森のかけら | 大五木材


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故郷の川遊び

20150816 3 お盆に帰省した際の子どもたちの定番コースは、川遊び。私は4人きょうだいで、地元で家業を継いだ兄、行政マンの弟、香川の警察官の元に嫁いだ妹がいて、それぞれに伴侶を持ち、子供がいて、普段は別々の場所で暮らしていますが、お盆と正月には皆勢揃いします。子どもたちが善因揃うと総勢10人。歳が近い事もあって皆仲もいいのですが、そこにそれぞれの親も加わるためみんなでどこかに遊びに往くといっても20人近い団体さんとなるため場所も限られ、川が絶好の遊び場に。

 

20150816 2一番上の子(兄の長男)が大学生になり、他の子どもたちも部活などの関係でなかなか昔のように全員勢揃いという事がむずかしくなってきました。それでも川遊びはしたいという事で、いつもは地元暮らしで川の事も熟知している兄が面倒を見てくれるのですが、生憎兄が出かけていた私が軍団を率いる事に。田舎の人間は誰でもアウトドア派だと思ったら大間違い。確かに子どもの頃は今のようなゲームなど無かったので山などが遊び場ではあったものの、本質的には私はインドア派です。

 

20150816 1画を書いたり本を読むのが好きだった私は、川独特の匂いが体に付くので川遊びすらも好まなかったという、およそ田舎の子らしくない子どもでした。しかし材木屋となった今にして思えば、もっと森で遊んで木や森の事を皮膚感覚で経験しておくべきだったと思っていますが、いや逆にその経験が少ないからこそ今この歳になって無性に木や森に近づきたいと思うのかもしれません。ところで川に行くためには道路から林の中の道なき道をを切り拓いて進まねばなりません。

 

20150816 4いつもは事前に兄が「開拓」してくれているのですが、今年はその役を私が担うために独り先発隊として川へ。地元ではよく知られた川遊びのポイントながらすぐに草木が生い茂り、例年にも増してジャングル化しておりました。日中でも草木が太陽を遮り足元はぬかるんだまま、朽ちた倒木や竹が重なり合って道を塞いでいる状況です。子どもたちと川遊びに来るのもあと数年の事と思うと、この辺りもいずれ人も寄せ付けなくなってしまうのかも。そんな感傷的な気持ちになった今年の川。




20150815 1そんなポッカールをみんなうまく乗りこなしていたものの、見るとやるでは大違い。体重が重たい分、スピードもドンドン加速して、何度も何度も芝生に叩きつけられました。お客さんの少ない時に、何度もチャレンジして最後はかなり上達しました。早い時間こそ人も少なかったモノの、昼が近くなってくると人の数も増えてきて、鉄板の『木の玉プール』も人だかり。家内が木の玉プールや木の玩具を持って県内各地を廻っている事もあって、「これ知ってる~」の声があちこちから挙がります。

 

私の方は、『誕生木ストラップ』などのオリジナル商品を幾つか持って行かせてもらいましたが、こういう場所では数万円もする高価な商品は出番がありません。そういう事もあって、ワンコインで帰るモノというのが、商品開発の命題でした。お陰様で幾らかは販売も出来たのですが、やはり多くの方が『誕生木』というものに関心を示していただきました。木に関心のある人ばかりが来られるわけではないのですが、誕生日であれば必ず誰にもあるもので入口としては非常に入りやすい

 

20150815 3最近、こういうイベントに私自身が参加する機会が少なくなって、会社にご来店された『非常に木に興味を持っている人』に対して、当たり前のように木の良さや面白さを喋って売るという流れが主流となっていましたが、アドバンテージの無い場所でいかにして押しつけがましくなく、専門用語を使わずに、さり気なく、木の事を好きになってもらうか。日々の努力を怠ってきたと反省。しかし、そういう状況においても『誕生木』という切り口は非常に有効的だと確信しました。

 

20150815 4昼過ぎからは太陽も顔を出してきたのですが、そうなったらそうなったでやたら暑い!太陽に近いせいもあって、イベント中は何とも感じなかったのですが、帰宅してお風呂に入ろうと服を脱いだら子供に、「何があったの?」と驚かれ、鏡を見てみると首筋が火傷並みに真っ赤っか!もともと色白で日焼けするとすぐに赤くなる体質ではあるのですが、赤いを通り越してほどよく焦げた感じ・・・。標高も1000mを超えるとぐっと環境が変わってくることを、文字通り肌で学んだのでした。今回は、木の観察をする時間が無かったのですが、前回の時に高山植物などの写真はたっぷり撮ってありますので、そちらの方もいずれまた改めて『今日のかけら』としてご紹介させていただきますが、それにしましても石鎚山系の自然はまことに豊か!この勢いだと冬も来てしまいそうで怖い・・・。




20150814 1今年のゴールデンウイークに、四国最高峰・石鎚山で木育イベントをさせていただき私もお手伝いで行かせていただきましたが、ブログを読み返してみるとどうもその時の話が尻切れトンボになっていたようです。その話については、いずれ日を改めて詳しく書かせてもらうつもりです。私にとってはその時が初めての石鎚山体験だったのですが、生憎の雨にたたられて『洗礼』を受けました。それでもイベントは好評だったようで、お盆にも是非という事でお声をかけていただき、今年三度目の石鎚山。

 

20150814 2麓から山頂の成就社駅まではリフトで登るわけですが、およそ900mの標高差を8分ほどで上がるわけですから、リフトの窓から見下ろす風景は刻々と変わっていきます。当日は今にも雨が降り出しそうな曇天で、5月とは打って変わって肌寒いほど。眼下には多様な樹種が広がっているわけですが、こういう機会でもないと木の梢を近距離で見下ろす経験なんて出来ません。本当ならばもっとまじまじと観察したかったところですが、満員の中に沢山の木の玩具を積んでどうにも肩身が狭い・・・。

 

20150814 4さて、今回はピクニック園地という芝生の広場が会場です。空が随分と近くに感じます!雲がグングン流れていきます。まだ時間が早い事もあってお客さんはまばら。私はてっきり石鎚山は信仰のためだけに登る聖なる山だとばかり思っていましたが、このピクニック園地で開かれる種々のイベント目的で家族連れでお越しになる方がとても多いのには驚きました。小さな子ども連れで、ピクニック感覚で登って来られる方も多数。成程、地元の方々にとって石鎚はただの山にはあらずという存在。

 

20150814 3そのピクニック園地はなだらかな傾斜で雪が降ればスキー場になるのですが、夏の間に楽しめる遊びとして昨年『ポッカール』が導入されました。運動会で幼稚園児が乗るような小さな三輪車に大人が乗って競う競技があったりしますが、遠くから見ているとそんな感じ。同行してくれた次女がやってみたいというので、一緒にやってみる事に。形はミニミニバイクのような形で、足を前に伸ばして太腿の横辺りでハンドルを握り、体全体でバランスを取りながら坂道を滑り降りるもの。続く・・・




20150813 1本日は倉庫整理。当たり前の話ながら趣味や道楽で木を買っているわけではなくて、売るために買っているわけですが、必ずしも『先入れ先出し』というわけにはいきませんし、仕入れた材すべてに平等にスポットライトが当たるわけでもありません。これぐらいのサイズのこういう樹種の材がこれぐらいの値段だったら売れるだろうという思惑で仕入れるわけですが、タイミングよくすぐ売れるものもあれば、一向に声が掛からず長らく倉庫の中で埃を積み上げてしまうものもあります。

 

20150813 2それは仕入れの見込み違いという事もありますが、弊社の場合は自社でオリジナル商品を作っている関係もあって、半年や1年ぐらいの短いスパンでの回転率を考えているわけではないので、焦りや後悔はないものの)、あまりにも忘れさられた状態が続くと(10年とか)、木に対して申し訳なかったなあという気持ちになります。例えるならばドラフトで指名しておいて、チャンスを与えずずっと二軍暮らしさせたようなもの。その1つが、今日奥の方から引っ張り出してきた耳付きの『ホウ』。

 

20150813 3ホオそのものは刃物切れが良くて彫刻材として人気が高いのですが、こちらのホオは小幅で白太が多く、彫刻には薄過ぎて出口がなかなか定まりません。ホオといえば濃くくすんだ緑色(モスグリーン)が最大の特徴なのですが、この板はやや淡泊(ライトグリーン)。削ってみたのが右の写真ですが、深い緑色の好まれる方にはやや物足りなく思われるようです。サイズは2m前後、幅は120〜250㎜程度の小幅で、厚みは30㎜と薄め。耳の変化もあるし価格もお手頃です。

 

20150813 4オイルを塗った状態がこちらの写真。淡泊とはいってもオイルを塗ると深みは出てきます。板積みした状態で置いていた事もあって、日が当たらなかったのですが、やや倉庫の立てスペースに隙間が出たので、バラして立て掛けようやく1軍デビューさせる事に。以前も同様にホオが大量に入荷した事があって、その時には『9月の誕生木の出口商品』として『カッティングボード』を作ったものでしたが、そういう時こそが何か新しいモノが生まれてくるタイミングなのかも。




昨日に続いて、中南米産のクワ科の木『タタジュバ』について。表面を削ってみるとこんな感じ。たまたま仕入れたモノが赤身だけの板材だったので、白太部分の状態は分かりませんが、文献によればその差は明瞭だそうです。心材部分はまだ水分が多い状態の時は、黄色で萌えるような輝きがあり、大気に晒すうちにバラ色~コーヒー色に変わってくるそうです。その生材の印象からなのか分かりませんが、この木をアマリロ(Amarillo)と呼ぶ地域(エルサルバドル、ベネゼラ、ボリビア)があります。

 

20150812 2多少狂いやすい傾向はあるものの乾燥のスピードは速いようです。木目は交錯していましたが、特に削りにくいような印象はありませんでした。削った部分にオイルを垂らすと、途端に鮮やかなオレンジ色が現われました!17世紀の中頃からはカーキ色の染料として使われていたというのも納得の鮮やかさ。また、樹皮は皮なめしに、樹脂は薬用ならびに船のまいはだ(槇皮)に使っていたそうですが、材そのものも船材をはじめ様々な用途に使われてきた歴史があるようです。

 

耐久性が極めて高く、シロアリに対しても強い事から、船や桟橋など水に浸かる重構造物、荷車など乗り物のボディ、旋盤細工、ボートや水槽などにも利用。こうやって次第に木の正体が分かっていく瞬間が楽しいのですが、残念ながら少量しかありませんでしたので、内装などに出来るだけまとまった量がありません。とりあえず『森のりんご』などの小物で楽しませてもらおうと考えています。経年変化でこのオレンジ色がどこまで退色していくかというのも興味津々なところ。

 

20150812 4最後にこの名前ですが、市場では『タタジュバ』とされていたものの、中央アメリカ、西インド諸島、南アメリカ北部における一般的な呼び名は、『モラル(Moral)』、もしくは『モラ(Mora)』だそうで、『タタジュバ』というのは主にブラジル、アルゼンチンなどの産地での呼称だそうです。TatayubaあるいはTatayiba。カタカナ表記で現わした場合、タタジュバでいいのかタタユバと書くのかよく分かりませんが。また染料としてはFusticaという商品名でも涼通しているそうです。

 

中南米やアフリカの木って、まだまだ日本では知られていない木が沢山あって、たまたま業者がその木を仕入れた場合、現地でよく使われている呼称がそのまま使用される場合が多く(木材図鑑などには載っていないその国の俗称など)、その名前で取引されると、同じ木なのに名前が違う事もしばしばあって余計に混乱します。まあ、そこを手探りで調べ上げていくのも『木の名前フェチ』としては大いなる楽しみなのです。それでは小物でも出来ればまたご紹介させていただきます。




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