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以前ご紹介した『愛媛の社長tv』ですが、特別に英語の字幕版を制作していただきました。英語が堪能ではないので、英訳でどこまで偏屈材木屋の本意が伝わるのか定かではありませんが、私としては非常に嬉しくありがたい!!一方で、地方の小さな材木屋が英語版でメッセージを発信してどうするの?世界へ発信なんて笑わせるな!身の程を知れ!一介の材木屋ごときに何が出来るのか?ただの無謀と仰る方もいます。いずれもごもっともなご意見だと思います。
何を言われようとも平気です。気にしません。自分の手を汚さない人は、他人を批判するのに長けた人。以前に読んだ小説『火天の城』で、安土城の棟梁を任せられた岡部又右衛門(映画では西田敏行が扮していました)が毅然と息子に言い放ちます。『呑みこむがいい。新奇なものを建てればいろいろなことをいう者が出てくる。褒めるものばかりではない。誹(そし)る者もいる。讒言(ざんげん)もある。いちいちかかずらわっておっては、心がささくれたつ。呑みこめ。呑み込んで糞にしてひり出せ!』
映画では語られませんでしたが、この台詞は偏屈材木屋としても私の心の置き所であります。大きな目標を持たねば人に野心は生まれません。その目標に向かって精進しようという日々の実践がありません。出来ない理由をあげつらって日陰で傍観するような人間にだけはなりたくないのです。ひとりでは決してかなわないであろう世界への道も、数多くの仲間に支えられて、少しずつですがその扉に手はかかったと思っています。ここから先はご縁とタイミングの問題。
今までにも熱心な『かけら大使』の皆さんの活動のお陰で、シンガポール、オーストラリア、イタリア、イギリス、韓国、デンマーク、ドイツ、アメリカなど多くの国に『かけらイズム』を届ける事が出来ました。ただしそれは、まだモノだけで、背景にあるモノガタリが未到達でした。今回、英語版を作っていただいて事で、少しでも「日本の森のものづくり」に興味を持っていただいた方が、この番組をご覧いただければ新しい展開が拡がるかも。世界にはきっと木材フェチ、奇人変人の類は日本以上に沢山いるはず!
国内でも最近、【森のかけら】に対して学校関係(大学・高校等)や公共機関からもご注文をいただくようになってきました。ただ35㎜角の木のキューブが100個あるだけのモノにどうして40,000円も出すのか分からない、という方には永遠にご理解いただけない謎でしょう。分かっていただこうとも思いません。私にもそれほど多くの時間が残されているわけではありません。万人に届けるよりも、100人にひとりの共感者と走りたい!笑わば笑え!その笑い、いつの日にか感嘆に変えてみせる!
週末のコラボイベント『森のかけら音のかけら』を開催させていただいた双美町のカフェ「Ledru Rollin378」は、地区100年を超える古民家をリフォームされたそうで、初めて訪れると1階と2階の雰囲気のギャップに驚かれるでしょう。ゆうに1尺は越えるような梁が二重三重に木組みされ、その豪奢な造りは見る者を圧倒します。リフォーム以前は、この立派な木組みも天井の裏に隠れていたそうですが、これだけの木組みが見えるか見えないかで、室内のイメージはガラリと変わります。
私は古民家マニアではありませんし、自社で古材を扱っているわけでもありませんが、さすがにこれだけの木組みを見ると簡単に「壊して建て直す」などという発想は出てきません。モッタイナイというよりも、これは保存・継承しなければならないレベルの代物。建てられたのが100年前ということですから、尺(およそ303mm)オーバーの立派な地松も恐らく地元周辺の山から伐りだされたものでしょう。
1階の梁間近で見れるところがあったのですが、長い経年変化で冬目が浮き上がってくる天然の「浮造り」になっています。フローリングなどのように摩擦抵抗が無い部分でも、これぐらいの時間を要すると浮造り状態になるものなんですね~。同時に虫害もかなり進行していましたが、目視する限り構造的にはまだまだ大丈夫なように見えました。今だったら「虫が出た~!」と大騒ぎになるところでしょうが、かつては虫との共存も当然の認識だったんでしょう。
よほど被害が酷くなって強度が担保出来なくなれば別ですが、自然素材のあるべき姿は受け入れるというのが昔の日本人のスタンスだったと思います。お店の梁の詳しい樹種の確認までは出来ませんでしたが、恐らく『アカマツ』だと思うのですが、もしかして100年前だと、マツクイムシの被害を受ける前の巨大な『クロマツ』㊧がこの地にもまだまだ潤沢にあったのかも・・・。今、これだけのマツを集めようとすれば、お金・時間共に相当な労力が必要となることでしょう。
昔、私の祖父の家もかなり年季の入ったものですたが、その壁や床には虫穴や青染み、割れなど普通にありましたし、それについて祖父たちが不満や不自由を感じているようには思われませんでした。建築や家の事など何も知らなかった当時は、大きな節穴や虫穴すらも、何かを詰め込んで隠せる秘密の穴のような感覚でよく遊んでいたものです。穴の下にはきっとビックリするようなタカラモノが溜まっていたことでしょう。節穴、虫穴は、タイムスリップさせてくれる秘密のトンネルなのかもしれません。
【ラジオ】
●2009 南海放送ラジオ 「中井宙弥の弥宙をとわず」
●2009 /11/13 南海放送ラジオ 「じんじん地獄時間」①
●2009/11/22 南海放送ラジオ 「ざ・VOICE」
●2010/1/6 南海放送ラジオ 「じんじん地獄時間」②
●2010/3/2 FM愛媛 「えひめまるごと15分」
●2011/5/21 南海放送ラジオ 「それゆけ!真ちゃん!!」
●2011/8/18 南海放送ラジオ TBS系全国放送 「私はあきらめない」
●2011/9/ 3/~9/10 FM愛媛 「えひめ・熱中・夢中人」 中村時広県知事対談
●2013/4/22 南海放送ラジオ 「まっすんのこれかラジオ♪ そこに風は吹いているか」
●2013/5/5 FM東京 「ホンダスマイルメッセージ」
【テレビ】
●2008/10/27 NHK 『おはようにっぽん』7:45~
●2009/11 / 24 あいテレビ 『ひらめき感性塾』18:50~
●2010/3/4 テレビ東京 『イチバン!』21:54~
●2010/5/ 愛媛CATV 『ビジネスナウ』
●2010/2/28 NHK 『いよかんワイド』19:30~
●2012/2/3 NHK 『いよXイチ いよカルチャー』18:30~
●2012/4/3 テレビ愛媛『EBCスーパーニュース』18:30~
【雑誌・書籍・Web】
●2009/1/20 読売愛媛ライフ 2月号『木のある暮らしを』特集に「森のかけら」が掲載
●2009/9月号 日本政策金融公庫 総合研究所 調査月報「地域で頑張る中小企業」
●2010/6/30 新経営資源論 -「もったいない」で変わる中小企業経営-に掲載
日本政策金融公庫総合研究所 編/中小企業リサーチセンター刊
●2010/11月号 日経PB 『NIKKEI DESIGN』・
「特集・人気ショップだけが知る明日のヒットデザイン」
●2010/ 9月号 四国森林管理局 『グリーン四国』 No.1086 「地域の声」
●2010/1月号 KOMACHI・えひめ版
●2011/10/5 経済産業省 四国産業経済局 HP「がんばる企業・団体等のご紹介」に掲載
●2012/2/10 愛媛県経済労働部 HP『愛媛の誇れる企業』に掲載
●2013/1/11 『愛媛の社長.tv』出演 公開中
●2014/8 マガジンハウス社『コロカル/特集 木のある暮らし』
●2015/1 『roomie(ルーミー)』
【新聞】
●2010/6/14 読売新聞
●2010/6/28 日刊工業新聞 『地域活性化リレーシンポジウムin松山』
●2012/3/6.7.8 読売新聞 『会社 東西南北』
●2013/2/ 日刊木材新聞 「森のしるし」掲載
【イベント】
●2008/10/2~10/22 オリエンタルホテル広島にて「森のかけらと五十崎和紙展」
●2010/11/7~11/14 APEC(アジア太平洋経済協力会議)2010 パシフィコ横浜にて 「JAPAN EXPERIENCE~日本の知恵と技術の体験空間~」 森のかけら100展示
【受賞歴】
●2008/9 平成20年度松山市市民活動推進事業表彰 受賞
●2008/12/22 松山商工会議所 第4回松山ブランド新製品コンテスト「NEXT ONE」優秀賞受賞(森のかけら)
●2009/11 四国山の日賞受賞・森林環境教育部門
●2010/7/9 特定非営利活動法人 キッズデザイン協議会 「第4回キッズデザイン賞」受賞(森のかけら)
●2015/11/19 第1回 JAPAN WOOD DESIGN AWARD 2015 ハートフルデザイン部門 『ウッドデザイン賞』受賞(森のかけら)
【講演・パネラー】
●2009/10/13 松山市倫理法人会「モーニングセミナー」講師
●2010/2/12 経済産業省四国経済産業局主催『感性価値創造・企業の魅力向上セミナー』パネリスト
●2010/5/ 松山市立小野中学校 キャリア教育「職業科」推進事業講師
●2010/5/28 モノづくり推進会議・日刊工業新聞社主催 『地域活性化リレーシンポジウムin松山 価値づくりで勝ち残り進め愛媛のモノづくり』パネルディスカッション・パネリスト
●2010/8/6 松山市にぎたつ倫理法人会「モーニングセミナー」講師
●2011/2/19 愛媛県生涯学習センター 平成22年度 コミュニティ・カレッジ「ふるさとの森林講座」講師
●2011/5/ 26 松山市立小野中学校 キャリア教育「職業科」推進事業講師
●2011/ 10/15 イヨココロザシ大学 「森の出口を探す時間」講師
●2012/2/2 四国経済産業局主催 「デザインセミナーIN愛媛 ものがたりXものづくり」事例発表
●2012/2/4 愛媛県生涯学習センター 平成23年度 コミュニティ・カレッジ「ふるさとの森林講座」講師
●2012/5/24 松山市立小野中学校 キャリア教育「職業科」推進事業講師
●2013/ 1/27 イヨココロザシ大学 「ちょっと気になる木の話」講師
●2013/2/2 愛媛県生涯学習センター 平成24年度 コミュニティ・カレッジ「ふるさとの森林講座」講師
●2013/3/14 ㈱住空間設計Labo様(兵庫県明石市) 「木の勉強会」講師
●2013/5/23 松山市立小野中学校 キャリア教育「職業化」推進事業講師
●2015/12/11 白熱教室講師
昨日の松山市堀江町でのオレンジ会主催の『堀江港青空市』は、昨年以上の来客を迎え、午前中に売り切れ店も出るなど盛大に開催する事が出来ました。最後まで天気ももってくれたのが何よりでした。撤収を終えて、家内はそこから『日本おもちゃ会議』の会議とかで東京へ・・・。私は家内を駅まで送った後、大急ぎで双海町で開催されている『森のかけら音のかけら』のコラボ会場のカフェ「Ledru Rollin378」 さんへ!20時に到着すると、会場からは楽器の音色が聴こえてきます。会場は60席満席の大盛況!
中学・高校の同級生・清家ユカリちゃん㊨とフェイスブックで盛り上がった事から勢いで実現した『木と音と絵のコラボ』ですが、高校の卒業以来およそ30年近く経ってこういう形でコラボが出来る事に不思議な運命を感じます。フェイスブックの功罪はいろいろ議論されるところですが、まあなんでも結局使い方次第。不平不満を言って何かのせいにしたり、出来ない理由を並べることには縁遠い似た者の同士だからこそ、何はともあれやってみたコラボです。
昼間のイベントの関係で夜しか参加できないため、前日に商品を送り届け、もうひとりのコラボメンバー・宇和町在住のイラストレーターの上田球乃ちゃんにディスプレイも販売も任せっきりで申し訳なかったのですが、しっかり者の球乃ちゃん、そつなくこなしていただきました。会場には球乃ちゃんの素敵な大小さまざまなイラストも展示されていて、球乃ファンも多数集まっていただいていました。この無表情の独特の雰囲気を持ったアニマルたち、見れば見るほどクセになります!
球乃ちゃんとは、この後も5月23日から6月4日まで宇和町の池田屋さんでコラボすることになっています。この日は、会場であるカフェに合わせて左の『森のしるし版・すて木なキッチン』シリーズを会場で販売させていただきましたが、次回のコラボテーマ『アニマル』をモチーフとした商品も完成しています。後日詳しくご紹介させていただきます。さて車を飛ばして、なんとかギリギリでライブの途中のMCに間に合いましたので、少しだけ木の話をさせていただきました。
生憎前半の演奏は聴けなかったのですが、後半のお琴や尺八でのアメージング・グレースなどをたっぷり堪能。ユカリちゃんのソロの弾き語りも噂以上に素晴らしく、透き通るような歌声が心に響きました。こんなに才能ある人だったかと驚くと同時に、この日の演奏を支えたであろう日々の猛練習の努力に頭が下がりました。お互い目指した方向は違えど、真剣に精進し合っていたからこそこうしてつながる事が出来たんだなあとつくづく感じました。目的を持っている人は強く逞し、幾つになってもく輝いている!!
本日は7回目となるオレンジ会の『堀江みなと青空市』。年々出展企業・団体も増えてきて、今年は20張り近いテントが並び、埠頭ではヤマハボートのニューモデル試乗会も併設され過去最大規模に!長期の天気予報で、週末の天気がよくないという事でヤキモキしていましたが、奇跡的に60%の降水確率から一転して晴天となりました。昨年までは見ることの出来なかった光景が、この『うみてらす』のテラスからの眺め。広すぎて奥のテントが見えませんが・・・。
すっかり地元でもイベントが定着して、このイベントを楽しみしているという声も聞かれるほどこの堀江の地域にも根付いてきました。『NPOほりえみらいくらぶ』さんはじめ地域の皆さんのご協力で、地元の小学生や中学生も大勢関わってくれました。思えば7年前にオレンジ会のメンバー6、7社で始めた異業種交流の年に1度の対外イベントが、ここまで地域の方々を巻き込んで大きく拡がったと思うと感慨もひとしおです。
『大五木材』+『久万郷』+『ザ・ブルーマーブル』連合チームは、『うみてらす』という、これ以上ないポジションを与えていただき、鉄板人気の『木の玉プール』には地元の子供たちが大勢群がりました!昨年は屋外でしたので、木の玉がサークルからこぼれては周辺を転がったり、あまりの日差しでテントを移動したりと慌しかったのですが、今回は屋内の利を享受!電気、室内喚起、トイレまで含めて弊社のような商品アイテムにはこれ以上ない最適の環境です。
屋根があって仕切りがあるという安全エリアという事で、ベビーカーや赤ちゃんを抱いたママ率が半端ではありません。今回は、飲食+遊びゾーンと買い物ゾーンを分けた事で、お客さんの動線もスムーズになったようです。この『うみてらす』が出来てから、ここを訪れた方が「何も無かった・・・」と失望の言葉を発せられていましたが、知らない間に夢のテーマパークが突然現れるとでも思っているとしたら大間違い。下げ善据え膳に慣れてしまい、地域活動と企業活動を一緒くたにされています。
行政が何をしてくれるのかと声高に叫ぶ人がいますが、与えられる事に慣れすぎて自分が地域で何を出来るかを考え実行しなければ何も変わっていきません。いつか誰かが何かしてくれる、自分はそのサービスを甘受し、それを客観的に判断・批判する第三者、そういう立場から脱却しなければ、地域コミニュティなんて絵に描いた餅。その結果や成果ばかりを机上で妄想していても何も進みません。足りないものがあったり、そう感じるならば、批判するのではなくて、どうすればいいのか、自分に何が出来るのかを提言・実践すればいいと思うのです。各種イベントをしていて思うのは、批判に長けた「善意の第三者」を気取ることだけはすまいという事。『うみてらす』が何をしてくれるのかではなく、『うみてらす』で何が出来るのか?!この恵まれた地で出来ることが無限にあります。ただそれに気がつかないだけ。堀江でしか出来ないもの、堀江だから出来ることを探して・・・
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