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今までにも何度か書いてきたネタですが・・・ヒノキについての話。かつては弊社でもクリーンナップの一角を担っていた『ヒノキのフローリング』。無垢のフローリングといっても、昨今では商品名が印刷された綺麗な専用ケースに入って取り扱われているのが主流なので想像しにくいかもしれませんが、この辺りでは昔は国産のフローリング、特にスギやヒノキなどの針葉樹の1枚モノについては裸結束(梱包用に段ボールなど無しで紐で坪結束)で扱われるのが主でした。
今でこそフローリングといえば、中国などの大型工場で作られ、綺麗に梱包され、段ボールには商品名が印字され、宅急便で送るのが常識のようになっていますが、昔はそんな事は考えも及びませんでした。市場で並ぶ木製品にようやくそれを作った会社の名前の入ったシールが貼られるようになった頃で、そういうロゴマークやデザインを見るのが好きだった私は各社のシールを集めたりしていたものです。そんな環境ですから、箱無しの裸結束もごく普通の事でした。
しかも『超仕上げ』といって最終的な鉋掛けをする前の状態で大工さんに販売され、大工さんが自ら現場や作業場で鉋掛けして仕上げてか施工するというのが当たり前だった時代。他の地域の事は分かりませんが、少なくとも私の周辺ではそうでした。それだけヒノキのフローリング(まあ当時は縁甲板と言う場合が多かったですが)の需要もあったし、そういった作法が常識で、ヒノキの産地でもある愛媛県においては、『床といえば圧倒的にヒノキ』という時代が長く続きました。
普通の家でも普通に使われていましたが、当然『無節』、『上小節』、『生節』など節の有無や程度によって価格帯も分かれていましたので、状況によってうまく使い分けられていました。当然節の無いものが高価になるわけですが、通直なヒノキといえども4m無節となるとそれなりの選木からでなければ取る事は出来ません。かつてヒノキの生産量日本一を誇ったヒノキ王国ですが、あくまでも構造材がメインで、無節や上小節の化粧材が潤沢に揃うという環境ではありません。
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