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昨日ご紹介した『スターバックス・福岡大濠公園店』さんの内装の一部に木材を使っていただいた件の続編です。店内の壁面の一部に、【森のかけら】のような小さなキューブを張り付けて、その上から絵を描く(印刷する?)というアートパネルを作らせていただく事になりました。環境に配慮したグリーンストアづくりを徹底されていて、そこで使う木材も地元九州の木を使うという事が前提状家でしたので、弊社でストックのある九州産材の端材の中から幾つかの木をご提案。
木を張り付けた後で絵を描くので、生地の色目の濃いものは避けて、なるべく淡い色合いのもので、しかもこのために大きな木を加工するのではなく、端材で揃えられるものという事で、九州産のアカマツ、クスノキ、モミ、イチョウ、キリシマアカマツ、キリシマツガなどをご提案。これらの樹種を縦横35×35㎜で、厚みが12~28㎜まで数タイプのサイズに加工。これをおよそ4000個ほど使って、隣合う木の高さが揃わないように凹凸をつけて並べていきます。
ベニヤに張り付けていくのですが、慎重にカットしたとはいえ、数千個も並べていくと僅かな誤差が大きな隙間になってくるので、全体をいくつかのパーツに分けて、小さなパネルをいくつも作って、それを集合させて1つのパネルにする事にしました。通常、家具などを作る場合は、流れがしっかり出来上がっているので、図面が出来たら後は職人さんにお任せするというパターンなのですが、今回は初めての試みで方法を考えながら作る必要もあったので自分でする事に。
最初はかなり戸惑いもあって、どういう形で作るのが効率がいいのか、どうすれば精度が出るのかいろいろ悩んで試行錯誤の連続でしたが、いくつかの失敗を乗り越えると、形が出来てきて、そこから先は同じパターンの繰り返しという事で時間との勝負。とにかくそれぞれのサイズを揃えると、後は機械的な作業の繰り返しになるのですが、こういう事って実は嫌いではないのです。マンションとかの納品でも、膨大な数の木材が少しずつ減っていく時の快感に似て・・・。更に明日に続く。
すっかりアップするのが遅れてしまって、今年の夏の話で恐縮なのですが・・・。ある夏の日、スターバックスさんから突然ご連絡があり、お店の内装の一部に【森のかけら】を使いたいとの相談。以前に松山市内のカフェ『SOL ET LUNA(ソール・エト・ルーナ)』さんで289個の【森のかけら】をフレームに納めて壁に掲げるという事をさせていただきましたが、それのもっと大掛かりなイメージで、壁面に木を使ってアートな演出をしたいというご要望でした。
お仕事をいただいていながら大変恐縮なのですが、スターバックスでゆったりとコーヒーを飲なんて暮らしとはほとんど無縁の人間なので、最近のスターバックスがこんな取り組みをしていたなんて知りませんでした。全国のすべての店舗いというわけではないのですが、特に九州では環境に配慮した店づくりがされていて、内外装に木材をふんだんに使われています。しかもありきたりに内壁に木を使うなんてものだけでなくて、かなりぶっ飛んだアーティスティックな使われ方も!
今回、弊社が関わらせていただいたのはそんな面白いお店が多い福岡の県営大濠公園内にある『福岡大濠公園店』。私は行った事はないのですが、外観も個性的で、内装にも木の家具をはじめ、九州産の木材がたあっぷりと使われています。公園の景観の維持に合わせてデザインし、周辺環境にも配慮したグリーンストアと言うそうです。コーヒーを煎れた後に残る豆粕と公園の落ち葉でたい肥を作り、公園の緑づくりに役立てているなど、その取り組みぶりも徹底されています。
また、コーヒー抽出後の豆粕を間伐材と混ぜ合わせて形成したオリジナルボードを、店内の一部のテーブル天板に使用されています。そういうコンセプトなので、弊社の端材を捨てるのがモッタイナイという考え方と合致して、お声をかけていただいたようです。使用する材は当然九州産の木材という事ですが、こういう時に趣味と実益を兼ねた『世界中の木を集めたい』という妄想&暴走が役に立ちます!ええ、たっぷりとありますとも九州産材!!続く・・・
本当は生の舞台の新作を観たいのですが、四国の田舎にいてはそういう事もままならず、せめてスクリーンでの新作を楽しみにしている三谷幸喜作品。今回の新作映画は、前作の笑いの無いシリアス時代劇(清須会議)から一転して、宇宙の片隅に浮かぶハンバーガーショップを舞台にした十八番のシチュエイション・コメディ。時は2265年、木星と土星の間に建設されたスペースコロニーと地球を結ぶ幹線道路、通称「ギャラクシー街道」沿いにあるその店は老朽化が進み客足もまばら・・・。
その店の名は「サンドサンドバーガー・コスモ店」。壮大な宇宙空間で、まあ信じられないくらいスケールの小さな話が繰り広げられるのですが、ひと癖もふた癖もあるようなエイリアン達が次々とご来店あそばすという内容。狭い店内という限定空間に人が出入りするという三谷幸喜お得意の舞台設定で、三谷組の常連俳優が過剰キャラを身にまといやって来るのですが、抑制を効かせた清須会議とは対極的と思えるほどの浮かれ具合がどうにも噛み合わず、最後まで空回りして消化不良・・・。それを考えれば同じオールスターキャストでも、『THE有頂天ホテル』は、それぞれのキャラのエピソードが奇跡的に絡み合って大団円に向かって突き進み、誰もが幸福感で満たされるという、とてもハッピーで完成度の高い奇跡的な映画だったんだと思います。
てっきりその宇宙版が観られるものと思っていたので失望感も大きかったのですが・・・。「普通であってはいけない」という宇宙モノの呪縛から、必要以上にキャラを盛り過ぎて、学芸会ノリについていけませんでした。しかし、当初からこの脚本で企画が通ったのだとしたら、作りたいもの作っているといよりも、ノルマをこなすために無理矢理作らさせられている感があって、現場も恐らく大いに混乱したのではないか思ってしまうのです。後年どう評価されるのか・・・
観る側の体調が求められるのかもしれませんが(結構疲れていた頃だったので)、正直大きく期待外れでした。なんだか最近作られる映画が、オールスターキャストみたいな感じになっていて、キャストに気を使い過ぎて、個別の見せ場が作品全体に絡んでいかないような・・・。自作に期待します。ところで、内容そのものとは無関係ながら、老朽化したショップの内装をリフォームしようと企らむ綾瀬はるかが、「ここの床はヘリンボーンにして~」という台詞が気になりました。
ヘリンボーンというのは、直訳すれば「ニシンの骨」という意味ですが、以前このブログでも紹介したように、長さの揃った短尺材を矢羽模様に貼っていく床材の施工方法の事で、非常に手間はかかるものの、非常にデザイン性の高い仕上がりになります。実は最近このヘリンボーン貼りの問い合わせが増えてきていて、丁度数日前にもその見積もりをしていたところだったので、恐らくほとんど誰も反応しなかったであろう「ヘリンボーン」の台詞で妙にテンションが上がったのですが、それはまた別の話。
昨日に続いてお弁当作家・尾原聖名(ミナ)さんの新居、いや大五木材社外ショールーム(ご本人さんからのご承諾を得て、ブログでも宣言していただいておりますので)のご案内。1階のLDKの真ん中にド~ンと鎮座ましますモザイクテーブル以外にも、様々な材をお使いいただいております。ミナさんとは以前からの友人でしたが、ご主人の太郎さんこそが実は弊社の【森のかけら】をご購入いただいている、職人仕事フェチで、ものづくりに対して強い愛情をお持ちなのです。 |
そういうお二人だからこそ、こういう形で木のモノをたっぷりと新居に受け入れてくださったのです。また、大手のハウスメーカーであれば、いくら施主の要望とはいえ、ここまでの自由度はないでしょうが、普段からお付き合いのある地元のコラボハウスさんだからこそ、こういうわがままも受けてもらったのだと思います。キッチンのカウンターには、スキーの板に使われる(最近はほとんどなくなりましたが)ことでも知られているクルミ科最強の木、『ヒッコリー』! |
見た感じではブラック・ウォールナットやオニグルミとは同じ仲間とは思えないヒッコリーですが、まぎれもなくクルミ科。こちらではミナさんが料理教室等をされるという事で、タフで堅牢なヒッコリーをカウンターにさせていただきました。結構色ムラの激しい木ですが、それもこの木の個性。かつてなかなか地元では知名度が低くて持て余していたヒッコリーですが、今頃になってようやく私の周辺で静かなヒッコリー賛美が起きてきていて、密かに喜んでいるのです! |
少し前にその制作過程をブログでアップしていたモザイクテーブルですが、先日納品させていただきました。ご注文いただいたのは、お弁当作家として各方面で大活躍されている尾原聖名(ミナ)さん・太郎さんご夫妻。このたび山越に新居を構えられる前からの古いお付き合いです、今までにも弊社のイベント等でもいろいろお世話になっていたのですが、新居建築にあたってテーブルをはじめ家具や内装材のご注文をいただき、引き渡しの日に、テーブルや椅子をお届けにあがりました。
当日はお引き渡しという事で、設備のご説明等もありましたので、後日改めて落ち着いてから撮影に伺わせていただくつもりなのですが、まるで大五木材のショールームのごとくいろいろと弊社の商品をお使いいただいておりますので、それぞれについてご紹介させていただきます。コラボハウスさんの設計・施工で、自宅でお料理教室も開催される予定という事で、キッチンがふたつ並んだ特別な造り。テーブルはモザイクボードを2枚剥ぎ合わせて、角を丸くしてエッジをつけてます。
以前からよくお問い合わせをいただいていたのですが、実物がなかったことから商談が進まなかったのですが、これを機会にこの仕様で規格化。同サイズを事務所にも展示しております。当然のことながら、仕様は同じでもモザイクボードの樹種やバランスはその時の端材状況に大きく左右されますので、その時々で赤身が強かったり、黒味が多かったりとそれぞれ。長方形のモザイクボードを丸くカットしたりするので、どうしても製作過程で端材が発生しますが棟梁が棚として活用していただきました。
他にも郵便受けなどに使っていただきました。そもそも『モザイクボード』という商品が端材を捨てるのがモッタイナイという発想で生まれたものですから、そこから再び発生してしまった端材だって無駄にはしたくありません。その思いが強すぎて、当初は材が無駄にならないスクエアなものばかり考えていましたが、あまりそこにこだわり過ぎていると折角のモザイク柄がモッタイナイ呪縛で自由な発想が出来なくなっていたので、頭を切り替える事に。それで生まれたのがこういうモザイクチェアー。続く・・・
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