森のかけら | 大五木材


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Exif_JPEG_PICTURE遠方からご縁をいただきお仕事をさせていただくのも嬉しいのですが、身近なところからお声をかけていただけるものとても嬉しいものです。身近ゆえに純粋な仕事以外の人間関係やお付き合いなどいろいろなしがらみがある中で、弊社を選んでいただくという事はありがたいし、日々暮らしている地元で愛されない企業というのは存続していくことも出来ません。そういう意味で商売以上に地元方との関わりは大切です。そんな大切な地元の仲間がこのたび、市内に店舗を構えるという事でお声を掛けていただきました。

 

20141125 2以前住宅関係の仕事にも携わっていた向井正和。もともと料理の世界で生きてきた男でしたが、しばらく本職から離れていましたが、このたび一念発起、念願であった自前の店を構える事となりました。向井君は、かつて地区の運動会で地元の代表としてリレーに出て、バトンパスする数メートル前で転倒したものの、そのまま見事バトンを投げて渡してリレーをつないだという神業を見せてくれた猛き男です(当然失格ですが)。当時関わっていた住宅ではなく、別の形でご縁が出来るというのもありがたい事。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA店を出すに際して、まずはテーブルを無垢の1枚板で作って欲しいとのご依頼。最近の店舗は「居抜き(店舗・工場などを、設備・家具・調度などをつけたまま売買すること)」で、クロスを貼り替えたり、内装を少し塗り直す程度で済ます事例が多く、向井君のようにテーブルを無垢で、なんて事例は大変貴重なのです!住宅産業に関わっていたがゆえに、木に対する知識もあったというより、本人が自然豊かな島の出身で、自然素材に対する意識と愛情が人並み以上に強かったという事だと思います

 

20141125 4海土魯(かいどろ)』というちょっと不思議な響きの店名も、海で採れるめぐみや土から得られるめぐみに感謝しながら、自然素材を扱おうという思いが詰まっています。魯は、向井君の敬愛する美と食の巨人・北大路魯山人にちなんでとの事。美食家として名を馳せた魯山人ですが、素材そのものの旨味を追求し、素材との出会いを大切にしていた人でもありました。その魯山人の名を店名に掲げるのは向井君の心意気。食材に留まらず器や空間に対してもこだわった魯山人同様に、向井君の嗜好も自然素材・木へと向かう事に。

 

Exif_JPEG_PICTUREそれで、テーブルを2台、座卓を2台作らせていただく事となり、早速材料選び。店舗のレイアウトや収まりなどからサイズを検討し、和食のお店という事もあり、室内の雰囲気や色合いなどから明るめの国産の1枚板という条件の中から、銀杏(イチョウ)、樅(モミ)、霧島栂(キリシマツガ)の3種の耳付き板が選ばれました。それぞれ決して堅い木というわけではありませんが、それだけが材の選択肢ではありません。テーブルも料理を豊かに味わうための舞台演出の重要なアイテムというのが向井君の持論。明日に続く・・・




Exif_JPEG_PICTURE先日の『えひめ・まつやますごいもの博』の話に戻るのですが、ちょうど目の前で『愛媛県森林組合連合会』さんのブースが隣で、愛媛木材青年協議会のメンバーでもある宮浦英樹君が張り切ってPRしていたのが、愛媛の原木椎茸を使った『椎茸スープ』。まだまだ開発中で、冷凍にしたものを温めてスープにするため、日持ちがしないため今後は粉末化するべく研究を続けているという事でした。それを試飲させてもらったものですが、コクがあり椎茸の旨味が凝縮されていて個人的にはこれでも充分というレベル!

 

Exif_JPEG_PICTURE まだ商品名やパッケージなど細部はこれからという段階でしたが、これはいけるのでは!椎茸のスープというものの市場がどれぐらいあるのか分かりませんが、市場がなければ作ればいいだけの事。とかく市場規模や販売計画ばかりを持ち出して、時期尚早だの無謀だの言い出す輩(そういう人に限って自らは何もしない)が出て来るのは、職種を問わずどの業界にもあるあるネタでしょうが、そんな事を言い出したら新商品の開発なんて絵に描いた餅。新たな試みを古き物差しで測るの愚かしき行為よ、さらば

 

Exif_JPEG_PICTURE個人的にはこの『原木椎茸のスープ』、非常に応援していますし、原木椎茸の母体である『クヌギ』のためにも是非とも売れて欲しい商品です。味付けの調整や容器の選定やパッケージデザイン等々、商品の味が大前提ではあるものの、伝わりやすい、理解されやすい見た目の装いも重要な売れるための要素。100人のうち1人に伝わればいいと考えている人間が言うのも何ですが、食品は土俵が違います。出来ればパッケージにクヌギの小枝を輪切りにしたようなものでも使って、親子丼的な組み合わせもいかがなものか。

 

Exif_JPEG_PICTURE原木椎茸の榾木(ホダギ)として利用されるクヌギですが、材といては非常に重硬で、板に挽いたのちにも暴れやすく、反りやねじれ、割れの発生も半端ではなく、わずか35㎜角の【森のかけら】にするのでさえ、かなり大きく挽いて圧締して乾かさねば使い物にならないほどで、まだまだ材としての利用は定まっていません。一方で環境汚染などにも強く、成長力のある樹でもあるので大径木もあって、うまく出口戦略さえ見つかれば開発の余地を含んだオモシロイ素材だと思うのです。スープにうまく相乗りせねば!!

※ 関連情報・・・今日のかけら『クヌギ』

 




Exif_JPEG_PICTURE本日は愛媛木材青年協議会のメンバーでもあり、日頃から親交のある大森商機㈱の代表取締役社長・大森雄君の結婚式にお招きいただきました。大森商機さんは、愛媛県を中心に高知や九州各地に多くの営業所を持ち、林業や木工機械、大型製材プラントなどの販売や、バイオマスボイラー、ペレット製造機などを幅広く取り扱われていて、県内の多くの製材所・材木屋と関わりを持ち、林業機械のプロフェッショナル軍団として木材業界を支えている存在です。弊社もいつもお世話になっています。

 

Exif_JPEG_PICTURE大森商機さんは創業から60年、雄君で三代目となるわけですが、お父さんの茂さんは残念ながら既に鬼籍に入られていて、若くして雄君が社業を継承されています。今から20数年前、私が愛媛木青協に入会した当時、雄君のお父さんの茂さんも木青協に在籍していらっしゃいました。口数は少ないもののいつも冷静沈着な方で、随分「おとな」に映りました。その数年後に卒業されたのですが、まだ若かった私には、共通の話題を見つける事も出来ずあまりお話をさせていただいく機会がなかったことが残念でした。

 

Exif_JPEG_PICTUREそれから10数年後に雄君が大学卒業直後に当会に入会してきました。今では、先輩のご子息も随分入会されていて、親子で面識があるという会員(OB)も多くなりましたが、その頃そういう存在は大森親子だけでしたので、結構先輩方からも目にかけられていました。木青協の構成会員多くが、二代目三代目という事もあり、親の七光りがまったく通用しない世界でもあり、雄君の場合ほとんどが取引先の大先輩というかなり厳しい環境ではありましたが、その中で皆から可愛がられ逞しく成長しました。

 

Exif_JPEG_PICTURE入会したのが大学卒業直後で、歳も離れていたこともあり、我々は愛情込めて「ター坊」と呼んでいましたが、そのター坊が結婚する歳になって感慨もひとしおです。総勢で300人に及ぼうかという豪華な結婚式でしたが、もう愛媛の木材業界ではこれほど盛大な結婚式はしばらくはないのではないかというのがもっぱらの会場での噂でした。お陰で木青協の現役・OBのほとんどもお招きいただき、久しぶりに懐かしい顔との再会もあり、主役そっちのけで大いに盛り上がらせていただきました。

 

20141123 5取引先の広域さや業界での立場もあり、さぞかし準備は大変だったろうと思いましたが、実に爽やかで幸せな気分に浸れた結婚式でした。歳を重ねると不幸事集まる事の方が多くなる中、笑顔で皆が誰かの幸せを願う事が素晴らしいものだとつくづく感じるようになりました。雄君は木工機械業界に留まらず、これから向こう数十年にわたり愛媛木青協も引っ張っていく存在で、その小柄な双肩にはかかる責任ははますます増える一方ですが、若き業界のリーダーとして頑張っていただきたい。寂しいけれどもうター坊も卒業や、お幸せに~!!




Exif_JPEG_PICTURE本日は、『えひめ・まつやま産業まつり2014』の本番。昨晩少しだけ雨が降って、城山公園内の芝生が少し濡れていましたが、天気に恵まれて清々しい秋晴れの中での開催となりました。昨日アップしたように、弊社は『(公財)愛媛の森林基金』さんのブースにて愛媛県産材のPRや木育のお手伝いで出展させていただいておりますので、販売スペースは限定的で、あくまでも子どもたち、親御さんたちに木の面白さを体感していただく事がテーマです。開場するやいなや子どもたちが少しずつ集まってきました。

 

20141122 2昨年と違いブースがメインストリートから少し奥ばった場所に移った事もあって、昨年ほど出足は良くなかったものの、数時間もすれば続々と親子連れが集まって来て、テントの中は人で溢れるほどに。もうたっぷり遊んだろうと、連れ帰ろうと木の玉プールから出そうとすると、まだ遊ぶ~!と泣き叫ぶ光景もいつもの事。入れ替わり立ち替わり子どもたちがやって来て、常に満員御礼状態!家内が県内各地に出張している事もあって、木の玉プールの存在を知っている子供も多いようで、笑い声、叫び声が絶えません。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE愛媛にも海外からお仕事や留学などで滞在されていたり、移住されている方も結構多いようで、このイベントでも毎年外国人の親子連れの姿をよくお見かけします。海外でも木製玩具の現状についてはほとんど知識がないのですが、私の知り限りではヨーロッパ製の玩具などはビーチなどにカラフルな塗装を施したモノが多くて、生地のまま香りや触感を楽しむっていうものは少ないように思うのですが、それは日本のように樹種が豊富でない事、使用される材が限定される事に拠るのかもしれません。

 

 

Exif_JPEG_PICTURE恐らく海外、特にヨーロッパで玩具として利用されている素材は、ビーチバーチ、メープル、アルダーあたりだろうと思われます。ある程度の強度や弾力、耐久性、コスト、加工性などを考えるとそのあたりに落ち着くと思います。また子どもの玩具にとっては、ヤニや強すぎる匂いというのもNG。上記の樹種はいずれも 木目を楽しむというよりも表面が滑らかで白っぽい色なので、カラフルに塗装しないと色彩的に乏しいと思われるのでしょうか?人の掌の中で徐々に変わっていく色彩にも味わいはありますが。

 

Exif_JPEG_PICTURE『木の玉プール』だけでなく、童具館さんの積み木も持っていっておりましたが、小さなアーティスト達が思い思いに作品作り。完成間近になると小さな怪獣がやって来て破壊を繰り返すのですが、子どもの世界になりに暗黙のルールのようなものがあるようで、無防備な小さい怪獣の破壊活動について、年上の者は拒まず受け入れれるという寛容さで、壊されても壊されてもせっせと積み上げていく姿は、何だか切なくなるほど・・・形あるモノ、いずれは滅びるという儚き現実は想像力と人生の切なさをを逞しく成長させるのです!





20141121 1今年も、松山市と愛媛県が連携し、市内・県内の商工業や農林水産物のPRと市内中心部のにぎわいの創出を目的とした「えひめ・まつやま産業まつり」が開催されますが、弊社も出展させていただく事になりいざ城山公園へ。松山市と愛媛県が連携するようになって4年目となるこのイベントも、「すごいもの博」の名前で定着してきました。およそ300以上の企業・団体が出展する県下最大のイベントで、弊社は『(公財)愛媛の森林基金』のブースにて愛媛県産材のPRや木育についてお手伝いさせていただきます。

 

Exif_JPEG_PICTURE城山公園の前は日に何度も通るものの、園内に入るのは年に数回ほどですが、毎年この季節にここに来ると、鮮やかに黄葉したイチョウ並木を眺めるのが楽しみのひとつでもあります。今年もその期待を裏切ることなく、雲ひとつない秋の青空の中に目に眩しいほどの黄色が今が盛りと掌を広げています。『誕生木・12の樹の物語』では、イチョウを11月の誕生木に選定しましたが、この光景を目の当たりにすれば、それに異論を唱える人はいないでしょう。英語ではgolden yellowとも表わされますが、何という黄色!

 

20141121 3 イチョウについては、改めて紹介したい実例もありますので後日触れるとして、話を『すごいもの博』戻します。木の面白さや魅力を身近なところで使ってもらいながら実感していただくために、今回作らせていただいたのが、『みきゃんの木製マグネット』です。みきゃんといえば、愛媛県人なら知らぬ人はいない、愛媛県のイメージアップキャラクターで、今年のゆるキャラグランプリ2014でも見事3位に入賞しました(ちなみに昨年は11位)。愛媛県産のヒノキの台木に2種類のみきゃんの姿をスタンプ。

 

Exif_JPEG_PICTURE数年前から続いているゆるキャラブームですが、その人気どれほどのものかと多少懸念もあったのですが、そのマグネットを小さなお子さん連れの方々に配った時の子どもの反応や、みきゃんのぬいぐるみが場内を歩き回る時に群がってくる子供たちの嬉しそうな表情を見ると、ゆるキャラブームまだまだ継続中を実感。恐るべし、ゆるキャラの賞味期限!下品な言い方ですが、子どものハートをいかに長く鷲掴みに出来る商品を作り出せるか、という事が『木育』にとっても大切なコンセプトになります。

 

20141121 5弊社からは、子どもたちが木に触れて遊べる『木の玉プール』や木工体験、木製クラフトなどを出させていただくのですが、一部販売用として『森のしるし』や『誕生木ストラップ』も展示させていただきます。気がつけば『森のしるし・戦国家紋』なども随分と歯抜けになっていて、慌ててこのイベントのために欠品分を補充。やはり信長・秀吉・家康などの有名武将が人気なのと、下がり藤や左三つ巴、抱茗荷、折敷に縮み三文字、渡辺星など松山に多い名字の紋が比較的多く売れていました。

 




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