森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

入荷した商品の中にもコンディションの悪いものがあって、弊社で補修できるものは補修するのですが、それも困難なモノはストックしていたのですが、今後の入荷見込みが立たない事から事務所のリフォームで役立てる事に。細かく見れば端が欠けていたり、大きな傷があったり、部分的な欠損など問題点は多々あれど、貼りあがった状態を俯瞰的に見れば、こちらが拍子抜けするほどに、それも木柄の中に埋没して気にならないという感想が多く、むしろタフな床材に共感の声多数

 

20150821 2もうこの商品はありません、となった頃に「使いたい」という声が挙がるのは、『マーフィの法則』のようなもので、今までにも何度も経験しましたが、「無いものねだり」に執着しても仕方がありません。ただ、チャイニーズ・メープルすべての取り扱いを止めたというわけではなく、ラスティックグレード以外のいわゆる大トロ(プライム・無節)、中トロ(セレクト・小節)については今後も取り扱いを続けていきます。いずれのグレードも耐久性が高く、堅牢で滑らか。

 

れらを総称して『チャイニーズ・メープル』と呼んでいますが、これは樹種名というよりは商業名で正式な名前ではありません。中国から入ってくる樹種については、同じ輸入材と言っても北米材などに比べるとそのデータが圧倒的に少ないのと、日本で使われてきた歴史も浅く、材そのものの詳細がハッキリしません。輸入商社の担当マンに聞いたとて、現地でもよく分かっていないということで、体系的な分類などの研究も進んでいないのではないかと思っています。

 

20150821 4それで、北米産のハードメープルなどと区別する意味で、産地の国名をつけて『チャイニーズ・メープル』と区別して呼んでいます。性質はハードメープルによく似ていますが、重さはこちらの方がやや軽く感じます。このブログを書き始めた頃は、そのチャイニーズ・メープルの弊社における全盛期でありましたが、取り扱いを終えた今頃になってその木の事を取り上げる事になってしまったのは皮肉でしかありませんが、その名残は事務所の床として今後も残っていくのです。




20150820 1本日も『チャイニーズ・メープル』の話です。メープルに限らず、原木からフローリングを生産する場合は、その状態によって以下のように幾つかのグレーディングに識別できます。節が無くてほとんど色ムラも無くて繫ぎあわせているピッチも長い最高級の無節(プレミアグレード)から、少し節が含まれて多少の色ムラがある(セレクトグレード)、大きな節や筋、条などが含まれ、抜け節や死節などにパテ埋め補修もあって、繫ぎあわせのピッチも短い(ラスティックグレード)。

 

20150820 2その呼称はメーカーによってバラバラで、中にはABCにランク分けしているところもありますが、要は大トロ、中トロ、赤身のような分け方。1匹の魚を捌けば、どんな立派な魚でも大トロや赤身のような部位に分けられるのと同様に、1本の木を製材すれば節の無い部分、小節のある部分、大きな節やカスリの多い部分が取れるのは自然の理。なのであまり取れない大トロは高くなり、沢山取れる赤身は安価になります。木も同様に貴重な無節は高価で、大量に取れる大節はリーズナブル

 

20150820 3そこで、大きな節や色ムラが激しいラスティクグレードのフローリングを、子供部屋や寝室などのプライベートな部屋などにお薦めしてきました。節や色ムラが激しかろうと、素材そのものは堅牢で滑らか、耐摩耗性にも優れ充分な強度も持っています。ラスティック(Rustic)というのは直訳すると、『田舎風な、素朴な、飾り気の無い』というような意味ですが、大節やカスリや筋などがある状態を、素朴でナチュラルな表情と捉えてそういう風に呼んでいるわけです

 

ところが最近になって、原木全体の質が低下してきたこともあって、赤身のグレードが急に劣化してきました。木が小さくなったり質が落ちても、フィンガージョイントするため、無節部分はそれなりのモノが取れますが、節の部分ではその差が如実に現れます。個人的にはまだまだ許容できたものの、今後供給そのものも安定しないという事になって、それで遂に長らくお世話になってきたメープルのラスティック・グレードのフローリングの取り扱いを泣く泣く断念する事に




今日のかけら・#180 【チャイニーズメープルChinese maple  カエデ科・広葉樹・中国産

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

20150819 1弊社の事務所リフォームの床に貼ったのは、中国産の『チャイニーズ・メープル』。カエデの仲間、つまりカエデ科カエデ属の木は、北半球の温帯を主として、園芸種まで含めると200種類もあるのですが、一般的に建築材・家具材として利用されているのは主に『ハードメープ』、『ソフトメープル』、『PC(パシフィックコースト)メープル』あるいは、『ヨーロピアン・メープル』などだと思います。カエデは中国にも広く分布しており、10数年前から日本への輸入も本格化。

 

 

 

20150819 2中国各地に専門工場が建てられ、黒竜江省遼寧省などから原料を仕入れて、日本流の生産管理のもと、多種多様なフローリングが造られ日本に輸出されています。現在日本国内で利用されているユニフィンガージョイントの広葉樹フローリングの多くは中国産の製品です。弊社でも随分とお世話になっています。人件費の安さを求めて中国へ渡った広葉樹フローリングの生産ですが、中国の人件費高騰などから現在はベトナムなどの周辺諸国に生産拠点を移しつつあります。

 

 

 

20150819 3さてその中でもナラと並んで広葉樹フローリングのトップランナーであったのが中国産のカエデ(メープル)です。この中国産のカエデについては、輸入元に訊いてみてもなかなか素材の素性がよく分からないのと、建築や家具に使える中国産の木についての図鑑や解説書のようなものがなかなか無くて、アメリカやヨーロッパの木材のような詳しい情報が入ってこないため、こちらの推測の域を出ない事が多いのですが、北米産のハードメープルとはやや印象が違ってみえます。

 

 

 

20150818 4フローリングにも流行のようなものがあって、一時期はブラック・ウォールナットチークなどの黒~茶系の濃い色合いのものが人気がありましたが、その後メープルバーチなどの白系の床が注目されるようになると、誰もが競うようにメープルを使い、あそこもここもメープルの床という流れが一時期続きました。その頃は弊社も梱包で多量のメープルのフローリングを買い付けましたが、グレードも大トロにあたるプレミアクラスから、ラスティック・グレードまでさまざま。明日に続く・・・




20150818 3 弊社では7月から時間をかけて少しずつ事務所のリフォームを始めていています。床を板張りにして、スチール机を止めて材木屋らしく木のテーブル(積層材ですが)に、壁に板を貼り、天井は自分たちで塗り替え、今まで休憩室だった部屋を「木の玩具コーナー」に改装。そこから直接外部へ出入りできる扉をつけて、事務所を通らずにお客さんが木の玩具を買いに入れるようにすることに。更に事務所内に間仕切りをつけて、休憩室を作るという、弊社にしてみれば創業以来の大リフォーム。

 

20150818 1さな子供連れで木の玩具を見に来られるケースも多いことから、最終的には今まで事務所の二階で展示販売していた木の玩具をすべて一階のスペースに移して、空いた二階には『モザイクボード』などを使った木製家具や、【森のかけら】をはじめとするオリジナル商品を展示。更に商品のストックルーム等として利用する事に。今まで一階に置いていた森のかけらの膨大なストックも二階に移し、最終的は木の玩具は一階、オリジナル商品・家具は二階という形に住み分ける事に。

 

20150818 2営業を休まずにそれだけのリフォームをするという事で、日々少し工事をしては移動、工事をしては移動の繰り返し。休みの日には家族総出で掃除や荷物運びを繰り返し、手作りのリフォームが、いつ終わるともしれない作業が静かに進行中。創業以来の大改修は、創業以来の大掃除ともなって、長い間事務所の片隅で眠っていた昭和時代の遺物なども発掘!とはいえ懐かしさに浸る間もなく片付けが進み、不要なモノはドンドン廃棄。一方で使えるモノは使い倒します。

 

20150818 4なるべくお金をかけず手間をかけるをモットーに、材料も不要となった古い材や欠品として販売できなくなった材を再利用。そういう材を貼ったにも関わらず、来店されてそれを見られた方からは、「これで充分じゃないか、安いんならうちもこれ使いたい〜」の声多数。まともな状態のサンプルや現場写真を見せれば、ちょっと節やムラが酷すぎると言われるのに。小さなサンプルと実際に貼った実物を見るのとでは大違いという事でしょうか。その床材は、『チャイニーズ・メープル』。




20150817 1昨日は私のきょうだい子どもでの川遊びの話でしたが、今日は家内の方の姉弟たち家族でそうめん流しに行く事に。家内は3人姉弟ですが、それぞれ子供が3〜4人いるためこちらも総勢20名近い大軍団。全員でどこかで食事をするといっても場所が限られるため、少し足を伸ばして、日本で唯一町の名前に「鬼」が付く鬼北町の安森洞のそうめん流しに行く事に。私は行ったことが無かったのですが、義弟たちの車について国道から4、5キロも山に入っていくとそこに『安森洞』の看板が。

 

20150817 2私はよく知らなかったのですが、『安森洞の流しそうめん』というのは地元では非常に有名な観光スポットで、山の中腹にある通称「風穴」と呼ばれる安森鍾乳洞があり、昭和34年に発見された数年前の氷河時代の遺跡です。地元の方が掘り進んだものの、70メートル付近で固い岩盤に突き当たり断念したという洞窟に入ってみました。手掘りという事で穴は小さく腰を曲げて屈まねば頭を打ってしまう大きさ。奥行70mという事ですが、それでも穴の中は空気がひんやりしてます。

 

20150817 3この洞窟から湧き出てくる冷水を利用しているのが安森洞そうめん流しという事なのですが、山の中のそうめん流しと思ってすっかりなめていました。ちょうどお昼時という事もあったのですが、そこには駐車場待ちの数台の車の列が!嫌な予感がしましたが、交通整理のおじさんに誘導されてどうにか駐車場まで辿り着くと、溢れんばかりのひとの姿。勿論そうめん流しは大渋滞で、もらった番号札は現在呼ばれている番号からは随分先。順番待ちの人は敷地内のニジマス釣りへ

 

20150817 4敷地の中に釣堀でジマス釣りが出来るのですが、釣ったニジマスはその場で焼いて食べられます。そうめん流しを待つ間ニジマス釣りに興じる多数の家族連れで、小さな釣堀にはニジマスが気の毒に思えるほどの無数の釣り糸が垂らされていました。義弟の子どもが数匹釣り上げた頃、我々の順番が来て、分散して席についてようやくお昼にありつけました。その間もドンドンお客さんが押し寄せ、場内は人だかりが絶えることなし。たかがそうめん流し、されどそうめん流し、侮るなかれ!




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2015年8月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
Scroll Up