょう。特に大木を必要とする門や城などにもよく使われました。派手な木目を生かし、木の大きさが権威の象徴であるかのように、門の扉や床の間の一枚板、大黒柱などに使われました。ケヤキは、関東の土壌とだけでなく関東の資質ともうまく合致したのでしょう。その流れからケヤキ=高価で贅沢というイメージが固定化したのでしょうが、うまく使えば空間を引き締めてくれます。
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