森のかけら | 大五木材


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実は私が初めて『ケンポナシ』に出会ったのは、材としてではなくそのの方です。若い頃は体のことも気にせずに毎日仲間と浴びるようにお酒を飲んでいましたが、いくら若いからとさすがに連日ともなると体の調子がおかしくなることもあって、そんな時にたまたま目についたのが道の駅かどこかで売っていた『ケンポナシ茶』。ケンポナシの葉を発酵させて作ったもので、ほのかな甘みと程よい苦みがあるものの、あと口がさっぱりしていて二日酔いに効果があると明記

 

これは買うしかないと、すぐに買ったものの喉持つ過ぎれば暑さを忘れるという事で、実際に愛飲したのは随分後になってのことだったので、効果はすっかり失っていたのかもしれませんが、清涼感ある飲み口は健在でした。後になって地元の年配の方と話をしても、ケンポナシの葉を昔から利用していた人も結構いらして、その効用に頼っているお酒好きも沢山いらっしゃいました。今回の事で、またもう一度ケンポナシ茶をお酒のお共に購入してみようかと考えているところ。

 

お茶以外にもケンポナシの抽出成分には口臭除去効果があることが認められていて、チューインガムなどにも利用されています。古代中国で伝えられてきた「霊木的な力」というのは、もしかしたらアルコールに対する悪酔い防止作用や口臭防止作用のことだったのかもしれません?(笑)そんな秘められた力持つケンポナシの葉は普通無毛なのですが、果実表面や葉の下面に赤褐色の毛がある『ケケンポナシ』という仲間もあってややこしいのですが、材木としては分類していません。

 

気乾比重は0.65~0.66という事で重さ、硬さもほどよい程度で加工も容易なのですが、最初に書いたようにケヤキやタモ、クリと同じく道管が年輪に沿ってリング状に並ぶ環孔材なので、触感は少しざらついた感じです。ケヤキなどに比べると木理は優しく上品で癖は少ないのですが、他の環孔材に比べると流通量も少なく、弊社で在庫しているのももっぱら耳付きの1枚板ばかりなので、実際に使用実例も多くありません。そんな数少ない在庫ではありますが、幾つかをご紹介。




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