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| 半年ほど前にブログで「愛媛県産のカヤ(榧)」の板の事をアップさせていただきましたが、その後桟積みして風通しの良いところで天然乾燥を続けておりました。榧の木を原木から製材して、板材とするのは初めてでしたので(通常は乾燥させた板を仕入れています)、天然乾燥の期間を探っていましたが、半年以上経過したものを先日試しに削ってみましたが、想定していた期間より早く乾燥できていました。1年ぐらいは寝かせておこうと思っていましたが、既に住宅でも充分使えるレベルに乾いておりました。 |
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以前にブログでも取り上げさせていただいた、こだわりのハマーハウスのご夫婦と久し振りの再会です。階段に新たに手摺りを設置することになったので、その材料を見に来ていただきました。手摺りの木なんて何でもいいじゃない!なんて、思う方もきっといらっしゃるでしょう。それが何の木でも手摺り本来の機能を根本的に左右するというものではありません。そのためにわざわざ時間を費やして、しかも夫婦で材木屋に行くなんて!と呆れられる方もいらっしゃるでしょう。電話でご注文いただければ済むことです。しかし、もし全ての方がそう思っていらっしゃるとしたら、もはや弊社の存在意義はありません。貴重な時間を費やしてまで、わざわざ手摺りの材ひとつを遠くの材木屋にまで選びに行こうとする奇特で、木の事が好きで好きでたまらない(好きでたまらなくなった)ファンの皆さんに支えられております。
当日は、ハマーハウスを設計・施工されたワンズ㈱の石村専務も一緒に材選びに加わってもらいました。材木屋と施主さんで勝手に決めてもいいようなものですが、やはりこだわりぬいた家だけに、下手なモノを選んで全体のバランスを壊してしまっては大変。また、施工の収まりもあるので、同席してもらっていると、その場でスムーズに話が進みます。こういう場合、適当に選んでおいて下さい、と丸投げされる工務店さんもいらっしゃいますが、ワンズさんは可能な限り同席してもらいます。
お任せしていただく工務店さんは、ある意味こちらを信頼していただいているのかもしれませんが、一緒に悩んだり話を訊いて、施主さんがどういう思いでその材を選んだかの経緯を知って、施工をしていただくのと知らないのでは、施主さんとの信頼関係には天地ほどの差が生じるように思います。まあ私の場合は、一緒に悩むというよりは、一緒に楽しむという感覚ですので、いつもの事ながらついつい時間が延び延び・・・。ハマーさんご夫婦もそのあたりは先刻承知!たっぷり時間を掛けて選んでいただきました。
最終的に決まったのは、『ブラッドウッド』の異名を持つ『サッチーネ』!上の画像の手前から2つ目(手摺りの金物を乗せている)の木です。当日はとりあえず材の選定だけで、施工は後日という事でしたので、サッチーネの晴れ舞台は後日ご紹介します。さて、手摺りの選択の後には、もうひとつの選択が待っておりました。それがこちらの『ブタマジロ』の選択!思えばブログで、幻の珍獣『ブタマジロ』に触れるのは久し振りの事なのですが、地道に少しずつ売れて、いや飼われ続けているのです。
ハマーさんご夫婦は新居建築中からブタマジロにひとかたならぬ興味を示していただいておりました。今回は手摺りの樹種の選定というよりは、もしかしたらブタマジロを選びに来られたのでは、と思えるほどの強い思いを引っさげてお越しいただきました。実にありがたいことです!ブタマジロの出生の秘密については、それぞれで楽しんでいただければと思いますが、こういう商品ってどこまでのめり込めるかです。ブタマジロには親と子の2種類があるのですが、ハマーさんご夫婦は家族の数に合わせて親2匹、子2匹の合計4匹をご購入。どれにしようか悩んでいただき、子供さんの雰囲気に似ている(?)ブタマジロが、このたびハマーハウスへタイだって行く事となりました。元気で可愛がってもらえよ~!『木言葉書』や『円き箱』でも大盛り上がり!材木屋が売るものは「木」ばかりではなく、ファンあってのプロ木屋(もくや)である事を改めて思い知らされました。感謝!
昨日に引き続いてレッドオークとホワイトオークの比較についての話ですが、一般的な特徴としては、ホワイトオークの方が耐久性があるが虫の害を受けやすく、レッドオークは腐朽に対する抵抗性は低いものの虫の害を受けにくいとされています。材木屋の経験則としても、実際に虫害を受けやすいのはホワイトオークです。そう言うと、ホワイトオークのフローリング㊨を使われた施主さんが心配されるかもしれませんが、それはあくまで立ち木や原木レベルでの話。フローリングなどに加工されて製品においては、それから後に虫の害を受けるという事はまずありません。それよりも考えられるのは、それ以前に虫が卵を産みつけていた箇所が含まれていた場合です。製品となった後に孵化して穿孔する場合が稀にあります。その多くは白太部分です。木の粉が小さく盛り上がっていたら、そこに小さな虫穴があります。それこそが、虫が材を食い破って抜け出た穿孔穴です。
別に心配させるつもりはありませんが、木はもともと森に在って、鳥や昆虫達の住処でもあったものです。それを人間が勝手に伐って、製材して、彼らの生活痕(虫穴)があるから価値が劣るなどと評価付けをしているに過ぎません。そもそもミカンやナシ、リンゴなどの甘い果実がなる木や、クルミやクリ、ドングリなど調理して人間でも食べようと思う森のめぐみは、虫達にだってその恩恵を受ける資格は平等にあるのです。つい話が脱線してしまいましたが、私の周辺でもレッドオークに対して全幅の信頼を寄せて、昔から造作材などによく利用されている工務店さんもいらっしゃいます。ただ他の木と同様に、レッドオークも赤身は虫害に強くとも、白太はその限りではありませんので、なるべく赤身を使うことをお勧めしたいところです。現在弊社で在庫しているレッドオークは、耳を断った平板ですが、ほとんど赤身のみで揃っています。
そのレッドオークの赤身を使った家具が先日完成して、本日納品させていただきました。子供さんの学習机という事で随分前にご注文をいただいていたのですが、3月末に仕事が集中していて、入学式当日にギリギリで納品させていただく事態に!弊社で家具をご注文いただく方は、ただ機能性を求められるのではなく、木に対するひとかたならぬ思い入れをお持ちの方が多く、単に商品を購入する以上の気持ちで家具が届くのを楽しみにされている方ばかり。納品が遅くなるのは本当に申し訳ない事です。
何とかお子さんが入学式から帰ってくる前にお届け出来てホッとひと安心。お子さんの喜ぶ顔も見たかったところですが、そこから先はご両親の特権です。存分に楽しんでいただければと思います。画面では机に収納していますが、引き出しはワゴンタイプで、すっぽり引き出す事が出来ます。余計な装飾を一切排して、シンプルな造りに徹しました。緻密な木目が生み出す上品で力強い表情は、美しさと安心感が同居しています。木に力がある場合は下手な小細工をせずに、木を信じてその力を引き出すお手伝いをするだけで充分です。引き出しの内部には、調湿性の高いキリを使わせていただきました。それ以外は全てレッドオークを使用。総無垢なので、重量を心配されるかもしれませんが、しっかり乾燥している材を使わせていただいていますので、私独りで充分持ち運び出来ます。
仕上げの塗装は、いつもの植物性油に蜜蝋ワックスを使用しているので、その肌触りも充分に楽しめます。ガッチリした造りにして、机の脚元にはアジャスターを仕込んであるので、お子さんの成長に合わせて、ある程度の高さの調整も可能です。木の好きな両親のDNAは必ず子どもにも受け継がれると思っています。遺伝だけではなく、これからの暮らしに取り込まれていくさまざまなモノからも、そういう考え方は育まれていくのだと思います。健やかなお子さんの成長を祈念しております。本当にありがとうございました。
★今日のかけら・#238 【レッドオーク】 Red oak ブナ科・広葉樹・北米産
色の名前を頭に冠する木はたくさんあります。イエローシーダー、パープルハート、ブラック・ウォールナット、黒檀、赤樫、等々。その多くは、材の肌目がその色調を帯びているというところが命名の由来ですが、中にはアカマツなどのように樹皮の色が由来となっている例もあります。ホワイトオークもその1つで、名前から純白を想像する方が多く、現物を見ると皆一同に「白くない!」。またブラック・チェリーは、その果実の黒味がかった色合いから命名されているので、名前はブラックでも材はレッドです。こちらも名前と実際の色合いのギャップに「?」となる方も多数いらっしゃいます。
片やホワイトオークには誤解がつきまといます。ホワイトオークの学名は、クエルクス・アルバといって、アルバには「白い」という意味があります。樹皮の色がやや淡い白身を帯びていることからきているとされています。材そのものは生地のままであればギリギリ淡黄~灰白色と呼べるかもしれませんが、オイルなどで塗装すると白とは程遠い表情に変わります。色合いを言葉で説明するのは非常に難しいのですがこんな色調。左がオイル塗装、右が無塗装です。
個人的には、材そのものも赤い『レッドオーク』との対比として、ホワイトの冠が付けられたのではないかと思うのです。レッドオークはその名前通り、材も赤身を帯びています。荒材で見るよりも削った方がより赤身がはっきりと認識できます。右の画像は未塗装なので、いまひとつ赤身が伝わりにくいと思いますが、オイルを塗れば更に濡れ色になって一層赤身が増します。画像からも木目の詰まり具合が確認出来ると思いますが、今弊社にある在庫はかなりの良材です。倉庫の材を見ても、何故これほど良い材が売れないか不思議でたまりません。価格が特別高いというわけでもなく、ホワイトオークよりも安価なのですが、ひとえに私のPR下手が原因かと猛省しております・・・。これを契機にレッドオークの魅力を少しでもお伝えできればと思っております。
気乾比重0.75のホワイトオークに比べると、レッドオークは0.70で、実際に担いでみてもやや軽く感じられます。ホワイトオークとの最大の違いは、導管がチロースによって塞がれていないという事で、液体を入れる樽や桶などの用途には不適です。その主な用途は家具材や造作材、フローリングなどです。収縮が激しく乾燥管理が難しいというのが一般的な評価のようですが、弊社ではしっかり乾燥させた材を仕入れしているので正直そこまでの意識はありません。
むしろ私の感覚としては、硬さはホワイトオークと同程度かやや硬め、個体差はあるでしょうが素性はレッドオークの方が良くて癖が少ないという印象です。オーク独特の虎斑(トラフ)や変化のある杢はあまり望めませんが、その分材質はかなり均質で全体的に似たような雰囲気に仕上がります。主な産地は北アメリカの東海岸で、持続可能な森林資源として公の機関(FSCなど)で認証された材が豊富に生育しており、今後も安定的な入荷が見込まれています。この項、明日に続きます。
今日までで、【森のかけら】240種類のうち『今日のかけら』に取り上げられる事の出来た樹種は、日本で32種、世界で34種、プレミアムが3種、番外が9種で、合計68種です。レギュラー樹種だけに限ると、240種中66種なので未だ3割にも足りていません。まあ、これを自分自身のライフワークとも考えていますので、早々に完成させるつもりもありません。しかし、これを【森のかけら100】ご購入の目安にされている方もいらっしゃいますので、もう少しペースを上げねば、といつも書いているような気がしますが・・・。
しかし実際に取り扱わせていただいてる樹種にはどうしても偏りが出てしまいます。いや、出てしまうというよりは、ある程度に限定されるといった方がいいかもしれません。聞いたことも見たこともない異国の木を、すんなりと受け入れていただく施主さんはそうは多くありま・・・いや、私の周辺には結構いらっしゃいます。むしろ、そういう木を望んで来られるチャレンジャーが多くなりました。こちらが一瞬たじろいでしまうぐらい冒険心を持った方も随分増えてきたように感じます。という事は単なる私の怠慢か・・・。
いずれにしても私にとってはありがたい状況になってまいりました。かといって、毎回毎回変わった木ばかりをお勧めしている訳ではありません。生活スタイルや嗜好性、機能性、価格などのハード面に加えて、木の物語性、名前、産地などのソフトなマイルド調味料で味付けしたものをお出ししているつもりです。以前はその味付けがお気に召す方が少なかったのですが、最近はその味を楽しんでいただける方が増えてきました。そのお陰で、以前は弊社でも取り扱いの少なかった樹種で、人気が出てきているものもあります。この『ホワイトオーク』などはその典型です。以前は挽き材を在庫していて、枠材などの造作材としてお勧めしていましたが、売れ行きは芳しくありませんでした。それが、この数年前から家具材・床材(フローリング)としてお勧めしたところ、突如ブレイクしました!
床材はラスティック調といって、このブログでも何度か取り上げさせていただきましたが、大きな節や入皮、色ムラなども大胆に取り入れたワイルドな仕様です。どうもホワイトオークには、そういう演出で仕上げる方が相性が良いように思えます。150㎜幅X19㎜厚みのワイドサイズの乱尺仕様です。この雄々しい雰囲気のホワイトオーク㊧に対して、同じ北米産のブナ科コナラ属の木に『レッドオーク』という木があります。その名前は、文字通り材が赤身がかっていることに由来しています。
この木との出会いは古く、頑張ってPRしてきたつもりなのですが、この周辺では赤身がかったナラ柄を受け入れる土壌がなかったので、提案しても早々に却下され続けてきました。これはひとえに先入観の問題だと思うのですが、ナラはかくあるべし、という固定観念がひとたび出来上がってしまうと、それを覆すのはなかなか大変です。その傾向に最近、少しずつ変化が出てきました。もっともっと知っていただきたいレッドオーク㊨について、明日から少し触れさせていただきます。
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