森のかけら | 大五木材

【日本のかけら120】

在庫状況 〇:在庫有 ☓:在庫無し △:在庫わずか【在庫状況2020/4/29更新】

☠・・・有毒植物(使い方次第では薬にもなる) 🍎・・・森のりんご(B/S/P)

🎂❶~⓬・・・誕生木(1月~12月)※1月の誕生木マツは、アカマツ&クロマツ共通

001 アオモリヒバ 041 クリ ★   🎂 081 ナシ★
002 アカエゾマツ 042 クロガネモチ 082 ナナカマド
003 アカガシ 043 ケヤキ 🍎B 🎂 083 ニガキ
004 アカタブ 044 ケンポナシ 084 ニッケイ★
005 アカマツ★ 🎂 045 コウヤマキ 085 ニレ★
006 アキタスギ 046 コシアブラ 086 ネズコ★
007 アサダ 047 コブシ 087 ネムノキ
008 アズキナシ 048 サイカチ★ 088 ノトヒバ
009 アスナロ 049 サワグルミ 089 ハゼノキ ☠
010 アベマキ 050 サワラ★ 090 バッコウヤナギ
011 イスノキ★🍎P 051 シイ 091 ハマセンダン
012 イタヤカエデ 052 シウリザクラ 092 ハリエンジュ/ニセアカシア ☠
013 イチイ★ ☠ 053 シオジ 093 ハンノキ
014 イチイガシ 054 シデ 094 ヒメコマツ★
015 イチョウ★ ☠ 🎂 055 シナノキ 095 フジキ
016 イブキ★ 056 シラカシ★ 096 ブナ★
017 イヌマキ 057 シラカバ★ 097 ホオ* ☠ 🎂
018 ウメ ☠ 058 ジンダイケヤキ🍎P 098 ポプラ★
019 ウリハダカエデ 059 ジンダイスギ★ 099 ミカン
020 エゾマツ 060 ジンダイタモ 100 ミズキ
021 エノキ 061 ジンダイナラ 101 ミズナラ★
022 エンジュ 062 ジンダイニレ 102 ミズメザクラ/アズサ★
023 オキノクロマツ 🎂 063 ジンダイホオ* 103 ムクノキ
024 オニグルミ 🎂 064 スギ 🎂❺ 104 ムクロジ
025 オノオレカンバ 065 スズカケノキ/プラタナス🍎S 105 メタセコイア
026 オヒョウ 066 スモモ★ 106 モチノキ
027 カキ 067 セイヨウナシ 107 モッコク
028 カゴノキ 068 セン 108 モミ★ 🎂
029 カシワ★ 069 センダン/サツマケヤキ★☠ 109 モミジバフウ★
030 カツラ★ 070 タモ 110 モモ
031 カバ 071 チシャノキ/カキダマシ 111 ヤクスギ
032 カヤ★ 072 チャンチン 112 ヤクヒノキ
033 カラマツ 073 ツバキ★ 113 ヤナセスギ
034 キソヒノキ 🎂 074 トウネズミモチ 114 ヤマグワ
035 キハダ★ 075 トガサワラ 115 ヤマザクラ★ 🍎S 🎂
036 キリ★ 076 トサツガ 116 ヤマボウシ
037 キリシマアカマツ 077 トチ★ ☠ 🎂 117 ユズリハ ☠
038 キリシマツガ 078 トドマツ★ 118 ユリノキ
039 クスノキ★ 🎂 079 トネリコ 119 リュウキュウマメガキ
040 クヌギ 080 ドロノキ 120 リョウブ

【世界のかけら120】

121 アガチス 161 シタン 201 ブラック ウォールナット★🍎S
122 アサメラ/アフロルモシア★ 162 シポ 202 ブラック チェリー
123 アスペン 163 ジャトバ 203 ブラックバット
124 アパ/リングワ 164 ジョンコン 204 プランチョネラ
125 アピトン 165 スプルース 205 フレンチチェリー
126 アユース★ 166 スポッティドガム 206 ペアーウッド
127 アルダー 167 スリアン/カランタス 207 ベニマツ
128 イエローシーダー 168 セコイア★ 208 ヘリチエラ
129 イエローハードウッド 169 セドロ★ 209 ペルポック
130 イエローバーチ 170 セプター 210 ポートオーフォードシーダー
131 イエローポプラ★ 171 ゼブラウッド * 🍎P 211 ボセ
132 イタウバ 172 セランガンバツ 212 ホワイトアッシュ
133 イペ 173 ソフトメープル 213 ホワイトウッド
134 イロコ 174 タイワンヒノキ★ 214 ホワイトオーク
135 ウエスタン ヘムロック 175 タウキャン 215 ホワイトシカモア
136 ウエスタン レッドシーダー★ 176 タウン 216 ホワイトセラヤ
137 ウェンジ 🍎P 177 ダグラスファー★ 217 ボンゴシ
138 ウリン 178 タリ 218 ポンデロッサパイン
139 オーストラリアジャラ 179 チーク★ 219 マコーレ/ドゥカ
140 オウシュウアカマツ 180 チャイニーズ メープル 220 マニルカラ
141 オカン 181 チャンパカ 221 マラス
142 オクメ 182 テチガイシタン 222 ムイラカチアラ/ゴンサロアルベス★
143 オジゴ 183 トリスタニア 223 メラピー
144 オバンコール 184 ナーラ 224 メルサワ
145 カポール 185 ニヤトー/ペンシルシーダー 225 メルバオ★
146 カリン 186 バーケラ 226 メンピサン
147 クマル 187 ハードサイプレス 227 モアビ
148 クモスギ 188 ハードメープル 228 モビンギ
149 グリーンハート 189 パープルハート★ 🍎P 229 モンキーポッド
150 ゲッケイジュ 190 バズウッド 230 ヤニマツ
151 ケンパス★ 191 ハックベリー 231 ヨーロピアンウォールナット
152 コイグエ 192 パドック★🍎S 232 ヨーロピアンビーチ
153 コーヒーツリー 193 バルサ 233 ラオスヒノキ
154 コクタン 194 バルサムファー 234 ラオスマツ
155 コットンウッド 195 ヒッコリー 235 リンバ
156 ササフラス 196 ビリンガ 236 レースウッド★🍎P
157 サザンイエローパイン★ 197 ピンカド 237 レッドエルム
158 サッチーネ★ 198 ファルカタ 238 レッドオーク
159 サペリ 199 ブビンガ★🍎S 239 ロシアンラーチ★
160 ジェルトン 200 フラケ 240 ロンギ

【プレミアムのかけら/Premium 】一覧 ※一部240との重複あり

P001 アマゾンローズ P016 ソノケリン 🍎P P031 ペロパローザ
P002 アマレロ🍎P P017 ダオ P032 ボコーテ 🍎P
P003 ウェンジ 🍎P P018 タガヤサン P033 ホンジュラスローズ*
P004 オリーブウッド★ P019 チューリップウッド★🍎P P034 マホガニー
P005 カステロ P020 バーズアイメープル P035 リグナムバイタ 🍎P
P006 キングウッド P021 ヴァイオレットウッド P036 レースウッド★🍎P
P007 グラナディロ P022 パープルハート★🍎P
P008 クロガキ★ P023 パオローズ
P009 コクタン P024 パオロッサ
P010 ココボロ P025 パリサンダー
P011 サントスローズ P026 パロサント
P012 シタン P027 パンガパンガ
P013 シャムガキ P028 ピンクアイボリー
P014 スネークウッド P029 フランスツゲ
P015 ゼブラウッド 🍎P P030 ベリ

【番外篇/Extra 】一覧

E001 ラミン E021 アカシア E041 リンゴ
E002 カナリウム E022 バオバブ E042 アカメガシワ
E003 ナツメ E023 キンモクセイ🍎P E043 バクチノキ
E004 ドラゴンツリー E024 マンソニア E044 アオギリ
E005 アカギ E025 アセビ ☠🍎 E045 ウダイカンバ
E006 キョウチクトウ(夾竹桃)☠ E026 アンゲリン E046 ナンキンハゼ
E007 アッサム E027 タイサンボク E047 ラクウショウ(落羽松)
E008 ヤツデ E028 トウヒ E048 メルクシパイン
E009 ソヨゴ E029 ルリミノキ E049
E010 マロニエ E030 マユミ E050
E011 ソテツ(蘇鉄) E031 ナナミノキ E051
E012 杉の黒味 E032 シャリンバイ E052
E013 ヒイラギ(柊) E033 ジャカランダ E053
E014 コウヨウザン(広葉杉) E034 ホルトノキ★ E054
E015 シュロ(棕櫚) E035 ノブノキ E055
E016 ネズミサシ E036 タタジュバ E056
E017 シキミ☠ E037 アコウ E057
E018 ラボア E038 ナツメ E058
E019 サーモポプラ E039 アカメヤナギ E059
E020 ヤマナラシ E040 ジンダイクス E060

今日のかけら034

モミジバフウ

紅葉葉楓

マンサク科フウ属・広葉樹・愛媛産

学名:Liquidambar styraciflua

別名:アメリカフウ

 英語名:American sweetgum

気乾比重:0.50~0.95

 

 

モミジの葉によく似たフウ*

今日のかけら・#034紅葉葉楓/モミジバフウ】マンサク科フウ属・広葉樹・愛媛産

木材の配達で白水台(小高い丘の上に造成された松山市内の分譲地)に来ました。すると通りの街路樹に、見たことのある葉っぱが・・・。車を止めてしばし観察。『モミジバフウかと思って写真を撮っていたら、数本先の木に名前の書かれたプレートが掛けてありました。『アメリカフウとプレートに書かれていましたが、これは『モミジバフウ』の別名です。北米原産の落葉高木で、日本いは大正時代に渡来したといわれています。成長が早く、雨風にも強く、街路樹や公園などによく植えられています。 CA343608

CA343611 木材関係の仕事の方には聞きなれない名前だと思います。造園屋さんはよくご存知だと思います。実は私も恥ずかしながら【森のかけらを作るまでは聞いたことも名前でした。見たことはあったのですが、自覚がありませんでした。名前を知らないというのはその物を知らないという事と同じようなものです・・・。初めてこの木の名前を『モミジバフウと知ったのは、愛媛大学の樹木博士講座の時でした。それ以来、河原や公園でよく見かけていた『カエデの葉っぱを大きくしたような木』をしっかりと『モミジバフウと認識できるようになりました。とかく材木屋の立木知らず、林業家の製品知らずと言われますが、少しでも立木が見分けられるようになると楽しいものです。樹木博士講座には高齢の方が多く来られていましたが、仕事モードで来ていた私の目には、その人たちの目的がよく理解できませんでした。

それが今になってつくづく『木の名前が分かる』楽しみの一端を知りました。いくつになっても、知識を探求する事は素晴らしいことです!以前にもアップしたかもしれませんが、カエデ科は非常に仲間の多い木で、カエデとモミジが混同しています。植物学的にはカエデとモミジを区別してはいないようで、『イタヤカエデ』には『イロハモミジ』とか『タカオカエデなどの別名もあり、とてもややこしい事になっています。一般的にはカエデには、葉に鋸歯(きょし)があるものが多く(つまり葉がギザギザになっている)、モミジにも同じ特徴のあるものもあります。しかし、カエデ科の木は必ず葉が対生に付いていて、そこが互生に葉が付く『モミジバフウなどのマンサク科との決定的な違いです。対生や互生という言葉もその時に教わりました。 CA343610

言われてみて、実際に木を見ると確かにその通りで、これは妙に嬉しかったりするものです。ちなみに対生とは葉が左右対称に付く事で、互生とは文字通り互い違いに葉が付くことです。こういう事は農学部では1回生が教わる基本中の基本です・・・ああ、今更ながらきちんと勉強しておくべきだった・・・後悔先に立たず!それでも遅ればせながら、教えていただける機会に恵まれ幸いでした。そうでなければ一生知らなかったかもしれず、あまりの無知さに顔から火が出ます。『モミジバフウの果実は、コンペイトウのような形をして枝からぶら下がりとても特徴的な姿をしています。その姿は、多くの公園木などの中でもひときわ個性的です。種にはカエデの仲間のように羽があり、クルクル回転して落下しながら風で運ばれていきます。またその前に葉は鮮やかな紅葉を見せてくれます。

この変わった名前から、【森のかけら】で初めて知った方でも、家具や造作に使いたいという問いあわせもよくいただくのですが、私はたまたま公園木などの伐採した木を手に入れ、それで【森のかけら】を作りましたので、この木の製材品が流通していた訳ではありません。おそらく『モミジバフウ』の製材品というような物は世の中に流通していないのではないのではないかと思いますが、もしあれば購入してみたいところです。

加工した材をよく観察すれば、カエデの仲間でないことは一目瞭然。北米産のハードメープルに比べると、随分軽軟で木目もはっきりしません。成長も早いため木目も粗くメープルのような緻密さは感じられません。部分的に茶褐色の『カスリ』が見かけられます。よく乾燥させると肌触りは滑らかですが、乾燥中にねじれるのも結構ありました。大きな材が取りにくいので、材があったとしても用途は限定されそうです。しかし、木は人のためだけに生まれてきたわけではないので「使える木」という考え方で木をはかってはいけません。世の中には『モミジバフウ』でならなければならないという活用方法があるやもしれませんから。そういう訳で、あくまで今のところは【森のかけら】としての存在でしかありませんが、願っていればいつか巡り会わせがあるやも!まずは、【森のかけら】から『モミジバフウ』をお楽しみ下さい!

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大学の眠れる資源*

愛媛大学さんとのコラボして製作している木製マグネット「森のしるし」を納品するために『愛媛大学ショップえみか』さんを訪れたのですが、この時期当大学に行く楽しみは、色鮮やかに紅葉したモミジバフウの並木を見る事です。モミジバフウの大木がズラリと居並び、大振りな葉が赤や黄色に色づきカラフルなモミジバフウ・ストリートは、いつもながら惚れ惚れする美しさで、沢山の落ち葉が足元までも美しいモザイク模様に染め抜きます。カメラを構えるのは当然ながら、形のいい落ち葉は拝借させていただきます。

いつ頃から植えられていたのか知らないのですが、きっと私が隣の大学から時々遊びにお邪魔していたおよそ四半世紀前にも恐らく今と同じ光景がそこにはあったのだと思います。木の事には一切興味の無かった当時の私には、目には映っていたのでしょうが、モミジバフウのことなどまったく見えてはいませんでした。母校の松山大学(当時は松山商科大学)の校内にどんな木があったのかなんてさえ思い出せれませんし、まさか将来そんな事で母校の事を振り返るような日が来ようとは夢にも思いませんでした。

愛媛大学のキャンパスは多くの学生で賑わっていますが、その中のどれほどの数の学生が、目の前にある樹を見ているでしょうか。今の感覚のまま学生時代に戻れたら、まずは校内樹を1つ1つ写真に収めて手作りマップを作り、葉っぱや樹皮の観察、落ち葉を収集、剪定時には小枝を使って商品化と、大学の樹という素材を骨までしゃぶって味わい尽くす自信があるのですが・・・今にして思えば、随分とモッタイナイ事をした青春時代だったと思いますが、当時そんな感覚を持っていたら、友達のいない奴だったことでしょう。

これって単に職業柄というよりもこの年齢になって感じる感覚なのかもしれません。納品に行った日はちょうど耐震工事か何かの工事で業者さんの姿もありましたが、このモミジバフウも伐採される事もあるのでしょう。その時には、「産業廃棄物」などにはせずにしっかりと「大学の眠れる資源」を目覚めさせ骨の髄まで利用してあげて欲しいものです。いくら図々しくなったとはいえ、ビニール袋を広げて落ち葉を詰め集めるほどの図太さはありませんので心の中でモッタイナイを唱えながら名残惜しく大学を後にしたのです。

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大阪の街路樹 イチョウとモミジバフウ*

橘商店さんに行くまでに少し時間に余裕があったので少し足を延ばして周辺を散策。大阪の木はイチョウですが、御堂筋には立派なイチョウが数多く植えられています。御堂筋には全部で1000本近いイチョイウが植えられていて、「近代大阪を象徴する歴史的景観」として大阪指定文化財にも指定され文字通り美しいイチョウ並木が形成されています。そのイチョウを街路樹とするにあたっても激しい議論があったそうです。全国の街路樹の統計としては多い順に、イチョウサクラケヤキ、ハナミズキ、トウカエデ、クスノキとなっています。

街路樹の条件としてはいくつかあるのですが、公害に強いとか、痩せ地でもよく育つとか、刈り込みに強い、枝葉を大きく広げて日陰を作るなどが挙げられます。御堂筋のイチョウを決める際にもプラタナスにするかイチョウにするかで議論が紛糾したそうですが、「姿に風格があり、夏の木陰、秋の落葉など季節感の乏しい都会にはこんな季節感がある樹木が必要だ。イチョウは東洋の特産だから、外国人に珍しがられ、国際都市大阪を目指す大阪にふさわしい」という事でイチョウに決まり、昭和12年の完了までに928本が植えられました。

大阪駅前から大江橋まではプラタナス、大江橋から南はイチョウという折衷案が出され、これに落ち着きましたが928本のイチョウのうち250本は雌だとか。街路樹に好まれる特徴については前述しましたが、大きな実がなると付近に駐車した車に落ちて傷をつけるなどの問題もあるようで、過剰に剪定したり雌雄異株の樹の場合は選んで雄樹を植えるなどの政策がとられているようです。歩いていると、電車やバスで通ると見えない景色が見えてきます。

大阪の街にはイチョウだけではなくクスノキなどの街路樹も沢山植栽されていました。歩いているといくつかの公園を見かけたのですが(都会の方が立派な公園が多い事にはちょっとビックリしましたが)そこには金平糖のようなユニークなモミジバフウ(アメリカフウの実が沢山落ちていました。その公園では多くの家族連れがいましたが、誰もその実には気に留めていない様子。愛媛でも学校や公園などでよく見かけるモミジバフウの実ですが、これで何かできるのではといつも集めてみたくなって仕方ないのですが出口は見えず。橘商店までもう少し。

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モミジバフウ収穫祭*

捨てる神あらば拾う神ありとでも言うと大袈裟ですが、【森のかけら】などでリストアップしているある樹種が無くなりそうになった頃合いで、ちょうどその木が手に入るという有り難い巡りあわせがこのところ続いています。そもそも全国のその手のマニアックな木材関係者の皆さんには事前に網を張っている、いや情報の提供をお願いしている、これこれこういう材が出たら買います等の意思を表明しています。木材の世界も細分化していて国産、外材、針葉樹、広葉樹とジャンルも多彩。

そのため240種もあると、その仕入先も多岐にわたります。240種の中には「スモモ」や「ナシ」、「セイヨウナシ」などのフルーツウッドもあれば、「プラタナス」や「モミジバフウ」などの街路樹などもあるので、建築主体の製材所だけでは対応出来ませんので、造園屋さんや果樹園、農家などへの声掛けも重要。その流れで、先日もやや底が見えてきて不安を感じていた『モミジバフウ』に、救いの手が差し伸べられたのは数日前のこと。「モミジバフウの樹を伐るけど要る?」

「当然、要りま~す!」とふたつ返事で答えて、勇んで伐採現場に駆けつけました。そこには直径尺五寸超え(約450㎜オーバー)のモミジバフウがゴロゴロ。いつもお世話になっている造園屋さんなので、積みやすいように長さもバッチリのサイズでカットしていただいています。枝の落とし具合も理想的!しかもこちらがユニックで吊やすいように、ベルトスリングが通るように絶妙な配置で積み上げていただくなど至れり尽くせり。こちらの希望は事前に伝えてあるものの本当にありがたい!

お陰様でたっぷりとモミジバフウを補充させていただきましたので、これで向こう10年は『モミジバフウのかけら』については困ることはありません。他の種類でもこういう形で材が揃えば申し分ないのですが、240種それぞれ3トン車1台分の材が集まるとなると、それはそれで置き場の事など困った問題が・・・。こういう事を書くからなのか、最近まったく面識の無い一般の方から、「OOの樹を伐ったけど要りませんか?」という話が次から次へと舞い込んできます

木が欲しいとはいっても、何でもかんでも欲しいわけではなくて、こちらが必要とする木が欲しいのであって、一応はこちらにも選択させていただく権利があります。街路樹や庭に植えられた木には、樹形やサイズ、品質を求めているわけではなくて、希少性が鍵です。なので、住宅部材や家具が取れるような大きなモノは必要ないのですが、こちらが求めていない木の場合はそれなりのサイズや品質が伴っていなければ、こちらの保管スペースにも限りがありますのでご辞退させていただく事に。

いただいた丸太がすべてまるまるお金に代わるわけではなくて、その後製材所に持ち込んで賃挽きして板にしてもらいます。その板を桟積みして長期保管します。保管中に素性の悪いものは反ったりねじれたり、割れたりと暴れます。しっかり乾燥が出来たらようやく表面を削ったりして、中身を確認。そうしてきちんと使えるのは全体の数分の一になります。もともとが小さな樹なので癖も強く、枝も多く普通の材木屋では手に余してしまうものですが、そこに商機があったりするのですから商売は面白い!

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まだまだ続くモミジバフウ祭り!*

1月の末頃に『モミジバフウ』の丸太を大量にいただいた話をアップしましたが、モミジバフウ祭はまだまだ継続中!丸太を製材所に持ち込んで、板状に賃挽きしたもらったのですが、挽けた板が続々と弊社に戻ってき始めました。私が手を加えることが出来るのは、こうして板になってから。丸太が手に入り、運んだりしている作業は『祭りの準備』段階で、ここからが本当の祭りの始まり!祭りが盛り上がるかどうかは、それを支える各パートの熟練スタッフの存在があればこそです。餅は餅屋!

今回はすべて厚み50㎜前後の耳皮付きの板に挽いてもらいました。製材直後の板には、挽き粉が大量に付着していますので、まずは1枚ずつ表裏ひっくり返して挽き粉を掃いて化粧直し。今の時期は気にならなくても、暖かくなってくると挽き粉に含まれている水分が、木材腐朽菌繁殖の原因になりかねませんので、丁寧に時間をかけて掃き出します。そうすると挽き粉に隠れていた本来の顔が現れます。高級銘木のようなものであれば、この段階で1枚ずつサイズを測ったり検品、撮影までします。

ただし今回はモミジバフウ祭りですので、枚数が恐ろしく多いのと、これから用途を考えるということもあって、敢えて今は検品しません。とりあえず枚数が多いので、乾燥させることを主目的とします。格付けはしないにしても、中身は気になります。1枚ずつ桟を切って並べるわけですから、必然的にすべての板と面通しを行うことになります。細部は控えなくとも、このLOTにどういう程度のものが含まれているか、ザックリとイメージできれば十分。祭りの成否はこれがうまく乾燥してからのこととなります。

こうして丸太挽きの板を見ていると、いつも感じることがあります。私が丸太を買ったり、仕入れたりする場合、選木なんてことはほとんどなくて、一般的には用途不明で首をかしげたくなるような小さな広葉樹の場合が多いので、挽けば当然が絡んできます。そんな節まみれの板を何枚も何枚も見ていると、これが木本来のしかるべき姿であって、無節なんてかなり無理した窮屈な姿なのではなかろうか(あくまで私の妄想)なんて思ってしまうのです。むしろ変幻自在な節や入皮や虫穴のある表情に強く惹かれてしまうのです

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モミジバフウ顛末記 Ⅰ*

このブログでも何度か紹介させていただきましたが、今年の1月にご縁があって手元にやってきたモミジバフウユリノキですが、相当な数がありまして、大小含めるとトータルで3t車で14,15台はあったでしょうか。丸太を製材所に持ち込んで賃挽きしてもらったのですが、かなり短くて小さなものから大曲りの丸太など形もさまざまで、すべて挽き終わるにも、すべて持ち帰るにもかなり時間を費やしてしまい、結局最後の数台分を年の瀬になってようやく持ち帰ることが出来ました。何とか年内に桟積みまで完了~。

ただただ板に挽いて積み上げて在庫を増やしていただけではなく、一方で乾燥したものから加工して販売もしておりましたので、全体のボリュームとしては2/3ぐらいになった感じです。もともと枝が多くてそれほど大きな木ではなかったので、曲がりくねっていたり節も多くてテーブルや家具に使えるものは限られていました。なので思い切って小さなモノに再割り加工して使ったのですが、その決断をしていなかったら今頃倉庫はモミジバフウで溢れかえっていたことでしょう。

そんなモミジバフウですが、根元に近い部分は輪切にしてもらうことにしました。内部に洞(ウロ)があったり、腐食や割れなどもあったので、ダメもとで輪切りにしてみたのですが、結構輪切りフェチの方もいらしてそれなりに売れました。ただし大きな丸太の輪切りは重たいのと、コンディションが悪かったこともあって、売れ残り最後の数枚は製材後しばらく屋外で放置していたこともあってかなりボロボロ。それでも一応桟積みしておこうと並べていたら、腐食した穴に中から寒さで凍死した虫たちを発見。

製材時の大鋸屑などで防寒していたのだと思われますが、あまりの寒さに凍死したのか。まだ生きているものも数匹いましたが動きがノロノロ。単に寿命だったのかしら?ともあれどうにか年内に最後の仕舞いをつけることが出来ましたが、まさかのほぼ1年がかりの作業となってしまいました。折角の寒伐りだったのに、一部は梅雨にもあててしまいすっかり変色したものもありましたが、思わぬ出口が見つかったことから大量に消費することが出来ました。そしてこのモミジバフウの中から思わぬ拾いものが見つかったのです!

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モミジバフウ顛末記 Ⅱ*

モミジバフウの板の中から突如現れた拾い物の話の前に、一体どういう風に使っているのかについて。それほど大きな丸太ではなかったものの、雰囲気のある広葉樹として形のいいものや節の少ないものはそのまま棚板やら看板材として使います。問題はそれらよりもずっと小さくて節が大きかったり、乾燥工程で大きくねじれたり暴れたりしてしまった材の始末について。昔であれば私も『建築材か家具材』という物差ししか持っていなかったので、『欠品』あるいは『不良品』扱いして顔を曇らせていたところです。

あれから数十年、伊達に馬齢を重ねてきたわけではありません!むしろそういう板の方が出口探しに燃えるぐらいで、モミジバフウもこうして耳のギリギリまで使い切ります。大きな出口は持っておりませんが、多様な樹種を沢山揃えて、物語を紡いでひとつのシリーズ商品化させるという「技術」を会得してからというもの、本当の事を言えばこの皮とて焼却炉の灰とするのは抵抗があるところなのです。全部を自分一人でするわけではありませんので、どこかで明確な線引きが必要なため泣く泣くここが素材と廃棄とのボーダー。

普通の材木屋と比べるとかなりボーダーラインが低いと思われます。樹皮の裏側付近は虫たちの縄張りで、野菜などで例えると切って捨てる部分です。しかしそこはモッタイナイを社是とする弊社においては、虫食いがあってもカットすれば使えると判断すればより小さなモノの原料として活用します。乾燥に費やされた時間は、上質も杢の部分も虫に穿孔された部分も同じです。使える限りは使えるようにアイデアを絞りださねば、寝床を奪ってしまった虫たちにも申し訳ないことですから。

まあ、ただのケチとも言いますが・・・。とにかく樹皮を巻き込むギリギリまでは使うようにしているのですが、耳部分に味わいのある広葉樹ならでは。そうして再割りしていたらモミジバフウからも脂壺から溢れ出た『ヤニ』を発見。今年何百とモミジバフウの板を割ってきましたが、こういうヤニ(ヤニでいいのか?樹液?)は初めて見ました。こうして自分で小さくカットしたりしているといろいろな発見や出会いがあります。世に木の図鑑は数あれど、実際に自分で加工までした人が書かれている本は貴重、特に広葉樹は。

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モミジバフウ顛末記 Ⅲ*

話が脱線しますが、雨風にも晒していた最後の1車分はかなりのダメージがあって、若い頃の私であれば手を付けることもなく廃棄していたかもしれませんが、この四半世紀の大五木材での日々が私を果敢なチャレンジャーに成長させてくれました。明らかに木が腐っている匂いを放つ数枚の板からは、写真のような毒々しい色合いのキノコ(?!)が顔を出していました。キノコの知識はまったくないものの、敬愛する動物研究家の實吉 達郎先生の本で植物に関する毒の怖さを目にしているのでついつい過剰反応!

きっと誤ってこれを食すると映画『マタンゴ』のような姿に・・・!さすがに例えが古かったとは思うのですが、若い学生たちと木の話をする時には、よく映画や小説、歌謡曲などのタイトルなどを、分かりやすかろう、イメージしやすかろうと思って引用するのですが、若い子の映画離れ、小説離れは驚くばかり。いや最近の映画や小説については私よりもずっと観たり読んだりしているんだろうと思いますが、私たちが若いころ知っていた映画や小説、つまり古典(せめて古典的と言おう)には興味が無いようです。

若い人がどうこうと言うよりは、私の方が時代錯誤で例えそのものが古すぎるだけなのかもしれません。もっと最近の映画や小説、テレビドラマなどにも関心を示さねばならないのかもとも思うのですが、特定の固有名詞で木が登場することが少ないように感じるのは、以前にもブログで書いた通り。昔の方が固有名詞として木が必然的に使われていたように思います。木や草花など自然を愛でる日本人の感覚や距離感そのものが変わってきているようにも感じます。季節感を感じることの少ない時代ですから。

さて、これがマタンゴに変身するキノコかどうかは分かりませんが、数枚がすっかり張り付いて剥がそうとしてもビクともしない板を強引に引き剥がしてみると、材面があってはならないような色のカビが繁殖していました!材木屋でありながら、湿った木材の天敵であるカビに対する知識も希薄で恥ずかしいのですが、比較的簡単に除去できる白カビに比べると赤カビは厄介だという事は経験則で学びました。さすがにこれだけカビに侵されてしまうと削っても内部にまでその影響が及んでいると思われます。しかし、そんな中・・・

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モミジバフウ顛末記 Ⅳ*

私のずさんな管理ですっかり赤カビに侵されてしまったモミジバフウの板。赤カビが繁殖していたのは数枚で、ほとんどが白カビでしたので、全体から見れば被害はごくわずか。折角寒伐りしても後の管理がこれでは無意味なので、いくら一度に大量に入って来たとはいえ、次回の戒めにせねばなりません。湿ったところに長い間放置しているとカビが繁殖して、そしてやがて材としての価値は無くなってしまいます。とにかく製材後はなるべく速く桟積みして、乾燥させることが肝心。あまりにも数が多くてつい油断してしまいました。

白いカビは見た目にはかなりやばそうに見えますが、実際は表面に薄いカビの膜が覆っているような感じで、意外に簡単に除去できます。しかし内部にまで害が及んでいる可能性もあるので、とりあえずそのうちの数枚をプレーナーで軽く削ってみることにしました。そしたらその中の数枚に面白い化学変化を起こしているものがあったのです。それがこちら!それはまるで腐りかけのバナナのよう、いやこれは例えが悪かった。完熟バナナのよう・・・分かりづらいので例えは止めますが材全体が灰褐色に染まり妖しい筋が!?

まさに僥倖!いや、棚からぼた餅!地味でパンチのなかったモミジバフウに思わぬ形で箔がつきました。まあこれをどういう風に解釈するかはひと次第でしょうが、私にとっては嬉しい誤算。なるべく着色はせずに木本来の地の色で勝負したい私としては、こういう形で色がついたり表情が深まることについては寛大なのです。これは面白い~!こういうものを面白がっていただく人は周辺に結構いらっしゃいますので、店舗をはじめいろいろな用途に使っていただけそうです。一枚一枚検品しているからこその出会い。

転んでもただでは起きないというか、この30年近い材木屋の仕事の中で自分なりの物差しが確立できて、いろいろなタイプの大小の『出口』を発見できた証拠でもあります。なんて自分の都合のいいように超ポジティブに考えられるような逞しさ、ずる賢さも身に着けたようです。あれほど恐れた虫害や腐りについても心が寛容になりつつあるのは年齢のせいかもしれませんが。まあこうして結果的に『完熟モミジバフウ』を手に入れることが出来たのです。後はこれがうまい具合に乾いてくれることを待つのみ。

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モミジバフウ顛末記Ⅴ*

まだまだモミジバフウの話です。一時期、【森のかけら】においてモミジバフウが欠品してしまい、慌てたことが信じられないくらいに今は大五木材にはモミジバフウが溢れています。この木の多くが街路樹公園木、校庭木などのため、木材市場に出回ることはほとんどなくて、植栽されたそれらの木が事情で伐採される時にたまたま入手するという形でしか手に入らないので、入る時と入らない時のギャップが激しいのです。【森のかけら】にリストアップしているために供給責任があるので、ある時には少しでも確保しておきたいのです。

それらモミジバフウに限った話ではなくて、街路樹や公園、校庭木については、ご縁があった時には無謀と思えるぐらいのボリュームでもいただいておかないと、次いつ出会えるか分かりませんので、ついつい必要以上に無理してでも確保するようにしています。以前はその出口が【森のかけら】と『モザイクボード』が主でしたので、それだと出ていく量はわずか。結果的に街路樹ばかりが溜まってしまうというバランスの悪い樹種が偏った在庫になっていたのですが、新たな出口開拓でそれも徐々に解消されています。

世の中に使えない木なんて1本もなくて、使えない頭があるだけで、すこしひねりを利かせたり、物語性を付加したり、背景や育ちを掘り起こせば、その木ならではの必然性は必ずあるもの。モミジバフウの中にも形がいびつなモノや大きな節があるもの、虫害を受けたものなど一見すると利用価値の無さそうなものもありますが、削ってグラインダーで耳を磨けば飾り台に変身して、こんなものがと思われるかもしれませんが、雰囲気があって面白いと既に数十枚が売れました。

用途が無いのではなく、用途に気づかないだけと自己猛省。そして当然白カビに覆われたモミジバフウにもそれなりの出口はあるのです。例えば完熟モミジバフウの小口を切断してみれば、そこにはこんな魅力的は表情が隠されているのです。地味で利用価値が無いと思われているモミジバフウの中に潜む『もうひとつのモミジバフウ』、しかしこれが世に出ることはほとんどなく、世にも知られることがありません。私自身まだまだ頭が固すぎる、もっとウルトラC的出口を探さねば~!

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モミジバブルー*

木にはいろいろな色があります。例えば赤い木ならば、サッチーネブビンガ、パドック、ブラック・チェリー、イチイなどなど。黄色い木ならば、ハゼノキ、ニガキ、イエローシーダー、アマレロ、プランチョネラなどなど。黒い木ならば、コクタン、ウェンジ茶色い木ならば、ブラック・ウォールナットからオニグルミ、チークなど濃淡に合わせてさまざま。更に白い木ならばモチノキやトチノキ、ミズキ、ホワイトアッシュなど。あれは白じゃないアイボリーだというような細かな分類はさておきの話です。

そのように木にはひと口では分類できないような複雑で多彩な色がありますが、その中で無いのが青色の木。名前にこそ青が付く木はありますが(アオキ)、材質が蒼いわけではありません。以前にも書きましたが、アオキの由来は昔の日本人が青と緑を混用していた、いわゆる『日本人の青と緑の混用』によるものです。私が知らないだけで、世の中には材質が蒼い木もあるのかもしれませんが、今のところ私が目にすることの出来る『青い木』は、腐朽菌によって変色して青染みが出来てしまったブルーステインの木のみ

本来であれば歓迎すべき現象ではありませんし、若い頃であれば私もやらかした~!と頭を抱えていたところでしょう。それが今、こうなってしまった材をみて、ラッキーなんて感じてしまうようになってしまったのですから、歳も重ねて場数も踏んでみるものです。これって以前にも少しだけ紹介した愛媛県産の『モミジバフウ』です。狙って造り出したのではなく、量が多すぎて目と手が届かず結果的にこうなってしまったですが、それが怪我の功名。普通の木では飽き足らなくなってきている私の心を満たしてくれる。

筋状の黒い染みが出来たスポルテッドと青染みがなんとも言えない絶妙なバランスで自然の造形美を造り出しているではないですか!こういうのってこちらの受け止め方次第なので、ただの腐りや欠品材にしか見えない人はそれで結構。そんな方を説き伏せてまでこの魅力を押し切ろうなんて考えていません。共感できる人と楽しめれば十分。世の中広いので、ひとりやふたりぐらいはこれを「面白いっ!」と共感してくれる変わり者もいるはず。まあこれを青色と呼ぶには無理はありますが、英語では『Blue stain』です!

このモミジバフウのブルーステインって、写真で見るよりも実物だともっと青色感があるのですが、写真だと青がくすんで汚く見えてしまっているのは残念。しかもこれで仕上げてオイルでも塗ると、その青色部分がオイルに反応して青から濁った茶褐色のような感じになって、折角の青が台無しになってしまいます。なのでこのブルーステインの青を楽しみたい方は、無塗装かソープフィニッシュのように生地の色が濃く反応しないような塗料を使われる方がいいと思います。という事でこの個性的なモミジバフウの板も販売しています!

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スポルテッドの魔力*

昨日ご紹介したブルーステイン入りの個性的なモミジバフウですが、特に節の周辺はスポルテッドの黒筋とも相まって魅惑的な表情を生み出していて、まるで小宇宙のよう!に見えだしたりしたらかなりの病気ですが、木なんてこちらの受け止め方次第ですからね。私的には万人受けする美しい虎斑や縮み杢などの高級銘木なんかよりも、多くの人が見向きもしないような欠品扱いされるような木の中に、現れているへそ曲がり的な主張の方が好きです。もっとも銘木の世界なんて、目利きの集まりで私には場違いな舞台です。

そんなひねくれ者の個性の首長として、こういうものもあります。こちらはビーチ(ブナ)のスポルテッド材。誰かが意思を持って描いたとしか思えないほど芸術的に洗練された絶妙な黒筋。これはうちで造り出したものではなく、東北の兄貴筋から購入させていただいたもの。長さは2mで幅は160~280、厚みは35㎜前後。全部で18枚ありますが、全部が全部これだけアーティティックなスポルチッドになっているわけではありません。1枚1枚木柄を見ながら、私の趣味と偏見で我が子に名をつけるがごとく独自に値付けしました。

スポルテッドって、この辺りではあまり好んで使おうという工務店さんや設計士さんはいません。そもそも、こういうモノをあまり評価する遊び心のある土壌が無くて、銘木的な価値観でモノを見る施主さんが多いので、なかなか提案そのものを受けてれていただけません。そこには私の怠慢もあって、どうせこういう個性の強い木ってなかなか売れないだろうからと倉庫の奥の方にしまってしまい、そういうリクエストがあれば奥から引っ張り出してきて見せたりしてきたので、一般の方がぶらりと来店して見るという機会もなかったのです。

やっぱりこういうものって、実物を見るて触るれて感じる事が大事。それまであまり興味がなくとも、見ていたら魅入られてすっかり虜になるということもあるかもしれません。なのでこのビーチのスポルテッドはなるべく倉庫の中でも目に付くところ置いておいて、魅入られて思考停止になって知らない間に財布の紐が緩んでしまい、気がついたら購入するという作戦でいこうと思っています。ブルーダイヤって見つめていると瞳に魔力が宿るとか言われたりしますが、このスポルテッドにもそういう魔力が備わっているはず!なぜって既に私がその最初の犠牲者なのですから

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ブルークリスマス・ブルー*

モミジバフウのブルーステインからビーチのスポルテッドに話が広がりましたが、もともと言いたかったのはブルーからこの季節に連想するもの。そう、『ブルー』と『12月』という2つのキーワードから私が連想するのは『ブルークリスマス』です。毎年このぐらいの季節になったら書こう書こうと思っていて、つい書きそびれてタイミングを逸するという醜態を曝け出してきましたが、今年は間に合いました。もう随分古いのと、内容が地味なので知っている方も少ないかもしれませんが、1978年公開の東宝映画です。

脚本は『北の国から』や『前略おふくろ様』で知られる倉本聰のオリジナルシナリオです。メガホンを撮ったのは、最近また評価が高まってきている奇才・岡本喜八。この映画が製作された当時は、ハリウッドから鳴り物入りでやって来た『スターウォーズ』によって全国でSF映画ブームが巻き起こり、それに対抗して様々なSF映画が作られていました。そういう状況にあって、『ゴジラ』など日本におけるSF映画の元祖東宝が、あえて『特撮を一切使わないSF映画』として取り組んだ野心溢れる意欲作なのです。

物語のあらすじは・・・1978年の京都国際科学者会議において、UFOの存在について語った兵藤博士は何者かに拉致される。同じころにテレビドラマのヒロインに抜擢された新人女優が麻薬不法所持の濡れ衣を着せられ逮捕される。彼女は絶望し自殺するが、切った手首からは青い血が流れていたとの証言が。折しも世界各地でUFOの目撃情報が相次ぎはじめ、UFOを目撃した人の血が青く変質する。そんな青い血を持つ人間たちに政府の秘密機関からの魔の手が迫る。街が純白の雪に覆われるホワイト・クリスマスの夜、青い血が雪を染めていく・・・という話。一切特撮は出てこない不思議な雰囲気のSF映画です。

私はリアルタイムで観たわけではなくて、大学生の頃にレンタルビデオで観たのですが、当時は倉本聰のシナリオ集などを読んでいたので、地味な内容ながら星新一とか藤子不二雄的な、ドンパチの無いSF(少し不思議)映画としてとても興味深く観ました。しかし製作陣の意気込みに反して、興行成績は散々たる結果だったようですが、時代が速すぎたのかもしれません。UFOや地球以外の生命体の存在が当たり前のように論じられるようになった今こそ、もう一度再評価されるべき作品ではないかと思っています。

映画の中には、恐ろしいエイリアンも登場しませんが、エイリアン以上に怖いのは人間だという、今でこそ手垢のついた結論ですが、自主製作映画を撮るのに常に金策していた当時の私にとっては、お金はかけずともSF映画が撮れる見本として、また雪の中に流れる竹下景子の青い血とともに、強く心に残った映画となりました。なので、クリスマスというと私にとってはホワイトよりもブルー。残念ながら木材にはブルーの木はありませんが、ブルーステインを眺めながら、もしやこれも異星人からの謎のメッセージなのではないかと・・・

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ネバーエンディング〔モミジバフウ〕ストーリー*

毎月いろいろな端材を特集して取り上げようという思いで始めた端材コーナーの特集企画も、忙しさにかまけてまるまるひと月飛ばしたりすることあり反省。実際にやってみて、毎月となると告知が遅いこともあって、来店されるお客さんとの間にタイムラグが発生したり、準備に振り回されて中途半端になってしまうなど改善点が分ってきましたので、1ヶ月ごとではなく2ヶ月単位でやってみることにしました。ということで、早速変更後の第一弾11月・12月の端材特集は、都市林業の代名詞的な存在でもある『モミジバフウ』!

主に街路樹、公園や学校の校庭に植えられ、秋には美しい紅葉で目を楽しませてくれるモミジバフウですが、伐採後はほとんど利用されることなく産業廃棄物扱い。そんなモッタイナイことしたら伐られたモミジバフウも浮かばれない。骨の髄まで使わせていただこう。たとえ虫に喰われていようとも、たとえ曲がりくねっていようとも、使えない木など無いっ数年前にたまたまご縁があって大型トラック10数台分もの大量のモミジバフウの丸太が大五木材にやって来ました。それが私を都市林業に目覚めさせたきっかけにもなりました。

正直、当初は私もこのうず高く積み上げられたモミジバフウの丸太の山を見て、どう料理すればいいのか分からず呆然としました。虫に喰われ曲がりくねった短材をどこにどう使えばいいのやら・・・。そもそもモミジバフウがどういう木なのかすらも分らず、いろいろ調べてみても活用事例がほとんどない手探り状態。とりあえず板に挽いてみましたが、乾燥させてみると材質は結構硬めでそれなりに強度も確保できる。ただし長さが無いので建築や家具には難しい。さてどうしたものかと思っていたら、クラフト細工に手頃ということで少しずつ売れていきました。

その後も大量のノベルティグッズの材料となったり、店舗の小さな棚板に使っていただいたり、花台にしたり、まな板にされたり、こちらから用途を決めて販売したものもあれば、お客さんがめいめいに使い道を考えられてご購入されたりと、さまざまな用途で売れていきました。気がつけば大型トラックに10数台分もあったモミジバフウも残りが見えてきました。あれからさまざまな街路樹が大五木材にやって来るようになり、製材した板を置くスペースにも困るほどになりつつあります。そこで残りのモミジバフウを軽く加工して11、12月の葉材コーナーの特集にしました。街路樹、公園木、校庭木としても役目は終わりましたが、まだまだその人生(樹生)は終わらせないという心意気で、特集のタイトルは『ネバーエンディング〔モミジバフウ〕ストーリー』です!在庫を睨みながらどんどん追加投入していきますので、ぜひ端材コーナーを覗き来てみて下さい!

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