森のかけら | 大五木材


当ブログに記載の商品の料金、デザインは掲載当時のものであり、
予告無く変更になる場合がございます。
現在の商品に関しまして、お電話、又はオンラインショップをご覧ください。

車で四国から出る時はほとんどが瀬戸大橋経由なのですが、本日は珍しく早朝より徳島廻りで大鳴門橋から明石海峡大橋を渡っての本州への一人旅。いや、家具の納品です。以前から軽い無呼吸症候群の自覚もあって、昼間でも突然強烈な睡魔が襲う事があり、長距離の運転は避けてきましたが、5㎏のダイエットが成功して(まだまだ太り過ぎですが)、昼間の眠気がほとんど解消された事から今回は車で移動。まあ、運んでいくものがダイニングテーブルという事もあってさすがに今回は車で行くしかないのですが・・・久しぶりの県外への家具の納品です。まずはお天気でなにより。

 

途中休憩を挟みながら4時間半ぐらで明石市に到着。いつもお世話になっている明石市の明石住建さんの新築現場に納品に来させていただいたのです。そして運ばせていただいたのがこちらのモンキーポッドの耳付きの1枚板のダイニングテーブル。脚は施主さんのご要望でシャープなスチール製。裏面には座彫りして反り止めのT型金物がしっかり入っています。モンキーポッドはそれほど強く反る木ではありませんが、念には念を入れて。製作は勿論ZEN FURNITUREの善家君

 

自分の人生の数倍生きてきた先輩に対して敬意を払い気長に付き合っていくしかないというのが私のスタンス。ところでこちらの床は私も大好きなブラック・ウォールナットの大きな節も取り込んだラスティック調の幅広が使われていて(床材は弊社のものではありませんが)、シックで瀟洒な雰囲気を醸し出しています。建物全体のフォルムや間取り、しつらいなどを拝見させていただいていると、どうも以前に似たようなテイストを以前に見たような気がすると思っていたら、前にお邪魔させていただいた明石住建さんの舞子のモデルハウスが思い浮かびました。あちらはオール国産材の仕様でしたが、木材の使わい方に同じようなエッセンスを感じます。聞けば設計士でもある渡辺社長の手によるものという事で納得。そういえば以前に木さしぶりに腕を振るったというお話を伺っていたことを思い出しました。

 

20150729 4木の家具を長年使っていくと、日常的なお手入れをしていてもどうしても接合部の金物やほぞの緩みや材の収縮による反りや割れなどが出て来ることもあるため、メンテナンスが欠かせません。そのためあまり遠方に嫁入りさせるのは心苦しいという不安や抵抗があるのですが、それを承知で今回のように遠方からご熱心にお声をかけていただけるのは木の家具を扱う者にとって望外の喜びでもあります。私はなるべく完成品はお届けまでお見せしない主義で、製作途中の工程の画像等の確認も基本しません

 

今どき、写真に撮ってメールで送って、ここの耳の削り具合はこのぐらいでよろしいでしょうかとか、この程度の節が入ってしまいますが問題ないでしょうかと、画像で確認してもらえば不要なトラブルも避けられるのでしょうが、納品させていただいた時に仕上がった家具と初対面した時の歓喜の声や輝く眼を見ると、不安と期待でドキドキしながらお待たせする時間と出会いの感激も商品の価値の1つだと思うのです。なによりその顔や声を見たり聞いたりする瞬間こそが至福の時間なのです。




20150725 1蝉に話を戻すと、北アメリカには毎世代正確に17年または13年で成虫になり大量発生する『周期ゼミ』というとんでもない蝉がいて、17と13という素数に発生する事から別名『素数ゼミ』なんて数字に強そうな名前までついています。2013年に17年ぶりにアメリカ東海岸に大量発生した素数ゼミの数なんと推定70億匹!鳴き声はジャンボジェットのエンジン音に匹敵するほどらしく、もはや自然災害レベル。氷河期の影響で、食糧の供給源である木の根にまで栄養が行き届かなくなったため、成長に時間を要するようになった事が周期ゼミ誕生の原因だとか

 

20150725 4成長に時間がかかるようになったため、同じ場所で同じ時期に生まれないと交尾の相手を見つけられないことや、外敵から狙われる確率を少なくするために一度に大量発生するようになったと言われていますが、なぜ13年と17年という2種類の蝉がいるのかというと、2つの種が一度に地上に出てしまうと、交雑が起こってその種が滅んでしまうため、それを避ける意味で互いの発生周期がずれているという生命の叡智!それにしてもリアル動物の苦手な私にとっては、1匹捕まえるのでさえ勇気の証であるのに70億匹の蝉は拷問以外の何物でもありません!

 

20150725 3鳴き声の大音量もさることながら、蝉が脱皮した抜け殻や死骸だって相当な数になるだろうからそちらの対応も深刻だと思えば、現地では現地では大量発生した蝉を食用にしているとか、オーマイゴッド!まあ食べ馴れてしまえばどうってことないのかもしれませんが・・・。それだけの数の蝉が集まるわけですから、樹も樹液を吸われるだけでなく大量の排泄物などによって過酷な経験をする事でしょう。そんな光景を思い浮かべるとつい、『蝉害』なんて言葉がよぎってしまいますが、力なき生物が大量発生によって種を保存する事は珍しい事ではなくそれも自然界の掟。

 

20150725 2そんな罰ゲームのような仕打ちに耐えなければ自然界で種を保存していくことなど出来ないのだといわんばかり。蝉に限らずイナゴとか、過去の歴史においても天文学的な大量発生によってすべてが食い尽くされ大飢饉を招いたという例は東西の洋を問わず無数に発生しています。映画『エクソダス』でも空を黒く染めるほどのイナゴの大群が町を襲い、飢餓とその後にハエやアブが溢れるという地獄絵図のような描写がありましたが、わずかでも生態系のバランスが崩れると人間の暮らしなんて根底から崩壊するほどもろいもの。絶妙のバランスで成立している日々の暮らしこそ奇跡なのかも。




20150724 1溶けてしまいそうな猛暑が続いていますが、熱さに輪をかけるのがけたたましい蝉の鳴き声。配達で少し山道にでも入れば窓を閉めていても、道路の両側の木々から大音量の蝉のフルコーラスが窓ガラスを震わさんかばかりに響いてきます。中でも重低音で途切れも無く響いてくるクマゼミの鳴き声は、労働意欲を削いでくれる「音の暴力」と言ってもいいほど。それでも子どもの頃は、蝉は土の中で7年も耐えているのに、地上に出たらわずか1週間で死んでしまうので、そのわずかな期間精一杯鳴いているのだからうるさくても我慢しなあいと教わりましたが、どうやらそれは間違いのよう

 

20150724 2成虫になったら1週間で死ぬというのは、飼育をした蝉の事らしく、そもそも蝉は飼育が難しいという事もあって、1週間ぐらいで死んでしまうため成虫の蝉の寿命そのものが1週間程度だとされてきたのですが、屋外では自然に育つ蝉だと1ヶ月ぐらいは生きのだとか!まあ、それでも身近な寿命である事に違いはありません(しかし昆虫としては長命)。ただ願わくばなるべく遠くで鳴いてもらいたいという事。自宅の書斎の裏に小さなサクラの木を1本植えているのですが、時々そこに蝉が止まって騒々しく泣きだすのですが、それは決まっていつもツクツクボウシです。

 

20150724 3もしかして、蝉によって好む樹があるのかしらと、気になってネットと本で調べてみると、こんな調査結果がありました。アブラゼミ・・・サクラケヤキモミクマゼミ・・・サクラケヤキセンダン、ホルトノキ。ミンミンゼミ・・・サクラモミニイニイゼミ・・・サクラケヤキエノキ、マツモミツクツクボウシ・・・モミ、アカメガシワ。ハルゼミ・・・マツ、ヒマラヤスギ。蝉の種類に関わらず、サクラ、ケヤキは好まれるようです。確かにケヤキとかに蝉の抜け殻多いです。ホルトノキやヒマラヤスギは街路樹として多いのだと思われます。

 

20150724 4どこまで蝉が樹を選んで集まって来るのかはよく分かりませんが、樹勢のある立派な大木には気持ち悪いほど蝉が集まっている事がありますの、樹形のいい木や樹液の多い木など繁殖目的に適した要件を満たす木を選んでいるのでしょう。蝉に限らず、夕方になると特定の街路樹に恐ろしいほどの数の鳥がたむろして囀(さえず)り合っている光景を目にしますが(耳にする)、あれなんかも鳥にとってその木でなければならない事情、都合がきっとあるのでしょう。リアル動物の苦手な私は、ヒッチコックの『』のように凶暴化の相談で無い事を願うばかりですが・・・。




20150722 1事務所のリフォームをしている事をお伝えしましたが、その関係で事務所内の棚や机、椅子、工具や什器から商品、サンプルなどの大掛かりな「整理&引っ越し」が進行中で、何をどこに置いたやら、どこに何を詰めこんだのやらと、しばらくは混乱と捜索の日々が続きそうです。【森のかけら】をはじめとする商品は、リフォーム完成後には2階に引っ越す事になる予定なので、とりあえず2階に上げているのですが、積み上げられた段ボール箱の山を冷静に見てみると改めて、いろいろなモノを作ってきたものだと我ながら呆れたり感心したり・・・。作るのは楽しいのですが、なにしろ飽きっぽい

 

20150722 2今回のリフォーム対象は1階のみで、そこが完成してから2階にある木の玩具などを移動するので、まだしばらくはこのままの状態。その間に整理しておかなければならないのですが、片付けしてまた隅に押し込んでしまっては元の木阿弥、ならばこの機会に旧仕様品の整理や見直しも含めて廉価で販売してしまおうという事で、通常はほとんどしていない『特価セール』を急遽する事に。ただし整理しながらの販売なので、いろいろな商品を一堂に並べてセールというわけにはいかず、片付け出来たモノから順にブログ等で公開していきますので、ご興味のある方は是非。

 

20150722 3というわけでまずは、【森のかけら】のB品30個セットである『夢のかけら』から。通常から¥4,000(税込)というリーズナブルな価格で販売していますが(A品は、100個で税別の¥38,000ですから分かる人には分かる価値。まあB品ですから比較は出来ませんし、興味の無い人にとってはいくら安くとも意味のないものかもしれませんが・・・)、パック詰めできていないものがかなりあって、集めてみると20セット以上も出来てしまいました。それで、今更ながら【森のかけら】を知ってもらうための先導役として更に特価で販売させていただきます。

 

20150722 4在庫ある限りとなりますが、通常¥4,000(税込)のところ、今回は¥3,000(税込)で販売させていただきます。30個入りですので税別だと1個100円以下です。30個はそれぞれ別の木ですが、パックでの樹種かぶりはあります。よく、この『夢のかけら』で全種コンプリートしたいという剛の者が現われますが、あくまでも本来出来てしまってはいけないB品(傷、虫喰、青染み、割れ、加工ミス等々)ですので、全種類B品で揃っているわけではありません。あくまでも【森のかけら世界】への入口とお考えください。在庫が売切れ次第当セールは終了させていただきます

※ 当セールは終了いたしました。




20150721 1昨日の車の事故の話の続きです・・・いつもの軽い衝突音とは違う派がしい衝突だったようで、3台が絡む事故。玉突きで押し出された先頭の車の人は何が何だか分からない様子。そしたらぶつけた方の車が突然ギアをバックに入れて、急発進!後ろに控えていたおばさん運転の車に思い切りガツーンとぶつけたかと思うと、そうして出来たスペースを利用してそのまま前方へ逃げ去りました。一瞬の出来事でしたが、バックするスピードが尋常ではなかったので、これは怪しいと思い咄嗟にナンバープレートの4桁の数字を確認。まるで映画かドラマのような出来事でした。

 

20150721 2被害者の方が電話してすぐに警察もやって来ましたが、被害者の一人も犯人のナンバーを覚えていて、二人の記憶から番号が一致したので警察に伝えました。4桁全部分かっているので犯人逮捕は時間の問題だという事でしたが、その後犯人が捕まったかどうかは聞いていません。その時私の脳裏に浮かんだのは次のような光景・・・その後無事捕まった犯人が警察の取調室で刑事と対峙している。刑事「なんで当て逃げなんかしたんだ(机ドン!)」犯人「免許を持っていなかったので・・・」刑事「バカ野郎~!それにしてもそもそもそんなにスピードの出せる道じゃないだろ」

 

20150721 3犯人「それが・・・つい、横の会社の看板が面白くてわき見運転してしまったんです」・・・後日警察から弊社に電話が入る。刑事「どうもお宅の会社の看板が面白すぎてわき見運転による衝突事故が多発しておりますので、あの看板の撤去をお願いできませんか?」私「な、な、なんですと〜!?」頑なに拒否する私。そして数日後、『材木屋の看板、興味をひき過ぎてスピード引けず!これは会社の魂であると材木屋も警察からの撤去要請に一歩も引かずなんて見出しで新聞に掲載される。そう、衝突事故の原因がうちの会社の看板だったというオチ。これはあくまでも妄想

 

20150721 4衝突事故があって、当て逃げのナンバーを目撃したという所までは本当の話。そこから先が妄想。まあ実際それぐらい人目を引くような看板とかが出来れば結構なモノとは思いますが、そんな思いがあるので看板を設置しないというわけでは決してありません。話が少し逸れましたが、看板も無いと目立たないし不親切だよと言われるたびに、『崖の上にある店』でいいと言ってきました。下から見上げても建物さえ見えないような崖の上にあるらしい面白いものを売ってる店。そこに行くにはわざわざ崖を登っていくしかない。そんな労苦を楽しめる方に出会いたい、そういう生き方。




オンラインショップ お問い合わせ

Archive

Calendar

2015年7月
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
Scroll Up