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子どものなりの思惑もあるのでしょうが、気が向いた時だけお手伝い。それでも小さな頃からやってる作業は手馴れたもので、小さな職人は黙々と働いてくれます。残念ながら根気がなくて、しばらくすると遊びの誘惑に負けてしまうのですが・・・。これは何の作業をしているところかというと、『木の玉プール』の数を数えているところ。木枠に隙間なく並べてある一定の数になったら正の字を書いているのですが、途中で話しかけるとわけがわからなくなるようで、声もかけずにそっと観察。
『木の玉プール』のレンタルや購入に関してはすべて家内が担当していて、このサイトなどネットでの対応はしていませんが、最近特に出張、購入の問い合わせが増えているようです。木の玉の製造元から大きな段ボールいっぱいに、木の玉が入って届けられるのですが、1万個とかになると結構なボリュームです。広葉樹バージョンやら針葉樹バージョンやらありますが、個人的には広葉樹の滑らかさが好きです。こういうものって理屈ではないので大人でも実際に体感するしかありません。
またひとり、勇気あるチャレンジャーが童心に戻る扉を叩かれました。この楽しさは、傍に立って腕組みして眺めていても分かりません。一歩勇気を踏み出して、世間体という上着を脱いで中に飛び込んでしまえば、ほら、あなたの童心が目を覚ます!以前からご紹介させていただいている兵庫県明石市の㈱明石住建の渡辺社長。ちょうど家作りのコンセプトに『子育てが楽しくなる。子育てHOUSUゴコロ』とうテーマを掲げられ、まさにうってつけの『入口』となったようです。社長自ら五感で体感中!
社員にやらしておいて自分は遠まきから高みの見物を決め込む社長が多い中、さすがは木物語に強い関心を持たれている渡辺社長。先陣を切って被験者となるその姿勢素晴らしいです、いいですね~!社員の皆さんも実際に体感されて、遂に『木の玉プール』をフルセット購入していただく事になりました。そして先日、明石住建さんの事務所に『木の玉プール』が設置され、早速子供達が自分達で遊び方を開発しているようです。これぞ木の玉プールの醍醐味!
そんな『木の玉プール』が、3月30日(土)、31日(日)の2日間、兵庫県明石市大久保町にあるイオン明石ショッピングセンターに登場します!明石住建さんの『木育フェア』の一環として、2番館海の広場にて、両日AM11:00~PM6:00まで『木の玉プール』や木のおもちゃが大集合!アンケートに答えていただいた方には、木製玩具が当たるガラポン抽選会もあります。実はうちからも家内とえっちゃん(武智悦子さん)もお手伝いに行かせていただき、木の紙芝居やお話会などもさせていただく予定です。明石周辺の皆さん、是非木の面白さを五感で味わうチャンスです!!
もうすぐ今年度も終わろうかというこの時期に敢えて販売を始めるのが、『森のかけら36』の新しい企画商品『設計士なら知っておきたい36シリーズ』です。あくまでも私の主観で選んだ、独断と偏見のセレクトですが、愛媛の偏屈な材木屋視点で「知っておいていただきたい木」を選んだつもりです。キッズデザイン賞の受賞を記念して作ったのが、『今だからこそこどもたちに伝えたい日本の木36』を作りましたが、予想以上にいい反響がありました。私は、240種ある木の中から好きなものをあれこれ悩みながら選び出すプロセスこそが楽しいと思っていましたが、そこまでマニアックではないものの木には興味があるという方の指針になったようです。それで気をよくして、第二弾、第三弾の企画商品を検討しておりましたが、このたびようやく完成しました。まずはこちらが、『設計士なら知っておきたい日本の木36』(¥15000/消費税・送料込み)。
この時期の季節の木ではありませんが、先日加工させていただいたのが『センダン』のカウンター。個人的な好みとしては、花の咲く初夏よりも、鈴なりに黄色く熟した実をつける秋のセンダンの方が好きです。市内の石手川の河川敷や公園などでその姿はよく見かけますが、結構大きなサイズのセンダンもあります。大き目な傘状の緑陰を作るため、実際よりも大きな印象を受けます。弊社では以前に九州の宮崎県からまとめてセンダンを購入していて、板材や大黒柱サイズの在庫があります。 |
『センダン』という本名よりも、少し着色して『ケヤキ』の代用品として使われたり、あくまでも本家の亜流であるという事を示す『薩摩欅(サツマケヤキ)』などの別名で呼ばれる事が多く、もっともっと素顔を知ってもらいたい木のひとつです。その異名どおり、ケヤキによく似た木目ですが、持ってみればその差は歴然。ちょっと大袈裟に言えば、ケヤキの半分ぐらいの重さでしょうか。大きなものになると高さが20mを越すようなものもありますが、成長が早く年輪はかなり大味です。 |
先日、兵庫に行った際に少し時間があったので、前から一度行ってみたかった神戸市内にある『竹中大工道具館』に行ってみました。その存在は知っていて非常に興味はあったものの、なかなかタイミングが合わずに行けていませんでした。閑静な町の中に突然美しい白壁の建物が現れるのでちょっと意外でしたが、堂々たる佇まい。この施設は、あの竹中工務店さんが創立85周年を記念して、1984年に開設された大工道具を収集、保存、研究する企業博物館です。
今さら説明するまでもありませんが、竹中工務店さんは、スーパーゼネコンの一角で、かの織田信長の元家臣であった初代竹中藤兵衛正高氏が、1610年に尾張国名古屋で創業されたのが始まりだとされているので、その歴史たるや400年に及ぶという老舗企業にして、非上場という特徴のある企業です。この仕事に携わる前の私の竹中工務店さんのイメージは、あの東京ドームを作った会社でした。その後の福岡ドームやナゴヤドームも手掛けられ、野球ファンにも馴染み深い名前だと思います。
私は材木屋といっても、昔から建築とか設計の仕事に興味があったというわけではないので、大工道具に関しての知識もほぼ皆無・・・しかも大きな帯鋸を持って製材しているわけでもないので、製材機械に対する知識も薄く、ここを訪れられる設計士、建築士の皆さんとは興味の対象が少し違っています。木を伐採したり、製材する道具を展示するコーナーもありましたが、私はその道具そのものよりも、その道具によって切削・加工される『材』の方に関心があります。
館内の撮影については、プライベートで楽しむ分に限りOKという事でしたので、ブログでのアップは差し控えさせていただきます。その代わりに、受付で購入した『大工道具物語』がこちらです。安田泰幸さんの筆によるものですが、実に味わいのある精緻な画で、大工道具の歴史や道具と由緒ある建物など4部構成で描かれています。私の場合、その実物よりもむしろこういう画の方に興味がいってしまうのです。木や家に携わる者にもいろいろタイプがありまして・・・。
大気汚染などにも強い逞しい木としても知られ、よく公園木や街路樹としても植えられているのですが、私は【森のかけら】を手掛けるまでその存在をよく知りませんでした。愛媛大学農学部の森林講座に参加した時にその生態について初めて教わりました。このトウネズミモチが日本に伝わったのは明治時代初期とされています。耐陰性、対排ガス性などに優れ、公害にも強い事から、当時から街路樹など緑化工事には広く採用され相当な数のトウネズミモチが植生されました。
すると、そのずば抜けて強い発芽性のため(1本の木に7万とも8万とも言われるほど大量の種子をつけて、鳥達に食べさせて運ばせ広がる)一気に周辺を占有してしまったのです。その旺盛な繁殖力のため、在来種に対する影響が懸念されて、平成17年施行の外来生物法において「要注意外来生物」に指定されています。緑化樹としては、ニセアカシアも同じく指定されています。そのため最近では、在来種を保護する目的でトウネズミモチは駆除されたりもしています。
今回の城山公園のトウネズミモチの伐採の記事では、堀の水面のせり出していたトウネズミモチを伐ってしまい、そこを子育てに使っていた翡翠(カワセミ)が居着かなくなるという事で、事情を知らなかった松山市の管理のずさんさを責める内容でしたが、トウネズミモチが「要注意外来生物」である事には一切触れていませんでした。市がどういう目的で伐採したのかは書いてなかったので、ただ景観を考えての事なのか、在来種保護のために駆除したのかは分かりません。
感情論としては、折角カワセミが子育てに使っていたのだから伐らなくてもという思いも分かりますが、決して悪意で伐られたわけではないでしょう。一方で城山公園の生態系を保護管理するという観点であれば、伐採にも理はあります。ただそこにカワセミが居たという点が問題ですが、鳥も木も人間の思惑とは別に一生懸命に生きていることは事実です。こういう問題って通常は、大切な木を伐採してしまって!という観点でしか取り上げられないものですが、今回の件について言えば複雑な感があります。
新聞記事でこの点にまったく触れていなかったのは、この木が「要注意外来生物」であるという事を知らなかったのか、論点が鈍るから敢えて「カワセミの子育ての木」としてのみ取り上げたのか定かではありませんが、生態系や環境というスタンスは、立ち位置によってまったく捉え方も変わるので難しいところです。もし記者の方が、この木が「要注意外来生物」の指定も受けているという事を知らなかったとするならば、伐られた木側の専門家からの意見も訊かれるべきだったのではないかと思いました。
人間が勝手に持ち込んで、公害にも強いからと街路樹や公園木としてドンドン植えておいて、想定外に繁殖して、在来種に影響が出ると駆除しましょうという構図は、トウネズミモチに限らず、人間の都合で生態系に手を突っ込みすぎてそのバランスを崩して元も子もなくなってしまう典型です。繁殖した木にも、そこに棲む鳥や虫たちには無関係で迷惑な事でしょう。駆除すべき対象かもしれませんが、その木とて使い方次第で有用な資源になるのですから、最後まで植えた責任を果たすべきだと感じています。
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